


瓦版2025.4.8第732号室崎千重さんほか、7人のコラム掲載。

瓦版2025.3.25第731号 川島英樹さんらのコラムほか、続「ふるさと納税」廃止論など

週刊スローライフ瓦版 (2014.8.19 第222号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★9月13日、群馬県南牧村で開くフォーラム。高速バスを利用すれば、池袋から村まで2時間半。日帰りの「お出かけ・さんか・さろん」に・・と考えました。会員のみなさん、ぜひ、ご参加ください。(詳しくは「編集室便り」に)http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=212★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ バイロイト巡礼 大作曲家、ワーグナー。世界中で上演され続ける数々の名作を残す一方、後のヒトラーにも連なる選良意識、世話になった人の奥さんに必ず手を出す女癖など、お騒がせな人物だ。その魅力、あるいは魔力にのぼせた王様を炊きつけ、自作の理想的な上演のため作った劇場が、南ドイツの小さな街バイロイトにある。ここで毎夏、彼の作品だけをやる音楽祭が開かれる。 チケットの入手の困難さで知られ、「バイロイト詣で」を願うファンは多い。ワーグナー信者でないぼくも、一度はと憧れていた。中心となる作品「ニーベルングの指輪」は、上演に4日間かかる。休演日があるので、最低6泊しないと体験できない。究極のスローライフと勇んで乗り込んだ。 オーケストラの響きは素晴らしい。水戸黄門の印籠のような説得力だ。斬新な演出を出すので有名だが、相当なもの。ライン川の妖精たちが、米国ルート66沿いのモーテルの娼婦といった具合。美しい愛の二重唱の傍に、意味不明なワニが突然現れた場面の後は、ブーイングの嵐が飛んだ。まったく理解できず、観客は丸一日ワニのことを考えながら、翌日の公演に臨むことになる。 でも、こうして考える時間こそ、ここならではの時間。作品が観ている時だけのものでなくなり、街を歩いている時にも頭の中をよぎる。すると、次には生活と芸術なんてことにも考えが及ぶ。この浮世離れした、夢のような場所にあって、いつしか強烈に現実社会へと意識が向いていく。 得難い体験だった。そして、一生に一度でなく、またいつか巡礼をと思わずにはいられなくなった…。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) 地方都市に無限の可能性あり 先週、鶴岡市に講演で出かけた。荘内藩の城下町として古くから栄えた都市だが、藤沢周平ファンにとっては海坂藩7万石のモデルと言った方がわかりやすい。4年ほど前に開館した藤沢周平記念館にも立ち寄った。 「蝉しぐれ」をはじめ、数々の作品の直筆原稿、記念館内に移築された自宅書斎など見どころは多い。原稿用紙のマス目を埋める端正な文字は、作者の人柄をそのまま表しているように思えた。まだ見たい物がたくさんあったが講演時間がせまり、残念ながら駆け足での見学だった。 中心部の鶴岡公園周辺には藩校「致道館」をはじめ、歴史的な建物が残されている。何度訪れても薫り高い風格を感ずるまちである。 この鶴岡市に慶應義塾大学先端生命科学研究所が立地して、最先端のバイオ研究が行われている。研究所からはいくつかのベンチャー企業も誕生している。近年、すべてが東京に一極集中しているが、大学や研究機関こそ地方立地をすすめるべきではないか。ベンチャー企業の社長は地域の支援体制、生活環境、すべてに満足していると語っていた。 こうした地方都市の持つ魅力や可能性をこれから大いに拡げていくべきと思う。このことを、改めて鶴岡市で実感した。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej鳥取県智頭町「地産手作り木工品」。Uターン者が「山の郷工房」を開設。森林を次世代に受け継ごうと、木目の美しい生活密着品を作っています。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 大原興太郎(NPO法人・三重スローライフ協会理事長) 三重の田舎からのスローライフ運動当会は、2004年の1月の設立以来、松阪農業公園ベルファームを拠点として、「5つの種」播きを中心とした活動しています(http://www.okaeri.info/)。その中身は、自然と伝統の味覚を育てる種(スローフード)、環境に配慮した、地域産業―農林水産・観光―を育てる種(スローインダストリー)、ゆったりした循環と生きがいを育てる種(スロースタイル)、自然や先人や命から学ぶ種(スローエデュケーション)、再生資源について考える知恵を育てる種(スローエネルギー)です。NPO法人の運営の難しさ、特に財政的な危機に遭遇しながらも、ずっと支えていただいている会員メンバーの思いとボランティアで財政的・労務的に支えてくれている理事スタッフのお陰で何とか11年目を迎えています。ここ二、三年は協会の農業塾が活気で少し蘇っています。■まち・むらニュース・愛知県名古屋市 「にっぽんど真ん中祭り」を開く真夏の名古屋を舞台に繰り広げる踊りの祭典。「人と地域の活性化」「文化の継承と創造」を目指し、各地域に根付いたチームづくりを推進。コンセプトは「観客動員ゼロ=全員参加型」であり、名物「総踊り」は世界一の総踊りとしてギネス世界記録に認定されている。