週刊スローライフ瓦版 (2014.4.8 第203号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★先週のこの欄は、エイプリールフールの記事で編集室が楽しませてもらった。その「橋を鹿が渡る」奈良県十津川村谷瀬で、6日、「吊り橋に続く散歩道」づくりの村の活動のお披露目式があった。「編集室便り」をお読みください。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川) ~~~ みんなしあわせ さくら音楽祭♪ さくら前線が北上しています。友人が「歳を追うごとに桜の美しさが胸に沁みる」と言っていますが、記憶の蓄積なのでしょうか…。そして、私は、またひとつ、桜に纏わる経験をしました。 障害児者の感性は、時に驚くほど鋭く、音楽や芸術が就労の支援につながることも多い。そうした日頃の音楽療育の成果を桜の季節に発表する機会を作りました。地元の経済グループが社会貢献の一環として発案、ノウハウを持った人たちが事務局として加わり、昨夏から準備を進めてきました。 建材業を営む社長は格安で舞台設営を、楽器店主が音響設備を。音楽家は音響スタッフとプロのミュージシャンを誘い、花を添えてくれることに。 3月29日。開催当日は3分咲きの桜の下に、入場料500円を払い400人もの人が集まってくれました。出演7団体の中には、盲重複障害者のグループや適応障害の学生や、多施設のスタッフで結成したバンドなどいろいろ。楽器も音楽ジャンルもいろいろでした。プロの音響スタッフが加わることで演奏した音源がバランスの良いハーモニーとなって聴衆を魅了しました。 会場内では日本茶インストラクターが掛川茶を無料で振舞い、賛同した団体や施設で作られたお菓子や手芸品を販売しました。売れ行きも好調でした。 こうして第一回『みんなしあわせ さくら音楽祭♪』はその名の通り、多様な人たちの善意で、誰もが喜びを感じる音楽祭となりました。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 法制度無視はフェアプレーじゃないでしょう 神宮外苑の新国立競技場のお話。新聞で写真を見た時、とてつもなく大きなヘルメットのようなもので、私のイメージする神宮外苑とはまったく合わないと思い、なぜこんなものを建てることになったのかしらとふしぎでした。 そこへ建築家の槇文彦さんが疑問を出され、槇さんでさえ何も知らされずにいらっしゃることがわかってびっくりしました。 たくさんたくさん問題がありますが、子どもの頃から大好きだった場所にとんでもないものができて欲しくないと思い、確かあそこは「風致地区」だったなと思って調べました。 神宮内外苑附近一帯約70haの緑は、大正15年9月14日、日本で初めての風致地区に指定されたとありました。1種と2種がある中の第1種で風致が特に優れた地域とあります。そこでは「建蔽率20%以下、最高の高さは10m以下」となっているのです。 今は20mまで緩和されているようですが、でもそういう場所ですよね。しかも、これまでは、たとえば外苑のシンボルとも言えるイチョウ並木から絵画館を見る風景を壊さないようにと、離れたところのビルまで高さを抑えてきたというのです。そこへ「敷地いっぱい(どころかはみ出しているように見えます)の70mの建物を建てる」のは違反行為ではないのでしょうか。 都だか、国だかは分かりませんが、お上は何でもやってよいということなのでしょうか。しかもJOCのビルまで建てるというのですからフェアプレーの精神はどこへ行ったのでしょう。 子どもに説明できないようなことは、しない。これはどうしても説明できません。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej栃木県足利市「花林糖」。国産小麦を応援する“麦わらぼうしの会”は、希少な栃木県産の小麦でうどんやラーメンなどを作っています。お菓子も好評です。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 社頭文吾(佐賀市在住) Jリーグからのいただきもの <1> J1リーグ第6節アウェイFC東京戦をスポーツバーで応援。我がサガン鳥栖は、残念ながら1-2で惜敗したものの、日本代表候補の豊田が得点ランクでトップタイの5点目をゲットした瞬間、お客さんは総立ち! 2014シーズンが開幕ひと月、この間、浦和の横断幕問題はありましたが、日本のサッカー観戦は、あのセレッソ大阪のフォルランも評価するほど、おじいちゃん・おばあちゃんと孫までが一緒に楽しむアットホームな球場が売り物。鳥栖のホーム・ベアスタの私と娘の席の前は、いつも3世代6人の家族が観戦されています。スポーツバーでも一緒に。