SLJ さんの日記

 
2016
7月 26
(火)
17:44
本文

先週末、東京大学での中山間地域フォーラム10周年シンポジウムで、記念講演
「農業・農村政策の基本課題」があった。来月(16日)の「さんか・さろん」
講師・生源寺眞一(名古屋大学農学部)教授のお話。編集室からも拝聴に。

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コラム<火曜日の鐘>  山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)   
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   あれから「400年」その10・・・東京と地方の共存共栄を!

 これまで話してきたような中央政権の権力に支えられた江戸集財システムは、
明治維新でも改革されなかった。それどころか地方各藩は、江戸に建設し維持
管理してきた藩邸群を新政府に接収され、膨大な資産を喪失した。
 前回(6月14日号)お話しした日光・田母沢地区に現存するのは、紀州藩邸群
全体のうちのごく一部。藩は、上・中・下の3屋敷にスタッフ向けの住居など
を含めて莫大な資産を江戸で建築し、維持し、火災復旧してきた。各藩がバラ
ンスシートを作っていたら、江戸時代の間、毎年毎年、膨大な富が地方から移
転され、江戸のまちで費やされたかが、計数的に分かるだろうが…。
 さらに廃藩置県の結果、地方の藩主たちは自分の領地を失ったうえ、地元を
離れて東京に居住することを義務づけられて政治的に無害化された。封建領主
としての財政基盤を剥奪され、有閑階級としての生活の基盤は、過去に領地か
ら収得した年貢等を蓄積したものだったはずで、それを東京で使うことになっ
た。一方、領主とその家族や藩士たちの支出が消え去った地方側は甚大な影響
を被った。
 今日に至る江戸・東京の繁栄は、そうした地方の富の強制的移転による資産
蓄積に支えられてきた。だから江戸・東京人は、常に感謝の気持ちで、地方と
の支え合いによる共存共栄に尽力し、地方に恩返しをすることが人の道なのだ。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>  神野直彦(東京大学名誉教授)

ハウ・トゥー社会

 私がこの世に「生」を受けた第二次世界大戦後は、貧しき時代だった。しか
し、不思議なことに、貧しき時代には、貨幣が溢れていた。というよりも、悪
性インフレーションで貨幣をもっていても、生活に必要な物資すら入手できな
い時代であった。人々は反物を手にして、闇市に行き、糊口を凌ぐ米穀と交換
していたのである。
 金と兌換されることもない、ただの紙切れにすぎない紙幣を、人々が貪欲な
までに欲しがるのは、強制通用力があるからだといわれている。つまり、政府
が紙幣を支払い手段として、受取りを拒否できないように強制しているからだ
と理解されている。
 しかし、交換の際に紙幣つまり貨幣の使用を強制しても、第二次大戦後のよ
うに悪性インフレーションのもとでは、貨幣は信認を失い使用されなくなって
しまう。逆に硬貨つまりコインは、貨幣ではなく、補助貨幣にすぎない。その
ため強制通用力に限界があり、20枚までしか効力がない。鉄道の自動販売機で
210円の切符を、10円玉で購入しようとすれば、20枚を越えたところでロック
されてしまう。
 それにもかかわらず人々が安心して硬貨を保有しているのは、硬貨の受取り
を拒否されることはあるまいと信認しているからである。貨幣に強制通用力が
付与されていても、信認を失えば第二次大戦後のように通用しなくなってしま
う。
 貨幣が通用するためには、強制通用力だけではなく、社会の信認が必要とな
る。しかし、社会の貨幣に対する信認は弱まったり、強まったりする。社会の
貨幣への信頼が弱まっていく状態を、私達はインフレーションと呼んでいるこ
とを忘れてはならない。
 現在は、物事の本質を何故(why)として問わずに、ハウ・トゥー(how to)
ばかりを問う社会になっている。貨幣の本質を問わずに、ハウ・トゥーばかり
問うてきた金融政策の結果が、マイナス金利という異常現象に象徴されている
気がしてならない。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 〜 http://www.facebook.com/slowlifej
広島県瀬戸田町「塩レモン」。生産量全国一の生口島(瀬戸田)産のレモンと
瀬戸内海でとれた塩だけでつくられたさわやかなペースト状の調味料です。
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■街角から畦道から

   竹内 義昭    カズコさん(72)

「これ食べてもいいのかな」食事のトレーを前にして首を傾げながらこちらの
顔色を伺うカズコさん。とにかく全てに慎重である。その昔お転婆でならした
人の面影はない。

若いころは好奇心旺盛で、元気印そのものだった。40代半ばで自動車の運転免
許を取得、週末になると決まって夫のゴルフ通いの送り迎えをしていた。東京
の自宅と千葉県野田市の往復なのだが、今のように高速道路のない時代に一般
道を時速80キロで飛ばしていたのが自慢だった。

その半面、外面を気にしてか、よその人にはしおらしく見えるように取り繕っ
ていて、別人のようだった。慎重と大胆、どちらが本性なのか、今となっては
分からない。

 

