週刊スローライフ瓦版 (2014.4.22 第205号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★4月、新しい年度が進みます。わが学会、わがNPOは、新年度の活動計画について、GWの一日、役員会を開いて話し合うことになっています。「瓦版」、「さんか・さろん」をはじめ、何かご意見、ご提案があれば、お便りよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授) ~~~ タンポポとヤエムグラ 先日、急に右脚右腰が痛くなって病院で診てもらい、ひょこひょこ足をひきずって歩いて帰ったら、街路の敷石のすきまからタンポポの花が咲いていた。都会のほんとにわずかな土の部分にタネが落ちて花を咲かせるんだなあと改めて感心する。 庭仕事の好きな友人からメールが来た。葉の勢いを増しているヤエムグラやドクダミを抜いたり、アジサイの枝を間引きするのが忙しいよというのである。電話して、ぼくは雑草はろくろく名前も知らないというと、百人一首にあるだろ、「八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」って、と答えが返ってくる。 どうも、わがスローライフは看板倒れだなと少々悲しくなる。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦 (東京大学名誉教授) スローライフの豊かさ 春は光とともに遣って来る。この光の変化を待ち焦がれたように、心和ませてくれる草花が咲き始める。それも一つ咲き、二つ咲きというように、順序良く咲くのではなく、一斉に開花する。 私の部屋からは、ほのかに光が透けるように咲く、外務省に栽植された桜の花を、眺めることができる。その光と花の芸術を堪能しながら、久し振りに妻が持たせてくれた昼食の弁当を開く。妻が日程表を見て、昼食を取る時間がないだろうと、昼食の弁当を用意してくれたからである。 私が三十代に大阪市立大学に勤務していた頃、妻は私のために毎日、弁当を持たせてくれた。妻の弁当は今も昔も変わらない。御飯が少なく、御菜が多い。御飯には必ず梅干しと昆布の佃煮が添えられている。御菜は少量づつ、多品種で構成されているけれども、必ず卵焼きで包んだ、ほうれん草が二つ入っている。 その頃は休日ともなれば、子供達とともに近くの野山や川原に、妻の調理した弁当を携えて出かけた。何のことはない、昼食はすべて妻の弁当という、貧しくとも心豊かな時代だった。 妻の弁当は美味で、健康に良いというだけではなく、至上の歓喜と誇りを与えてくれる。それは幼き頃、母が編んでくれたセーターを身に纏った時の、愛に包まれたという歓喜と誇りと同じである。いかなる高価なブランドを身に纏っても、母のセーターを身につけた時の歓喜と誇りにはかなわない。 スローライフという観点から豊かさを定義すれば、市場から購入したいというものが少ないことと定義できる。そう思いながら窓辺に眼を遣ると、待ち侘びた時に蓄積したエネルギーを解き放つように、若葉が早くも新緑へと衣替をしている。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej滋賀県日野町「日野天然鹿缶」。猟友会の有志が運営する加工施設“獣美恵堂(ジビエ堂)の鹿缶詰。大和煮と味噌煮があり、肉は柔らかく味付けが上品。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から まだまだ豊かな瀬戸内海 田嶋義介(島根県立大学名誉教授) 春は貝堀りシーズン。17日までの大潮の時、住んでいる山口県光市の海岸近くの砂浜にマテガイを取りに行った。潮が引くと現れる砂州に鍬を入れ、5cmほど浅く掘る。すると、人差し指ほどの穴が出てくる。マテガイの巣穴だ。そこへ塩を入れると、浸透圧が変わり、何事が起ったのかというように、マテガイが3cmほど顔をのぞかせる。それを手でつかみ、ゆっくり抜くと取れる。2時間ほどで50本は取れる。砂をはかせた後に、刺身やバターいため。春の味だ。まだまだ豊かな瀬戸内海の春だ。(写真をご覧ください) まちなかランチ 社頭文吾(佐賀市在住)佐賀県庁の昼休みは12時から13時までの1時間。平成19年11月、それまで45分だった昼休みが15分伸びたのは、部屋に籠っての配達弁当ばかりではなくて、たまには、街中に出て商店街の賑わい復活に少しでも役立てられれば、という試みから。この15分は大きいですね。それまでバタバタと走っていた食後も、ゆっくり散策しながら職場に戻ることができます。これから暖かくなり外に出やすくなるから、毎日とまでいかないまでも、本部ごとに週1回の「まちなかランチ推進曜日」を設けるよう呼びかけています。そして、なんと、4月1日、「ランチ巡りブック佐賀」が地元情報誌から発刊されました。掲載店にこの本を持参すると650円から1000円超えのランチが500円に。1店舗1回、期間限定ですが、使わない手はありませんよね。で、早速購入したものの毎日行かないと制覇できない。う~ん、家族にも使わせよう! あっ、因みに、昼休み時間が延びた分、就業時刻は繰り下がりました。念のため(笑)。■まち・むらニュース・北海道様似町 「春爛漫フットパスツアー」申込み受付中カタクリやサクラソウが咲き乱れる春爛漫の二つのフットパスコースを巡り、夜には交流会(オプション)でエゾバフンウニの殻むき体験ができる。一日目は海岸景勝地を巡る「様似八景コース」、二日目は「様似山道コース」の古道を歩く。地元のガイドが案内するアポイ岳ジオパークツアーの第1弾。