週刊スローライフ瓦版 (2012.6.12 第111号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★夏の「さんか・さろん」は豪快に打ち上げ花火‥6月は昼間の“校外見学でパナソニックセンター東京へ。菊池賢児さんの推薦、案内で。7月は辻元清美さんの「新しい公共」のお話。早野透さんの紹介です。詳細は編集室だよりで。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ 「レースワーク」は美しい! 3月20日号で提唱したように「ネットワーク」を「レースワーク」と表現したら何が違うか?思いつくだけで、第1に、人々の繋がり方の多様性を尊重し皆で生み出す模様全体が重要になる。第2に、「網目」は縁辺部だけで外部と繋がるが、「レース」は模様の何処からでも外部に繋がりうるから、オープンで発展性がある。第3に、模様の違いで多彩な繋がり方を表現でき、「絆」の編み方全体について議論できる。格子状の「網目」より複雑な絵柄を考案することになる。そして第4に、なんと言っても、全体が華やかで美しい! 「ネットワーク」も喩えの表現だ。「レースワーク」も外国語だが、それを我々が理論化すれば、新理論は日本産となる。使い続ければ、いずれは世間に定着する。個々の「絆」が編み出す模様全体を大切にして多彩な関係を創ることが、みんなの「協働」を発展させる。だから皆さん、有効な表現を創ろう、使おう!学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 中にいる 小学校6年生の国語の教科書に「生きものはつながりの中に」という文を書いています。地球上にいるさまざまな生きものの一つであるヒトとしての自分を知って欲しいと思って書いたものです。ちょうど今頃が学習時期らしく読んだ後の感想や意見を書いた手紙が来ます。子どもってよく考えてるなあと教えられることが多く、楽しみにしています。今年もポチポチ来始めました。 そんな中、先生から一人の子が「この文の題では“中という文字が大事なんだよね」と言ったという報告があり、その鋭さにびっくりしました。「生きもの」とか「つながり」とか言っても中にいる感覚、とくに自分自身がその中にどっぷり入っているのだという実感がなければ、それは単なるかけ声にしかすぎません。原発事故をはじめ、社会で起きている事を考える時も、外からの評論は意味を持ちません。“中が大切という指摘、子どもってすばらしいと思いました。 毎年たくさん来る手紙のほとんどが地方の子どもたちからで、大都会はありません。なにかの現れかなと思っています。■街角から畦道から飯舘村の笑顔のおばあちゃん 渡辺 均(“八峰村村長 長野県小海町)神野先生のお話(瓦版109号「担雪填井」)に、ジンと来ました。自然に囲まれて、先生らしい癒され方なんだな、と・・。自然に囲まれて、同じように癒された方を紹介します。飯舘村(福島県)の被災者で、菅野栄子さんというおばあちゃん。伝統食、凍み餅づくりの名人で、これが飯舘で作れなくなり、我が八峰村(長野県小海町)で代替することになり、交流が始まりました。今年1月、町の皆さんから義捐のお米で試験的に作りまして、これが上出来の評価を受け、来年はもっと沢山作ろうと、市民農園オーナーを交えて、もち米栽培に取り組みました。その田植えイベントを行い、その様子が長野放送で、放映されました。録画し、ユーチューブに掲載しましたので、菅野栄子さんの癒しの笑顔を是非ご覧ください。高校時代に、社会科の先生に、子供が可愛いのは自然の力、老人が美しいのは社会の力、と教わった。高齢化で美しいお年寄りが多くなるのは素晴らしい!長野放送の動画は‥ http://www.youtube.com/watch?v=VPsXKnU8vM4■まち・むらニュース・東京都新宿区 「朝日カルチャーセンター新宿」の講座、二つ▽神野直彦先生(東京大学名誉教授)主宰「経済・財政:現状分析の勉強会」の成果を一般の人に紹介する講座 http://bit.ly/JHKaiU6月23日(土)13時~14:30「地方分権・社会保障・震災復興ー地方の時代は来るのか?」新潟県立大学准教授・高端正幸先生▽東京大学理工農医4研究科横断講義に基づく「放射線を知る」シリーズより6月16日(土)13時~15時「放射線で知る生命の謎、放射線と食品」東京大学農学生命科学研究科教授 中西友子先生 http://bit.ly/H4IuPP問い合わせ:朝日カルチャーセンター新宿、朝日JTB・交流文化塾新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル4階 ℡03(3344)1946・佐賀県 陶芸デザイナー「澤田痴陶人の世界」を開催 陶芸家・澤田痴陶人(さわだちとうじん 1902‐1977)は京都府生まれ。京都、三重、岐阜など窯業地に移り住みながら、終の棲家として佐賀にたどり着いた。1997年、大英博物館で日本人陶芸家として初めて個展が開かれたが、国内では無名に近く、没後20年目の快挙。1968年に伊万里市内の陶苑の専属デザイナーとなり、75歳で亡くなるまでの10年間に才能を一気に開花させた。大英博物館での個展開催は、当時、日本美術部長だったローレンス・スミス氏が痴陶人の作品に出会ったことから。「陶芸の棟方志功」などの評価を受け、国内よりも海外でその才能を認められた。痴陶人の遺作など関連資料2500件が、遺族から佐賀県立九州陶磁文化館(有田町)に寄贈。これを記念して開かれた展覧会。大英博物館に出品された「万暦五彩花文水指」など陶磁器作品はもちろん絵画やスケッチ、書簡など約560点を展示している。 6月17日(日)まで、入場無料。 佐賀県立九州陶磁文化館で(有田町戸杓3100:0955-43-3681) 問い合わせ先 佐賀県危機管理・広報課 0952(25)7219 詳しくはこちら↓http://www.pref.saga.lg.jp/web/at-contents/kanko_bunka/k_shisetsu/kyuto/_63012.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━米粉のまち・胎内市から・・・新潟駅南口広場で開催した「えきなん産直市 胎内グルメフェア」大盛況。出店した米粉グルメを、それぞれご紹介します。おいしそうでしょう!http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/8330261.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光市栗山地域に伝わる伝統料理『石焼』に参加してきました。