


瓦版2025.4.8第732号室崎千重さんほか、7人のコラム掲載。

瓦版2025.3.25第731号 川島英樹さんらのコラムほか、続「ふるさと納税」廃止論など

週刊スローライフ瓦版 (2014.11.4 第233号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★11月7日は、わが学会の初代学長・筑紫哲也の7回忌です。会では、18日(火)の「さんか・さろん」で長谷川八重さんの「栗焼酎づくり奮闘記」を聴く機に、参加者で“栗焼酎の献杯を・・、と考えています。(編集室便りに詳報)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川) ~~~ ちっちゃな文化展 運動会や収穫祭などイベントが実る秋。掛川からも自慢の文化展を・・。 掛川市横須賀は古い町並みをそのままに残す城下町。合併を繰り返しましたが、江戸天下祭りの流れを汲む「三熊野神社大祭」を中心とした独自の文化を大切にしてきた地区です。砂糖・味噌・醤油・酒・塩、調味料は、この地区で製造され、魚屋の前にはいつも人と猫が集う、そんな街です。 この暮らしぶりを舞台に仕立て、自分たちが楽しむことができないかと始めた『遠州横須賀街道ちっちゃな文化展』は今年16回目になりました。 全国から集まる作家さんの芸術作品や地元の方の作品が、普段は生活の場であるお宅の軒先や土間に飾られ、芸術にふれながら町並みを回遊する3日間。26箇所だった展示会場は今や66箇所に。来場者の声にあらためて住民が、この町並みと暮らしの面白さを再認識する文化展になっています。 私は夜間に行きましたが、町が昭和からの街灯の下で寝静まっていく様を楽しみながら、芸術と居心地の良い規模を感じてきました。 そしてつくづく、大騒ぎが始まった「カジノ」なんか絶対にNGだ!と。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授) 忙しい時 子供の頃、病弱だった私は、祖母に連れられ、春休みには伊豆長岡へと温泉療養に出掛けた。車窓から韮山が見え始めると、一面に菜の花畑が広がり、私の魂を優しく癒してくれた。 そうした追憶に誘われて疲れた魂を癒そうと、妻と二人で修善寺の柳生の庄に宿を取った。折しも巨大台風18号が近づこうとしていたけれども、襲来される前に帰宅できると読んでいた。 ところが、台風は足早に接近し、天城山で1000ミリを超える豪雨の凄まじさは幻想的ですらあった。 翌朝、宿の配慮で早目の朝食を取り、8時前に修善寺を後にした。車窓からの景色は、菜の花畑どころではない。濁流が今にも列車に襲いかかろうとしている。それでも列車は止まり止まりしながらも、10時前には三島へと辿り着いた。もっとも、通常であれば30分ほどの距離を2時間もかかっている。 ところが、三島からの新幹線は動かない。動き始めたのは13時前であり、東京に到達した時には、14時を回っていた。結果として修善寺から7時間もかけた旅行となってしまったのである。 こうした旅はスローな旅とはいえない。時間がかかっていても、旅の目的を享受することなく、気忙しく追い立てられるような時間だったからである。人生も同様のことがいえる。忙しい時とは、自分の人生の目的を果していない時なのである。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej長崎県雲仙市「エタリの塩辛」。エタリとはカタクチイワシのこと。秋に獲れるエタリの保存食ですが、今や希少。スローフードとして伝承されています。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 渡辺 均(長野県小海町八峰村)コンニャクの文化価値を見直そうコンニャクは、南牧の特産と言いつつ、地場栽培は少なくなっているそうです。産業としては中山間から平地に移動、それは産業効率の面から必然の流れです。この流れ、土俵で勝負をしても勝ち目がないことは必然で、旧来の産業構造に立脚する形での振興は困難です。旧来の市場原理と異なる土俵を用意、そこで相撲を取ることが必要です。異なる土俵とは、どんな土俵か、これを考えないといけません。この土俵づくりは簡単ではありませんが、一つは、コンニャクを村の生活の象徴として捉え、経済性にプラスして、そこに込められた歴史的、文化的価値を見直すこと。言い換えると、モノとしてのコンニャクではなく、コンニャク栽培を通じた南牧ライフ:生活するコト/生活スタイル・生き方を価値として評価=見直し、南牧らしい豊かさを世間に訴え、この豊かさを理解し、評価し、そのような生活を標榜する方々を新規住民として迎え入れる活動が考えられます。■まち・むらニュース・愛知県瀬戸市 ゆるり秋の窯めぐり「せともの」の語源ともなっている瀬戸焼。釉(うわぐすり)をかけて焼くという本格的な技法が特徴。市内の各エリアの窯元が工房を開放し、毎年訪れるファンも多い。尾張瀬戸駅(名鉄瀬戸線)からの無料回遊バスが便利。日時:11月8日(土)9日(日) 9:00~16:00 会場:瀬戸市内一円(赤津・品野・水野エリア、ほか)問合せ:瀬戸市まるっとミュージアム・観光局 TEL0561-85-2730http://www.seto-marutto.info/event/kamameguri/・大阪府忠岡町 小さなまちの商工カーニバル忠岡町は面積が日本一小さなまち。日本一元気なまちづくりをめざしている。昭和54年から続く商工カーニバルは、地場産の繊維製品をはじめとして町内が一堂に集まる忠岡最大のビッグイベント。