週刊スローライフ瓦版 (2010.9.28 第23号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会======= このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。 初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ ければ幸いです。コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川理事)~~~ 里山から焼酎 実りの秋、里山の風景は、稲刈りを終えた田圃が日に日に広がっています。当NPOでは、今年も里山の農を守る活動として栗焼酎を造っています。昨年実験的に始めたプロジェクトは、200本の試作品を高値で売り切った。今年の検討課題は`商品化。酒販流通にまで販路を拡げ価格を下げて販売量を増やすのか、プロジェクトに賛同した人が楽しむ希少な酒か、その中間か…。 議論の末、手間の栗剥きを市民団体に外注し、その他はスタッフが携われる範囲の400本を目指します。8月の猛暑の中、13機で3時間の下草を刈りました。今は、猪の気配の残る早朝に栗を拾っていますが、雨不足と猛暑の影響で今年は不作らしい。目標量には厳しい状況も自然の営みです。 栗焼酎の完成予定は11月上旬です。■街角から畦道から ————————————————–第一回ラトビア音楽の集い [上] 土屋道男(東京・光が丘) 9月25日、バルトの真珠といわれるラトビアの名曲を聴く機会に恵まれた。 知人から舞いこんだ一枚のチケット・・私とラトビアとの縁も考え合わせて、 深いものに感じられた一日でした。ラトビアは、バルト三国の真ん中にあり、 国土は65000平方㌔。その45%は森林です。ヨーロッパ最古の合板会社「ラ トビア フィニイエリス」からの要望で、私たち3人の「リガ ウッド ジ ャパン」を開設した。私がかつて三井物産の木材部長だったこともあるよう だが、同国から日本への輸出は樺合板と僅かな化粧品だけとか。日・ラ交流 に貢献をと考えていたから、思いも一入の音楽会だった。35人のメンバーに よる合唱は全てラトビア語で歌われ、どの曲も美しいハーモニーで合唱団 「ガイスマ」の練習の努力がうかがえて感嘆した。山口県に“自然と遊ぶ幼児園 田嶋義介(島根県立大学名誉教授) 神野直彦東大名誉教授の<学会コラム>(9月14日号)で「幼稚園なのに臨 海学校があった」という話にがあり、山口県の瀬戸内海に面した平生町に今 春開園した幼児園「こびとのおうちえん」を思い出した。大星山という山の 中にある。海まで車で5分。「自然の中で、水と火と土と草や虫と遊ぶ」が モットーの体験型。今夏は週2回海に入った。2歳から4歳まで14人が通い、 なかなかの人気。2人の首相を出した山口県田布施町で自然菓子工房「欧舌」 を営む大下充億さん(42)が始めた。http://www.oh-shita.com/kobito/blog/ ———————————————————————-学会コラム<緑と絆の木陰> 中村 桂子(JT生命誌研究館館長)~~~~~ 雨なんて関係ない 今年の夏は酷暑と言われ、熱中症が心配されました。毎日の天気予報でも、日本一高温だったところを伝えるなど関心は「暑さ」に集中していました。確かにこれは事件で、昔、夏休みの日記では30度を越えたら驚いていたなあと思いながら、例年より頻繁に冷蔵庫を開けては冷やしたお茶に手を伸ばしていました。 でも、私の最大の関心事は雨。だって丸一ヶ月東京(と言っても広いので世田谷)には雨が降らなかったのです。日常水やりが必要なのはコンテナの花たちだけ、地面から生えている草は雨が少ない場合、樹木は雨だけで元気というのが普段のパターンです。ところがこの夏は、遂に樹が悲鳴をあげ始めました。暑さや強い日射も加わってのことでしょう。水まき程度ではなんともなりません。毎日毎日雨を待ち、台風が来てやっと雨が降った時は、被害が出たところには申し訳ないと思いながらも、自然の力はすごいと感謝しました。みごとに回復したのですから。 恐らく、雨がマスコミでの話題にならなかったのは、「東京での水不足」が起きなかったからでしょう。夏前は雨が多く、水源地は夏の間も平地よりは雨が降ったので心配なかったようです。水道から水が出ていればそれでよしという生活はすばらしいのだろうか。やきもきしても誰も共感してくれなかった体験から、暮らし方について考えています。