瓦版2012.2.7第93号

週刊スローライフ瓦版 (2012.2.7 第93号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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さあ、いよいよ日光の「フォーラム」です。足尾、栗山の里は、しんしんの
雪ですが、囲炉裏を囲む夜なべ談義も楽しみの一つ。交流と観光を語る論客
ぞろいの分科会、全体会です。10・11・12日。まだまだ参加歓迎・・・。
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コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ 「ビール」概念を大切に!-近頃の「麦水類」事情-
最近は「オールフリー」など酒精「ゼロ」の麦酒風味飲料がマスメディアで
も話題になる。ホンモノの「ビール」(H22.8.3.本欄参照)たる麦水は、我国
では今や絶滅危惧種だが、「ゼロ」の方は急速に世の中に普及中。パーティや
女子会など市場がドンドン広がり、昼食時にお客に勧める飲食店もようやく現
れた。慶賀の至りだが、筆者には、いくつか気になることがある。
まず第1は呼び方で、世間では、なんの断りも躊躇もなく「ノンアルコール
ビール」などと呼ぶ。そんないい加減な「ビール」という概念の使い方は止め
てほしい。マゼモノだから「麦水風飲料」か、妥協しても、せいぜい「麦水類」
というところだ。
第2はコンビニのレジで購入者が「成年」に達しているか確認することだ。
酒精分「ゼロ」でも年齢確認をするなどと誰が決めたのか? 「ゼロ」でも、
ホップの風味を子供が覚えると酒精分を含む麦酒に誘引されるから、未成年者
には売らない…、それは筆者には過保護で過剰な規制に見えるのだが…。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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神野直彦(東京大学名誉教授) 大雪に思う

雪は神秘的な存在だ。雪には何も彼もを飲み込んでしまう能力があるように
感じられるからである。
久し振りに青森を訪れると、驚くばかりの大雪だった。雪の降る町を歩くと、
雪が町の喧騒を飲み込んでしまったかのように、いくら耳を澄ましても、何の
物音も聞こえない。歩いても歩いても、静寂の世界は深まるばかりで、生ける
者は自分一人だという錯覚に陥る。まるで「動」のない、「静」の世界に足を
踏み入れたようで感動する。
今年は、青森を前回訪れた時の冬景色からは想像がつかない大雪である。と
いうのも、前回は新田次郎の『八甲田山死の彷徨』で名高い、雪中行軍による
遭難の説明文を読みながら、観光客が「どうしてこんな所で遭難したのだろう」
と、首を傾げていたほどだったからである。新田次郎は、弘前第三十一聯隊が
無事だったのに、青森第五聯隊が210名中199名の死亡者を出した悲劇を題材に、
二つのリーダーシップを対比させながら、リーダーシップにおける慎重性の大
切さを描いていた。それはスローライフにも通じる。しかし、現在の日本では、
この教訓は忘れ去られてしまっている。
雪は人の命まで飲み込む。しかし、古き昔からの伝承によれば、大雪はその
年が良き年となる予兆だといわれてきた。大雪は地下の害虫を駆除し、豊作を
もたらすというのが、合理的説明のようである。
というよりも、暗い空から降る雪はやがては止む。雪国の女流詩人が「春は
列車に乗ってやってくる」と口吟んだように、雪の重いトンネルから、光が列
車のように必ず射し込んでくることを忘れてはならない。
■街角から畦道から
松本由利(TEAM GEAR主宰 長崎県雲仙市千々石町)
伝統の家業を太くする人・新しい家業をつくる人
過疎の進む地域では、若い人の活躍は本当に頼もしく嬉しいものです。
長崎県雲仙市小浜町の老舗菓子店遠江屋で湯せんぺいを焼く加藤君はせんぺい
の耳を使ったチョコバーを開発。とてもおしゃれで美味です。
南串山町で煮干加工用カタクチイワシの巻網漁業を営む竹下さんは、美味しく
手軽にカルシウムが補給できる煮干のキャラメリゼを開発。
千々石町の老舗菓子店沖田屋の沖田君は、地元産のジャガイモを使い、シャリ
シャリの食感ととろける食感が絶妙なハーモニーをかもし出す「じゃがメル」
を開発。長崎県特産品新作展で最優秀賞を受賞しました。
そして、瑞穂町の中川さんは、雲仙市国際化推進市民の会を立ち上げ、得意の
韓国語を生かして韓国との交流事業を実施しました。拍手!