日程:5月10日14時までにJR日高本線様似駅集合 5月11日8時までに様似町中央公民館前集合参加費:3000円(10日の交流会は別に4000円)☆宿泊は各自手配申込期限:4月30日主催:様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会問合せ:様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会(様似町商工観光課内) TEL 0146-36-2120 FAX 0146-36-2662http://apoi-geopark.jp/event/2014/05/post_91.html・奈良県吉野町 「金峯山寺蔵王堂秘仏本尊」特別にご開帳7世紀後半に役行者(えんのぎょうじゃ)が修行に入って開創した、と伝えられる金峯山寺。本堂の蔵王堂に安置される日本最大秘仏本尊蔵王権現(約7m)三体のご開帳中である。「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年記念の今年から10年間、毎年一定期間に国宝仁王門大修理勧進の特別ご開帳として継続される。開催期間:~6月8日 午前8時30分~午後4時30分場所:金峯山寺(近鉄特急吉野駅下車、ロープウェイ吉野駅から徒歩10分)拝観料:大人1000円、中高生800円、小学生600円問合せ:金峯山寺 TEL 0746-32-8371http://www.kinpusen.or.jp/event/gokaityou-H26.htmlコラム<象さんの散歩> 映画「夢は牛のお医者さん」 先週は、日本記者クラブの映写会で、映画「夢は牛のお医者さん」を観た。制作はTeNYテレビ新潟。主人公の丸山知美さんが、タイトル通り、小学3年時に夢みた道をまっしぐらに進む物語のドキュメンタリー作品である。 新潟県の旧松代町は過疎のむら。いまや廃校となった莇平小は知美さんが小学生の頃は在校9人。新入生がいない年に校長が「子牛を入学させよう」と発案、3頭の子牛を借りて育てて“卒業”させた。そこをテレビがうまく捉えた。 過疎の学校を楽しく。移りゆくむらを優しく。そこのアングルがすばらしいだけでなく、26年間、カメラはスローライフな暮らしを追い続けた。 知美さんは、病気がちな子牛を世話しつつ牛のお医者さんに・・と志した。高校から家族と離れて3年、岩手大学農学部獣医学科に6年。とぼしい家計を考えて「浪人はできない、高校3年間はテレビを見ない」と誓って、がんばった。国家試験に合格、上越市家畜診療所に勤務、2児の母となっている。 この作品を、日本記者クラブ会報に、私が書くことになった。映画「1000年の山古志」を書いたときと同じく、スローライフ視角でいく。∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録されて10周年、これを記念して“語り部とゆく世界遺産ウォーク”が。コースによって毎月「0」か「1」の付く日に開催。問合せ:十津川村役場 観光振興課 電話:0746-62-0004(直)http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1396482348861/index.htmlhttp://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1396421275303/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> おばちゃんの秋葉原~~~ 少し前は若い男性中心だった秋葉原が、変わっています。高架下におしゃれな工房が並び、全国の逸品を売る「日本百貨店」が。昨年夏にはその食品館もでき、この春は駅構内に東日本各地“のもの”が買える「のもの」という店もできました。こうなると、おばちゃんたちが繰り出します。私もその一人、先日出かけ、秋葉原で、なんと熊本の新鮮なフキと佐賀のお醤油を買ってきました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=257■編集室便り□NPOスローライフ学会・新会員のお願い NPOスローライフ・ジャパンは、ゆっくり・ゆったり・ゆたかなライフス タイルを提唱し、フォーラムや講演会、逸村逸品展といった活動をしていま す。NPOが運営しているスローライフ学会(学長・神野直彦、会長・増田 寛也、副会長・中村桂子)では、スローライフについてさまざまな分野から 学び、楽しく語り合うつながりの場です。 まだ会員ではない方は、この機会にぜひ会員になってサポートしてください。 年会費は5000円。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6 □会員の方々へ ~ 平成25年度の会費をお願いします。 新年度になりました。毎度毎度のお願いではございますが、会費のお支払い がまだ終わっていないという方はお振り込みをお願いいたします。 個人会員は年会費5000円です。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。==== PR ====クオリティライフから・・・4月30日11時から「こころ華やぐ玄・米・彩・食」の教室です。ビューティーフードとして注目の酵素玄米と玄米を使って。春らしいサラダや、冷静ポタージュ、味噌田楽、桜餅など。 詳しくは→ http://tabegoto.jp/kosogenmai/=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”