週刊スローライフ瓦版 (2011.11.29 第84号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★12月20日(火)19時~の「さんか・さろん」は、初めてのコンサート開催です。「スローライフの調べ 黒坂黒太郎コカリナコンサート」と題し、木製のオカリナのような楽器“コカリナ“の第一人者・黒坂さんの演奏と、矢口周美さんの歌で。清らかなひと時をどうぞ。終了後、希望者で忘年会も。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 毎度ありがとうございます 東京・中野区の野方に住んで30年以上。十年一日、と思っていたわが町も、いつしか、古い商店の馴染みの顔よりも、チェーン店の賑々しい看板が目立つようになってきた。 そんな中、野方地域版ドラッグストアといった趣の薬局がある。このたび初めて、何年か越しで、店発行のスタンプカードが一杯になった。すると、店のおばちゃんは「感謝金」と書かれたポチ袋を取り出して、「お勉強させてもらいます」と言いながら、ぺこりと頭を下げた。こんなふうに「勉強」なんて言葉を聞くのは久しくなかった。そこには、商売っ気より感謝の気持ち、もっと言えば、ほんとに何かを学ぼうという心持ちが滲んでいるようだった。 ポチ袋は、授業料の1000円が入ったまま、財布の中にいれてある。財布を開くたび、こちらの方こそ勉強させてもらっています。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 坪井ゆづる (朝日新聞論説副主幹) 「ケンカ民主主義がゆく」 大阪ダブル選に圧勝した橋下徹氏の記者会見は、さながらトークショーだった。してやったりの笑顔で、3時間余り語り続けた。 既存政党を「政策も政治理念も完全に放棄していることを有権者に見抜かれていた」と切り捨て、選挙で敵対した大阪市幹部らに「これは戦ですから、負けを認めて潔く去っていただきたい」とすごんだかと思えば、将来の国政への転身については「ないです。これ以上、バカ文春、バカ新潮におっかけられるのはイヤですから」と笑わせる。東京のテレビ記者に「もう少し勉強して」と嫌みを言う場面もあった。 大阪市を解体すると公約した人物を市長にした市民は、大阪市がなくなることを政治的には認めた格好だ。ほんまかいな、である。既成政党はダメだし、これまでの政治を変えてほしいという有権者の思いはわかるが、敵をつくって、「○か×か」で問い、多数決での決着を急ぐ橋下流の「ケンカ民主主義」は、手間と時間をかけて合意を探る民主主義の理想像からは遠い。それでも、選挙という最も民主的な制度で、しかも40年ぶりの高い投票率で、敵をなぎ倒した。この現実に、立ちすくんでばかりもいられない。■街角から畦道から ————————————————田嶋義介(島根県立大学名誉教授)ピチピチのイワシを初めて手づかみ ピチピチのカタクチイワシを40匹ほど初めて手づかみした–先月下旬のこと、私の住まいの目の前の、山口県光市の室積海岸で、砂浜に体長15センチほどのカタクチイワシが時々打ち上げられ、手づかみする人、網ですくう人、小さながんざきで海に逃げないようにかき集める人が海岸を走っていた。中には、バケツ一杯も取った人もいた。山口県漁協光支店によると、毎年9月から10月にかけて、ハマチやタチウオが沖合に入り、イワシの群れを追う。追われて逃げ場を失ったイワシが浜に打ち上げられるそうだ。室積海岸は、瀬戸内海国立公園で5キロにわたって日本の白砂青松100選になっている美しい海岸線が続く。まだ病んでいる瀬戸内海だが、生きたイワシを手づかみできるという豊かな面も残っている。■まち・むらニュース ————————————————・佐賀県 鳥栖の装飾文様に古代のメッセージを読もう 3月に新しい交通ネットワークの新幹線・新鳥栖駅が誕生した鳥栖市。古来から九州各地への交通の要衝だった。それを物語る貴重な古代遺跡も残されている。国史跡の「田代太田古墳」は、6世紀後半に造られた直径約42メートルの大型円墳で、佐賀県内では珍しい彩色壁画系の装飾古墳。石室内に描かれているのは、三角形の連続文様や渦巻き、何重にも描いた円、舟に乗っている人、狩りする人など。文様に込められた古代人のメッセージを読み解くのも楽しい。 田代太田古墳は非公開だが、年に1度、今年は12月11日(日)に公開。時間は10時~12時、13時~15時。参加費や事前の申し込みは必要ない。 当日は、同じ彩色壁画系装飾古墳の「ヒャーガンサン古墳」の石室も見学できる。この古墳は、古墳時代後期(約1430年前)に築造されたもの。(鳥栖市HP)http://www.city.tosu.lg.jp/1382.htm <問い合わせ先>佐賀県危機管理・広報課 0952(25)7219 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 全国の注目の的だった、大阪秋の陣もようやく終了。その、大阪の礎を築いた太閤さんの兜のご紹介です。http://www.takaokaya.jp/news/2011/11/24-155659.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・足尾も含めた、わたらせ渓谷鉄道沿線では、ソースカツ丼がローカルフードとなっています。ルーツを探るべく、群馬の食文化をリサーチしてきました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-145.