週刊スローライフ瓦版 (2014.9.16 第226号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★スローライフ・フォーラム・・南牧村を「ちびっ子の遊ぶ里」へ・・は、成功裡に終えた。230人が参加、わが学会のお出かけ「さんか・さろん」も40人を超えて、にぎやかに。ありがとうございました。(「編集室便り」をどうぞ)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長) ~~~ 「結局は金目」、なんでしょうか 「結局は金目」というのは、政府・与党の本音だったんでしょうね。 増田寛也氏による「増田ショック」以来、地方も国もあげてなんとかしなければ、の大合唱です。政府が設置した「まち・ひと・しごと創生本部」がその象徴でしょう。でも、本気なのかどうか。本部をつくり、またぞろ作戦会議を開き、やがて予算の話になる。年末ともなると陳情の波が霞ヶ関・永田町を埋め尽くし、分捕り合戦が始まる。 伝統的なその手法が農林業や各地の地場産業を追い込み、商店街をシャッター街にし、ひいては地方を疲弊させてきた。その反省も教訓もないまま「力を入れる」というのでは、結局、「金目の話」になっていきそうですね。 南牧村フォーラムに参加できなかったのは残念でなりませんが、政府の政策担当者が真っ先に駆けつける予定はないのですかね。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) 東北復幸祭 in Paris 8月最後の週末の2日間、フランスのパリで東北復幸祭が開催された。岩手、宮城、福島三県の被災地の中・高校生約100人がOECDなど関係機関の協力を得て、エッフェル塔下、シャン・ド・マルス公園で東北の復興と魅力を世界に発信するイベントである。 私もパリに滞在中で、顔を出した。開会式はすべて被災地の高校生により運営され、パリ市副市長をはじめ多くのフランス人も参加した。 その後のステージ上のイベントには、一週間前に宮城県女川町のシンポジウムで一緒した女子高校生達が登場、彼女達の指導で客席が総立ちとなって一緒に「さんまdeサンバ」を踊る場面もあり、大いに盛り上がった。 会場には、被災地を襲った津波と同じ高さの巨大バルーンが揚げられ、津波の恐ろしさを表していた。参加した高校生の一人が「今、命あることの有難みを、来場した多くの人々に少しでも伝えられたらうれしい」と話していたが、震災の悲惨さと支援への感謝を世界に語り継ぐために、このような催しは重要だろう。 一方で、原発事故のすさまじさと今なお、多くの人々が苦しんでいるありのままの姿を、原発大国のフランスの人々にどのようにしたらうまく伝えることができるのか、少しもどかしさも残った。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej群馬県南牧村「森林のお炭つき」。炭を食べる“炭食を進めている南牧村、これは細い炭?のようなキャンディー。ポキンと折って食べる楽しいもの。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から神戸とみ子(群馬県南牧村・スローライフ学会会員) 感謝感激今回は「出張さんか・さろん」という形で、全国から南牧村のフォーラムに出向いて下さって感謝感激です。今まで南牧村のことをいろいろ発信してきました。田舎の良さ、自給自足の真の昔ながらの暮らし、伝統文化や歴史などです。地域に住んでる人たちが助け合って生きている心の豊かさや、自然の恵みをご馳走になる喜びは、これからますます重要になっていくはずです。まさに、スローライフ&スローフードですね。今回のフォーラムは、役場関係を始め、多くの皆さまが動き、こうした会ができました。感謝の気持ちでいっぱいです。“スローライフという考え方に出逢えたことが私の人生観を変え、今また、「南牧村をちびっこの遊ぶ里へ」という思いでいっぱいに・・・。“ふるさと再生仕掛け人としてこれからも頑張っていきます。南牧村にいらした皆様、また、いつでも「おいでんなんし!」。■まち・むらニュース・山口県美祢市 ランタンナイトフェスティバルを開く台湾との観光・交流の取組を進める美祢市で、今年初めて企画した。。旧正月の台湾の祭り「台湾ランタンフェスティバル」で実際に使った巨大なランタンのオブジェが夜を彩る。本場台湾料理や美祢市のご当地グルメ食も楽しめる。日時:9月27日(土)15:00~21:00 場所:伊佐川河川公園(JR美祢線美祢駅)主催・問合せ:美祢市ランタンナイトフェスティバル実行委員会0837-53-1666http://kirara.pref.yamaguchi.lg.jp/vol278/ittemiyou/index.php・和歌山県熊野古道 「熊野古道紀伊路ウォーク」有田地域の熊野古道のうち鹿ヶ瀬峠越えや紀伊路最長の石畳などロングコースでウォーキングの醍醐味が堪能できる。湯浅町~広川町~日高町、いにしえの参詣道を語り部と一緒に歩く秋の一日。