瓦版 2021.11.2 第591号

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選挙が終わり、一段落ですね。11月20日・21日の「スローライフ・フォーラム

in十津川」、テーマは“「むら」に生きる”です。基調講演をされる中村桂子

さんから「村について」の原稿が届きました。続きは現地でうかがいましょう。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実 (東京工科大学名誉教授)

 

政治の話はタブー?

 

前回2017年衆議院選の投票率は55,33%、今回はどうかしら。若い世代と日

々向き合ってきた身としては、若者の投票率が気になります。それにしてもな

ぜ「政治」が遠いのだろうか。若い人ばかりでなく、オジサン・オバサンの会

話からも政治が消えてしまっている。政治の話はタブーというのが「常識」ら

しい。

これ、私は日本特有の常識だと確信している。日々の生活と政治が結びつか

ず、世間話に政治が入らないなら、子どもたちはどこで政治に触れ、その言葉

を獲得していくのだろうか。学校? いや、期待しないでください。教員です

ら、政治のことは語りにくいのが実情。タブーなんですから。こうした社会で

はテレビやネットで若者に投票を呼びかけてもなかなか難しい。

日本の外に眼を向ければ、10代・20代の若者の声が大きくなっている。未来

の時間を生きるのは自分たち、その考えを政治に反映させねば!というわけ。

この内外のギャップ、私たち大人の責任は大きいよね。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

「村」について考えています。

 

「一人の子どもを育てるには、一つの村がいる」という諺がアフリカにある

そうです。米国初の黒人国務長官として活躍したコリン・パウエル氏が新型コ

ロナウイルスに感染し、合併症で亡くなったことを悼む記事で紹介されていま

した。パウエル氏と言えば、イラク戦争を始めたことは過ちだったと認め、悔

いている誠実さが印象に残っています。コリン少年が村の人々によって育てら

れ、責任感ある大人になっていく様子がイメージできていいなあと思います。

ここは「一つの村」でなければ実感が湧きません。「一つの町」ではダメです

ね。「村」には自ずと発生した仲間という感じがありますが、町はすでに人工

的です。

町や市になると、行政上便利なようにつくられた集団となります。これまで

も上からの指令で合併がくり返されてきました。一方村は、その場に自ずと生

まれてきた集団であり、社会として必要な「つながり」が、意味のある形で存

在しています。歴史を共有し、お祭りや日常の風習に地域独自のものがあって、

それが大切にされています。地域に根差し、時間をかけて作られたつながりが

あるので、自ずと「皆で子どもを育てる」場になるのでしょう。

歴史書を読むと、農耕社会になって定住が進み、穀物を基本に置く経済から

国という構造が生まれてくる過程が描かれています。これまではこれを一万年

も前に起きた歴史の一過程として受け止めてきましたが、ここでの変化が現在

の社会のありようにつながるものと考えなければならないことに最近気づきま

した。国より前に村があるはずです。村はボトム・アップでできており、一人

一人が重要なメンバーとして存在します。この、一人一人がつくりあげる社会

から、支配するものとされるもののある社会へと変わった過程を考え直す必要

がありそうです。それには、「人間とは何か」という根本的な問いに向き合わ

なければなりません。

十津川村でのフォーラムをこんなところから考えています。ご意見お聞かせ

下さい。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

新潟市「ヴァかうけ」。季節や地域限定のフレーバー米菓「ばかうけ」。新た

にさば缶とのコラボが誕生。小さなお魚をイメージした形状もかわいいです。

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■街角から畦道から

 

ワクワク農村   竹見聖司 (兵庫県丹波篠山市)

 

ANA全日本空輸の皆さんが、社会貢献活動の一環で泉地区の生産組合の黒枝

豆収穫作業に参加されました。総勢60人以上、見る見るうちに出荷スタイル

になります。

さすが人が多いとスピードもちゃうなあ!という感想が漏れ聞こえてきま

したが、何よりもCAさんの元気で明るい声に、皆さんやる気モリモリです。

ワクワク農村ってこういうのを目指しているんだ、と改めて感じました。

写真もご覧ください。

 

 

村と学生と③ ~木を使って森を守る

室崎千重(奈良市 奈良女子大学准教授)

 

十津川村は面積の96%が森林で、その約半分が杉・檜などの人工林です。大

学と村が結んだ包括的連携協定をきっかけに、2016年から林業と森について学

ぶ実習を行っています。今年も10月24日、杉・檜の間伐体験をしました。急峻

な山に入り、林業家さんに指導いただきながら、成長の悪い木を自分たちで選

木し、鋸で1本切り倒します。森の中に木がミシミシッと音をたてて倒れる様

は圧巻です。森を知ることで、「木を使うことが森を守る」ことを実感と共に

学べています。

この学びを1人でも多くの人に伝えるために、学生たちが杉・檜の木工体験

イベントを学内で企画実施しています。カッティングボードや木のアクセサリ

ーなどを使ってもらい、小さな一歩ながら木の魅力を広めています。

写真もご覧ください。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県宇陀市 奥大和ビール TAP to BED

 

多彩なクラフトビールを醸造して4年目の奥大和ビール。訪れる人はほとんど

が車、運転者はビールを飲めないことからの発案で、併設の宿泊施設ができた。

奥大和の空間で、この土地ならではのビールを満喫できる。

施設名・問合せ・予約:奥大和ビール TAP to BED TEL0745-88-9001

https://www.chillnn.com/1768ee8ba3b272

 

 

・千葉市 MAKUHARI BAY-PARK FESTA―24時間公園を楽しもう!

