2008年8月1日~3日、鳥取・因幡で開催した「スローライフ学会フォーラムin鳥取」。8月2日、智頭町で分科会が開かれました。智頭は、まちの97%が森林、そして鳥取県内でも最大といわれた昔の宿場町。林業最盛時の富を感じる大庄屋・石谷家の豪邸が残ります。ここを見学し、街道を散策後、「保健医療福祉センター・ほのぼの『ひだまりホール』」で分科会、その後「新田人形浄瑠璃の館」で夜なべ談義となりました。分科会テーマは「健康と環境」です。コーディネーター地域総合研究所所長 斉藤睦さん、パネリスト鳥取環境大学環境デザイン学科准教授 谷口大造さん、智頭町長 寺谷誠一郎さん、智頭町に“森のほいくえんを作る会代表 西村早栄子さん、図書館協議会会長 岸本真澄さん、五月田農産物加工所「知恵工房」 谷口貴美恵さん。たくさん残る白壁土蔵を再生して新しい使い方ができる。森の中で大人と子どもがともに遊ぶ森の保育園ができる、木々の中での本の読み聞かせは都会ではできないこと、智頭の新しい展開の実践、アイディアがたくさん出た後の結論は、都会の人はとにかく智頭に疎開にいらっしゃい!都会の中で身体や心を病んだ人を森の中でお医者さんが診察をする。蔵のなかで映画などを観る。そんなことで癒していける。また、都会の人よ、ここに来て子供を産んで子育てをしなさいということも。子供を産むことが難しくなっている日本だが、いずれ産科医も来るはず。助産師が心のケアをしながら、人間の絆の中でお産ができるような環境を智頭ではつくっていくことができる。“安産の里”というビジョンになる。多少ことばは汚いがよそ者、若者、ばか者がこれからのエンジンになるだろう。・・・といった議論が展開されました。智頭杉の香る会場には、智頭の誇る一人一技の作品が並びます。中でも「智頭ブルー」と名乗る藍染の作品が人気。ぬくもりのある智頭人の作品に、参加者は感動しました。そして新田での夜なべ談義には、翌日、鳥取市でのフォーラムに登壇の神野直彦さん、中村桂子さんなども参加。一人ずつのスピーチが終わって、その後の交流は何と朝方まで。智頭に惚れて大阪から移った方が開く、茅葺屋根の古民家カフェにも出かけて・・・。そんな交流会を智頭の満天の星が包みこんでいました。今回この分科会を運営するにあたり、新しく「スローライフネット智頭」という町民グループができました。今後もスローライフ繋がりを育てていきたいものです。智頭役場の方がたもありがとうございました。参加者100名(うち県外者15名)。”