■まち・むらニュース

・愛知県南知多町 ひまわり畑

日本最大級といわれるひまわり畑では、11月末まで常時14万本のひまわりが
咲きそろう。その景観は、まるで黄色の絨毯を敷きつめたよう。ひまわりを
一人5本まで摘み帰ることができる。
期間:〜11月 
場所:観光農園花ひろば(名古屋鉄道「河和駅」からバス)
入園料:大人650円、小学生300円
問合せ:観光農園花ひろば TEL0569-65-2432
http://www.himawaribatake.net/hanahiroba.php


・岩手県盛岡市 さんさ踊り

和太鼓同時演奏の世界記録としてギネス認定されている世界一の太鼓の祭り。
市役所前を出発のミスさんさ踊りの華麗な演舞を先頭に、一般参加の踊り集団
や伝統のさんさの集団が続く。「来て、観て、魅せられて、加わる」お祭りだ。
会期:8月1日(月)〜4日(木)18時〜21時  会場:盛岡市中央通り
主催・問合せ:盛岡さんさ踊り実行委員会 TEL019-624-5880
http://www.sansaodori.jp/info/

 

コラム<象さんの散歩>  大橋巨泉よ あっぱれ

 また友が逝く。巨泉は、早稲田大学の学友である。当時の政治経済学部には
新聞学科というのがあり、1クラス50人定員で、4年間同じクラスだった。
 何にでも最大限の興味を持った。ゴルフ、競馬、将棋、麻雀、釣り、美術品
・・。自分の手をつけたことには、だれにも負けたくない性格だった。
 実業家もやった、政治家も。一つだけといえば、もちろんテレビ人間である。
それも、先駆者である。企画も脚本も司会も、また批評も制作もこなした。
 表現はテレビだけでなく、語る、書く、唄う。ジャズ評論、雑誌のコラム、
本も数多く書いた。が、私の見方では「俳句人間」かな。そもそも「巨泉」は
俳号であり、ものごとのとらえ方、感覚、表現で俳句性が強い。
 俳句を一つ 〜 メーデーで 昂ぶりし夜の ふぐり洗う 〜 巨泉
 われわれの学生時代は、血のメーデー事件から60年安保・樺美智子さん事件
までの燃えたぎる学生運動の歴史をもつ。事件に遭遇して帰宅、悶々の学生の
行動を現したこの句は、男性には理解してもらえる心情であろう。
 巨泉は、『週刊現代』コラム「今週の遺言」を7月9日号で閉じたが、その
結び・・・このままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として
     一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいもの
     です。選挙民をナメている。安倍晋三に一泡吹かせて下さい。
     7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。
 巨泉と政治意識は共有してきた。2001年の参院選に民主党の比例代表候補で
出て、全国最高点で当選、半年で辞任した時と同じ気概を感じる。戦争責任と
平和憲法への思いあふれる。最後の言もよし。あっぱれ・・ ∨ 川島正英 ∧

 

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「奈良県十津川村」から・・
十津川村武蔵地区で期間限定カフェ&トーク、ワークショップが開催されます。
8月10日(水)〜14日(日)盆踊りの昔ばなし、武蔵探検、音散歩など。
「ヤマノカロ」という催し名。詳しくは>> http://yamanocalo.tumblr.com/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  いにしえの里
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奈良県吉野町国栖(くず)はこう呼ばれています。『古事記』や『日本書紀』
に国栖人という言葉が出てくる。特産の吉野和紙作りは、大海人皇子が奨励し
て始まった。同じく特産の割り箸は、後醍醐天皇が吉野で里人が献上した杉箸
を愛用し、その流れを汲んでの今がある。などの話をうかがえばこの地の歴史
の深さに納得します。日本の歴史文化の象徴のような、静かな小さな里でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=373

 

■編集室便り

◇7月の「さんか・さろん」は、夏休みとさせていただきましたが、
 8月からはいつものようにつどいましょう。8月は16日(火)です。

 いま、「さんか・さろん」は、“日本のふるさと飯山”シリーズを始めてい
 ます。11月23日に、長野県飯山市で開くスローライフ・フォーラムのために
 飯山を深く理解し、予習しておくため、でもあります。

 8月は、わがNPO、学会にとっても「農」の先生である生源寺眞一さんに
 お話しいただくようお願いしました。

 生源寺先生は、東京大学農学部長のあと名古屋大学教授。NPO・中山間地
 域フォーラム会長にも。この瓦版の冒頭に書かれているように先週末に東京
 大学で開かれた中山間地域フォーラム10周年シンポジウムの記念講演「農業・
 農村政策をめぐる基本課題」を話されていました。

 「さんか・さろん」では〜「農」のまちづくり、といった内容で。

 9月は尾田栄章・NPO渋谷川ルネッサンス代表〜日本の「水」・飯山の水、
 10月は木村宏・北海道大学観光学高等研究センター特任教授〜飯山のこころ、
 の順にうかがいます。お楽しみに。
 


◇スローライフ・ジャパンへメールを送るときのお願い。
 
 このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい
 ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。
 スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは
 こちらまでお願いします。↓
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奈良県吉野郡十津川村
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奈良県 
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