週刊スローライフ瓦版 (2010.6.15 第8号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会======= このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。 初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ ければ幸いです。コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)~~~ 草食系には向かないスポーツ? ワールドカップが始まりました。長いこと旧浦和市(今のさいたま市浦和区)に住んでいたこともあって、サッカーは昔の企業対抗リーグの頃から好きでした。浦和は三菱重工のホームグラウンドで、今の浦和レッズ駒場スタジアムは子どものころ駒場運動場と呼んでいたなつかしい場所です。 当時重工には杉山隆一というスター選手がいまして、メキシコオリンピック(1968年)の銅メダルの立役者の一人でした。 オシムさんは「機関車に自転車がぶつかったら、自転車はどうなるか」といった比喩で、身体の出来の違いを言ってました。そういう日本人が勝つためには、90分走りきらないと勝機はないと。 つまりサッカーはファストに走りきったもの勝ちの肉食系のスポーツだから、草食系の日本人にはそもそも無理なんだよなぁと思いつつ、でもひょっとすると!?という気も捨てきれず、ドキドキイライラの一カ月ですね。 ■街角から畦道から ————————————————–佐渡ロングステイ 永田英雄(NPO法人交流・暮らしネット) 佐渡観光協会とわがNPOで「素泊まり前提の佐渡1週間ロングステイ」の 実験事業を実施、そのモニター参加者のアンケート結果を検討しました。 分かったことは①実に精力的に、広域に回遊されていること②金山など突出 した観光資源だけでなく、佐渡の自然や生活・文化・歴史全般に深い関心が 寄せられたこと ③1週間滞在してもなお、再訪意欲が強く示されたこと。 (日本人は、遊びに行っても勤勉です)でも、問題点も幾つか。個人旅行者 のための島内2次交通の改善。そして、通り一遍の観光情報だけで済まなく なったこと等々。外周が200kmを超え、文化的にも懐の深い島だけに滞在者 の能動性にどう対応できるか、佐渡の新たな挑戦が始まります。 ※春の佐渡ロングステイ・モニターのご案内(6月まで) http://www.slowstay.org/info_ivent.htm ※秋・冬のモニター参加者のアンケート結果 http://www.slowstay.org/pdf/pdf01.pdf わがまち-②「くらし研究と地域活動」 菊池賢児(地域風景研究所) いろいろな住民と会話するのには、過去に「くらし研究」と称して日本人の 生活・嗜好・労働・教育などを整理していたことが役立つ。アラフォー女性 は高級スーツなどで自分を奮い立たせる・・とか、子どもの安全への不安は 交通事故が第1位で74%にもなるとか。そんな会話をしながら、携帯電話 のような地域づくりをしたいと思う毎日である。「いつも人と繋がっている という安心感のあるまちに」———————————————————————-学会コラム<緑と絆の木陰>~~~~~ 坪井ゆづる(朝日新聞社論説委員) スローなはずだったのに 京都での仕事の合間に、ぽっかりと時間ができた。何のあてもなく最寄りの地下鉄の駅に行くと、2つ先に「鞍馬口」という駅がある。せっかくだから、鞍馬寺へ行ってみよう。牛若丸ゆかりの地とは、どんなところか。時間つぶしにはもってこいだ。これぞスローライフだろうと、胸を張る。 ところが「鞍馬口」の改札口には「鞍馬寺への最寄り駅ではありません」と書いてある。駅名は「京の七口」のひとつの鞍馬口に由来するが、鞍馬寺へは10キロも離れていて、そちらへ向かうバスの乗り場もない。そうだよ、確かもっと遠かったはずだよ、と地図も持たずに観光しようとした我が身を反省しつつも、意地で鞍馬をめざす。 1時間かけて、ようやく辿りつく。長さ3メートルの鼻を持つ天狗に迎えられ、山門をくぐる。山腹にある本殿までは、新緑のなかをケーブルカーで向かう。すでに次の取材の時刻が迫り、あわただしく参拝し、下山した。 清少納言が『枕草子』の「近うて遠きもの」のなかに、「くらまの九十九折といふ道」と書いた山道を、ケーブルカーで往復してしまった。ちっとも、スローじゃないなぁと思いながら。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「KDDI」から・・・山梨県鳴沢村の富士山西側斜面は、病害虫で木々が枯れる大規模な被害を受けています。KDDIは、合計3haの土地に、約3000本の植林を行っています。http://www.kddi.com/corporate/csr/activity/kankyo/katsudou/fujisan/index.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ スローライフの人 筑紫哲也を継ぐ会でもならされたおリン。そのおリンの音色による「f分の1のゆらぎ」の世界とは…http://www.takaokaya.jp/news/2010/06/11-134421.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■まち・むらニュース ————————————————・神奈川県湯河原市 8月2・3日は「やっさ祭り」です。独特の「やっさ、 もっさ」のかけ声で、ちびっ子や芸妓連が粋な姿で練り踊ります。「やっさ 踊りコンテスト」参加団体募集中!花火大会もあり。宿泊予約はお早めに。 http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/kanko/yassa/top.html 青木高明(湯河原町職員)・三重県 「吉野・高野・熊野の国」国旗デザインを募集 奈良、三重、 和歌山の3県が、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」等を活用した事業 に取り組む広域連携のシンボルとして、7月8日「吉野・高野・熊野の国」 を建国する。建国理念を表す国旗のデザインを全国募集。締切―6月18日。 最優秀賞は賞金10万円。 三重県東紀州対策室 電話 059-224-2193。 