週刊スローライフ瓦版 (2011.8.23 第70号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ 酷暑も落ち着きはじめたようです。9月の「さんか・さろん」は、歴史を 楽しく、という感じで・・。講師は来栖幹雄さん。新宿区史跡めぐりの会 会長。NHKの大河ドラマ「江」に登場する都内の史跡と物語です。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)~~~ 「仕事」が吹き飛ばすもの お盆。首都圏に住む友人がふらりと現れました。母親の納骨に来たといいます。郷土思いの人でしたが年には勝てず、息子のところへ身を寄せたのでした。友人には弟がいて、いつもは兄に付き従うのですが、その姿がない。気になって尋ねると、「仕事が忙しくて来られない」というのでした。 少し前、近所の葬式があったとき、喪主を務めたのは県外へ出て大学の学部長職にある長男でした。親の弔いでも、生家にいたのはわずか1日半ほど。あたふたととんぼ返りする理由も「仕事が忙しい」でした。 「仕事」といえば、人生の大事もほぼ免罪されてしまう。田舎の社会も、いつしかそうなっています。親の死にさえじっくり向き合わない。それを責める声も聞こえなくなった。そんな社会を、みんなめざしていたのでしたっけ。 ここは少し、こだわりたいところです。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田 寛也(野村総合研究所顧問) エネルギーも地産地消 福島原発の事故で電力の供給が不安定になった。この夏はなんとか乗り切れそうだが、冬の電力供給は一段と逼迫するという。一般家庭では引き続き節電に励むしかなさそうだ。 エネルギーや電力の分野は国と事業者の役割が大きい。特に原子力については、最終責任者は明らかに国であるが、まず、発電事業者たる電力会社が安全運転について一義的な責任を負っている。しかし、再生可能エネルギーについては地方自治体が大きな役割を担ってきた。これまで、風力、太陽熱、地熱、バイオマス発電などのモデル事業の多くは地方自治体が取り組んできた。 岩手県釜石市では、今後、エネルギーの地産地消を目指すというので、お盆前に市長さんにお会いしてきた。市内に立地する本州最大の風力発電や新日鉄の火力発電などを充実させ、家庭にはスマートメーターを普及させると言う。この意欲的な取組みを、今後もぜひ応援したいと思う。 ところで、釜石訪問の朝、遠野の宿泊所の食堂で早野透さんとバッタリ。これから、仲間と大槌町のボランティア活動に行くとの事。皆が思い思いの形で復興に関わっている。改めて皆さんに感謝したい。■街角から畦道から ————————————————–赤とんぼ 村山恵美子(北海道名寄市 農業) 農作業のお供に聞いているラジオから、懐かしいハーモニーが流れました。ボニージャックスの歌う「赤とんぼ」です。茜色に染まる秋の情景やかおりがぱっと脳裏に浮かぶ、実に美しい歌声でした。日本の歌百選に選ばれている名曲のひとつです。 日暮れが早まる秋、私は収穫作業に追われ夕焼けを穏やかに眺めている余裕がありません。収穫が一段落するころには、もう空にとんぼはおらず、命を終えた死骸が地面に転がっているのです。夕焼け空に羽を輝かせて飛ぶ赤とんぼを、今年はちゃんと見てやろう。そして誰に聞かせるでもない、畑の真ん中で赤とんぼの歌を口ずさもうじゃないか。など考えているのです。「視察」で何を学んだ・・ 村井良江(新潟市 イラストレーター) 先日、新潟のニュース番組で、新潟市の商店街の人たちが、富山市に視察に行ったことを報じていました。たまたま、私もスローライフ学会のフォーラムで、去年、富山にお伺いして、富山の文化や自然を活かした個性的で趣のある町づくり、またそれを愛する県民性に魅力を感じました。 新潟は、早くから新幹線や高速道路が開通したせいか、東京を意識する事でどんどん個性を無くし、政令指定都市にするために合併をすすめてどこまで行っても「新潟市」ということになってしまいました。大和百貨店が撤退した空きビルに中華街なんていう話もありました。 ニュースは、終盤で、視察団の出した答えは「富山市のように、路面電車を走らせる」と伝えました。学ぶところ、そこじゃないでしょう。■まち・むらニュース ————————————————・山形県川西町 循環鉄道で「都会と農村の交流」をつなぐ山形県立置賜農業高校の生徒と地元住民団体が、公共交通再生をテーマにしたプロジェクトを進めている。連携は「えき・まちネットこまつ」で、やまがた社会貢献基金協働助成のプロジェクト要項をまとめた。駅を中心にまちづくりと取り組んきことから、山形県南部の置賜地域を走る鉄道の循環線に着眼し、 スタンプラリーを活用した2泊3日の都会と農村の交流を企画した。 この交流は2泊3日で7食付き。芋煮やバーベキュー、果物を味わい、米沢藩や伊達藩の名所旧跡、浜田広介の童話世界を歩き、井上ひさしの22万点の蔵書を見学するなど、置賜を堪能して、参加料はたったの6千円。、関東以南の参加希望者には1万円(新宿・米沢間の高速バス往復料金)助成もある。期日は9月23日~25日。NPO法人「えがおつなげて」の設立、「レールロードフォーラム」の開催も・・。希望者は次のメール、FAXへどうぞ。 