瓦版2013.3.4第148号

週刊スローライフ瓦版 (2013.3.4 第148号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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今週の「瓦版」は、一日早く、月曜日に送信させていただきました。奈良県の
二つの村で進めているワークショップに、編集室の川島、野口、篠原の3人が
総出で月曜・火曜と取り組む事情があります。例外的です。ご了解ください。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 2年目の春に
岩手県の介護施設の運営者から被災の状況を聞く機会がありました。施設は
壊滅、大きな犠牲も出ましたが、復興の動きは速く、高台への移転準備がその
年のうちに整ったそうです。ところが、着工目前に財務省から釘を刺される。
「なぜ移転の必要が?」。結局、2年近くも遅れてしまった。理不尽さの矛先
は「国」に向かいがちですが、地元からゴーサインを出すことはできなかった
のか。官僚主導への批判は満ちていますが、対抗手段を見つけるのは難しい。
非常事態に立ち向かう自治体の長こそ、と思うからです。

その3日前は陸前高田を訪ねました。支援のNPOと朝日新聞厚生文化事業
団が建てた交流拠点「朝日のあたる家」の開所式です。そこに流れた女子高生
たちの透き通るようなハーモニーと、心にしみる歌声。涙をふいた女性たちが
「さあ、特産の春ワカメををどうぞ」と呼びかけるころには、負けてたまるか
という気魄が会場に充ち満ちていました。
震災から2年。どちらも被災地の現実です。

(写真は丸岡さん提供)
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞仙台総局長・東北復興取材センター長)
集団移転を迷う理由

3500人を超す、震災で最多の死者・行方不明者を出した宮城県石巻市では、
3月から市内9カ所で集団移転先の宅地造成が始まる。「3.11」から2年、
ようやく復興の槌音が聞こえ始めた感じだ。
ただ、現地ではまだ移転先を決められない集落の方が多い。適地が少ない
という現実のほかに、もうひとつの理由もあると聞いた。
それは集団移転の費用を国が100%補助することに起因する。税金だから
当然、移転計画の厳守を求められる。だが、山林を削って宅地を造成し、家
を建てるまでには数年かかる。途中で家族構成が変わるとか、「やっぱり仙
台市の娘に世話になろう」と考え直す場合もありうるだろう。
その結果、10戸の移転計画なのに8戸しか移らないと、どうなるか。現状
では「空き地になった2戸ぶんの造成費を国に返還せよ」といわれるに違い
ない。国の制度を活用するのだから、国のルールに従えというわけだ。
しかし、3年後の生活設計を、いま固めて、そのまま実行すると約束せよ
と言われて、確約できる人はどれくらいいるだろう。まして全財産を失った
被災者である。あれこれ悩んで、集団移転に踏み切れない人が多いという。
■街角から畦道から
「白い森の国」の記事を読んで 渡辺均(八峰村長 さいたま市在住)
明治大学の山下茂先生へ。泡の湯温泉、そして白い森の国小国を紹介して頂き、
有難うございます。25年位前、私こと八峰村村長で㈱総合市場研究所の渡辺均
が、ドイツの黒い森の意味を逆転させ、雪の白さと明るいブナの森を象徴し、
小国白い森を町の振興構想としてまとめたものです。以来、町では、この構想
を軸に、活性化計画を進めております。泡の湯は、マタギを語るおじいちゃん
がおり、お孫さんの新婚夫婦が切り盛りする秘湯です。知る人ぞ知る宿ですが、
先生はどこから情報を仕入れられたのでしょうか、世間の狭さを実感です。
■まち・むらニュース
・東京都 日本生産性本部の「生産性新聞」の二つの主張
<2月15日号> 職場のメンタルヘルス「健康でいきいきとした職場」再生へ
職場のメンタルヘルスに対して、新しい枠組みや方向性を提唱する「健康いき
いき職場づくりフォーラム」が、日本生産性本部と東京大学大学院によって、
昨年12月に設立された。当日は企業の人事担当者・健康管理担当者、労働組合
役員など400人以上が参加し、この問題への関心の高さがうかがえた。
続きはこちらで→ http://www.jpc-net.jp/paper/shucho20130215.pdf
<2月25日号> 地方分権改革「 住民に評価される分権改革の推進を」
地方分権の推進は、20年前の衆参両院における全会一致の決議ではじまった。
その基本的な考え方は、住民に近い方が的確な行政サービスができるというも
のである。住民に近い市町村(基礎自治体)に権限を委譲・集約して、市町村
ではできないものを都道府県、さらに都道府県ではできないことを国が担うと
いうことにした。続きはこちらで↓
http://www.jpc-net.jp/paper/shucho20130225.pdf
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米粉のまち・胎内市から・・・
第5回たいない「食」のわいわい会議がありました。30名の皆様、遅くまでお
疲れさまでした。今回も沢山のご意見や感想が飛び交いました~。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/24960864.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
「全日本しもつかれコンテスト」が開かれました。“しもつかれ”は鮭の頭、
大豆、大根や人参などを細かくし、酒粕と共に煮込んだ独特の栃木県の伝統料
理です。 http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-220.html
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クオリティライフから・・・
オーガニックEXVオリーブオイル「エーゲの輝き」の生産者、Monteida社の
エムレ・ウィグンさんがトルコから来日!ちなんだ催しをします。
「たまな食堂」で。 http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=zv1kq-esEoAZ
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コラム<象さんの散歩> すてきな本をありがとう>続々・・「百歌自典」
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さて、「すてきな本をありがとう」第3話を。『元記者市長の 百歌自典』。
和歌山市長・大橋建一さんが贈ってくださった。歌謡曲、演歌、童謡などの作詞
作曲の裏話、歌の社会的背景とか思い出話が綴られている。あ:坂本九ちゃんの
「明日があるさ」から、わ:「和歌山市歌」まで、105曲の話題満載である。
私にとって、うたの百科事典となる。例えば、さ:「錆びたナイフ」。この本
の曲の中で私がうたえる数少ない一つだが、知識といえば石原裕次郎のヒット作
であり、同じタイトルの映画に北原三枝と共演して人気を博したことぐらいしか
記憶にない。だが、この「自典」によると、作詞家が萩原四朗で、彼が石川啄木
に私淑していて「一握の砂」からモチーフを得た、などいろいろ知る。
大橋市長とは、和歌山市が東京から5人の委員を集めた経済戦略会議の一人と
して、2年間論議させてもらった。博識で楽しい。毎日新聞記者OBで書くのが
お好き。ご自身のホームページに「余談独断」「惰学記」など随筆コラムを持つ。
お酒も何度かおつきあいしたが、カラオケのお誘いがなかったのは、大橋市長の
「自典」メモに私の音痴度も入力されているに違いない・・。 ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 守山市・飯麹(いいこうじ)
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滋賀県守山市では、いわゆる熟れ寿司の「鮒寿司」が作られています。鮒を包
んで漬け込んでいたご飯は、飯(いい)と呼ばれ、乳酸菌と旨みの塊のような
ものなのですが、あまり大事にされてきませんでした。それが今回、ブームの
塩麹と合体し、究極の発酵調味料となりました。ズバリ、美味しいです。名づ
けて「飯麹」。東北支援の一つの形として、守山市民ががんばりました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=199
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