週刊スローライフ瓦版 (2010.6.22 第9号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会======= このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。 初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ ければ幸いです。コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学大学院ガバナンス研究科教授)~~~ とりあえず麦酒(ビール)! でも酒量が・・・ 蒸し暑い。負けるもんか!、とりあえずカンパイ!グイグイと呑む豪快さは麦酒ならでは、だ。筆者の場合、最初から壜入り麦酒+小さなコップを頼み、スローに呑む。飲酒量を測定でき、たぶんアルコールの摂取量も管理できる。 壜入りが無い店だと、ジョッキは何ml入りか訊く。給仕人から返事はない。我国では店によって「大」「小」がバラバラ。それで、客は黙ってXXビール!ドイツでは500mlとか示す線がジョッキに引いてある。英国のパブなら、形状は違っても容量は1パイントか半パイントで、客がどっちか明言して発注する。 商品の容量は取引の基本だよなァー…。それが表示なし? それでは、健康上の理由で飲酒量を管理している(抑制できているのではない)者には、文字通り「致命的」だ。なんで、この国では、それがホッタラカシなのだろう?■街角から畦道から ————————————————–佐渡島弾丸ツアー 加藤雅喜(湯河原げんき隊) 先回の瓦版で永田英雄 さんの佐渡の記事を拝見しました。私はロングスティならぬショートスティ で佐渡を横断してきました。88才の足の不自由な義母の希望で車で。 帰宅 時の走行900km。義母の感想は、魚嫌いの旅行客が食べる肉・野菜料理が 無い。遊覧船に乗るのに階段を私に背負われて昇降。金山の洞内はあきらめ た。砂金すくいは中腰で目の不自由な年寄りには見つからない。楽しかった のは、たらい船、年寄りを抱きかかえて乗せてくれ、写真も撮ってくれたか ら。観光地に長く滞在するにはまだまだ対策が、と思いました。 http://060636.blog24.fc2.com/blog-entry-2049.html わがまち-③「大規模店舗がやってくる」 菊池賢児(地域風景研究所) 住んでいる地域の連合町内会(4600世帯)と隣接連合町内会(1900世帯)の 住宅地の入口に大規模家電量販店の立地が決まった。法律上に誤りは無いが、 他地域からの自動車交通が大量に流れ込み、高齢者や子供たちにとって危険 な状況が想定される。不要な車は住宅地に侵入させないような手立てをどう するか、開発者と市との3者協議が1年続いている。役員を長くやっていて、 仲介役的な立場にあるが、施設の利便性が広域になるほど地元の納得は得難 い。一方、開発許可は地元の同意を必要とせず、工事は着手された。命を守 る政治は、是非こんな身近なところで発揮して欲しい。———————————————————————-学会コラム<緑と絆の木陰>~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授) 「政治はスローなプラトニック・ラブで」 「冬の恋歌(ソナタ)」の舞台である春川(チュンチョン)を訪ねると、時が止まったかのような静寂な湖に、チェ・ジュウの頬を伝う涙のように山霧が滴れ落ちていく。その春川で私のために、韓国地方財政学会が開催された時に、具会長が私に不思議そうに、8年間で20数名ものマネージャーが暴力に耐えかねて辞めていくような暴力的男性であるペ・ヨンジュンに、なぜ日本の女性は熱狂するのかと尋ねた。 日本の女性の美しさは古来、バラのような艶やかな花ではなく、美しさを隠したように水辺に清らかに咲く、アヤメ科の花に例えてきた。しかし、清純な美しさをたたえた日本女性は多いため、アヤメ科のハナショウブやカキツバタのように、区別がつきにくい。そこで「何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」ということになる。 韓流(はんりゅう)のテーマは古き柵(しがらみ)から解放され、貫くことができるようになった純愛にある。そこに隠された美しさからの解放を重ね、日本の女性は暴力的男性へ熱狂するのかもしれない。 ギリシャの哲学者プラトンは、恋愛は美の追求にあるとしている。つまり、「プラトニック・ラブ」である。このプラントンの思想は、プラトンの『国家論』にも反映している。 ともすれば日本では、暴力的政治家への熱狂が生じる。しかし、プラトンの教えを噛み締めれば、政治は静寂な水辺に清らかに咲く花を愛でるスローな心情にこそ、支えられることを忘れてはなるまい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「KDDI」から・・・クリック募金サイト“キボウのカケラ。KDDIが皆さまの代わりに1クリックあたり1円を国際貢献活動を行うNGO団体などに寄付します。http://www.kddi.com/corporate/kddi/csr/kibou/about.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 山元醸造の「越中高岡コロッケソース」でお手軽クッキング!コロッケソースを上手に使った美味しい料理のレシピコンテスト開催中!http://www.takaokaya.jp/news/2010/06/17-164623.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■まち・むらニュース ————————————————・千葉県佐倉市 全職員が「認知症サポーター」に 佐倉市の約1000人の職 員が、認知症を理解し認知症の人への応援者である「サポーター」の研修を 受ける。年度内を目標、全職員という全国で数少ない試み。(佐倉市広報課)・佐賀県 大隈重信が記念貨幣のデザインに 地方自治法施行60周年の記念 硬貨で1月発行予定の佐賀県デザインが、明治政府の立役者となった佐賀の 七賢人のひとり、大隈重信候に決まりました。背景が佐賀錦柄の500円硬貨と 有田焼柿右衛門様式絵柄の1000円純銀製カラー硬貨の2種です。