瓦版2010.11.2第28号

週刊スローライフ瓦版 (2010.11.2 第28号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
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さあ、秋のおまつり。スローライフ学会が、年に一度、魅力あふれるまちで
学び遊ぶ。「住まう」を考える“となみ野フォーラムが目前に・・
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=101
ぜひ、足をお運びください。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 初雪。でも、秋はこれから
全国が寒さに覆われた先月26日、北の野もうっすらと雪化粧でした。予兆は
あったのです。半月ほど前からクークーといっていいのか。クワックワッか。
形容しがたい鳴き声を夜空に響かせて、白鳥の群れがやって来ていました。追
いかけて冬が姿を見せるのは、天気予報より確かな自然の理です。
でも、季節はまだ秋。深い紅葉はこれからだし、山の幸も待っています。
かえって、霜が下り、雪が舞うようになると、木々の間で頑強に視界をふさ
いでいた草ぐさが、まるで魂を抜かれたかのようにへたり込み、どこまでも視
線が届くようなる。自然の恩寵というものでしょうね。
見透かす木々の向こうに、黄金色のキノコたちが息づいています。
もう一度は山へ行って、ナメコさんにごあいさつしないと。

■街角から畦道から ————————————————–
雪虫は好き、雪はもっと好き 村山恵美子(北海道名寄市)
初雪が近づいたサインと言われる「雪虫」が、先日の夕刻、ふわりふわりと
無数に漂いました。体長数ミリ、真っ白ではかなげなこの虫の正しい学名を
知っている人はほとんどいません。「もうすぐ降るよ。準備はいいかい」と、
雪が来る合図を雪色の虫が知らせるわけです。夏場活躍した数々の農業機械
を格納し、庭木を囲い、雪に備える雑多なことのなんと多いことか。
しかし、雪が降らないなら快適でしょうが、雪虫も見られない。これはやっ
ぱり寂しい。雪がなければ雪どけの喜びがない。これはもっと寂しい。寒く
冷たく邪魔な雪。でも大好きな雪。迷惑なのに好き。雪はまだかなと待たな
くていいのに心の中では待っている。まったくおかしな話ですよね。「四季
のある国はいいものだ」というコラムを拝見し、同感です。とうなずいてお
りました。
わがまちー夏の思い出②高校とのつながり 菊池賢児(地域風景研究所)
居住地域に、中学校と2つの小学校のほかに高校がある。高校生と親は地域
に住んでいることは少なく、地域密着度は決して高くない。選挙時の投票所、
グラウンドの借用、文化祭への協力程度で、むしろ駅からの通学路で生徒の
2~3列歩行やコンビニ前のジベタリアンへの苦情が多い現実である。
ところが、この高校の緑化計画に地域が参加することになった。高校の外柵
周辺部の緑化に合わせ、通学路沿いの緑化などを地域と連携、生徒に「地域
意識」を持たせたいとの要望である。市役所職員も参加し、先生方との会議
に加え、生徒の代表も同席するようになった。全員で12人、程よく意見の
出せるメンバーで着実に進んでいる。地域にとっては新鮮な会合である。
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学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる(朝日新聞編集委員・論説委員)
~~~~~ 首長vs議会
山口県防府市の商店街を歩いていたら、1枚のポスターが目にとまった。上
半分に「とことん防府」と書いてある。何かと見ると、その下の右半分に「市
議定数 議員半減」、左半分に「合併反対 単独市政」とあった。
聞けば、合併反対は山口市との縁談に異を唱えたものだという。まあ、よく
ある話だ。だが、「議員半減」はニュースである。今春の市長選で4選目をめ
ざしたベテラン市長が、公約に「議員半減」を掲げた。同じような主張をして
いる名古屋市の河村たかし市長も応援に駆けつけ、盛り上がったそうだ。
当選した市長は、公約の実現を訴えて定数削減の条例案を出したが、議会で
あっさり否決された。それで、秋になって市民の一部が議員定数を減らす条例
改正の直接請求をめざし、署名活動を始めているのだという。
首長と議会の激突は、大阪府や名古屋市に続いて各地に広がる。鹿児島県阿
久根市でも市長解職運動に発展しているし、10月末には埼玉県草加市でも市長
の不信任案が可決されている。
このぶんでは、来春の統一地方選で「議員半減」を公約する首長候補が相次
ぐのではないか。さて、あなたなら、そんな候補者に投票する? しない?

