週刊スローライフ瓦版 (2011.12.13 第86号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★来週20日(火)の「さんか・さろん」は、さわやかで楽しい音楽の夕べです。「スローライフの調べ 黒坂黒太郎コカリナコンサート」。木製のオカリナのような楽器“コカリナ、第一人者・黒坂さんの演奏と、矢口周美さんの歌。師走の夕べ。ゆったりとしたひとときへお運びを。終って希望者で忘年会も‥。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所長)~~~ 「ネオ・メタボリズム」 メタボリックが耳慣れてしまい、メタボリズムに“肥大イメージを持つけれど、そもそもは生物学用語で“新陳代謝の意味。1960年代に日本の建築家たちがメタボリズム運動を世界に発信した。 それは環境に素早く適応する生き物のように、次々と姿を変えながら生き延びていく都市の未来像で、当時まだ20~30代の黒川紀章、槇文彦、磯崎新らが、丹下健三の強い影響のもと、新陳代謝する都市をダイナミックに提唱している。 六本木のメタボリズム展を見に行って、夢見る建築家たちの若々しい時代の精気に触れ、その裏に戦後荒廃からの復興という強い動機があることを感じた。 “復興には、その前の荒廃の傷ましさをも癒し、覆し、新しい時代を誕生させようとの思想が埋め込まれている。東北の災害から、私たちは新しいまちと人のつながりのあり方、ネオ・メタボリズムを見つけ出さなければいけない。そう思った。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田 寛也(野村総合研究所 顧問) 紅玉の想い出 わが家に北国からリンゴの便りが届いた。日本のリンゴは世界一だと思う。見映えもするし、何よりもおいしい。 毎年知り合いの生産者から7~8種類ほどいただくので、様々な味を楽しんでいる。甘味と酸味のバランスと、果肉の硬さで好みが分れるそうだが、私は最近、甘党になったので、蜜入りで甘味の強い「ふじ」や「つがる」をよく食べる。子供の頃は酸味の強い「紅玉」が好きだった。というか、「紅玉」の他には「国光」や「印度」ぐらいしか覚えていない。とにかく、わが家ではリンゴと言えば「紅玉」だった。 ところがこれはすぐに痛む。そこで母がよく「焼きリンゴ」を作って食べさせてくれた。芯をくり抜くのを手伝った後、いよいよ、焼き始めるとリンゴの香りが家中に漂い、出来上がるのが待ち遠しい。熱々の焼きリンゴでよく舌をヤケドした。冷蔵庫で冷やして2~3日置いてから食べるのもおいしかった。 他には、すりおろして「カレーライス」にも入れていた。今風の甘味の強いリンゴでは出せない深い味わいがあった。 最近は、この「紅玉」が手に入らない。数年前、ジュースやお菓子用に知り合いに贈ったら、とても喜ばれた。木製のリンゴ箱や「紅玉」が貴重品となる時代。何だかスローライフと「紅玉」が重なって見えてきた。■街角から畦道から ————————————————中村友子(ライター 千葉市在住) ドジョウの底力で元気な日本を 今年は東日本大震災の復興や脱原発に対して、多くの人たちが声を上げ行動してきた。政治家の失言も多かった。野田総理には市民の声がきちんと届いているのか。 総理を見ていると、優しい一匹のドジョウが龍に化身、険しい滝を昇ろうとしているようだ。もっと、ドジョウらしい生き方で、昔から庶民の健康を維持した豊富な栄養源を活力に変えて、日本再生に向かって前進して欲しい。 来年は辰年、一人一人の声が大きな力になって、龍が天を昇るごとく元気な日本にしましょう。■まち・むらニュース ————————————————・三重県 東京ミッドタウンで「レストランフェア」を開く三重の自然の力や生産者の思いの詰まったパワーフードメニューを提供、三重の魅力を知ってもらうセミナーなどを実施。このレストランフェアに先立ち、公式ホームページ、facebook、ツィッター等のソーシャルメディアを開設する。この効果的な活用で、女性を中心とした消費者との双方向コミュニケーションを展開し、三重県や三重県産品のファンの獲得をめざす。日程:平成24年1月13日(金)~1月22日(日) 11時からショップ(~21時)、レストラン(~24時) 場所:東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1)担当:三重県農水商工部マーケティング室 TEL.059-224-2391URL:三重ブランドホームページ http://www.miebrand.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 「氷見の寒ブリ」の水揚げも1000本を越える日が続き、魚の美味しい季節です。たかおか屋から、富山湾の冬の味覚のご紹介です。http://www.takaokaya.jp/news/2011/12/10-115653.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・美味しいサツマイモを農家の方から頂いたので、焼き芋や天ぷらにして楽しんでおりましたが、 目先を変えてスイートポテトを作ってみました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-148.