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 ガイドブック『北海道ふゆスパ街道』をどうぞ
白銀の大地・北海道で、楽しめるスキーをはじめとするアクティビティーや、
スパ、イベントなどをまとめた観光ルート『北海道ふゆスパ街道』ができた。
冬の寒さを生かした北海道ならではの観光資源と、温かい温泉がセットで楽し
めるこの街道を紹介したガイドブックを道庁の道政広報コーナーやアリオ札幌
などで配布中。ホームページはこちら http://www.fuyu-spa.jp/
北海道ふゆスパ街道協議会事務局(0155)22-8600
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「たかおか屋」から・・・
店の前を通る万葉線の超低床車両「アイトラム」。真っ赤な車両は目立つので
すが、今冬はラッピング電車に変身でもっと注目されそうです。
http://www.takaokaya.jp/news/2012/02/05-151613.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
日本で3番目の面積を持つ日光市には、多様な“食の魅力が詰まっています。
研究員を名乗る市民がつづるブログ、一度ご覧ください。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/
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クオリティライフから・・・
いよいよバレンタインデー。玄米菜食を実践している方でも抵抗なく召し上が
れるように、白砂糖・乳製品不使用、植物性素材だけで、ベリー添えのガトー
ショコラをご用意してみました。http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=24
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コラム<象さんの散歩> 「政権交代とは何だったのか」
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第180回国会が始まった。が、早くも、野田政権は180度ひっくり返る、3月
危機だ、6月危機だ、と騒々しい。折も折、畏友の山口二郎・北海道大学教授
が岩波書店から「政権交代とは何だったのか」の著を出した。進行形の政治の
評論は厄介だが、“幻滅を超えてと冷静、明快。敬意を表したい。
この問いかけに対する私の答えは単純だ。2009年の民主党政権誕生は、とき
の総選挙での市民感覚がすべて。「自民党の単独支配で過ぎてきた戦後政治に
風穴を通したかった」というに尽きる。だが、これについて民主党内に二つの
錯覚がある。一つは「マニフェストが多数の信頼を得たから」という思い込み。
もう一つは「選挙の神様・小沢さんのおかげで勝てた」という刷り込み。
だから、マニフェストで改めるべきをも改めない、小沢チルドレンを甘やか
せる。三代の政権とも支持率を失うばかり。でも、180度方向転換か、その先
が自民党なのか、第三極か。今回の国会も検証材料・・ ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その88
~~~ 「藪入り」、「針供養」、そして・・
旧暦新春も2週間以上経過し、今日は「薮入り」。明日は「針供養」と新春
最初の満月。あさってにはウグイスの初音……、でも、ホンマかいな?暦を眺
めて、半信半疑だが、ちと無理をしながら、小さな胸を期待で膨らませる。
そういう昔からの年中行事を活かすと、どんな暮し方になるだろうか?「七
草粥」なら、香りと味わいに満ちた天然自然の野の草から活力を頂き、余分な
栄養や贅沢を省いて健康に生活する。野草が豊かに育つ里の環境を大切にする。
「薮入り」は、ふるさとを定期的に思い出し、親御さんや親族を訪問するの
に好適だから、内容は各人が適宜修正しつつ大切にしたい。「針供養」は手仕
事と道具を大切にする文化を伝える機会として、世代間で共有し継承したい。
民間暦ベースの暮しに見る心豊かになる工夫は末永く持続したいものだが・・。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> お元気歌声商店街
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「おばちゃんストリート」を名乗る愛知県瀬戸市・末広町商店街では、中高
年の女性が客層の中心なのに“何やらわからん今の曲が聞こえているのは
しっくりこない、とアーケード全体に流す曲を「唱歌」にしました。毎日11
時にはラジオ体操も流します。お客様はなつかしい歌を歌いながら歩き、寒
さに縮こまっていた店主は外に出てお互い汗を流すようになりました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=143
■編集室だより
いよいよ「スローライフ・フォーラムin日光」です
10・11・12日に栃木県日光市で開く『交流』をテーマのフォーラム。
もう一度、日程をおさらいしておきます。
▲10日(金) 足尾(あしお)分科会
・テーマ 『産業遺産と環境学習のまちづくり』
・時間 14時~16時 ・場所 足尾公民館
・学会パネリスト:早野透さん(桜美林大学教授)川島正英さん(地域活性化
研究所代表)
コーディネーター:野口智子さん(ゆとり研究所所長)
・夜なべ談義 17時~19時、国民宿舎かじか荘で。
※世界遺産を目指す足尾銅山。植林も少しずつ進み、負の遺産が環境学習の場
に変わりつつあります。その動きを起こしている市民の方々と話し合います。
▲11日(土) 栗山(くりやま)分科会
・テーマ 『山里のおもてなし~「食」と「まつり」』
・時間 14時~16時 ・場所 栗山総合支所
・学会パネリスト:山下茂さん(明治大学公共政策大学院教授)斉藤睦さん
(地域総合研究所長)
コーディネーター:坪井ゆづるさん(朝日新聞論説副主幹)
・夜なべ談義 17時~19時、旅館「大野屋」で。
※平家の落人伝説のある栗山地区。国の重要無形文化財「元服式」をはじめ地
域の「伝統・祭り」、また「石焼」や「ばんだい餅」など独特の食文化を語
り合います。
▲12日(日) 全体会
・テーマ 『「交流」-いまあるもの あたりまえが輝く』
・時間 13時30分~16時・場所 藤原公民館(鬼怒川温泉駅前)
・パネリスト:山田功さん(足尾まるごと井戸端会議代表)、平英一さん(川
俣自治会長)、斎藤文夫さん(日光市長)
神野直彦さん(東京大学名誉教授)野口智子さん(ゆとり研究
所長)、坪井ゆづるさん(朝日新聞論説副主幹)
・コーディネーター:増田寛也さん(スローライフ学会会長)
・司会:長谷川八重さん(NPO法人スローライフ掛川)
※分科会報告の後、さらに議論を深める場。身近にあるもの、あたりまえと思
っていることを原動力に交流が始まる・・。これからの「交流」の意味を探
ります。
◆申込み・問合せNPOスローライフ・ジャパン TEL 03-5312-4141
FAX 03-5312-4554 メール
詳しい行程はこちら。↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=135
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鹿児島県
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岩手県遠野市
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鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
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日本テレネット株式会社
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クオリティ株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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