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・「たまな食堂」は、2~24名様でのご宴会をお手伝いできます。木にかこまれた落ち着きのある空間で、上質な玄米菜食のパーティはいかがでしょう。ご予約・ご相談はこちらから http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=645━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 都立公園を巡ってみた ~~~ 「勤労感謝の日」ってどう過ごせばいいのか、いまもってわからないまま、紅葉狩りにでも、と。それもパソコン情報を頼りに。武蔵野方面で「見ごろ」とある公園を三つ四つ書き抜いて。妻と出かけた。まず多磨霊園近くの「都立・武蔵野公園」へ。次の「都立・野川公園」はお隣り。もう一つ欲張り、バスと電車を乗り継ぎ「都立・府中の森公園」にも回った。いずれも無料。 三つの公園とも、もちろん森の紅葉の重層的な拡がりはないが、紅と黄の中に秋の深まりを十分に感じさせてくれた。とくに野川公園がすばらしい。柵が囲む豪華な苑とは違う。街並みを抜けて自然に林となり、野川の岸辺も気取らない散歩道。林に囲まれた広い芝生が点在して癒やされる。しかもほどほどに手入れが行き届き、妻も「ヨーロッパの街中を歩いているようね」と。 都政にはあれこれ批判もあるのだが、公園政策はなかなかいいな、と思った。公園数は80あり、文化財庭園と動物園を除く67は無料という。あまり知られていない公園行政だが、もったいない。大いに活用したい。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その79~~~ 「稲むらの火」を思い出そう! 先週火曜日は吉田松陰先生の命日だった。では、今週は?と探索する・・・、と、至誠天に通ず。ここにも、偉大なる先駆者のご加護あり! 浜口梧陵先生だ。60年以上ぶりに、今年から小学校の教科書に取り上げられたらしい。今年、とくに偉大さが見直されているが、皆さんは御存知か? 「日米和親」と称する不平等条約調印の嘉永7年、松陰先生が米国密航を企てた年の11月初旬、東海と南海に大地震が連続発生し、大津波が紀州を襲う。その時、とっさの判断で稲むらに火を放って村人を救ったのが浜口先生だ。 その南海大地震が発生したのは旧暦11月5日。それで今や官暦11月5日が「津波」記念日となった。だが、これも江戸時代だから、旧暦で見ると、なんと本日が11月5日で、本当の記念日なのである。思い出そう、偉人のことを! コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 北の屋台へ~~~北海道帯広の「北の屋台」といえば、まちづくり拠点としての“屋台ブームの火付け役。街を良くしたいというみんなの思いが屋台に結集し、20件の店が寒さの中で奮闘しています。せっかく街にこんな場があるのなら、訪れた側は暖かいホテルの中だけにいないで、コートをはおって「よし、それ!」と外に繰り出さなくては。小さなカウンターでの味、話はまた格別です。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=134■編集室だより<師走の「さんか・さろん」はコカリナのコンサートです> コカリナとは、木製のオカリナのような楽器。この演奏で第一人者である、黒坂黒太郎さんをお招きし、気ぜわしい年末に清らかなひと時をという趣向です。奥様の矢口周美さんの歌も。お誘いあわせどうぞ。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=132この企画は、黒坂さんと秋田県能代市二ツ井在住の当NPO理事・丸岡一直さん(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)のご縁で実現しました。二ツ井の職人の技が、コカリナ作りに貢献しています。◆さんか・さろん「~スローライフの調べ~黒坂黒太郎コカリナコンサート」◆12月20日(火)19時~20時30分 終了後有志で忘年会も◆参加費一般2000円、スローライフ学会会員1000円◆申込みは NPOスローライフ・ジャパン へ 12月19日までに。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 メール ◇黒坂黒太郎さんとは・・1995年ハンガリーから持ち帰った笛をもとに日本の木工家たちと楽器コカリナを開発。広島で被爆した木からコカリナを誕生させ、2001年国際平和シンポジウムで特別演奏。など、メッセージ性の高い音楽活動を展開。今回の震災で、被災した石巻市内の小学校の松でコカリナを作り、子供達に贈り、コンサートも。http://pub.ne.jp/kocarina96/?entry_id=3926108現在、東日本大震災被災地支援コンサートを全国100ヶ所を目標に展開している。http://www.kocarina.net/profile.html◇矢口周美さんとは・・黒坂さんのコンサートにボーカルとオートハープ奏者として参加。その甘い歌声はコカリナによくマッチし、多くのファンを生んでいる。2004年12月11日(日)東京「紀尾井ホール」で「矢口周美うたのコンサート」を予定。=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/