瓦版2010.6.8第7号

週刊スローライフ瓦版 (2010.6.8 第7号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。
初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ
ければ幸いです。
コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)
~~~ 吉野ヶ里であらためて平和を想う

政界急変を横目に見て、佐賀市へ講演に行ったついでに、吉野ヶ里歴史公園
を訪ねました。車でいくと、なかなか進まない。何だかみんなゆっくり走るん
だなと聞くと、案内役の青年は「福岡はもっと速く走りますけどね。佐賀に入
ると、確かにゆっくりペースになるんです」と言うのである。
夏の日差しのなかで、広大な弥生時代のムラを歩くと、二千年の昔、ここで
人々が生きていたんだなと実感がわいてきます。そうだな、こんな広い空の下、
有明の海を遠望しながら生きた先祖を持っていたら、佐賀の人はスローライフ
が身についているよな、という気がしました。
とはいえ、遺跡からは頭骨のない人骨や10本の矢を射こまれた人骨が出土
します。倭国大乱の戦死者かもしれません。環濠も物見やぐらも戦いに備えて
であり、いつもいつも平和の楽土ではなかったのでしょう。いまも同じ、人々
は戦争と縁が切れません。スローライフは二千年来の平和への挑戦なのです。
■街角から畦道から ————————————————–
一粒の麦の種 佐々木葉子(秋田県湯沢市 酒蔵案内人)
岩手宮城内陸地震から二年。震源地栗駒山を縦走する二つの山岳道路が寸断
された。観光客の足が途絶えた。この日、栗駒山の裾野に広がる高原で、田
園観光都市構想を展開させていた一人の女性が地震の犠牲になった。多くの
人に地域の良さを気付かせ、磨く術を教え、沢山の麦の種を撒いた人だった。
二つの道路はそれぞれに開通を迎える。二年という歳月を経て、多くの種は
地面に根を張り、今漸く芽吹こうとしている。私もその一粒の種になりたい
と思う。もうじき、彼女の命日がやってくる。
わがまち-① 「横浜都民が町内会活動に」 菊池賢児(地域風景研究所)
横浜市に住むようになって35年が経つ。これまでは、東京のオフィスに通う
「横浜都民」であり、周囲の皆さんも概ね同様のようだ。しかし、一日の半
分以上は居住地域で過ごしているわけで、どうせなら楽しく安心して暮らし
たいとの思いが強くなり、町内会活動にいそしみ、役員を務め8年目に突入
した。そして当然のように驚くほど価値観が多様な住民に出会うこととなる。
職業を告げないという不文律をもって忍耐強く会話をしながらゆっくり進む。
(あっ、これってスローライフ?)
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長) 「ゆっくりをじっくりにつなげよう」
スローライフという時のスローは、「ゆったり」とした感じ、時間を「たっ
ぷり」とって豊かな時間を持とうという気持をこめて使っているわけです。行
動に注目すると、「ゆっくり」、「ゆったり」となりますが、行動の元になる
思考、考えるということに眼を向けると、それは「じっくり」になるのではな
いでしょうか。
じっくり考える。米軍基地の問題も、子どもの問題も、その他すべて、政治
だけでなく私たちの日常でも、最近は答を急いで出そうとする傾向があります。
「じっくり」というのは時間をかけて深く考えるということで、のんべんだら
りと時間をのばしてよいということではありません。「ゆっくり」がのそのそ
しましょうでないのと同じです。
複雑なことの一面だけを見て拙速な答を出しても、本当の答にはなりようも
ないことは誰もが知っているのに、なぜじっくり考える時間を持てない社会を
作ってしまったのでしょう。続けていくと、貧相な国になりそうで、ちょっと
恐いのです。“じっくりの大切さを再確認したいと思っています。
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道釧路市 阿寒湖温泉では、恒例の「千本たいまつ」が始まりました。
観光客の皆さんと街の住民が、手に手にたいまつを持って夜の街を歩く催し。
阿寒湖の自然・マリモを保護する`護り火11月まで毎日続きます。
http://www.lake-akan.com/lake_akan/event_senbon.html
渡邊ちはる(NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構事務局)
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コラム<象さんの散歩> 深大寺に五月晴れ異変―ゲゲゲ幟はためく
~~~
先月、東京・調布の深大寺へも出かけた。ばら好きの妻は、すぐ隣に拡がる
神代植物園が目標であり、私は、そばがお目当てともいえた。
五月晴れ。看板のばら園は、多彩な花弁が多彩な緑に映えてみごとだった。
さあ、門前そばだ。20店もの蕎麦屋さんが軒を競う。だが、お店の看板より
ゲゲゲの文字の踊る幟が目立つ。鬼太郎漫画のキャラクターが車体に描かれた
市営バスも走る。門前の「鬼太郎茶屋」が大賑わいである。
そう、調布は、NHKの朝のドラマ「ゲゲゲの女房」の主人公・水木しげるの
根城だった。水木夫妻の評判は上々で、番組も好評と聞く。いまや深大寺名物
では「そば」をそばに寄せ付けないおもむき・・。 ∧ 川島正英 ∧
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です。日光は知る人ぞ知る名水の地、今日は、水いろいろのご紹介。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その5
~~~ 「一年」は何故365日なのですか?