若者はもちろんですが、子供連れのお客さんまで一体になって歓声や悲鳴を上げて楽しめるのがJリーグ。そして、我がチームが得点、また勝利すると、周囲とハイタッチ・・。この一体感は味わったものでなければわからない。経営が課題のクラブもありますが、地域密着を思想とするJリーグのあり方が、これからのプロスポーツと地域スポーツの方向性を左右すると考えているのは私だけではないと思います。今週末のホームは、いつもと同じ、娘と参戦です。 篠原伊佐武(さいたま市在住) より一層、強い「絆」で・・ さいたま市はJ1に2チームあるサッカーのまち。Jリーグが発足したときから浦和レッズを応援している私は、昨日も大学生になる娘とテレビ観戦、リーグ戦のホーム初勝利を喜び合いました。先日の無観客試合はテレビで観ていましたが、選手の声だけが響き渡っているゲームは空しく、対戦相手の清水エスパルスにも申し訳ない、という思いでいっぱいでした。二度とこういうことが起こらないよう願うばかりです。昨日のゲームはキックオフが夜7時だったにもかかわらず、観客は2万6千人。選手やサポーター、関係者らの「絆」が勝ち取ったという気がしました。話はとびますが、昨日、阪神競馬場のメインレースでは「キズナ」という馬が1番人気の馬を押さえて圧勝。「絆=キズナ」は強いぞ、と感じた1日でした。■まち・むらニュース・福島県西会津町 「縁側カフェティータイムライブ」を開く「逸村逸品」の「おかゆ缶詰」でおなじみのキノコハウスが主催して、限界集落と呼ばれる西会津の奥川に縁側カフェをオープンして1周年記念のライブを開く。出演は日本中の集落を旅するシンガーソングライターChoji。福島を大切に思い続け、今回も横浜から応援に駆けつけてのライブに。西会津源流の農山村風景に歌声が拡がる。日時:4月29日(火・祝)15:00開演(14:30開場)場所:西会津町奥川杉山集落・キノコハウス縁側カフェ参加費:2000円(1ドリンク・おやつ付)問合せ:キノコハウス TEL0241-49-2011http://kinokohouse.jp/category/cafenews・滋賀県長浜市 長浜曳山まつり400年以上続く日本三大山車祭りのひとつ。最大の見どころは「動く美術館」といわれる絢爛豪華な曳山(山車)の舞台で行われる子ども歌舞伎。華やかな衣装、化粧、髷をつけた子どもたちの大人さながらの熱演に歓声がとぶ。このまつりを守り伝える大切さについて、見てもらう、知ってもらう、考えてもらう施設として誕生させた曳山博物館では、曳山を常設、義太夫や三味線の奏者育成の塾も開き、無形文化の伝承に努めている。開催日:4月13日~16日会場:長浜八幡宮、長浜市街地一帯(JR琵琶湖線、長浜駅から徒歩15分)主催:長浜曳山文化協会 問合せ:曳山博物館 TEL0749-65-3300http://kitabiwako.jp/event/event_2055/================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・十津川村では、4月26日(土)の「道普請ボランティア]を募集しています。作業は山道の道掃除や崩落地の迂回路づくり。温泉利用無料券を差し上げます。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1396396196430/index.html=======コラム<象さんの散歩> 東京さくら日記 まさに4月、東京都内の桜の絶頂期は、ほぼ一週間で通り過ぎた。妻・宏子と毎日のように追っかけ歩く。四谷・市谷、靖国神社、アークヒルズ桜坂とか、目黒川や神田川の川岸、辰巳の森緑道公園、善福寺川緑地公園、小石川植物園など。事務所帰りで夕暮れどきが多く、また小雨に見舞われたり・・。 宏子は、小石川植物園がすばらしい派である。「ビール缶片手の背広集団がいませんね。子どもたちの思いっきりはしゃぐ姿が目立ちます。満開の桜の不思議な魔力に、じいさんばあさんの心もわきたつのかしら」と。 「さくら日記」の番外編もあった。東京から外に出て見た桜。静岡県河津町の早咲きの河津桜、千葉県夷隅の菜の花電車に乗って菜の花のアクセサリーの形で見た桜。また直近の日曜日、十津川村谷瀬の吊り橋に続く散歩道お披露目会への旅で、京都と奈良の車窓から楽しんだあちこちの桜・・。 そして、きょう4月8日、まさに“満開の桜咲く”。わが“孫娘”の中学校への入学式。豊島区に住んで区立さくら小学校を卒業、志をもって、偶然にもわが家のある中野区内の私立中学校へ入ったからだ。お祝いには、スペインのトウス熊さんが胸に桜をつけているペンダントを贈った。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ゆっくり散歩道~~~ 古くからの集落は、よその人に用心深いものです。