週刊スローライフ瓦版 (2011.10.11 第77号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★10月18日(火)19時~の「さんか・さろん」は、都市計画家であり地域プランナーの原 昭夫さん(自治体まちづくり研究所所長)をお迎えします。「その後の、まちづくり」ということで、震災後の東北のまちを見聞して感じられたことをお話いただきます。みんなで話し合ってみたいテーマですね。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)~~~ 「栗焼酎」仕込み中 掛川里山栗焼酎『自ら(みずからおのずから)』の仕込みが3年目の今年も始まりました。これは、特産である良質の栗を新たな商品開発化により、`おのずから成る里山の自然環境に`みずから積極的に関わる六次産業プロジェクトです。有志メンバーが栗園の草刈・栗拾い・皮むき・商品販売などを行うものです。 市内での栗園の存続、里山の維持とは、猪との戦いでもあります。国内の有害鳥獣による農作物の被害は年間200億円とか。加えて、今年は台風15号の打撃で成熟前の毬が落下してしまう被害に遭いました。そんな時こそ“自ら出荷できない手間隙のかかる未成熟の栗を拾い(ムキだし!)、例年同様の素材にしました。また鮮度の落ちた栗約30㎏を使わなくなった製茶焙煎機にかけ、ほっこり甘い『焼き栗焼酎』を試作中です。 本来、山と海に囲まれた狭い土地での日本の農業とは、自然観とこうした少量の創意工夫だったのではないだろうか・・・などと考えながら。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 坪井ゆづる(朝日新聞論説副主幹) 小沢さんが無罪だったら もしも、小沢さんが無罪だったら、あんな言い方はしないんじゃないか。「国民から何の負託も受けていない検察という国家権力が、政権交代が予想された総選挙の直前に、野党第1党の党首だった小沢一郎個人を抹殺するために標的にした」。ここまで言えば、国家権力を握る立場には戻りにくかろう。 もしも、小沢さんが無罪だったら、ああいう物言いはしないんじゃないか。国会での説明を求めた記者に「君はどう考えているの。三権分立をどう考えているの。よく勉強して筋道たてて質問してください」なんて。さんざん国会での喚問を拒み、逃げ続けていたくせに。それに何より、国政調査権の行使が司法権の独立を侵害しないことは、みんな知っているはずだから。 でも、でも、もしも、来春、小沢さんが無罪だったら、民主党はやるだろう。すぐに、小沢氏の党員資格停止を解除する。同時に輿石東幹事長が体調を崩し、ひょっとしたら、入院するかもしれない。そして「あれれ、幹事長席が空席なら、小沢さんになってもらいましょう」という党内世論が巻き起こる。小沢幹事長なら、衆院選での議席減を最小限にとどめられるから、という理由で。信じがたいが、いま民主党内で、こんな話がささやかれている。 ■街角から畔道から —————————————————おかゆの缶詰これから 佐藤昭子(福島県西会津町 キノコハウス代表)米と水のプロジェクトの「おかゆの缶詰を被災地へ届けるとりくみ」へご支援ありがとうございました。今後も「みんなのおかゆ」の取り組みを継続します。支援米の備蓄で、缶詰は引き続きつくることができます。 シール貼り等の作業は、ボランティアの方々にこれからもお願いするつもりで、缶詰の発送等は(株)キノコハウスのCSRとして行う予定です。みんなのおかゆを社会的弱者の高齢者・病人・妊婦さんや赤ちゃんに、災害が起こったときに届けてくださる方に頒布したい。1箱48ヶ入りで8000円、送料は540円です。頒布を希望されるのでしたらご連絡ください。日本中の方々が、災害時に食糧で困らないよう、どうか、食糧の備蓄をお願いします。ガスも水道も電気もないとき、おかゆの缶詰は赤ちゃんやお年寄りや病気の方のお役に立てると確信しております。■まち・むらニュース ————————————————・和歌山県広川町 防災意識を高める「稲むらの火祭り」 安政南海地震(1854年)で、大津波から村人を救った豪商・浜口梧陵の話は、教科書にも採り上げられて有名。小高い丘の我が家の刈り入れたばかりの稲束すべてに火を放ち急を告げた。その遺徳をしのぶ「稲むらの火祭り」は、毎年行われるが、ことしは東北大震災の犠牲者への追悼も。10月15日。午後6時に広川町役場前の「稲むらの火」広場を出発、広八幡神社までの約1.7キロを練り歩くたいまつ行列など。問い合わせは広川町民会館(0737-63-2295)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 最近、売上急上昇なのが「ドラえもん」グッズ。藤子・F・不二雄氏の生まれ故郷・富山県高岡発の「ドラえもん」グッズをどうぞ。http://www.takaokaya.jp/news/2011/10/07-120119.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・「日光けっこうフェスティバル2011」が開催されました。