週刊スローライフ瓦版 (2014.12.9 第238号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★12月16日の「さんか・さろん」は、忘年会も兼ねて開くことにさせてください。「回顧と展望」で、どんな趣向をこらせば、いいのでしょうか。会員諸兄姉の楽しいアイディアもほしいものです。よろしく。(編集室便りもご一読を・・)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)~~~ 世界で一番幸せな国 幸せの国といえばブータン、と思い込んでいましたが、イギリスの環境保護団体がつくった指標によると、世界で一番幸せに暮らせる国(2012)は中米のコスタリカだったそうです。根拠は生活満足度、平均寿命、環境負荷。1949年に軍隊を廃止。エネルギーの99%は再生資源。識字率も最高水準。歌って踊る「ラテンのノリ」も幸福感を盛り上げているようです。 降ってわいた総選挙は経済一辺倒の国づくりを見直す好機に思えましたが、街頭に響く「アベノミクス」は、幸福のカギは経済にしかないといっているのでしょうね。国柄の転換は話題にもならない。身勝手な議席の融通を「コスタリカ方式」と呼ぶ人たちに、期待する方が愚かということでしょうか。 ブータンにコスタリカ。幸せの原点は、いち早く実現したスローライフ社会であるようにみえます。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) 今年一年のしめくくり 早いもので、当欄での今年最後の担当回となった。日本創成会議座長として、5月に「消滅可能性都市」を公表した。どれだけわれわれの意図をお伝えできたかはともかくとして、この問題に多くの反響があった。あらためて、次の3点を強調しておきたい。 第一点 現状のままでは、このような未来が待っているという姿を示したもので、今を変えれば、未来も変わる。未来を変えられるのは、ほかならぬわれわれ自身であるというメッセージに大きな意味がある。 第二点 東京が人口を維持できているのは、地方からの人口流入があるため。東京の人口再生産力は乏しく、地方の人口が消滅すれば、東京への人口流入がなくなり、いずれは東京も消滅する。 第三点 東京一極集中是正のために経済的インセンティブを用意しても、居住選好を変えるのは容易ではない。最後は、ひとりひとりの価値観が問われる。 目先の総選挙の結果などにとらわれることなく、来年もこの問題に深く関わっていきたい。この問題は、スローライフとは何かを考えることにつながると思う。 最後に、読者の皆さんの今年一年の御支援に感謝申し上げたい。 皆さん、どうぞ良いお年をお迎え下さい。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej陶器で知られる岐阜県多治見市の「たじみあられ」。うるち米とたまり醤油で造られる素朴な味、カリッとした焼き上がりが人気の秘密です。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (3)日が傾くころになると、カズコさんはそわそわし始める。居間の壁にかかっている時計にチラチラ目をやりながら、「そろそろ帰らなくちゃ」とつぶやく。40年以上住み慣れている自宅に居ながら、自分はどこか別の場所に来ていると思い込んでいるらしい。それは実家のあった福井だったり、次男のいる姫路だったりする。自宅の住所を聞くと、番地まで正確に覚えているから不思議だ。あらがってはいけないと分かってはいても、自分の家にいるのだから帰る必要がない、いやそんなはずはない、とついつい押し問答になる。「もう遅いから、一緒に食事をして泊っていけば」と説得して、ようやく幕引きとなるのである。■まち・むらニュース ・高松市 全国年明けうどん大会2014 in さぬき白いうどんに紅い具材を添えていただくお正月の年明けうどん。その普及に向けて、うどん県香川で開催されるうどんの祭典。全国のご当地うどんが一堂に介し、さまざまなうどんが食べられるほか、うどんグッズ販売や年明けうどんコンテストもおこなわれる。開催日時:12月13日(土)、14日(日)10:00~16:00会場:サンメッセ香川大展示場(JR高松駅よりバスで約30分)主催:さぬきうまいもんプロジェクト実行委員会・香川県問合せ:香川県政策部県産品振興課 TEL087-832-3375http://www.toshiakeudon.com/about/ ・東京都浅草 浅草寺「羽子板市」正月用品や縁起物が売られて賑わっていた歳の市。戦後は羽子板市として歳末の風物詩となっている。数十軒の露店が軒をつらね、江戸情緒の歌舞伎の絵柄をはじめ、その年に活躍した人物やキャラクターを題材にしたものなど多彩な羽子板が並ぶ。