週刊スローライフ瓦版 (2012.1.31 第92号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ もう、明日から2月。10・11・12日の日光の「フォーラム」が目前です。 分科会を開く足尾、栗山の里は深雪に。でも、交流を軸におく観光を語る には格好かも・・。囲炉裏を囲む夜なべ談義も楽しみです。ぜひ、どうぞ。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)~~~ 祖先に誘われたか、栗山町 「スローライフ・フォーラムin日光」が、いよいよ、近づいてきました。プログラムはすでにご存知のことと思いますが、広い日光市で2月10日・足尾分科会、11日・栗山分科会、12日・鬼怒川で全体会と、3日間ツアーします。 1日だけの参加でももちろんかまいません。私は栗山分科会のパネリストをうけたまわりました。この地区は平家落人伝説が残り、財宝が埋まっている?塚があったり、親分子分という成人以降の新しい親との固めのきずなを結ぶ、珍しい元服の儀式が今でも伝えられているそうな。 たった2歳までしかいなかったのですが、私は北海道の栗山町という町で生まれました。同名のよしみで、なんだか遠い祖先に誘われているような、なつかしささえ感じています。 申し込みまだの方、厳寒の日光で語り明かしませんか。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 坪井ゆづる (朝日新聞論説副主幹) 子どもを増やす 民主党の蓮舫・前行政刷新担当相と、自民党の野田聖子元郵政相とのトークに巻き込まれた。先週末のことだ。 テーマは「人口減少」。50年後に日本の人口は現在の3分の2になる。子ども(14歳以下)の数は半分以下になる。この激変に、社会保障制度は対応できるのか。20年も前から警鐘が鳴らされてきたが、国会は見て見ぬふりをしてきた。いま投票権のない将来世代にツケを回す政治の貧困を象徴する問題だ。 両女史の答えはともに「子どもを増やせる社会にしなければならない」。 では、どうすればいいのか。そう問われて、蓮舫さんは民主党の税と社会保障の一体改革に「子ども・子育て」を盛り込んだことをPRしていた。その方向性はよいのだが、具体性に欠ける。それに肝心の子ども手当は失速した。 野田さんは夫婦別姓の法制化をはじめ、家族の構造を変える必要性を唱えた。だが、それに最も反対してきたのは自民党だ。 2人の思いは重なるのに、政策につなげられない。2人とも饒舌なだけに、余計にもどかしさが募った。■街角から畦道から竹ヶ原公(青森県十和田市 十和田ソーシャルエンタープライズ総研代表)十和田市内の高校の授業で生徒たちに「結い」という言葉を問いかけたら全く知りませんでした。教育現場で違う言葉として使用されているのでしょうか?普通高校ですが、田植えから稲刈りまで学年行事として取り組み、その成果としてできたお米を郷土料理(ひっつみとなべっこだんご)でいただきました。講師は、地域の老人クラブや民話語り部の皆さんでした。生徒が感想文を書いてくれました。「だれかのために作る楽しさ、喜び、幸せを感じられました。自然栽培のごはんも私たちや地域のおじいさんおばあさん、幼稚園児、様々な人たちの思いを受け栽培したからこそ格別な味がしました」。共同作業でのそれぞれの役割を果たしその収穫を体感できたからこそ子供たちに何か伝わったのでしょうか。「結い」。大切な言葉、肌で感じてほしい言葉、伝え残したい言葉だと感じました。佐藤昭子(キノコのママ 福島県西会津町)3・11とインターネット<下> 支援活動にもすぐ限界がきました。資金の問題でした。おかゆの缶詰を1500個外注加工、被災地へ届けるには1回約30万円かかります。ツィートやブログで支援を呼びかけました。支援米や支援金が集まり、10000個の缶詰を宮城県女川・南三陸・福島県相馬・いわき・南相馬・岩手県陸前高田の病院や老人ホームなどへ届けることができました。ありがたかった。また、キノコの風評被害・直接被害に、ブログで訴え、買い支えのメールがたくさん来ました。インターネットは、キーボードを叩く機械的なものですが、3・11から確実に変身したように思えます。ケーブル線にたくさんの思いが乗ってきます。見ず知らずの方とも繋がることができ、たくさんの思いを届けてくれます。インターネットは、とてもとても、あたたかいです。インターネットに関わるお仕事の方々に、心から感謝しています。ありがとうございます。http://plaza.rakuten.co.jp/nishiaizuinaka/diary/201109300002/■まち・むらニュース ————————————————・東京都 日本生産性本部の2012年度海外研修 無料説明会異文化に適応できる能力と多様な人材の育成・登用のために「リーダーシップの実践」「異文化体感・ワークショップ」をプログラムに盛り込んだ海外研修を企画。長年の海外派遣実績をもとにした説明会。 内容:グローバル人材育成の基本的な考え方についてプログラム紹介 -「洋上研修 生産性の船」-「JPCチャレンジクルーズ」 -「グローバルマネジメント研修」 対象:人事・人材開発・経営企画部門の方、グローバル人材・リーダー育成 にご関心をお持ちの方 日時:第1回 2月10日(金)15:30~17:30 第2回 2月28日(火)15:30~17:30 会場:日本生産性本部 経営アカデミー教室 (千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル6階) ※プログラムの詳細、申込は下記ホームページへ。 http://seminar.jpc-net.jp/detail/ird2/seminar006127.html http://consul.jpc-net.jp/international_study/kaigaikenshu.pdf━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 暦ではそろそろ立春。春まだ遠い大雪の富山から、混迷を深める日本に一筋の光のごとく立ち昇る、本年の干支 辰をお届けします。http://www.takaokaya.jp/news/2012/01/27-151200.