2018
12月 31
(月)
23:20
本文

今年もあとわずか、皆さんお世話になりました。いろいろなことがあり、特に災害の多かった2018年でした。来年はどんな年になるでしょうか?


いずれにしても、地方や地域で頑張る人を応援し、ゆっくりゆったりした暮らしを創る、様々な試みや勉強をしていきたいと思います。


月に一回の「さんか・さろん」でもいろいろなゲストがそれぞれのご専門の話をされ、たくさんのヒントをくださいました。今年の後半の「さろん」の様子をお伝えしましょう。

 


■7月17日
講師:篠田伸夫さん(NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク理事長、全国仮設安全事業協同組合副理事長)
テーマ:〜私の仕事シリーズ〜「いろいろやってきました」

 

“避けられた死”という言葉があるそうです。患者を救急車で運ぶのではなく、医者を患者のところに運ぶドクターヘリがあれば、阪神淡路大震災で500人が助かった。一方、建築現場の足場に手すりがきちんとしてあれば、転落事故が防げた。もう一本の手すり、もう数センチ広い幅木があれば救えた命は数百に上る。この2つの分野に、10年以上も取組み、法律をつくるところまで運動を続けてきた篠田さんのお話には、人の命を守りたいという気迫がありました。ドクターヘリを導入していないのは47都道府県であと5か所。東京都は最後になりそう。ロンドンなど患者のもとに8分以内でヘリがドクターを運ぶ取り決めがあるとか。東京オリンピックの時は、直下型地震のとき、東京はいったいどうなるのか?この現実に皆が驚きました。

 

■9月18日
講師:石井みな子さん(株式会社パーティ・フー代表取締役社長)
テーマ:〜私の仕事シリーズ〜「女性生活者視点でブランディングプロデュース」


今でこそ「女性の視点で」などということが当たり前になってきていますが、32年も前の1986年に「女性生活者視点企画・株式会社パーティ・フー」を設立、当時の価値観と戦いながら、今の世の中の女性の居心地の良さを創ってきた石井さんです。かつての花鉢セントポーリアブーム、卓球を明るく新たなイメージにする動き、富山のチューリップの花びらを銀座の路上に敷き詰めアートにする、などなど具体的な話をうかがえば「え?あれにも石井さんが関わっていたんですか?」ということばかり。いまや国内、海外にネットワークを広げ、世界の女性たちの本音を集め、ブランディングに活かすようになっているとのこと。「男性ばかりに任せておくと、ダサくなる。まずお洒落でなくては」との歯に衣着せる石井さんの持論に参加者は脱帽していました。

 

 

■10月16日
講師:丸岡一直さん(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
テーマ:〜私の仕事シリーズ〜「きみまち 二ツ井 ことはじめ〜北の野の小さな挑戦〜」

 

二ツ井町長になってすぐ、職員採用の面接に一般町民に参加してもらい審査を公開にした。続いて町の名勝「きみまち阪」にちなんで全国から恋文を募集。優秀作を集めた『日本一心のこもった恋文』という作品集は30万部を売り、その印税で映画を創る。まちづくり基本構想を200人の住民主体で作成。下水道計画を廃し、合理的で費用の少ない合併浄化槽を全町に整備の方向に舵をとり直す。など、次々と目からウロコの施策を展開してきた丸岡さん。そして今は介護している入所者に「タケノコ大作戦」と称して根曲竹を皆で剥いたり食べたりの催しも。体に染み込んだ技は忘れないし、しばし高齢者を幸せにしてくれるとのこと。特養入所は「もう帰れない」ではなく、なるべく帰宅して自分らしい最期を追求できるように取り組んでいるとのことでした。アイディア町政はアイディア福祉に活かされています。

 

 

■12月18日
講師:浦 聖治さん(クオリティソフト株式会社代表取締役社長)
テーマ:〜私の仕事シリーズ〜「Innovation Springs 〜 オープンイノベーションを目指すオープンオフィス 〜」

 

浦さんの会社は、リゾート地の南紀白浜の古い研修センターを改築した新本社社屋に移転しています。普通は東京進出を目ざすのに、地方の時代を意識したからとのこと。この社屋には宿泊施設も設け、コワーキングスペース、会議室、セミナールーム、社員食堂などを外部の人たちも利用できるようにしています。多くのワークショップや合宿研修に使われ、そのたびに新たな人々の出会いがある。この動きは「NHKクローズアップ現代」で取り上げられ、日経BP「IT業界徹底研究 就職ガイド2020版」でも注目されるIT企業として記事になりました。ドローン事業にも早くから取り組み、災害時数か国語で避難誘導するドローンは自治体から注目されています。また、ドローン研修も人気メニューになっています。浦さんのお話を聞いて、このオフィスにスローライフ学会メンバーの「お出かけサロン」として出かけよう!と提案もありました。

 


2019年新年1月15日(火)の「さんか・さろん」は増田寛也さんと兵庫県篠山市の方々です。ご予定ください。


 

閲覧(1398)
コメントを書く
コメントを書くにはログインが必要です。