 

フリーマーケット、キッチンカー、スポーツイベント、ドッグラン、キャンプ

などなど、屋外の多彩な企画がたくさん。走る、踊る、食べる、学ぶ、アート

する!大人から子ども、そしてペットまで楽しめる特別な2日間。

開催日時:11月6日(土)11時~7日(日)16時

場所:若葉3丁目公園(美浜区若葉)

主催:一般社団法人幕張ベイパークエリアマネージメント

問合せ:幕張ベイパークインフォメーションデスク TEL0120-17-0987

https://www.b-pam.com/article/detail/1118

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

甘利幹事長に鉄槌

衆議院総選挙が終わった。各新聞のトップ見出しは、自民党が議員数は減ら

したものの過半数を制したこと、野党共闘は不振に終わったことを採り上げた。

民意ははっきり。「自民党に、これまでほどの信頼は置けないがお任せします。

野党共闘はまだまだ不安だから」ということだ。わかりやすい。与党と野党も

あらためて選挙結果を深刻に受けとめて、政治に立ち向かってほしい。

この選挙、明暗いくつかのニュースの中で象さん感激の事件が一つ。自民党

甘利幹事長の選挙区落選。政権党の幹事長が選挙区で敗れたことだ。

実は、象さん、総選挙公示日当日、この瓦版で「甘利明に一票を投じること

なかれ」と書いていた。今回の選挙は、政策ではなく政治姿勢で選ぶべきだ。

とくに政治とカネをつなぐ事件で禊をすませていない候補者には断じて一票を

投じないこと」を求め、甘利幹事長を特筆していた。それが実現したのだ。

信じられないほどの経験である。この衝撃が岸田政権にどう作用するのか。

まったく思いがけないが、楽しい。

とにかく、象さんには印象に残る選挙・・・<川島正英>

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

純米酒「谷瀬」になる、酒米「吟の里」の稲刈りが無事終わりました。脱穀と

籾すりも終了。今年は、過去最高の取れ高です。やっと落ち着いた谷瀬集落、

ハロウィン仮装姿の若者が「吊り橋」にやってきています。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  青天の製糸場へ

 

大河ドラマ「青天を衝け」に、先日出たばかりの群馬県富岡市「富岡製糸場」

を訪ねました。晴れた青空のもと、賑わっています。都内からの修学旅行もあ

り、ガイドさん引率のいくつもの集団が、密にならないように。父の尾高惇忠

に頼まれ、14歳でここの工女第一号になった尾高ゆう。その写真に強い志を見

ました。見学している同年代の少女たちは何を感じたのでしょう。

https://noguchi-tomoko.com/post-8215/

 

 

 

■編集室便り

 

▽11月20日・21日、「スローライフ・フォーラムin十津川」が開催されます。

 

11月20日(土)は、視察、夜なべ談義。21日(日)が基調講演、シンポジウム。

十津川村へ出掛けましょう。申し込みは11月5日まで。

 

今までのように貸し切りバスを用意しますが、コロナ禍により乗車人数は限ら

れます。宿も分散になります。お早めにお申し込みください。

なお、このフォーラムは11月の「さんか・さろん」として開催されます。

スローライフ学会会員の方でなくても、どなたでもご参加いただけます。

 

  • まずはこちらを詳しくご覧ください。

行程・詳細→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/10/%ef%bd%93-53/

フォーラム→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/s-43/

 

 

▽「練馬大根たくわん漬け」予約販売始まりました。

 

「スローライフ旬」の店からの逸品は、希少な地域野菜「練馬大根」のまる

まる一本たくわん漬けと東京野菜漬物のセットです。品物が届くのは2月で

すが、まずはご予約を!

 

  • 詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/09/16/%ef%bd%93-44/

 

 

▽年会費・参加費について

 

  • 10月からの「さんか・さろん」の予定です。↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/

 

この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた

方、10月以降の入会は年会費が3000円となります。これまで年会費はいつの

入会でも5000円でしたが、変更となりました。

 

このたび新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、

合計6000円を下記にお振込みください。

 

「さろん」はその都度のお支払いも可能です。

1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。

 

また学生は入会せずとも無料となります。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店  預金種目:当座

口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

【たまな商店】コラム更新。白浜さんぽ365のVol.2は「番所山公園」です。白

浜で有名な観光スポットといえば円月島。その円月島を普段と違う角度で見渡

せる絶景スポットをご紹介します。 https://tamana-shop.jp/sanpo202110a/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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