2015
11月 10
(火)
12:16
雲仙フォーラムのご報告
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10月31日・11月1日、長崎県雲仙市で「雲仙市市制施行10周年記念フォーラム “雲仙の地方創生を語り合う”」が行われました。

 

私どもスローライフ学会がご協力させていただき、雲仙市以外からスローライフ学会関係者が20人参加しました。

 

31日昼、雲仙市以外からのメンバーはマイクロバスで視察。地元の人には見慣れた特産のジャガイモ畑や、美しい棚田に感動です。

 

しかも、いつも近くにゆたかな海がある。日本の観光リゾートの草分けである温泉も。ほんの数時間でも雲仙の地域資源の厚みを実感しました。

 

 

15時からは4つの「分科会」に分かれ、テーマごとの討論です。


第1分科会、テーマ「自然・暮らし」座長:田中裕子さん(田中米穀店店長)アドバイザー:早野 透さん(桜美林大学教授)

 

「常に変化している自然とともに暮らしながら、仕事をする一次産業が大変だが時間が自由になる、やっただけのことはある、などその良さもある。」「加工品など造るにも、いつも地元にお金が回るように意識する」など様々な意見が。

 

アドバイザーから「東京の人よりも、自然に近い暮らしの人々の活き活きした姿に感動した」との感想が。

 

 

 

第2分科会、テーマ「逸品・じげもん」座長:宮崎高一さん(株式会社雲仙宮崎旅館 代表取締役)アドバイザー:野口智子さん(ゆとり研究所所長)

 

「どこに出しても恥ずかしくない高品質の品物がある」「商品の説明がきちんとできていない、物語をしっかりつくろう」「まず地元で使おう、そのための流通整備が急務」「観光面で外国のお客様を持って意識したい。また2次交通の整備を急がなくては」

 

アドバイザーからは「こうした多様な人がフランクに話せるワイワイ会議を定期的に始めよう」と提案が。

 

 

 

第3分科会、テーマ「ちびっこ・若者」座長:三浦誠司さん(土黒小学校校長)アドバイザー:斎藤 睦さん(地域総合研究所所長)

 

「雲仙のような自然環境の中で子育てできることの幸せをもっと市民が意識すべき」「男性の育児参加を進めなくては何も変わらない」「小学校の間に、ゆたかな体験をすることが大事」「学校が、様々な子育ての活動を繋げる拠点になっていくだろう」

 

アドバイザーからは「フォーラムを機会に出合った人たちで、特に女性たちで具体的な行動を。東京とも繋がって」

 

 

 

 

 

第4分科会、テーマ「交流・連携」座長:佐々木 裕さん(一般社団法人小浜温泉エネルギー事務局長)アドバイザー:田嶋義介さん(島根県立大学名誉教授)

 

「雲仙からの情報発信が基本になる」「地域の中でも知りあい交流していくことから始めないと」「島原半島3市で一つのテーマを持って繋がっていきたい」「魅力を、売りを、もっと押し出そう」

 

アドバイザーからは「人口が減っているところでも、考え方次第で増えるに転じているところもある。隠岐の海士町などはいい例だ」などのアドバイスが。

 

どこの分科会でも、皆からの意見が多く、時間が足りずにもっと話したいという感想が出ました。

 

 


話の続きを食べながら、飲みながらの「夜なべ談義」。イタリアでスローフードと評価された地域野菜「こぶ高菜」の漬物や、地元の家庭料理の代表「肉じゃが」雲仙の上質の豚肉とシャキシャキレタスのしゃぶしゃぶ、土地の言葉では「かんぼこ」と呼ぶかまぼこ類など。食卓も、スピーチも、おしゃべりも、総てが美味しい時間なのでした。

 

 

 

 

 

 

11月1日は「全体会」朝9時半からというスタートにもかかわらず、400人の人が集まりました。

司会は、雲仙市行政側の若い女性と、当NPOスローライフ・ジャパンの大御所・川島正英理事長のコンビでなごやかに。

 


基調講演「雲仙の未来像〜山と海と若者と〜」増田寛也さん(東京大学客員教授 野村総合研究所顧問 スローライフ学会会長)

 

「地域創生の議論は若者を意識していこう。こうした人口減少の時代は初めての経験で、これまでの経済・効率優先のやり方は通じない。機能を混在させ、多様な人が連携しないと。それには時間がかかるが、そのプロセスを大切にしていこう」

 

前日の分科会報告の後、パネルディスカッションが。
中村桂子さん(JT生命誌研究館館長 スローライフ学会副会長)、里見 晋さん(長崎県副知事)、金澤秀三郎さん(雲仙市長)、そして4分科会の座長・アドバイザー。増田さんのコーディネートで意見交換が進みました。「地元の方がきづかない夕映えの美しさなどもっと大事に」「若い人が集まり意見をいう場づくりを」「半島の交通、特に2次交通の整備を」「これからの地域づくりには地元金融機関と連携しなくては」「夢のような話でも、どんどんぶつけてほしい」などの意見が出ました。


このフォーラムを機に、スローライフ学会、NPOスローライフ・ジャパンは今後も雲仙と深くお付き合いを進めましょう。小さくとも志ある動きを、地元の方々と楽しみながら。ご期待ください!

(※基調講演・パネルディスカッションなどの詳しいご報告はしばらくして掲載いたします。なお、写真の多くは雲仙市政策企画課撮影のものを使わせていただいています。)

 

 

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