開催日:8月29日~31日会場:久屋大通公園、ほか名古屋市中心に県内19会場主催・問合せ:公益(財)にっぽんど真ん中祭り文化財団 TEL052-241-4333連携協力:国土交通省、観光庁http://www.domatsuri.com/・鹿児島県大隅半島 「宝探し大冒険の旅」開催中まずは宝の地図を手に入れ、地図にある謎を解読する。大隅半島に隠されている宝箱を探し出し、そこに書かれているキーワードを報告。キーワード正解の中から抽選で賞品がプレゼントされる。今年の宝物は「大隅隼人が隠した幻の占術具」。宝物捜索の間に触れる名所や隠れスポット、お土産店での会話など、自分だけの発見が楽しめる。開催期間:~9月30日 開催場所:大隅半島問合せ:観光かごしま大キャンペーン推進協議会 TEL099-286-3008https://www.pref.kagoshima.jp/ao01/chiiki/osumi/chiiki/takarasagasi.htmlコラム<象さんの散歩> 故事来歴を楽しんだ記念日でした 先週は6日・広島、9日・長崎の式典を題材にして書いた。終戦の日・15日も過ごした。毎年、こうした深刻な祈りの週間の途中、わが家には、年に一度のハッピイーな記念日がある。8月13日。妻・宏子の誕生日・・。 今年は息子が海外へ旅していることもあって、例年と趣向を変えた。お昼は、孫役を押し付けている姪の子二人を引っ張り出し、妹夫婦と姪も加え、そばやへ。豊島区南長崎近く、目白通りにある『じゅうさん』という店。目白通りが十三間道路と呼ばれていた頃から何回か訪ねている。隠れた名店である。 みんなと別れ、夜は宏子好物のすし屋へ、と誘ったが、伊勢丹に出ている店を見て、すしを調達することに落ち着いた。たまたまお盆期間の特別の催しがあり、九段の「寿司政」がちらし鮨を実演販売していた。知る人ぞ知る名店。40年も昔、最高裁長官の石田和外さんのお相伴に預かって知った。朝日新聞の、それも政治部記者が相対で34回も。その由縁は省くが、その後、宏子とも行ったこともあったので、懐かしく、このちらし鮨の折に決めた。 偶然がもう一つ。注文していた京都の村上開運堂のクッキーが、この日に届いた。デザートに。なんだか故事来歴づくしとなったが、宏子は喜んでくれた。そうそう、この誕生日は「喜寿」といういわくつき・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・村への移住・定住の支援をしています。子育ての助成、住宅の新築・改修補助など、詳しくは役場移住相談ワンストップ窓口 電話:0746-62-0001まで。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1406168301247/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> たらふく太良町~~~ 佐賀県の南東、有明海に面した太良町に行ってきました。かつて景行天皇がこの地を訪れた際、「ところせまけれども食物豊に足らえり。豊足(たらい)の村と云うべし」と語ったとか。以来、この地を「たら」と呼ぶようになったそうです。確かに名物竹崎カニや上質豚肉、ミカン、マンゴー、ワサビと食材は多様です。町名にちなんだ「たらふく丼」というものも出現。たくさん食べてきました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=275■編集室便り□9月13日は、南牧村へ!群馬県南牧村(なんもくむら)で、9月13日(土)に村の方々と集う催しを開催します。詳細は村当局と相談中ですが、日帰りでのミニ・フォーラム。久しぶりのお出かけ「さんか・さろん」でもあります。「これまでのフォーラムは遠くて行けなかった」「南牧村に一度行きたかった」という方にお勧め。スローライフ学会会員の神戸とみ子さんも「皆さんのお越しをはりきってお待ちします!」とのこと。こちらの役員からは今日時点で、大石芳野(写真家)、川島英樹(せたがや文化財団)、斉藤 睦(地域総合研究所所長)、田嶋義介(島根県立大学名誉教授)、坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)、早野 透(桜美林大学教授)、増田寛也(野村総合研究所顧問)が参加予定です。高齢化や人口問題を抱える南牧村。みんなで考えれば知恵も湧くはずです。一緒に村の未来を考えましょう。ご予定ください。テーマ、時間、交通などは次回瓦版の「編集室便り」で。詳しくは↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=212□スローライフ版・IT塾 ——————————————– Q:電気屋さんにUSBメモリを買いに行ったら、USB2.0やUSB3.0対応など書いてありました。店員さんからは「USB3.0対応を買っておくといいですよ」と言われましたが、どう違うのでしょうか? <編集部:篠原伊佐武> ▼A:USB3.0の方が転送速度が早いため、データを移すときにサクサク動きます。とくに、動画などコピーするデータの容量が大きいときは、その違いが顕著にわかると思います。お持ちのパソコンがUSB3.0に対応していれば、そちらの方がいいでしょう。USBを差し込むところ(USBポート)がブルーになっていれば、3.0対応機種です。ただ、青くなっていなくても対応できる場合がありますので、説明書を確かめてみてください。