その名のとおり石で焼いて食べる、究極のバーベキュー、実にワイルドです。(写真あり)http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-176.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・「たまな食堂」が6月8日(金)のNHKテレビ「おはよう日本」の中で、今話題の港区の発酵食レストランということで紹介されました。詳しくはこちらからご覧ください。→http://tamana-shokudo.jp/blog/?p=552━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 疎開むら・・大人の修学旅行にも ~~~ 先々月のこの欄101、102号で、奈良の「むら」づくりを書き、活動の第一歩に「疎開むらの呼びかけ」をあげた。そのあと、別の話を採りあげてきたが、小田切徳美講演「英国の農村」に触発されて?また「むら」に戻ろう。 さて、奈良で提案したい活動で、もっとも手軽な疎開は観光旅行だ。観光の概念が変わり、これまでの一泊二泊の行程ではもはや「観光」の名に値しない。疎開だとすれば、なおさら中長期滞在の旅行を頭におくべきだろう。 私は、その意味で、観光を“ウイーク疎開”と呼ぶ。都市の病魔から逃れてこころの落ち着きを取り戻す旅である。12の村を残して自然と暮らしと人情に味わいをもつ奈良。まさにウイーク疎開に絶好の土地柄といえる。 そもそも、奈良は、中心に「都」をもつ。日本の歴史を拓き、風俗、宗教、芸術・・、文化を積み重ねて、児童、生徒、学生の修学旅行の地として、京都と集客を競ってきた。いま、その斜陽が伝えられる。が、「みやこ」と「むら」を組み合わせて“大人の修学旅行”の地として甦らせたい。せっかくの奈良のスローライフ旅行をお寺めぐりにとどまらせない・・。 ∧ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 壁面緑化~~~近くに建設中のビル、先日覆いがとれたら壁面緑化ビルでした。珍しいため、まだ工事中なのに通行人が写真を撮っていきます。屋上も壁面も緑化するのは賛成ですが、少々心配。六本木ヒルズ近くという場所がら、高価なテナントビルです。緑の維持は自動潅水で業者がメンテナンスをするのでしょうし、緑も構造物という感じ。果たしてビルの住民はこの緑を愛せるのでしょうか?http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=163■編集室だより □6月の「さんか・さろん」は パナソニックセンター東京見学 6月の“さろん”は、有明で。〔テーマ〕はスローライフな暮らし方には 技術の支えも重要~あなたの自由時間を増やす最新技術を体感!~ NPOスローライフ・ジャパン理事の菊池賢児さん(地域風景研究所代表) から推薦していただき、 パナソニックセンター東京を見学します。 エコナビをはじめ省エネとか創エネの技術体験展示などなどパナソニック の最先端技術を詳細な説明で楽しく学び、技術に支えられたスローライフ な暮らしを体感します。 今回は午後の開催となります。集合時間にお気をつけください。 ○日 時……6月19日(火)15時45分~17時45分(15時30分に下記受付へ)○集 合……パナソニックセンター東京・受付(りんかい線国際展示場駅 寄りの入口側)http://panasonic.co.jp/center/tokyo/○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。【申込み】6月18日(月)までに下記へ。NPOスローライフ・ジャパン電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554【詳しくはこちらから】http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=146 □7月「さんか・さろん」は、辻元清美さんの「新しい公共について」 ~筑紫哲也さんを偲びつつ~ 辻元清美さんは、筑紫さんの勧めもあって、衆院選挙に立候補して政治家に。それから16年にもなります。スローライフの提唱者である筑紫さんの人となりについても話をうかがえるでしょう。辻元さんは、早稲田の学生のころから国際交流団体ピースボートの活動を始め、議員になってNPO法の成立に寄与しました。いまも超党派のNPO議員連盟を中心で支えています。東日本大震災では、ボランティア担当の総理補佐官として被災地支援に活躍しました。さらに「新しい公共」という活動を進めています。最近、「政治の質を変える」という本も出しました。スローライフ運動と根っこでつながっている「新しい公共」の話を聞く会です。推薦者はNPOスローライフ・ジャパン理事の早野透さん(桜美林大学教授)。 ○日 時……7月17日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ○ゲスト……辻元清美さん(衆議院議員)○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。【申込み】7月16日(月)までに下記へ。NPO スローライフ・ジャパン電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(当日連絡は090-7433-1741野口まで) □新年度の会費をお願いします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したりできます。既会員の方は下記の口座へお振り込みください。【振込先】ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。【入会フォーム】 http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6 □ボランティア募集 NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いではあるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝いしていただければとても助かります。ぜひご一報ください。【問い合わせ先】 ■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–——————————————————————————–——————————————————————————–“