開催日時:12月17日(水)~19日(金)9:00~21:00会場:浅草寺境内(東京メトロ、都営地下鉄、東武スカイツリーライン「浅草 駅」より徒歩5分) 問合せ:浅草観光連盟 TEL03-3844-1221http://www.senso-ji.jp/annual_event/osamenogoennichi.htmlコラム<象さんの散歩> 「竹内謙さんを偲ぶ会」 朝日新聞の後輩・竹内謙について、5月、この「瓦版」(208号)でも採りあげたが、その「竹内謙さんを偲ぶ会」を、先週、無事に終えた。200人近い参加だったが、いい雰囲気で終始したのがうれしい。というのも、「偲ぶ会」の事務局を引き受け、8ヶ月は重い懸案となっていたからである。 司会進行役をつとめた。朝日人からは、中江利忠、秋山耿太郎、の元社長、吉田慎一テレビ朝日社長、門垣逸夫・熊本朝日放送会長にとどめ、奥島孝康・元早大総長、谷内正太郎・内閣官房国家安全保障局長、阿部裕行・多摩市長、船戸与一・冒険小説作家ら14人に挨拶を願うなど多彩な展開を考えた。 湘南ボーイ、早稲田探検マンの青春時代、朝日新聞記者時代、環境問題のジャーナリストと鎌倉市長時代、インターネット新聞の創設、大学の教授、NPO活動、とジャンルを追って思い出をつなぐ。最後に長野県飯山市での 「多言語交流・雪の学校」の企画を彼が中心で進め、15ヶ国500人の子どもを集めながら、最後の舞台を見ぬまま還らぬ人に、と締め括る。 「探検っ児」でスローライフびと。瓦版で表現したままの謙さんとあらためて実感した。わが学会からは遠来の田嶋義介さんはじめ、岡崎眞、鈴木益民、土屋道男、竹内義昭、野口智子さんの参加・・。 ∨ 川島正英 ∧ ================= PR =====「奈良県十津川村」から・・12月31日、一年の締めくくりに 玉置山で参拝者が「除夜太鼓」を打つことができます。標高約1000mでの厳かな体験。雪対策を充分にお出かけください。詳しくは、十津川村観光協会:電話0746-63-0200=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 高岡スローライフ逸品研究会~~~ 富山県高岡市に行ってきました。私たちNPO・学会が、2年前に市民の皆さんと一緒に「スローライフ逸品フォーラム」を開催した土地です。当時は工事中だった駅がすっかり完成し、なんだか街がピカピカしている印象。あとは、来年3月の北陸新幹線開通を待つのみ、という感じです。逸品づくりの研究メンバーは、新しいお客様への商品開発を進めるべく頑張っていました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=291■編集室便り□神野先生の「眼の闘病記」、朝日新聞で連載中神野先生の眼の病と闘いつつの学問の道はよく知られている。この「瓦版」の前号でも先生ご自身で手術の様子をお書きになっていた。その話を朝日新聞が、夕刊の「人生の贈りもの」というコーナーで、8日から5回にわたって連載する。あらためてお見舞い申し上げたい。□12月16日の「さんか・さろん」― ことしの回顧と来る年の展望 “忘年会をかねて開くことにします。 青森フォーラム、南牧フォーラムの思い出とか、逸村逸品その後を話しあったり、野口智子チューターから、吊り橋のむら・十津川で3年にわたって開いてきたわが学会のワークショップの話を聞いたり・・。 盃とともに。事務局から、青森の田酒、掛川の栗焼酎「自ら」を提供します。おつまみに十津川村の「ゆうべし」「たかな」なども出るかもしれません。“飛び入りおつまみ”も期待できるかも・・という次第です。 さらに、議題について、また会の持ち方、進め方にご意見があれば、編集室まで、遠慮なく電話かメールをいただければ・・。 □スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・ 道府県、市町村職員の諸兄姉へ スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でもある増田寛也さんの”増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:エクセルで年賀状の住所を管理していますが、それをワードに変換して宛名に印刷することができると聞きました。難しくなければチャレンジしてみたいのですが‥。 <編集室:野口智子> ▼A:「はがき印刷機能」というのがあります。ワード(2007以降)でしたら「差し込み文書」を選んで、そこの一番左にある「作成」から「はがき印刷」「宛名面の作成」と進んでください。宛名のデータはエクセルから取り込めます。ワード(2003以前)をお使いの場合は、「差し込み印刷」機能で同様の作業を行うことができます。裏の文案のサンプルもありますが、そこはオリジナルで作っていただければ‥。是非挑戦してみてください。