瓦版2010.12.28第36号

週刊スローライフ瓦版 (2010.12.28 第36号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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36号を数えた「スローライフ瓦版」は、本号が今年最後です。
ご愛読いただき、ありがとうございました。
引き続き来年もお届けしてまいります。よろしくお願いいたします。
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 「を」を「に」に
「遅延証明書」の発行が活況を呈しだしたのは、いつごろからだろう。交通
機関が遅れた時に鉄道会社が配る、満員電車の常連にはお馴染みのシロモノ。
天災など長時間の場合だけでなく、通勤時間帯には5分か10分の遅れでも、普
段は無人の自動改札機前に駅員がお出まし、えらく恐縮そうに配給する。世に
は、たとえ5分でも「電車が遅れました」の言ですまない職場があり、駆けつ
けてきた人の息切れより、電鉄会社の紙切れが意味を持つ会合があるのだろう。
「よいお年を」という言葉が好きだと、素敵な笑顔を見せてくれた若い友人
がいた。その時、より長く社会に在籍している者として、心の中でささやかな
決心をした。「よい年を」待っていてはいけない。この遅延証明社会、なんと
か少しでも「よい年に」していかなきゃ・・・・。みなさんも、よいお年に。
■街角から畦道から ————————————————–
夙川の主婦ライフ③ 丹波篠山の奇跡 (兵庫県西宮市 中谷美南子)
我が家では、丹波篠山信仰が根強い。全国的に有名な黒豆、松茸、小豆に限
らず、丹波篠山地方産の食品はおそろしく美味しいと信じて疑わない。
黒豆の枝豆は序ノ口。新米も丹波産コシヒカリ。松茸に手が届かない我が家
ではシメジ。この間は煮ても焼いても甘くとろける「デカンショ太ネギ」を
入手した。美味しい原因は土壌にあるかも?信仰が高じて、春には現地入り
して食材調査。畦道で失敬したツクシまで絶品で、ほろ苦く、大地のかおり
が濃縮した味が忘れられない。土壌にどのような秘密があるのか。
あった!丹波竜である。世紀の発見とされた恐竜の化石が、丹波市の土奥深
くから発見された。恐竜が養分となり、その土壌にて丁寧に育てられた数々
の名産品。そう考えるだけでわくわく。我が家の丹波篠山贔屓は続く。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞編集委員・論説委員) 宮仕えの身なれば
勝手な仕事ばかりしているので、会社員らしくないと自覚している。現場で
夜討ち朝駆けをしていたころは、週に13回(朝刊7、夕刊6)の原稿の締め切
りがあったが、いまでは月に数えるほどだ。
そんな気楽な立場だけれど、ときに意に沿わない「社命」が降りかかる。雑
誌に記事を書け、関連会社の衛星放送で番組の司会をやれ、などだ。宮仕えの
身なれば、断るわけにもいかず、粛々とこなしてきたつもりだ。
だが、先日の一件は逃げたかった。名古屋市の河村たかし市長との討論番組
に出ろ、というのだ。中京圏だけの放送で、司会は田原総一郎氏。12月19日、
午前1時から3時間の生放送だと聞いて、「夜中にわめき合っても意味ないで
しょ」と毒づいたものの、出演はすでに決定済み。「増田寛也さんも出ますか
ら」と言われて安心したのに、増田さんは日程が合わずに欠席された。
当日は、「嘘つき」「何もわかってないよ、あんた」といった応酬から始ま
り、あっという間に終わった。中京都構想を掲げる河村氏に「あなたは王様に
なりたいのですか」と聞くつもりだったが、そんな展開にもならず、いったい
何をしに行ったのやら。やっぱり夜中は、ゆっくり飲むか、眠るかだと思った。
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 オリジナルフレーム切手「北海道遺産」を発売中
次の世代に引き継ぎたい北海道の宝物として認定された「北海道遺産」52件
の中から10件を題材としたオリジナルフレーム切手が道内の郵便局で発売中。
「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」、「ニッカウヰスキー余市蒸留
所」、「姥神大神宮渡御祭と江差追分」などを題材とした80円切手の10枚綴
りを北海道遺産の解説シートつきで。1セット1300円(5000セット限定)。
問い合わせ先 総合政策部地域づくり支援局(011)204-5149
郵便局株式会社 北海道支社 営業本部(物販担当)(011)214-4184
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コラム<象さんの散歩> 先週に続いて商店街に
~~~
「瓦版」の2010年最後の号にふさわしい題材があった。NHKが土曜日に放
映した「商店街の挑戦―アイデアとチャレンジ精神で活性化」。商店街回生は、
わがスローライフ学会の旗上げ会でも重点課題に採り上げたが、学会のこの問
題のエース・野口智子が、番組のパネラーの一人に登場したから。
番組は、がんばる商店街を映像で紹介しつつパネル討論を重ねたが、深みを
欠いたかも・・。だが、「一店逸品運動」を編み出し、ワークショップの手法
で各地の商店街に“信者をもつ野口は、さすがに、①高齢者と話し合う空気
②店の宝物探し③おばあちゃんパワー尊重、の論点を抑えて聞き応えあり。
商店街回生には地域の「コミュニティの絆」をこそ、の考えが底流にある。
わが学会・神野直彦学長も著書「地域再生の経済学」でこの「絆」を強調して
きた。象さんも、これを今年を締めくくる言葉としたい。 ∧ 川島正英 ∧
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「そばゼリー」なるものをいただきました。
「くずもち」とは違った食感で、結構プルプルしています。
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クオリティライフ
日本の伝統食がベースのマクロビオティク料理に、フランス料理の技術とエス
プリを融合させた、総料理長・平田優の創作料理をお楽しみください。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その33
~~~ なぜ、今頃が、1年の区切りなのだろうか?