山形県立置賜農業高等学校 実習教諭 江本一男 Fax 0238-42-2103 E-mail semotok@pref-yamagata.ed.jp (Tel 0238-42-2101) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 大伴家持が国府として赴任していた、越中高岡。その高岡市のマスコットキャラクター「家持くん」。その誕生秘話とは。http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/23-161721.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光のイチゴ園で採ってきたイチゴをジャムにして保存しておりました。そのイチゴジャムをふんだんに使って、マカロン作りに挑戦してみましたhttp://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-123.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」では、和歌山県の「新・郷土スイーツ」“わかやまポンチを、和歌山県の認定を受け、関東圏で初めて提供しています。http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=213━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 文芸春秋に「なでしこジャパン」~~~ 2011年夏を、さわやかに印象づけた「甲子園」物語が幕を閉じた。また「なでしこジャパン」が国民栄誉賞に。スポーツの世界は秋の季節へ。 なでしこ。文芸春秋9月特別号に『澤穂希・・私はあきらめない』の記事が出た。スポーツ・ジャーナリストの吉井妙子さんの文。著作は多く、中嶋悟、清水宏保、松坂大輔ら選手に密着取材した伝記ものを得意としていて、さすが、緊迫感があって読ませる。「女のくせに」と馬鹿にした少年を試合中なのに追っていく心情。吉井さんの「女だから」の苦闘が重なるようでもある。 それでも、注文をひとこと。「いじめ、差別、恋人との別れ・・を乗り越え」とあるその別れの苦悩に触れていない。また「天才は親が作る」を著し、父親の役割を重く見てきたはずなのに、父親がまったく登場しない。プライバシー。百も承知。興味本位の情報も乱れ飛ぶ。だからこそ、むしろ、恋人、父親に会って十分に意をつくせる人柄と筆力を持つあなたが書かねばなるまい。 たまたま、文春のこの号で舟橋洋一さん連載「新世界地政学」も『ナデシコ・モーメント』を採り上げている。真の文明時評。面白く深い。∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その65~~~ ノストラダムスの再解釈を 大予言は「当たった!」のだという筆者の見解は案外に独創的だ。あの皆既日食を知る研究者でも、現行暦7月でなかったため、「当たった!」と気付かない。ノ氏の研究では、ユ暦の知識がないと、予言の意味と取り違えるのだ。 昔の予言者は星占いの能力に優れていた。だからノ氏は、1999年「7月」の大魔王襲来を正確に予測した。彼の予言はどれも謎めいた表現になっている。アイマイだから、いろいろの意味に解釈されうる。それに売らんかなの商魂や、怖いもの見たさの読者とが、相乗的に奏効してなのか、何百年経っても、あの出来事を当てたとか、日本の公害を予言したとか、勘違いし続けられる。 しかし、ユ暦ベースでの星占いとして読み解けば、どうなるか? どなたか、スローな生活の中での退屈しのぎとして、研究してみられたら如何だろうか? コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 世田谷・祈り・希望~~~「東日本大震災復興支援 世田谷の集い」という催しに行きました。東京世田谷区二子玉川緑地運動場、半袖では寒いくらいの東京の夜。ステージを眺め芝生に座っていると、ついに雨が降り始めました。観衆がざわつきます。みんな帰るかと思ったら、どっこい、傘をさしたりカッパを着たり。濡れながら舞台とともに歌います。巨大な電飾の「祈り」と「希望」の文字が輝いていました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=119△講演会、研修会を承ります! 「スローライフとは何か?話をしてほしい」 「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」 大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を 見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。 どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。 お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)△ボランティアスタッフ募集! NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探 しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い していただければとても助かります。ぜひご一報ください。 =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/