http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2010040325.htm———————————————————————-コラム<象さんの散歩> 「訪問販売」30歳で我田引水の一席・・~~~ 日本訪問販売協会の30周年を祝う10日。協会の倫理審査委員会座長の私が乾杯の挨拶役に。わが田に水ひく「スローライフ論」でお茶を濁した。 世情は、バブル後の30年間、激動と混迷を続けた。高度成長時代の価値観は大きく、強く、速く速く。スローライフは、このものさしを変える。ゆっくり、ゆったり、ゆたかに。結果より過程を。人と人とのつながりを大切に。 訪問販売の分野にも同じ動向が見える。倫理審査の対象に、儲けるが勝ちの殺伐たる事例が増えた一方、消費者側に「じっくり対面して・・」「充実したアフターサービスを」「信頼と安心が最優先」といった声が目立ってきた。 30歳、而立。あらためてスローライフの理念を望みたい。 ∧ 川島正英 ∧━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・6月の旬の食材は『アスパラガス』です。わたしたちの住んでいる日光市内には、13軒のアスパラガスを作っている農家があります。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-12.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その6~~~ 明日は「端午の節句」です! 明日は「端午の節句」(旧暦ベース)です。お祝いの準備はできていますか? 旧暦「さつき」は、ジメジメした時節。サミダレは「五月雨」、梅雨の晴れ間は「五月晴れ」です。外回りの営業や家庭での洗濯は捗らず、カビや食中毒に神経を使い、行楽の計画も立てにくい。鬱陶しい毎日が続きます。 「端午の節句」を旧暦で祝う場合、梅雨空では鯉幟を揚げられないのが難点ではあります。吹流しを付けるのは鮮やかな色彩で疫病を除くためで、元来、こういう「悪月」と呼ばれる時節向けの風習だと言いますから、その部分だけ実践するのも一案です。温室育ちではないホンモノの菖蒲の力を借り、元気をしっかり蓄えて、不快な季節を乗り切ることもお勧め。この時節は無理せずにゆったりと暮し、ご自愛専一、健康維持に力点を置きましょう。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> スカイツリー~~~着々と成長し、その背丈を伸ばしている「東京スカイツリー」。その足元ではさまざまな人間模様が・・。ただ単にノッポのものができているだけなのに、妙に興奮したり騒いだりの`黒船が来た状態。かくいう私も、浅草でほんの30分の時間ができたので、どこだどこだと繰り出したのであります。通りがかりの男性に場所を聞くと「見上げてごらん、わかるよ」との案内でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=54■スローライフ便り ————————————————– △「江戸小紋の工房と染色体験ツアー」のお知らせ はじめまして、「グループゆるり」のスローライフ便りです。 東京都八王子市で、スローライフの視点から町を見直し、また魅力を再発見しよう!と、2008年から細々と活動を始めた市民グループです。 市の男女共同参画センター主催の講座で、野口智子講師に共感して誕生したスローライフジャパン八王子支部のような(と勝手に思っている)団体です。 今月末、市内の染色工房で「江戸小紋の工房見学と染色体験」ツアーを行います。費用はかかりますが、おだやかだけど気骨のある職人さんの熱いお話を伺い、高級感あふれて上品なオリジナルの「ふくさ」を染められるめったにないチャンスです。くわしいことは、私たちのブログをご覧ください。http://group-yururi.seesaa.net/■事務局からのお知らせ ——————————————— △きょう・・・スローライフ学会の「掛川路さんか・さろん」です「さんか・さろん」初めての試み-`旅ゆくサロン、お出かけサロンの第一号がきょう、掛川市で行われます。講座の講師は、東京と地元それぞれから出て、お得意の分野を・・佐藤雄一さん NPO法人スローライフ掛川理事、コンセプト株式会社 『掛川型スローライフのデザイン』岡崎眞さん イーブック・システムズ代表取締役 『Eブックをつくりませんか』そのあとの「夜なべ談義」のほか「木の文化を活かすまちづくり」ツアーがあり、翌日の自由散策とサイクリングなど。遊学と交歓たっぷりの企画です。来週の「瓦版」で報告いたします。 幹事 長谷川八重△スローライフ学会へのお誘いスローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが抱える学会です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也)学会といっても、楽しくわいわいとスローライフについて多分野から学び語り合う学会。また、全国でスローライフなまちづくりを進める皆さんのつながりでもあります。年会費5000円。会員になってこの「瓦版」にぜひ記事を出してください。「さんか・さろん」などの割引きもあります。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。また、学会会員は自動的にNPOのサポート会員となります。申し込みはこちらから↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5=======■いつも応援していただき、ありがとうございます。日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/KDDI株式会社 http://www.kddi.com/株式会社ダイイチ http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへまた、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒102-0085 東京都千代田区六番町6-1 パレロワイヤル六番町310TEL 03-3221-5113 FAX 03-3221-5114 http://www.slowlife-japan.jp/