さて現行官暦だと、「今年」も残るは後4日だけ。この土曜日には「新年」
だ。でも、なぜ、その日が歳首なのか?1年の仕切りの根拠は何か?
翌日からお天道様が蘇る冬至とか、日中の方が長くなる春分とか、かつて世
界の一部で採用されていた歳首の方が、ずっと御目出度い気分になれる。それ
なら世界共通だし、没宗教だから、世界中が一緒にお祝いできる。
そもそも今の西洋耶蘇教暦の元日は、どういう日なのか?「神の子」の降誕
から8日目だ。古代ユダヤ教世界では男の子に割礼を施す日で、幼子は「イエ
ス」と命名されたと、新約聖書「ルカ福音書」2-21節に記されている。
割礼などという風習に関連付けられた日が歳首の根拠だとすると、筆者は
「おめでとう!」と挨拶する気にはならない。読者諸兄姉は、いかがですか?

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 12月25日16時NHK教育
~~~
瀬戸のノベルティ
ノベルティというと、販促品、記念品とかノベルティグッズという呼び方が定
着しています。それが愛知県瀬戸市では、「ノベルティ」といえば戦後輸出品
として生産された陶磁器の置物や装飾品の総称。1300年の歴史を持つ窯業地の、
戦後一時期、経済の牽引力となった産物としてとらえられています。今ではほ
とんど作られていませんが、有志の力で、再び注目されつつあります。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=85
■事務局からのお知らせ
△新年初の「さんか・さろん」は1月18日に。
増田寛也・学会会長の新春放談「日本の行方とスローライフ」
何はともあれ、今年いっぱい、「さんかさろん」をご愛用いただき、ほんとう
にありがとうございました。
ことしの学会の締めは、そのさんか・さろんで「あらためて“となみ野」を
論じ、忘年会で打ち上げとしました。
新年の活動はじめは、やはり「さんか・さろん」から。会長が満を持して登場、
日本を語り、憂え、展望します。そのあとの杯もまたよし・・・。
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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