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■まち・むらニュース ————————————————
・岩手県西和賀町 「薪利用最適化システムの構築計画」に取り組む
590k㎡という広大な面積の80%以上が森林という環境であり、この豊富な
森林をより有意義に、地球環境を守る時代のニーズに沿って活用しつつ住民
生活の向上に役立てるため、薪利用を進める。これは森林の多目的機能への
期待に応え、森林周辺の地域住民の生活と密接な関係を保ち、発展させてい
くためで、町では今年度過疎地域等自立活性化推進交付金の支援を得て「森
林エネルギー利用で切り開く西和賀町の未来推進事業」に取り組んでいる。
問い合わせは西和賀町農林課(0197-85-3418)
・長崎県対馬市 「つしまヂカラ」発掘を進める
国境・辺境だからこその優位性、また個性ある地域資源を再評価しながら対
馬認知度をまるごとアップさせるための「対馬知名度アップ戦略プラン」を
つくっていく。近隣大都市の福岡や隣国の韓国で、戦略プランに向けた可能
性を探る調査を行うなど、「対馬」というポテンシャルの向上、さらに過疎
地域としての経済発展に寄与することができるよう、地域に応じ地域にふさ
わしい取り組みを進める。
問い合わせは対馬市観光物産推進本部(0920-53-6111)
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コラム<象さんの散歩> 「筑紫哲也を継ぐ会」
~~~
筑紫哲也逝去は一昨年11月7日。三回忌が迫った。スローライフ仲間で集う
「筑紫哲也を継ぐ会」は、追悼会、一回忌に続く催しをことしは見送る。
121314日に「スローライフ・フォーラムinとなみ野」を控えていて、志を
同じくするこの大企画を「継ぐ会」に見たてたい、という気持ちなのだ。
フォーラムのテーマは『住まう』を考える。合掌造り、散居村に象徴された
住まう文化。過疎と農を背負って、厳しい自然と闘いつつ美しい景観をつくり
あげ、ゆたかな暮らしを培ってきた。そこに何を学ぶか、何を活かすべきか。
筑紫哲也であれば、彼の岩波新書「スローライフ」にも登場するウイーンの
建築家・フンデルトヴァッサーの「日本は、これからどう暮らすべきか、過去
にすでに示している」という言葉をひくだろうな・・。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
今年も「むかご」の季節がやってきました。むかごはヤマイモのツルに着く玉
のようなもので、コクと旨味が凝縮されております。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その25
~~~ いよいよ「立冬」、さあ、冬支度!
皆さん、例の「ハロウィン」(10月31日)、今年はどう見えましたか? 何
かにつけ外国の風習(と称する事柄)を商業化や学校行事化する人々がいます。
「政教分離」の建前からは、乳幼児関係まで含めて学校など公立施設でハロ
ウィンやらクリスマスやらを行事にすることは差し控えるべきですが、そうい
う問題提起をオピニオン・リーダー達すらしないのはどうしたことでしょう?
そんな生真面目な議論も、こういう暦談議から発想されます。ただの懐古趣
味ではないのです。この週末の現行官暦11月6日は旧暦「かんなづき」1日、
7日はもう「立冬」です。先日、急に寒気がやってきましたから、東京など不
自然な地域の皆さんでも、旧暦の意義について実感が湧くでしょう。もっと自
分達の足元と空の上を見つめて、スローで質の高い生活を目指したいものです。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 知恵と技の地「井波」
~~~
昔、家には床の間があり彫り物や花が飾られ、凝った欄間もありました。私た
ちには、普段の暮らしを美しく飾り楽しむ知恵や技があったものです。富山県
南砺市井波、木彫のまち。井波彫刻の象徴である瑞泉寺を中心に石畳通りが伸
び、まちにはトントンという木彫りの音があふれています。道も家も店も、知
恵と手仕事の技が随所に。自分の100円ショップ暮らしが恥ずかしくなります。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=77
■事務局からのお知らせ
△待ちに待った“となみ野フォーラムがやって来ました。
来週の12、13、14日、富山県のすばらしい景観を歩き、学び、味わう。わが
「さんか・さろん」の超大型版。学会フォーラムと三つの分科会のくわしい
内容については、
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=101
どうぞ・・・。ぜひぜひ参加ください。
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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