週刊スローライフ瓦版 (2011.10.25 第79号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★11月15日(火)の「さんか・さろん」は初めての昼間のさろんです。14時に、東京・世田谷線三軒茶屋駅集合。「世田谷線沿線で秋をゆったり」をテーマに、時速20キロの路面電車を乗り降りしながらの世田谷探訪です。詳しくはこちらを。http://www.slowlife-japan.jp/ ★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)~~~ 北京で語りあったフクシマ 北京大学でのシンポジウムに、3泊4日で行ってきました。その間ずっと、北京の空はガスがかかって太陽は黄色かった。モンゴルからの黄砂と大気汚染の相乗らしい。 「東日本大震災と日本政治」が私の話したテーマだったが、これから原発を大増設する中国側のフクシマへの関心は強かった。 近隣国への影響はないか、自然エネルギーは促進できるのか、原発をやめるとかえって地球温暖化や環境汚染が進むのではないか。 矢継ぎ早の質問に対し「核と人間の共存の困難性」を懸命に訴えたら、「血にまみれたGDPはよくない」、「やはり人間をだいじにしなければ」という発言も返ってきて、うれしかった。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村桂子(JT生命誌研究館館長) ゆったりのつもりが熱い議論の場に 明日は大学の教養学部時代のクラス会です。はたらき盛りの頃は2年に一度だった会が皆にゆとりができるようになった60代後半から年に1回。とても集まりのよい仲良しのクラスで、たわいない話を楽しんできました。 ところで、私の卒業は、原子力基本法成立と重なります。つまり、原子力は当時の若者にとっては夢を叶える新分野で、当然のことながら優秀な仲間が専攻しました。また企業としては、製鉄・電力・化学などいわゆる重工業が日本を豊かにという夢を現実にする役割をしていました。そこで、電力会社も優秀な仲間の活躍の場でした。つまり、電力・原子力に関わるクラスメートが多いのです。そこで、先回のクラス会は原子力のこれまでとこれから、エネルギー問題のこれからの討論の場となり、半年後にまた集まろうということになったのです。その間メールのやりとりも頻繁でした。実態を踏まえ、なお反省も含めた議論は、私にとって教えられることの多いありがたいものです。 のんびり、ゆったりの話し合いの場のはずだったクラス会が、ちょっと変質しています。明日はどんな話が出るでしょうか。■街角から畦道から ————————————————村井良江(新潟市 イラストレーター) 東京とは時差がある 私にとって、東京は別世界です。行く度に新しい発想の物やお店に驚かされます。どんどん先に行くキラキラした街にときめきます。新潟ではあまり外食をしないのですが、東京に行くとここぞとばかりに食べます。 先日上京した際には・・。ベトナムのフォー。デンマークのお店でケーキ。アメリカンステーキ。イタリア料理。スペイン料理。銀座の路地に入って見つけた韓国料理のお店では、ドラム缶のテーブルで、豚肉を焼いた煙がもうもうと立ちこめるなかマッコリを飲みました。翌日には自由が丘でブリティシュなアフタヌーンティーを楽しみました。 3泊4日で世界の旅。帰ってきてしばらく時差ぼけみたいになりました。梶 亨(観光文化研究所所長) 城端の気象予報士 20年以上も前のことであるが、富山県の城端という町に寄ったことがあった。町の中心部には大きな寺があり、お年寄りがお茶飲み話や昼寝に来ている。 この光景が気に入り、寺でちょっと一休みしてみた。すると隣りのお年寄りが「今年はイチョウの葉が、青いうちに落ちたので大雪が降るよ」と話した。「カメムシも多いからね」と相槌を打つお年寄りもいた。何のことだか、さっぱり分からなかったが、何故か頭の隅に残っていた。するとその年の年末から年始にかけて日本海側は大雪に見舞われたことを覚えている。 イチョウの葉やカメムシの動向で気候を予測するのはローテクの世界。今の気象衛星はハイテク。どちらも大切な技術文明だが、ノーベル賞の時期になると、不思議とあの時のお年寄り達が話す気象予報士のような言葉を思い出す。■まち・むらニュース ————————————————・東京都 ふるさと回帰支援センター近況IJU移住ターンの応援マガジン「ふるさと暮らし通信」85号は、 認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」からのあいさつの中で、近況をいくつか。内閣府の地域社会雇用創造事業で「6次産業起業家育成事業(農村六起)」と一昨年から取り組んできて無事終了したこと。最終的に101名の起業家を認定。また「インターンシップ事業」も、3050名が最後の踏ん張りを行っていること。10月23日には早稲田大学で「ふるさと回帰フェア2011」を行い、鎌田総長から「ふるさと回帰運動は大隈重信侯の建学の精神に通ずる」と挨拶があったこと。ふるさと回帰支援センターはTEL:03-3543-0336。・静岡県 「茶」を楽しむ旅の企画三つ◇藤枝市で玉露の産地を・静岡市で玉露フレンチを・・11月20日(日) http://soft-labo.net/modules/information/details.php?bid=52藤枝市岡部町 朝比奈地区の玉露の匠 前島東平さんを訪ね、地区独特の飲み方「つゆ茶」で名人の玉露を味わい、静岡市ではシュバリエ勲章受勲のシェフ 増井靖丈さんによる玉露を生かしたランチを楽しむ。◇全国品評会 農水大臣賞受賞の川根茶の郷を訪ねる・・11月23日(祝) http://soft-labo.net/modules/information/details.php?bid=53全国茶品評会でのグランプリのまち・川根本町のパワーの源をさぐる旅。紅葉と川根茶を楽しむイベント「川根時間」では入賞茶も堪能できる。◇しずおか茶のまちSANPO(静岡市)・・12月3日(土) http://soft-labo.net/modules/information/details.php?bid=54日本一のお茶の集積地、静岡のまちを歩く。お茶のまちならでは歴史や暮らしを訪ね、浅間神社の七社参り、新旧混在の浅間通り商店街も。