先着順で弁当、お土産付き。開催日:9月27日(土)9:30~16:30 集合:JR紀勢本線湯浅駅前多目的広場主催・問合せ:ありだ広域観光実行委員会0737-64-1286http://www.walkerplus.com/event/ar0730e78110/コラム<象さんの散歩> 群馬県南牧村とどんな絆を・・ フォーラム・南牧村を「ちびっ子の遊ぶ里」へ。この皮切りの挨拶を引き受けた。そこを目指す活動は「ルネッサンス南牧」だろうと話した。 街角や畦道からちびっ子の姿が消えた風景こそ、昭和と平成の時代の変化をもっとも印象づける。このちびっ子の遊ぶ姿、声を取り戻そう、甦らせよう。わがNPO、学会は、「ゆっくり、ゆったり、ゆたかに」の旗印を掲げ、そんなむらづくりを目指す。スローライフであり、ルネッサンスである。 今回のフォーラムは、人口問題での増田警告を機に、かねてからの訪問交流の念願を実現させた。「いまの人口減少傾向を放置すれば日本の明日はない」との基調講演を聞き、村びとと、わが学会の会員、桜美林大学の早野研究室の学生の三グループが五つの課題を語り合う試み。期待したい、と。 熱気あふれ、いい論議が展開され、多様な問題提起もみられた。私も、この機に考えたいことがいくつか。かつて栄えて美しい自然に恵まれた環境にITの情報基地とかスローライフ資料館を構想できないものか、桜美林大学で夏合宿に参加した卒業生の同窓会とか、わが学会のお出かけ「さんか・さろん」の定期会合を開けないか、などなど。また南牧へ出かけたい・・∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・関西百名山の一つ、十津川村の「笠捨山」1352mと、続く「地蔵岳」1250mに登る、上級者向きの1泊2日。10月18日(土)19日(日)に開催です。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1399452012153/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 南牧村で食べたもの~~~ 短い滞在でも、貪欲に食べました。「ほうとう」のような「おっきりこみ」、鰻重ではない「鱒重」、南牧キュウリの浅漬け、カボチャのサッと煮、炭とチーズの入ったお饅頭、おいしいお米のしっかりしたおむすび、名物コンニャクのお煮しめ、などなど。地元の話をうかがいながら食べればおいしさは倍増です。まだまだ食べきれない魅力がいっぱいの、群馬県南牧村でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=279■編集室便り急に決まったこのたびの群馬県南牧村フォーラム、村民の皆さんと、村役場の絶大なるご協力で先週の土曜日、9月13日に開催できました。村民の皆さん、村外の皆さん、桜美林大学の学生さん、そしてスローライフ学会関係の皆さん、230人の集いとなりました。長崎県雲仙市、新潟県妙高市、奈良市、栃木県那須町、長野県飯田市・小海町・同じお名前の南牧村(みなみまきむら)などなど、各地から。人口減少問題は深刻で、いわゆる“消滅自治体としてワーストワンに掲げられた南牧村ですが、様々な人が集ったこのフォーラムが何かの参考や、動き出しのきっかけになってくれればと思います。増田寛也さん(野村総合研究所顧問・スローライフ学会会長)の基調講演では「とにかく人口の東京一極集中を止めなければならない。全国で待ったなしの人口減少が進んでいる。しかしその対策は、各地域様々であるべきで、一律の処方箋はない。諦めないで、未来へ向けて地元がまず知恵を出そう」というお話でした。続いて「テーブルトーク」では、(1)ちびっ子万歳(2)さきがけ政策(3)仕事おこし(4)空き家活用(5)東京とスクラムのテーマで話し合いが。地元の方の現実的な考えと、他の地方の視点と、若者の発想とが混ざり合い、議論は尽きずで、時間が足りな~い!最後の「まとめトーク」では、各テーブルトークでの意見が続々と。今回の話し合いが続いていけば・・と心より思いました。(事務局・野口智子)様子はホームページをご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=216□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:旅行や出張に行くときに写真をいっぱい撮ることがあります。そのときの関係者と共有して自由にダウンロードしてもらいたいと思ってるんですが、何か適当なサービスはありますか? <編集部:篠原伊佐武> ▼A:ネット上には無料で写真を共有できるサービスがあります。お好みの写真をアップロードしておけば、お知り合いの方々と共有できます。また、閲覧できる人を設定することもできますから、不特定多数の人に見られる心配もありません。「写真 共有」などのキーワードで探してみてください。デジタルカメラのメーカーが提供していることもあります。