暦の話は、一週間=7日とか、天地創造など宗教にも関係します。しかし、
本欄での暦談議は、スローライフとの関係では如何なる暦が好都合かという観
点だけからのものですので、誤解のないようにお願いします。
さて、今回は、「一年」は何故365日ほどなのか?と提起します。旧暦では、
1ヶ月は30日(大の月)か29日(小の月)です。1年は、12ヶ月と限らず、19
年に7回ほどは閏月を置き13ヶ月にする。前者で354~5日、後者で384日ほど
が一年になる。そういうペースに合せた暮らしぶりが遥かな昔から明治初頭ま
で続いていた。お月様に合せて月と日を設定し、お天道様との差異は、「24節
気」や「72候」で調整し、ズレが大きくなると閏月を入れた。天空の2大天体
の両方を同じように尊重した気配りの行き届いた暦法ではありませんか。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 日本一の会津高田梅
~~~
スーパーに梅と焼酎が並ぶ季節。福島県会津美里町・高田特産の梅は日本一。
何が一番か?桃かと思うほどのその大きさです。地元では梅干ではなく、甘い
カリカリ梅に漬けます。たっぷりの果肉を割ってお茶うけにします。朝、仕事
にかかる前には必ず。「梅とお茶で一服してから野良仕事を始めないとケガを
する」という言い伝えがあるそう。この習慣こそが日本一ですね。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=53
■スローライフ便り・事務局からのお知らせ —————————–

△スローライフ学会 「掛川路さんか・さろん」― いよいよ来週ですよ
掛川市への`旅ゆくサロンが目前に。呼び物は「木の文化を活かすまちづく
り」ガイドツアーですが、東京と地元それぞれのユニークな講座、夜なべ談義
とともに楽しい催し。ほかに自由散策とスロースタイルサイクリングなど。
遊学と交歓のスローライフ先進地へ、ぜひどうぞ・・。
幹事 長谷川八重
■開催日: 6月15日(火)・16日(水)
■旅ゆく地と会場:散策-静岡県掛川市内
宿泊-「ヤマハリゾートつま恋」
http://www.tsumagoi.net/
〒436-0011 静岡県掛川市満水2000
■スケジュール(仮)
◎15日(火)
13:00 JR掛川駅(新幹線口)集合→市内ガイドツアー(貸切バスも・・)
※掛川城など歴史散歩、森林浴、お茶畑見学、木造駅舎視察など
17:30 つま恋到着・チェックイン→
18:30 講座開始 → 22:30 講座終了
■講座
1.佐藤雄一さん NPO法人スローライフ掛川理事、コンセプト株式会社
『掛川型スローライフのデザイン』
2.岡崎眞さん イーブック・システムズ代表取締役
『Eブックをつくりませんか』
■講座後 夜なべ談義 ※最終新幹線時刻 掛川発21:58→東京着23:26
◎16日(水)
6:00 起床・朝食
7:30 スロースタイルサイクリングか自由行動
12:00 サイクリング終了・自由解散
※サイクリング希望者は自転車持参、もしくはあらかじめ連絡ください。
■参加費:宿泊(温泉付き) 12500円
部分参加の場合/講座1000円、懇親夜なべ談義4500円
■参加者募集
会員でなくても、どなたでもご参加いただけます。お申し込み・お問い合わ
せは、NPOスローライフ・ジャパンまで、メール・FAX・お電話、いず
れかの方法にてご連絡下さい。
■主催/NPOスローライフ・ジャパン
〒102-0085東京都千代田区六番町6-1 パレロワイヤル六番町310
TEL03-3221-5113 FAX 03-3221-5114 メール slowlifej@nifty.ne.jp
■協力/NPO法人スローライフ掛川
協賛/掛川市「ヤマハリゾートつま恋」
詳しくはこちらを
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=91
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
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