瓦版2010.6.29第10号

週刊スローライフ瓦版 (2010.6.29 第10号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。
初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ
ければ幸いです。
コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 百のマニュアルよりも
私のいる高齢者施設に先ごろ、どかんと大量30㌔、タケノコの差し入れがあ
りました(タケノコの説明は別の機会に)。味わってもらうのはもちろん、入
居者に昔なじみの皮むきを頼み、つかの間でも元気を取り戻してもらいたい。
やりきれないときは職員で手分けしてやろうと。ところが…。
70代後半から100歳に迫る人まで、元気はつらつ。生気にあふれ、背筋はシャ
キッ、目はらんらん。鮮やかな手さばきで、あっという間に終えてしまいまし
た。介護員が「あの人がこんなに」「初めてみた」と驚くほどです。
介護保険以来、福祉の現場は研修に次ぐ研修で右も左も「マニュアル」だら
けですが、当の高齢者にどれだけ響いているか。よそよそしいマニュアルでは
決してできないさわやかな風を、1本のタケノコが運び入れてくれました。
■街角から畦道から ————————————————–
小豆島でも「海の復権」アート 立花律子(DREAM ISLAND理事長)
7月19日からの105日間、『海の復権』をテーマに、瀬戸内7つの島を舞台に
行われる瀬戸内国際芸術祭2010。千枚田と呼ばれる棚田に囲まれた小豆島会
場では、5千本もの長い竹で巨大な快適空間を編み上げる王文志さんらが滞
在、現場での作品制作を急ピッチで進めています。私も総合ディレクターの
要請を受け、中山歌舞伎舞台横の空家で「こまめ食堂」を運営します。目指
すのは、居心地いいお店。小豆島の心地よい風を感じながら、現代アート&
暮らしのアートを大勢のお客様に楽しんでいただきたいと思っています。
わがまち-④「地域の運動会」 菊池賢児(地域風景研究所)
横浜市にあるわがまちは、一戸建ての多い住宅地である。まちの一大イベン
トは町内会対抗運動会であり、「連合町内会体育祭」と銘打ち、近隣の公園
を一日中賑わしている。私も実行委員長の役割を果たすべく頑張らねばなら
ない。今年は10月3日と決定し、来月から実行委員会が始まる。全4600世帯
のうち、当日の参加者は1200人を越えることは確実..。参加賞は毎年2400を
用意する。町内会によっては得点競技の練習もする。そして終了後は皆が笑
いながら帰宅の途につく。都市型住宅地でこんなに人々が楽しむ光景を目の
当たりにして、しみじみ「よかったなあ」と思うのである。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田寛也(野村総合研究所顧問) 「熟議」
選挙カーが走り回る季節がやってきた。数年前まで私自身が候補者として、
車に乗っていたので(もっとも、たった3回の知事選挙の経験だが)、候補者
や運動員のせっぱつまった気持ちは痛いほどわかる。
その私でさえも、ボリュームをいっぱいに上げて、名前だけを連呼しながら、
あっという間に通り過ぎる選挙カーには抵抗を覚える。
もっとじっくり政策を訴えられないものか。有権者のこうした思いは当然で
あるし、これは、多くの候補者にも共通のものだと思う。
しかし、そうは言っても有権者は多い。回る所はいっぱいある。相手陣営は
もっと動いている。時間が無い。スピードを上げろ! 急げ! ・・・・・。
まあ、選挙運動は致し方ないか。確かに、大事なのはその後だから。当選し
たら「落ち着いた」政治を行ってほしい。「熟議」に徹してほしい。
先日、出張先の地方都市の朝市で、売り手のおばあちゃんとの会話を楽しん
でいた。そこは、観光客のほとんどいない、地元市民を中心とした地産地消の
スローライフの世界。その静かでゆったりとした日常空間の脇を慌だしく通り
過ぎる選挙カーを見ながら、そんな事を思った。
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「KDDI」から・・・
2010年8月18日(水)から鹿児島県種子島で開催される「国土交通大臣杯第三
回全国離島交流中学生野球大会 (通称: 離島甲子園)」応援サイトです。
http://www.kddi.com/ritou/?bid=co_co_homef_0080
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「たかおか屋」から・・・
今回開催した「スローライフ逸品研究会」は、名付けて`昆布学習会。
○か×で答える「食育昆布クイズ」に挑戦して、あなたも昆布博士?に。
http://www.takaokaya.jp/news/2010/06/25-135316.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・兵庫県 「第23回 花咲爺の集いin淡路」開く 故郷に花を咲かせようと
汗を流す人たちの交流の場・「花咲爺の集い」が7月17~19日に。ひょうご
ふるさとづくり交流会議と淡路ふるさと塾(塾頭・木村幸一氏)の主催で開