関東一の規模を誇る「芋煮会」3000人分を調理できる大鍋で訪れたお客様に無料で振舞われました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-133.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」のWEBサイトが、より使いやすくなりました。人気メニューのランキングもすぐにご覧いただけるようになっています。http://nfs.tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> もったいない、「むら」を大切に・・~~~ 9月に亡くなられたノーベル平和賞のワンガリ・マータイさんの追悼映画会が千葉県流山市で開かれた、と3日の毎日新聞社会面で報じていた。 ご存知、「もったいない」運動の提唱者だが、偶然にも、私は依頼を受けてそれがテーマの原稿を書いたばかりだった。国土交通省の財団法人・建築保全センターの雑誌「Re」の10月号に。「もったいない」特集で、十数人が執筆、私は「スローライフの視角からのまちづくり」の題で書いた。 日本のまち・むらは、高度成長によって姿を変えた。減反政策が人手を遠ざけた棚田、懐かしい校舎が消えてゆく小学校。空き地・空き家が増えるばかり。長く知恵と工夫と汗を積み重ねてきた暮らし、仕事、祭事、歴史、また美しい、懐かしい風景をつくってきた自然も滅びつつある。この「むら」をあらためて甦らせねばなるまい。スローライフの活動を振り返り、「疎開むら」を掲げた鳥取県智頭町などの「むら」づくりをお手伝いしていこう・・と。 もちろん「もったいない」精神が底流のお話。なぜ、いま天国へ、と神様のお召しに首かしげつつ、雑誌の出来上がりを待っている。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その72~~~ 我国でも新酒の季節・・・ いやー、寒くなりました。やっぱり晩秋だ。されば、自ずから、関心は・・。先週は、仏国での心温まる「若ドブロク葡萄酒」のお祭りを紹介した。 嬉しいことに、筆者は、その前日の3日に、我が国での新酒とそのお祭りについてのテレビ報道を目にした。古くから「酒都」を自認する広島県の西条地区で新酒のお祭りがある(ただし先週週末)という話だった。いいなァー。 そう言えば、以前、あの地方で共同して田圃を借りて育てたお米でお酒を造り、出資額に応じて現物で配当を受けるという「トラスト」(だったと思う)に参加したことがある。この「トラスト」は人々の間の「信頼」を意味する。出資は信頼あればこそ、経済社会もそうであるべきだ。そうだ!何処かで、誰かが、特区制度など活用して、「どぶろくトラスト」など始めないかなァー・・コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 米粉料理、出揃いました。~~~新潟県胎内市の「米粉のまちおこし」について何回か報告しましたが、この度、市内14の飲食店と8つのお菓子屋さんに、米粉メニューが出揃いました。昨年から育ててきた動き、記者会見でみんなが次々とメニューを発表すると、つい胸が熱くなります。市民がわいわいアイディアを出すレベルから、店がお金を取って、と動きはいよいよ本格的な段階に。次は10月末の「米粉フェア」です。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=126■編集室だより△先週の学会コラムで、神野直彦先生がスウェーデン映画「幸福の経済学」を書いてくださった。ふるさと再生への凜として、しかも楽しげな・・。何とか観たい、と、編集室から神野先生に情報をいただき、この映画の配給会社を探しだした。同好の諸兄姉が20~30人まとまれば、おこづかい程度を出しあって観賞会を開けそう。いかがでしょうか。何かいいアイデアがあれば、よろしく。△10月18日(火)は「さんか・さろん」です。10月の「さんか・さろん」は原 昭夫さん(自治体まちづくり研究所)をお迎えします。被災地に入り、仮設住宅の建設も含め、これからのまちづくりを考えておいでの専門家から、お話をうかがいながら、皆さんで話し合いたくご参集ください。詳しくはこちらを↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=128○日 時……10月18日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。○テーマ……「その後の、まちづくり」○ゲスト……原 昭夫(はらあきお)さん(自治体まちづくり研究所所長)東京都庁、名護市役所(沖縄県)、世田谷区役所で建築、まちづくり等に従事。千葉大での教職を経て、研究所をベースに現在も東北や地元でまちづくり、防災、集落づくり等にかかわる。【申込み】10月17日(月)までに下記へ。NPO スローライフ・ジャパン電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 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