


「スローライフ・フォーラムin綾部」まず写真だけでご報告。

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2008年8月1日~3日、鳥取・因幡で開催の「スローライフ学会in鳥取」。8月2日に、八頭町で分科会が開かれました。いわゆる「いなばの白兎」の話は、普通、鳥取市内の白兎海岸を舞台にした伝説とされています。しかし、八頭町にも兎信仰が残り、昔からの「白兎神社」が残ります。どこが本物かというよりも、そういった歴史や伝説が息づく暮らし、環境をもっと大切にしなくては、そんな思いで「歴史と環境」をテーマに分科会が開催されました。まずは奈良時代の遺跡「土師百井廃寺」、白兎神社、昔の白兎の彫刻が残る「青龍寺」など町内史跡を巡りました。この史跡めぐりには、バス1台という多数の町民の参加がありました。その後森の中の「ひめじ公園」へ移動、公園内野外ステージで分科会が行われました。コーディネーター島根県立大学教授 田嶋義介さん、パネリスト鳥取環境大学情報学研究科長・教授 東樋口 譲さん、NPO阿寒観光協会まちづくり推進機構・まりも倶楽部 荻生恭子さん、八頭町郷土歴史研究家 新 誠さん、日本海新聞通信員・八頭町在住 福本揚子さん。スローな考え方の建築とは。まりも伝説を活かして祭りや名物づくりやまちづくりが行われている。八頭にはかなりの昔から高度な文化があった。子ども達にもっと昔話を。などの意見が出た。コーディネーターのまとめは・・・今、あまりに物語性がなくなっているのではないか。子供に昔話もしなくなった。昔話は自然と人間とのつながりのなかで、自然は人間に従順なものでない、時には反逆もする。付き合い方は相当難しいものだと教えている。今そういうことを教えることがなくなっているので奥深い人間が育たなくなった。相手の立場に立って想像力を膨らますことができなくなっている。物語や昔話をもっと大切にしなくては。「白兎伝説」ではワニをだました兎がしっぺ返しを受ける。今日的なコンセプトでいえば、物事は急いでだますと罰が当たる、ゆっくりゆったり正直にやるべきだと教えている。兎は多産と農耕の神のシンボル、少子化と食糧危機の今日に子を産み農業を大切にしようという考えも読み取れる。兎が真水とガマで身体を治すのも医療の発祥である。伝説の意味をこの地で勉強する機会をもうけ、そこから何かを汲み取るという意識を変えていくということを広めていきたい。・・・この議論をきっかけに、伝説や昔話をスローライフの視点でとらえなおす試みが始まるかも知れない。シンポジウムのあとは地元の女性による「鳥取しゃんしゃん祭り」の傘踊りの披露も。そして野外広場で懇親夜なべ談義。
朝早くから山に入り採ってきた花が活けられ、地元の手づくりの味がずらり。大変なご馳走での交流となりました。茶席も設けられ浴衣姿での接待も。運営に当たった「スローライフクラブ八頭」の方がたきめ細かい大変なおもてなし、ご苦労様でした。八頭町役場の方がたもありがとうございました。参加者85名(うち県外者14名)”