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・大人のクリスマスは、玄米菜食のごちそうで。ご要望に応じて、お肉並みに食べごたえのあるメニューや、白砂糖や動物性の材料を使わないスイーツも。ご予約・ご相談はこちらから http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=645━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 紅葉への旅もフィナーレへ ~~~ 先週は、奈良・京都を妻と巡った。紅葉の便りをこの欄でも何度か書いたが、この秋は紅葉への旅に恵まれた。総仕上げは2泊3日で。まず、吉野。やはり感激のほかなし。京都では円光寺、曼殊院、東福寺、実相院など。夕暮れには嵯峨野のトロッコ列車で、ライトアップされた保津川の紅葉も・・。 そして厭離庵。知る人ぞ知る、というか。京都駅の案内所もタクシー運転手も知らない。嵐山で、やっと案内してもらえる運転手さんを見つけた。彼の話では「ひところ祇園の芸者さんが人目を避けて紅葉を楽しむところでした」と。一般公開は最近という。常寂光寺近く、細い道が入り組む。 そもそも藤原定家が「小倉百人一首」を編んだ山荘で、明治になって仏堂と庫裡が建ち、山岡鉄舟の娘が尼寺に・・という由緒を持っていた。苔むす庭。紅葉と楓、色あざやかなままに落葉がふかふかと降り積もっていた。 旅を終えて帰ると、わがマンションの中庭の紅葉が見ごろに。庭師が化粧直しをして、なかなか。やはりここが終着点、と落ち着いた。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その81~~~ なぜ、西洋耶蘇教暦に切り替えたのか?(その上の巻) 本欄では、現行官暦に従うために、私たちの暮しが如何に不自然で不合理になっているかを話題にしてきた。なんでそんなに拘るの?と、筆者の依怙地さに呆れている方もおられるだろう。筆者の批判的態度は何に由来するか? まず、その導入の経緯が気に入らないのだ。旧暦から西洋耶蘇教暦に切り替えたのは、旧暦明治5年(1872)の師走3日のこと。その日を新暦の明治6年の元日として、西洋暦に歩調を合わせることにしたわけだ。 それを決めたのは僅かひと月前の会議で、直ちに天皇陛下の決裁を頂き、霜月9日に改暦の詔書を発出。それで新年の暦の印刷や頒布が間に合わない。師走のほとんどの日にちが忽然と消えたから、国民は大混乱に陥った。(つづく) コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 潮騒散歩~~~三島由紀夫が1954年に発表した小説『潮騒』、その舞台となった三重県鳥羽市神島を歩きました。周囲4キロ、たった一人で誰にも会わずに、波の音を聞きながら。島に入る前に『潮騒』を読んでいったので、名場面を確かめるにわか文学少女気分です。普通なら「きれい」「おいしい」を連発するだけの旅ですが、同じ風光明媚に物語がかぶさると、また違う深い印象を得る時間でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=136■編集室だより <来週の「さんか・さろん」は、師走コンサート コカリナの音を楽しみましょう> コカリナは、オカリナのような木製楽器。この演奏の第一人者・黒坂黒太郎さんをお招きして、年末に安らぐひと時をという趣向。奥様の矢口周美さんの歌もすばらしい。お仲間を誘いあわせてどうぞ・・。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=132 この企画は、黒坂さんと秋田県能代市二ツ井在住の当NPO理事・丸岡一直さん(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)のご縁で実現しました。二ツ井の職人の技が、コカリナ作りに貢献しています。◆さんか・さろん「~スローライフの調べ~黒坂黒太郎コカリナコンサート」◆日時 20日(火)19時~20時30分 終了後有志で忘年会も。◆参加費 一般2000円、スローライフ学会会員1000円◆申込みは、NPOスローライフ・ジャパンへ19日までに。TEL 03-5312-4141 メール (当日連絡は090-7433-1741野口智子まで)◇黒坂黒太郎さんは・・1995年にハンガリーから持ち帰った笛で日本の木工家たちと楽器コカリナを開発。広島で被爆した木からコカリナを誕生させ、2001年国際平和シンポジウムで特別演奏など、メッセージ性の高い音楽活動を展開。今回の震災にあった石巻市内の小学校の松でコカリナを作り、コンサートも。http://pub.ne.jp/kocarina96/?entry_id=3926108現在、東日本大震災被災地支援コンサートを全国100ヶ所を目標に展開中。http://www.kocarina.net/profile.html◇矢口周美さんは・・黒坂さんのコンサートにボーカルとオートハープ奏者として参加。甘い歌声はコカリナによくマッチ、ファンも多い。この11日(日)、東京「紀尾井ホール」で「矢口周美うたのコンサート」を開いたばかり。=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”