三つの旅とも、申し込みは「そふと研究室」 坂野真帆 Tel.054-272-0525 FAX.054-374-1484 E-mail…libero@soft-labo.net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 「さんか・さろん」でもお礼を述べさせてもらいましたが、全国の高岡ファンの皆様、七夕まつり「願い短冊」に御賛同いただきありがとうございました。http://www.takaokaya.jp/news/2011/08/03-152228.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光市(旧栗山村)の川俣地区に伝わる郷土料理「石焼き」をご馳走になりました。熱した石で肉や野菜を焼いて食べる料理です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-136.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」の、玄米ごはんと一緒に出てくるごましおは、「日本正食品研究所」から販売されているもの。シンプルイズベストの味です。http://nfs.tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 3(さん)と1(ぴん)をおもう ~~~ 秋は、高齢者にとっては、同窓会、旧友会、OB会などが重なって、むかしを懐かしむ季節。私も、この1週間に三つ。あれこれ感傷にひたった。 うち二つは、朝日新聞時代のOB会で、論説委員室と政治部のもの。この類の集まりは、近況を語るとなれば自分の病気か、孫か、趣味の話が相場のようだが、この二つの会は、まだ世俗から脱しきれない風情で、やはり社会の流れとか政治の動きを語って熱っぽい。とくに論説委員OB会は、原発問題の連続小講演会のおもむき。原発ストップの反省あり、提案あり、GOあり。 だが、さすがに淋しい話題もふえていく。朝日新聞の同期入社生でつくっていた会がしばらくお休みに。入社年次は昭和31年で、「がれきのサン・ピン会」と自称してきた。31日まである月は、その31日の夜に集まって痛飲することとしていたのだが、幹事さんが体調を崩して年内取り止めとなった次第。やはり、ことしは「サン」と「ピン」がよろしくない数字らしい。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その74~~~ いよいよ、「かんなづき」です あさってから旧暦「かんなづき」で「初冬」。今年は官暦11月8日が「立冬」だから、お天道様との関係では、旧暦での方がいささか早く「冬」になる。 こういう場合、この「冬」の気象はどうなるか、気になるところだ。インフルエンザの予防注射を・・・などと、呑気な筆者でも気がせいてくる。 アマテラスさんの場合は、やはり御自分の動きを基礎とする太陽暦で生活のリズムを刻まれるのだとすれば、「24節気」がお気に入りだろう。でも、出雲に集う神々はどうなのか?会議日程は太陰暦ベースなのだろうか? お天道様とお月様の動き方の違いには、ヤオヨロズの神々も昔から苦労してきたに違いない。オオクニヌシさんが太陰暦派で、アマテラスさんが太陽暦派なのだろうか?それがどうも分からない。スローに暮すのも楽じゃない・・・。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 地方のまちのいいお店~~~商店街の活性化などを仕事にしていると、地方のまちでへえ~と感心する店に出会います。少ない人口の中で、工夫して、主張を持ち、商いしている。よくやっているなあと、こちらが勉強に。要は、東京と同じ賑わいの連続を求めるから、さびれてると思うわけで、ポツンポツンとでもいい店があればそれで良し、とすることが大切なのではと思います。例えば栃木県足利の場合・・・。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=128■編集室だより 今月の「さんか・さろん」は初めてお昼間の散策です ・・・世田谷線沿線で秋をゆったり・・・ 都心の喧騒から離れたまち、時代の速さに捉われない電車、そして秋深し。NPOスローライフ・ジャパンが毎月開いているスローライフ「さんか・さろん」の11月特別お楽しみ会にぜひご参加を。◆11月15日(火)・14:00~ 世田谷線三軒茶屋駅集合ボランティアガイドの案内で世田谷線に乗って。松陰神社、ボロ市通り(代官屋敷)、豪徳寺、など。散策マップ片手に。自由な散策も選べます。・17:00~ 「たまでんカフェ」で“さろん「たまでんカフェ」(山下駅ホーム)で、沿線のユニークなまちづくりを聞く。電車&歩く楽しさなど感想も話し合う。コーヒーを飲みながら。・18:00~ 世田谷線でちょっと一杯!“さろんが終わった後、散策だけでものたりない希望者の方たちで2次会。世田谷ならではの居酒屋で、世田谷線を話題に懇親を深められれば・・。◆参加費一般2000円、スローライフ学会会員1000円。(切符代を含む)◆申込み 11月14日(月)までにNPOスローライフ・ジャパンへ。◇世田谷線とは・・時速20キロで、世田谷区の住宅地をコトコト走る路面電車。沿線には井伊家の菩提寺「豪徳寺」や、吉田松陰を祀った「松陰神社」等があり、環状七号線と交わるところでは電車のほうが“信号待ちするスローライフな電車です。1日乗車券(世田谷線散策切符・320円)で沿線の四季の美しい草花を楽しみ、散策に訪れる人が多い路線でもあります。スローライフ時代にますます注目を集める一方、周辺にまちづくりの動きも盛んになっています。◇主催団体は・・NPOスローライフ・ジャパンは、ゆっくり・ゆったり・ゆたかな暮らしやまちづくりを提案する。スローライフ学会という楽しく学ぶ会も抱えています。この日は沿線の、地域活性化に取り組む「特定非営利活動法人まちこらぼ」や 「世田谷線とせたがやを良くする会」などのご協力での開催です。◇連絡先NPOスローライフ・ジャパン〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 (担当:野口智子)=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/