この4月に は唐津市に早稲田佐賀中・高校がオープン。大隈ブームに沸きそうな佐賀。 購入申し込みは11月予定。(佐賀県統括本部政策監グループ) http://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1270/_46842/_46843.html———————————————————————-コラム<象さんの散歩> 菅政権の「市民性」を見つめたい~~~ 菅直人首相の所信表明があって、10日経った。新首相は、真っ先に「草の根からの取り組み」を掲げた。歴代の政権では初めての視点だろう。 さらに政治理念の原点は政治学者・松下圭一氏の「市民自治の思想」にありと強調した。松下理論は「シビル・ミニマム」を提起、政治を市民サイドで考えていく。菅首相は、外交で永井陽之助、暮らしで湯浅誠氏に学んだ、とも語り、全体を貫いて「市民性」基盤の政治について論をつくした。 だが、この「市民性」に、新聞・テレビの報道や論評が、目を向けないのはどうしたことか。「政治とカネ」「普天間基地」などあいも変わらずは淋しい。菅イズムの市民性が貫けるか変化するのか、消費税問題での市民性をも含め、ジャーナリストの眼で見守っていきたい。 ∧ 川島正英 ∧━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・“栗おこわまんじゅう外はほんのり甘いまんじゅう生地、なかはもちもちの赤飯に栗がチョコンとのっています。ごま塩をふりかけて食べる和スィーツ。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その7~~~ さあ、今日からは日が短くなっていきます 昨日は「夏至」でした。一日遅れの話題みたいですが、そうでもありません。今日からは日が短くなっていくのです。あー、もう、そんな時期になったか、月日の過ぎるのは早いなァーと、哀しみを込めた感慨を催してください。 欧州なら、梅雨がない上に夏時間制ですから、仕事の後にゴルフなどは至極当たり前。なんとも羨ましく、こっちの梅雨空を恨みたくもなります。 でも、落ち着いて考えてみましょう。札幌の緯度にはゴビ砂漠があり、九州だと北アフリカの砂漠と同じあたりです。我々は、お天道様がギラギラと一番長く照る時期に、分厚い雲に覆われ沢山の水分を得ています。哀しいかな災害の危険と背中合わせですが、そこは災害防止に人智と資源を結集し十分な備えをすることで乗り切って、梅雨のプラス面だけを享受したいものです。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 席次~~~まちづくりの住民参加をコーディネートするのが、私の仕事です。市民の話し合いをしつらえていくなかで、大切なのが席次。自由に座ってもらうと、たいてい`どっちが上座?などということになり、団体の役職についている人は当たり前のように上座へ、女性や若者はいわゆる下座へ。私は「ははあ、この土地はこんなレベルなんだ」と思いながら、まずは席替えをしてもらいます。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=55■スローライフ便り・事務局からのお知らせ —————————- △お出かけ「さんか・さろん」楽しく 6月15日のスロ-ライフ学会『さんか・さろん』は、初めての地方開催を致しました。先ず、手を上げたのは我がまち・静岡県掛川市。 講座は、時代の最先端`E-ブックの解説と、`掛川流デザインの講話。ジャパンより11名、地元より30名が参加。その後の懇親会もにぎやかで和やか。有意義な交流の場となりました。 講座の前には「街ガイドツアー」、翌日は掛川NPOメンバーの念願だった「増田寛也会長と走るサイクリングツアー」が実現して、双方ともに満喫できた2日間の「さんかさろん」となりました。 ご参加・ご協力を頂いた皆さま、有難うございました。 掛川路さんか・さろん幹事 長谷川八重△「瓦版」への自画自賛です よちよち歩きながら、「スローライフ瓦版」は9号までこぎつけました。ほかのメルマガと比較していかがでしょうか。ときどき、発行のねらい、編集の担い手、苦労ばなしとか、自画自賛をさせてください。きょうは、コラムについて・・ 「瓦版」の特色の一つは、渾身のコラムにあります。メルマガ類で毎回五つのコラムを出稿している例はないでしょう。しかも、五つの花それぞれに色彩とキャラクターをはっきりさせつヽスローライフ園をつくりあげています。 筆者は、各分野でご活躍中の当NPOと学会の役員のボランティア・ライターです。コラムごとに固定しています。<火曜日の鐘> 早野透→斉藤睦→山下茂→丸岡一直→長谷川八重→川島英樹<緑と絆の木陰> 神野直彦→増田寛也→中村桂子→坪井ゆづる<暦と季節と暮らしと> やまさかのぼる<象さんの散歩> 川島正英 <スローライフ曼荼羅> 野口智子これらのコラムへ賛成・応援、また反対・苦言をはじめ感想や提案をどんどんお寄せいただければ幸いです。 編集室△スローライフ学会へのお誘い スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・神野直彦、会長・増田寛也)です。 楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員になっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。 また、学会申し込みはこちらから↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5=======■いつも応援していただき、ありがとうございます。日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/KDDI株式会社 http://www.kddi.com/株式会社ダイイチ http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへまた、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒102-0085 東京都千代田区六番町6-1 パレロワイヤル六番町310TEL 03-3221-5113 FAX 03-3221-5114 http://www.slowlife-japan.jp/