日時:11月9日(日) 9:00~15:30(雨天決行) 場所:忠岡町民グラウンド(南海本線「忠岡駅」)問合せ:忠岡町商工会 TEL0725-33-3208http://www.tadaoka.or.jp/kanko/carnival.html コラム<象さんの散歩> 深代惇郎さんの話をもう少し 先々週のこの欄で「有吉佐和子さん没後30年」の雑感を書き、私の兄貴分の深代惇郎さんにも触れる形となった。知性派で名文家と謳われつつ46歳で夭折した「天声人語」子だが、この瓦版の直後に『天人―深代惇郎と新聞の時代』という本が出版された。ノンフィクション作家・後藤正治さん著作、講談社刊。 大きな新聞広告が出た。さっそく買う。370ページの大作、労作であった。 後藤さんは、驚くほど多くの新聞人、作家、学者に取材して、深代天人を採りあげて縦横に語り、また深代さんの足跡を綿密に追い、知性とユーモアに富む偉大なジャーナリスト、新聞史上最高のコラムニストと評価した。 朝日新聞に対立する側の新聞・雑誌からも登場してもらっている。読売新聞社会部の名物記者で、ノンフィクション作家でも活躍した本田靖春さんが自分の著作で「資質からいっても、知識や教養の面でも、また人間性においても、飛び抜けていた」と書いたことばを紹介している。 まさに、朝日新聞事件の渦中である。後藤正治『天人』は、私には何よりのやすらぎとなった。この著作での強調点に諸手をあげたい。新聞がジャーナリズムの主流である。深代天人の文章とこころを大切に・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・「道普請ボランティア募集!」11月13日(木)世界遺産熊野参詣道小辺路の復旧作業をします。詳しくは観光振興課まで。TEL 0746-62-0004http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414539636690/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 活版印刷体験~~~ 岐阜の「長良川おんぱく」という催しで、生まれて初めての活版印刷を体験してきました。活字を拾い、活字を組み、インクを練って塗り拡げ、ローラーにつけて、紙を挟み、レバーをギュッと押して初めて印刷されるいくつかの文字。その仕上がりの愛おしいこと・・・。この世に一つのメモ帳の完成に、参加した女性・子どもたちは惚れ惚れです。パソコンの世界にはない魅力でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=286■編集室便り□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンの“学会”です。 学 長:神野直彦(東京大学名誉教授) 会 長:増田寛也(野村総合研究所顧問) 副会長:中村桂子(JT生命誌研究館館長)これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員を広く募集します。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深め具体策を考えていきましょう。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、この機会にお申込みください。□11月18日の「さんか・さろん」は「栗焼酎づくり奮闘記」。静岡県掛川市のNPO法人スローライフ掛川が始めた里山保全のための栗焼酎製造。この奮闘物語を掛川在住のNPOスローライフ・ジャパン理事:長谷川八重さんが語ってくださいます。焼酎の名は「自ら(みずから おのずから)」、焼酎に至るまでの作業を市民たち自らが関わるためにこの名があるとか。栗園の草刈りや栗拾い、栗むきなど、有志の参加を募り、関わりを作ることで愛着のあるお酒ができ、人も繋がっていきます。身近な栗林から6次産業を目指す動き、このプロジェクトの企画から関わってきた長谷川さんならではのお話は、深い内容になるはず。かつ、お人柄から、とことん愉快な内容になるはずです。ほっこりとした栗の香りが珍しい、今年の栗焼酎ヌーボーをお持ちいただけるとのこと。これをいただきながらという趣向になります。お早目のお申し込みを。○日 時・・・11月18日(火)19時から。○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html 地下鉄麹町駅の近く。 新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 ○主 催・・・スローライフ学会○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円)○参加ご希望の方はこちらまで。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:昨日スマホを落として画面が蜘蛛の巣のように割れてしまいました。表面にフィルムを貼っていたら救えたのでしょうか。 <編集室:篠原伊佐武> ▼A:一般的なフィルムを貼っただけでは、落下したときの衝撃を受け止めることはできません。ガラスフィルムまたは耐衝撃フィルムを貼ると多少リスクを回避できると思います。あとはケースですね。スマホやタブレットを持ち運ぶことが多い方は耐衝撃のケースに入れるようにしてはいかがでしょう。台所で使うことが多い方は防水ケースもおすすめできます。