IターンやUターンの新住民歓迎とは言いながらも、「変な人が来ちゃ困る」というのが本音。知らない人がむらを歩くだけでも「ごみを捨てないか、山菜を盗らないか」など心配です。でも、そんなことは言っていられない、よその人を受け入れ力を借りながら、なんとか集落を維持したい。過疎地の切実な決断が、まずは「散歩道」の形で実現です。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=255■編集室便り<4月の「さんか・さろん」は・・・> 15日の「さんか・さろん」のテーマは「大都会の自治会・町内会」。 この悩み多き現代の怪物に、どう取り組めばいいのだろうか、菊池賢児さん から卓説をうかがう。その語り手のアプローチの一端は、すでに、この欄で 二回に分けて・・菊池賢児“わがまち”論メモ・・として採りあげた。 わがまち(1)-「横浜市の自治会町内会」の歴史 (2)-1万世帯のまちづくり (3)-ハートプラン (4)-地域活動の担い手を確保しよう (5)-子ども子育て支援活動 <菊池賢児さんの横顔> パナソニック(松下電器)の事業企画部門の中枢に長く、 松下電器システム創造研究所所長を最後に退く。 地域風景研究所をつくって、独自の思索、研究に。 NPOスローライフ・ジャパンの理事も。 横浜市戸塚区踊場地区連合町内会会長 地域の人たちの信頼が厚く、自らの町内会長である とともに、連合町内会の会長をつとめている。 ○とき・・・4月15日(火)19時~21時 ○会場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html ○主催・・・スローライフ学会 ○参加費・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円) ○参加ご希望の方はこちらへご一報ください。 ↓ TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(スローライフ学会) 090-7433-1741(事務局長:野口携帯) 詳しくはこちらから http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=204 ご参加、お待ちしております。□「散歩道」スタート私たちNPOスローライフ・ジャパンがこの2年間通ってきた奈良県十津川村谷瀬で、4月6日「吊り橋に続くゆっくり散歩道」がお披露目となりました。吊り橋までは観光客は来るものの、集落の中には人が入らない。地域はさびれるばかり。それを何とかしようと、地元の人が寄合(話し合いワークショップ)を重ね、散歩道のプロジェクトを立ち上げ、花を植えたり、道標・マップ・看板を手作りしてきました。お披露目当日は、雨・霰・雪・晴れという気まぐれな天気、それでも村人30人が集合し、来賓や一般の吊り橋客、そして十津川村のゆるキャラ“郷士君”も参加のセレモニーとなりました。吊り橋前でのテープカット、みんなの夢をのせてシャボン玉が飛びます。そして散策、天気が悪くとも桜花盛りの道は美しい。吊り橋が上から眺められる手作り展望台で記念写真。公会堂で名物「めはり寿司」をほおばって・・・。フィナーレの餅まきでは、おじいちゃんおばあちゃんも大興奮。賑やかで楽しい、セレモニーとなりました。自分たちのできることから始めるむらづくり、今後は散歩から滞在へ、プランは展開しそうです。昨年度までは、奈良県の「一町一村一まちづくり事業」の中で谷瀬を応援してきましたが、今年度は国の過疎集落等自立再生対策事業の一環「新集落づくりに向けた集落再生プロジェクト」の中でお手伝いをしていきます。十津川村は素晴らしい村です。「名前は聞いたことがあるが行ったことがない」という方、お声かけください。我々がうかがうときにどうぞご一緒に!□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:スマホでLINEを使っているんですが、見ず知らずの人から「ID検索をして見つけました」というメッセージが届きました。どうやって私を見つけたのでしょう? <編集部:篠原伊佐武> ▼A:LINEはスマホなどで文字情報や写真、音声通信も行えるメッセージサービスです。若い人を中心に多くの方が使っています。利用しているスマホのアドレス帳などの情報をもとに「お友だち」を見つけてくれますが、この機能を悪用して、友だちのふりをして連絡してくることがあります。個人情報を抜き出すケースもあるようなので、知らない人からの招待は安易に受けないようにしましょう。自分を見つけてほしくない人には、そのための設定もできますので、設定内容を確認してみてください。