く。日本ふるさと塾主宰・萩原茂裕氏のまちづくりアドバイス、各地の取り
組み事例報告や意見交換がある。交流会議事務局は兵庫県地域振興課。
お問合わせ先 078-362-9014(直通)
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コラム<象さんの散歩> サッカーにそっぽの象さん
~~~
世界がわきたつW杯。日本はデンマークにも勝った。が、象さん、なお泰然
自若。「あそこまでは熱狂できないわ」といいつつも、TV実況に深夜もおつ
きあいの妻に、チャンネル権を快く譲って、「お先にお休みなさい」。
サッカー熱烈ファンの神野直彦先生、それに「浦和レッズ大好き」が加わる
斉藤睦さん、この「瓦版」編集室・篠原伊佐武さん、ごめんなさい。
象さんは、ラグビー族。最高の武器である“手を使うこともなく、しかも
得点がどんな方法でも“1、という闘いでは気持ちが動かない。
内も外も舞いあがる応援にもなじめない。何よりブブゼラ。あの暴音に抗議
も出ない。スローライフ応援までは望まないとしても・・。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光らしい「食」のおもてなしを考えるグループ「日光まるかじり塾」。たく
さんの案を出しては試作を繰り返し、誕生したのが“日光マスバーガーです。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-18.html
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その8
~~~ 居待ちの月
梅雨時は、なかなかお月様の状態を観察できないので、確認が難しいのです
が、今日は「居待ち」の月。日が長いし、暑い時期ですから、月の出を待つに
は、ま、縁側あたりに座って、よく冷えた麦酒を楽しみながらが頃合ですよね。
満月の前後が「十三夜」とか「十六夜(イザヨイ)」「立待ち」などと呼ばれ
ますが、なんて表現も響きも美しいのでしょう。私たちのご先祖様は本当にセ
ンスがよかったと思います。物質的には乏しくとも、スローな生活様式を感性
豊かな言語表現で包み、生活の質(QoL)を大切にしておられたのでしょう。
私たちも「不快指数」などという表現でこの季節を語ることを差し控えて、
天賦の気候風土の豊かさをじっくり味わってみたいものです。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> もんじゃストリート
~~~
東京・月島「もんじゃストリート」に行ってきました。月島は`もんじゃと
下町人情のまちとよくいわれますが、駅を出ると高層マンションがあちこちに
そびえています。そのビルに囲まれたようにある商店街、そのほとんどの店が
が、あの、小麦粉をサラサラに溶いて鉄板で焼き、ソース味で小さなヘラで食
べる`もんじゃの店です。正直「なに?これ・・」という印象でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=56
■スローライフ便り
△「足利で夕涼みウォーク」のお知らせ
はじめまして、栃木県足利市のお店で構成する「あしかが一店逸品の会」会長
浜田陽一と申します。先月スローライフ学会会員登録をさせていただきました。
そこでこの瓦版読者の方々へお知らせです。
商店街を夏の夕方、ぶらりと歩きながら、各お店で何か一つ学ぶ逸品ウォーク
を開催します。がんばっているお店は、ものを買うだけでなく専門知識を得る
カルチャースクール。日本最古の学校「足利学校」のある足利では、`学び
をテーマに商店街おこしをしています。七夕飾りの飾りつけも行われている通
りをみなさんといっしょにお店めぐり、浴衣姿でぜひご参加ください。
・開催日 7月30日(金)
・内 容 午前10時から「友愛ホール」で逸品会員の商品の展示、即売会。
午後5時スタートで「夕涼みウォーク」を実施(参加費1000円)
http://www.ashikagashi.com/itten-ippin.htm
http://ashikaga-ippin.cocolog-nifty.com/blog/
■事務局からのお知らせ —————————-

△今月の「さんか・さろん」は、まさにタイムリー
・テーマ 『地域変動する政治』
―参院選をくぐって菅政権は?―
―中央だけでなく「地方政治」も―
・講師 坪井ゆづるさん(朝日新聞論説委員・編集委員)
・日時 7月20日(火)19時~21時
・場所 平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル 6階 クオリティ㈱ 会議室)
・参加費 学会会員1000円、一般2000円、 飲物付き
坪井さんは、気鋭の政治ジャーナリスト。今回の参議院選挙も担当しています。
詳しいお話に加え今後の地方の展望も。
皆さんでワイワイと話し合いましょう。どなたでも参加できます。
事務局までご一報ください。
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
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