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・地元の特産品を使ってお弁当を作ってみました。名付けて「にっこう口福弁当」です。どれも簡単&ヘルシー&材料も手に入りやすいものです。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-154.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・お肉好きのお客様に大人気の「大豆ミート」をテーマに、管理栄養士さんと協同で開発したレシピに沿って学ぶ講座をつくりました。「おうちでおいしい大豆ミートの教室」です。http://tabegoto.jp/archives/620━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 小沢征爾さん、お大事に・・ ~~~ 23日の朝日新聞朝刊に小沢征爾さんの記事が載った。「東京・赤坂での水戸室内管弦楽団公演に、後半だけ指揮をとった。天皇、皇后両陛下が鑑賞された」と。1段見出し10行。短い。ほかの新聞も大同小異で、そっけない。 が、私には思いのこもる舞台である。まず、水戸。地方分権の風がようやく文化の分野にも吹き、水戸では、佐川一信市長が1990年に水戸芸術館を建て、音楽、演劇、美術に市予算の1%を毎年注ぎ込んで注目を浴びたころの話・・この館のオープニングに水戸室内管弦楽団が初公演して、家族3人で聴いた。指揮が小沢征爾さんで、そのときの2曲が今回も演奏されたのだ。 そして、小沢さん。大病から復帰後も公演ごとにわが家は出かけるが、体調は一進一退。。今回のシリーズも、25日の倉敷は休演で、何とも痛々しい。 でも、タクトはさすが。東京でも、神がかりともいえる円熟さ。流麗さで、カーテンコールは6、7回も。両陛下とも立ち上がったまま拍手を続けられた。妻は「いぶし銀、ということばがあるけれど、銀でなくてプラチナ・・」と。新聞記事が、その輝きを伝えてくれていないのが淋しい。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その87~~~ 「雪月」から「雨月」に 旧暦では先日の日曜日が「七草」でした。立春まで一週間ありますし、官暦では、昨年(2月9日でした)よりも10数日も早いのですから、どうも今回は、ちと調子が出ません。やはり「立春」から新しい年に移行する方がピンとくるようには思います。とにかく、この「寒」の厳しさは特に身に沁みます。 旧暦年末・年始は、東京でも大雪でした。雪国と違って、皆が不慣れなせいで、交通機関も乱れるし、雪掻きされていない歩道を歩くのは危険で困難が多いものでした。「初春」となっても、雪国に暮らす方々の苦労がしのばれます。 今週土曜日は「立春」。昨年の場合は穏やかな天候に恵まれました。仏革命暦では「雪月」から「雨月」へと移る時節ですから、一歩一歩、少しずつでも、温かさを感じることが出来るでしょう…、とにかく、そう期待しましょう!。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> すわわせな街~~~長野県諏訪市のまちづくりサロンに、ゲストでうかがいました。参加者に諏訪のスローライフ資源を書き出してもらいました。多かったのは酒、漬物、温泉、諏訪湖。どうやらみんな、諏訪湖を眺め、スポーツを楽しみ、朝晩温泉にはいり、自慢の漬物を分け合い、地酒を味わうことが日常のようです。ここ諏訪は幸せ“諏訪わせな街だね~、と即、語ろあわせができました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=142■編集室だより2月は「スローライフ・フォーラムin日光」へどうぞ 10・11・12日に栃木県日光市で『交流』をテーマの恒例のフォーラム。△10日(金) 足尾(あしお)分科会・テーマ 『産業遺産と環境学習のまちづくり』・時間 14時~16時 ・場所 足尾公民館・学会パネリスト:早野透さん(桜美林大学教授)川島正英さん(地域活性化研究所代表) コーディネーター:野口智子さん(ゆとり研究所所長)・夜なべ談義 17時~19時、国民宿舎かじか荘で。※世界遺産を目指す足尾銅。植林も少しずつ進み、負の遺産が環境学習の場に変りつつあります。その動きを起こしている市民の方々と話し合います。個人ではなかなか行く機会のない足尾銅山。目で確かめる良いチャンスです。宿には良い温泉があります。△11日(土) 栗山(くりやま)分科会・テーマ 『山里のおもてなし~「食」と「まつり」』・時間 14時~16時 ・場所 栗山総合支所・学会パネリスト:山下茂さん(明治大学公共政策大学院教授)斉藤睦さん(地域総合研究所長) コーディネーター:坪井ゆづるさん(朝日新聞論説副主幹)・夜なべ談義 17時~19時、旅館「大野屋」で。※平家の落人伝説のある栗山地区。川俣には国の重要無形文化財「元服式」が伝わり、「石焼」や「ばんだい餅」など独特の食文化が。地域ごとの獅子舞も。地域の「食」と「伝統・祭り」の重要性を語り合います。夜なべ談義では囲炉裏を囲みながら山里の味を。△12日(日) 全体会・テーマ 『「交流」-いまあるもの あたりまえが輝く』・時間 13時30分~16時・場所 藤原公民館(鬼怒川温泉駅前)・パネリスト 山田功さん(足尾まるごと井戸端会議代表)、平英一さん (川俣自治会長)、斎藤文夫さん(日光市長) 神野直彦さん(東京大学名誉教授)、野口智子さん(ゆとり研究所長)、 坪井ゆづるさん(朝日新聞論説副主幹)・コーディネーター:増田寛也さん(スローライフ学会会長)・司会長谷川八重さん(NPO法人スローライフ掛川・2分科会司会も) ※足尾と栗山の分科会報告をもとに議論を深める場。身近にあるもの、あたりまえと思っていることが宝であると気づき、それを原動力に交流が始まる・・。これからの時代の「交流」の意味を探ります。全体会だけの参加もOK。◆申込み・問合せNPOスローライフ・ジャパン TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 メール 詳しい行程はこちら。↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=135=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/