週刊スローライフ瓦版 (2011.12.20 第87号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★今晩の「さんか・さろん」は、さわやかで楽しい音楽の夕べです。ぜひどうぞ。「スローライフの調べ 黒坂黒太郎コカリナコンサート」。コカリナについての第一人者・黒坂さんの演奏と矢口周美さんの歌。終って希望者で忘年会も‥。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ 遠野産ホップを大いに呑もう!:近頃の麦酒事情 前回(11月8日)の続き。遠野産ホップ使用の麦酒は、今秋は東京には出回らないと諦めていたら、同月中旬に、拙宅の近隣で遠野産「とれたてホップ」の「一番搾り」を発見。1缶につき1円が東北農業の復興支援に活用されるとあった。直ちに買い求め、直ちに帰宅し、直ちに飲み干す。うまい! ただ、また取手工場産。ガッカリ・・まてよ、茨城も被災した。被災地間のコラボだ!「貧者の一灯」は気持ちの問題だとして了解。ただ、その後、横浜産、さらに出張先の岡山市内で瀬戸産を発見。美味しいが、ちと割り切れぬ。 酔いを醒まして考えれば、麦酒は重い。仙台から完成品を輸送するのではなく、乾燥ホップだけを運ぶのは合理的だと納得した。ところが、またまたその後、近隣で神戸工場産を発見。いくら乾燥ホップでも、あそこまで行ってから、95%もの水分と一緒に東日本に送られてくるのは・・・、うーん。 ま、事情が事情だ。四の五の言うまい。現地まで出向かない者のささやかな一灯でも、何本か立てれば、広い東北でも一隅くらいは照らせるはずだから。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 5階建てビルより高い堤防? スローライフのスローには、時間をかけて考えましょうという意味がこめられていると思い、今起きていること(私は直接関わっておらず、友人たちからの情報ですので、私にとっては起きているらしいことですが)への疑問を投げます。復興計画の基本に7m~14.5mの堤防を築くことが置かれているというのです。海の見えない日本列島ができ上がる。その光景を想像しただけで恐ろしくなります。 「津波で人の命が失なわれないようにする」。これは、当然の出発点です。でもその答は海の見えない街をつくることではないだろうと思うのです。たとえば、生態学の宮脇昭さんのがれきを取り込んだ土手を作り、その上に植樹し、林の堤防を作るという提案などよいなと思っているのですが、国や県を動かしている方たちは耳を貸す様子もありません。 とにかく「巨大なコストをかけてハードをつくる」という発想から抜けて、災害のリスクを抑えながら豊かで幸せな日常を送るにはどうしたらよいかと考え、柔軟な案を出して欲しいと思うのですが。■街角から畦道から ———————————————— 食卓で夢を語ろう 村井康人(食生活ジャーナリスト 新潟市)先日、ある小学校の6学年に食育授業をすることになった。先生からの要望は「乱れた生活習慣は病気の原因、そうならない食事のありかたを」というもので、どうもしっくりこなかった。食べ盛り、遊び盛りの時期である。生活習慣を整えるのは親の責任ではないか。そう思うと、好き嫌いをなくそう・・、とか、早寝早起きが大切・・、などと教えても知識にしかならない。しかし思春期の入り口での「食とその環境」は成人まで影響を及ぼす。子供たちが自ら実践できる食育はないものか。これまでの食のカウンセリングの経験から「夢をかなえるための食育」を提案。児童自らが、将来の夢を意識することで食に興味を持って欲しい。「食卓で夢を話すと、お父さんやお母さんは応援してくれるよ」。夢を語り合える楽しい食事は、健やかな身体や心を育む。休憩を入れて1時間20分。子供たちは目を輝かせて一生懸命聞いてくれた。■まち・むらニュース ————————————————・北海道ニセコ町 平成24年の「地域おこし協力隊」3名を募集ニセコ町は、環境と調和し農業と観光・商業がバランスのとれたまちづくりを目指し、地域外からの人材や新たな発想・能力を積極的に誘致、地域力の維持強化を図るため、来年度も地域おこし協力隊員を募集する。・応募〆切 12月28日(水)・従事期間 平成24年4月1日~25年3月31日・担当:農政係 http://www.town.niseko.lg.jp/news/2011/12/001598.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 数年に一度の最強な曜日の並びのクリスマス。八百万(やおよろず)の国、日本でも楽しんじゃいましょ。モノづくりの町高岡から素敵なプレゼントのご提案です。 http://www.takaokaya.jp/news/2011/02/24-161122.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・足尾地区にとても素敵なお店が誕生しました♪ 店名は「さんしょう家」。その名の通り、足尾名産の山椒を使った料理を売りにしているお店です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-141.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・ジャンボしいたけに古代れんこんを添えて、食べごたえのあるステーキに。チーズのような風味を持つ酒粕クリームを塗り、満足感抜群の冬のお料理です。ご予約・ご相談はこちらから http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=645━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> ひとことでは紹介しきれない人 ~~~ 先週号に、紅葉への旅を奈良・京都で、と書いた。実は、「川井徳子さん」の奈良市内での祝賀会参加を兼ねていた。彼女の著書『不動産は“物語力で再生する』出版記念と彼女経営「ホテル・アジール奈良」のミシュランガイド二つ星ホテルへ掲載を祝う会。川井さんって‥。ひとことでは紹介しきれない。 26億円強をかけて買った京都・南禅寺近くの名庭「何有荘」を甦生させた人、ホテル・アジールなど会社五つを経営する実業家‥。国立民族学博物館の共同研究に加わっているが、史学、仏教にも造詣深い。とにかく神出鬼没である。 ひとことでいえば「私とは対極にある人」かな。私はご存知のとおり、不動産とまるでかかわりなし、数字に全く弱い、彼女お得意の学術論文を何編も預かって読み進めないまま。ただ一つ、「むら」づくりでは意気投合、消えゆくむらを甦らせる動きを奈良県でもと、荒井正吾知事と話し合ったりしている。 さらに、川井女史は、わがスローライフ学会会員で、「さんか・さろん」にもはるばる二度三度と参加してくれている人なのである。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その82~~~ なぜ、西洋耶蘇教暦に切り替えたのか?(その中の巻) 新暦への切替えがもたらした事態の深刻さは想像を絶する。だって、その師走の月に出産するはずだった妊婦さんたちが予定日を消し去られたため、赤ちゃんを生むことが出来なくなった・・、これは落語で志之輔が使うマクラ。 何故、あの時点で切り替えたのか?実は改暦の詔書でも、ただ「不便」だからとしか説明していない。「文明開化」など何か歴史的な意義を考えたというわけではないのだ。何しろ、時の大蔵卿(大隈重信)が主導したのだから。 明治新政府は、明治4年9月から、お役人の給料を江戸時代以来の年俸制から月給制に切り替えた。さらに明治6年からは「予算」制度を導入することも決定し、会計年度は暦年に一致させることとした。さて、そこで、明治5年に初の予算編成作業に入ったのだが・・・(つづく)コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 合気道黒帯~~~私、実は合気道を稽古していまして、このほど黒帯となりました。50代半ばからのスタート、なかなか稽古に行けない、もともと運動神経はダメ、それでも4年間通って、ようやく試験に合格。初段をとってからが本当の“道、ゆっくり続けるつもりです。自分からは攻めず、腕力・年・性差関係なく、平等にいい汗を流せる。合気道こそ、スローライフ・スポーツだと思います。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=137■編集室だより <2012年も「瓦版」「さんか・さろん」をよろしく> 【瓦版】… おかげさまで1年9ヶ月、好評、また声援をいただき、がんばることができました。いっそう、いい交流の場に、と心がけます。年明け第一号は、1月10日発行とさせてください。「火曜日の鐘」「緑と絆の木陰」など学会の看板コラムは不動の執筆陣で続けます。引き続きのご愛読、またご意見、ご感想などもよろしく。もっと切実なお願い。「街角から畦道から」「東日本大震災におもう」の欄は会員諸兄姉、読者のみなさんのコラムで、たくさんのことばの交流を期待しています。年明けからはどしどし投稿ください。【さんか・さろん】… これも、毎月「第3火曜日」に「参加」する楽しい交流広場として、大切に続けたいと考えています。・1月17日・・2012年のスローライフ・ジャパン 新年メッセージ(増田寛也) 鳥取県智頭町などでの“むらづくり(川島正英) 日光フォーラムについて(野口智子)・2月・・・・お休み。というより2月10、11、12日の「日光フォーラム」が 「さんか・さろん」の拡大版です。・3月21日・・この月は“水曜日にします。20日が春分の日ということで、 やむを得ず。この日は映画会です。スウェーデン生まれの女性 監督の作品『幸せの経済学』を2回上映。岩波新書『分かち合 いの経済学』の著作もある神野直彦先生の小講演も。 会場、その他はあらためて。 <きょうの「さんか・さろん」は、師走コンサート コカリナの音を楽しみましょう> 木製楽器コカリナの演奏の第一人者・黒坂黒太郎さんをお招きして、年末に安らぐひと時をという趣向です。奥様の矢口周美さんの歌もすばらしい。お仲間を誘いあわせてどうぞ・・。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=132 この企画は、黒坂さんと秋田県能代市二ツ井在住の当NPO理事・丸岡一直さん(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)のご縁で実現しました。二ツ井の職人の技が、コカリナ作りに貢献しています。◆さんか・さろん「~スローライフの調べ~黒坂黒太郎コカリナコンサート」◆きょう20日(火)19時~20時30分 終了後有志で忘年会も。◆参加費 一般2000円、スローライフ学会会員1000円◆申込みは NPOスローライフ・ジャパン へ TEL 03-5312-4141 メール (当日連絡は090-7433-1741野口智子まで)◇黒坂黒太郎さんは・・1995年にハンガリーから持ち帰った笛で日本の木工家たちと楽器コカリナを開発。広島で被爆した木からコカリナを誕生させ、2001年国際平和シンポジウムで特別演奏など、メッセージ性の高い音楽活動を展開。今回の震災にあった石巻市内の小学校の松でコカリナを作り、コンサートも。http://pub.ne.jp/kocarina96/?entry_id=3926108現在、東日本大震災被災地支援コンサートを全国100ヶ所を目標に展開中。http://www.kocarina.net/profile.html◇矢口周美さんは・・黒坂さんのコンサートにボーカルとオートハープ奏者として参加。甘い歌声はコカリナによくマッチ、ファンも多い。11日(日)にも東京「紀尾井ホール」で「矢口周美うたのコンサート」を開いたばかりです。=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”