今頃になって夏の話をする・・・まさにスローライフというわけです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「KDDI」から・・・途上国教育環境整備プログラム、フィリピン~美しい海を守るために~台風により被害を受けたe-learningの整備のために、クリック募金を実施中。http://www.kddi.com/corporate/kddi/csr/kibou/main.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 越中高岡コロッケソースの山元醸造㈱から 新しいギフトボックスのご紹介。高岡の味を少しずつ味わいたいそんな贅沢な方への贈りものにどうぞ。http://www.takaokaya.jp/news/2010/09/24-081544.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■まち・むらニュース ————————————————・兵庫県 淡路島でスローライフをテーマに国際フォーラム アメリカ、台湾、韓国など6カ国から来日した約60人を迎え、環太平洋の専 門家や市民が集まって「みどりが地球を元気にする国際まちづくりフォーラ ム」が、9月11日から4日間、兵庫県立淡路景観園芸学校などで開かれた。 最終日はスローライフを実践する「淡路ファンクラブ」のメンバー案内のツ アー、料理研究家の白井操さんのスローフード講演、「淡路おみなの会」の メンバーが料理をつくっての「淡路島の旬を食べよう・交流会」があった。 (財)淡路島くにうみ協会企画課長 林 三四和 TEL:0799-24-2001・熊本県 食と農とプレゼンテーション講座にどうぞ 食育は、命を育む空気・水・土を理解するところから始まる。棚田百選の静 かな山里で、農業の実践を学びつつ、「地域づくり・人づくり」も視野に入 れた食育を少人数で。棚田食育士養成・食育実践講座 稲刈り編。 期日:10/16(土)~17(日) 場所:愛林館(熊本県水俣市久木野) 料金:1万8千円 ・定員:10名 ・お申込み:愛林館(0966-69-0485) NPO法人霧島食育研究会(0995-57-0215)———————————————————————-コラム<象さんの散歩> 中秋の名月は涼しく心地よく~~~ 先週は、ゆとりと楽しみの週間を存分に。まず神戸での第10回サンシャインの会。井戸敏三・兵庫県知事を囲んで音楽仲間がジャズ演奏と懇談に興じる席なのだが、私も何度かおしゃべり参加させてもらっている。 週末、第1回ラトビア音楽祭を聞く。私の早稲田の学友も信州から上京して歌った。翌日は小学校の運動会。孫娘つきあいの姪の子がダンスを舞った。 真ん中に秋分の日と満月。秋分の日を境に異常気象の猛暑が消えた。まさに暑さ寒さも彼岸まで、の言い伝えを実感させてくれた。ことしも、中秋の名月をあおぐ行事は欠かせまい。妻が、庭に、すすきを飾り、手づくり団子と栗と葡萄を供えた。雲が足早に流れ、濃淡さまざまの月・・ ∧ 川島正英 ∧━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・市内で農業を営む糀谷(こうじや)さんの田んぼの稲です。もうすぐ美味しい新米が食べられます。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-52.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その20 ~~~ さすがは、先人の言い伝え! 今年の「秋分」ほど、待ち遠しく、古くからの言い伝えが身に沁みたことはない。すぐ前日に猛暑が復活し、流石の筆者も年貢の納め時かと観念した。 それがどうだ!お彼岸とともに、ずばり、涼しくなった。感動した。身体も気分も一新して元気回復。民間暦や年中行事の持つ力に畏敬の念を抱く。 でも、仏国革命暦だと、えらく寒い「元日」になった。貴族向けキュロット着用は不向きで、「サン・キュロット」にして脚部の保温が必要。まして葡萄の収穫作業をする農業労働者には、長ズボンが不可欠だ。 で、改めて疑問に思う。あの革命家たちは、なんで、次第に日が短くなり、寒さの入口でもある時期を、わざわざ、栄えある歳首に選んだのだろうか?そのわけは・・・、皆さんなら、どうしますか?・・・また、来週。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 大人の遊び場~~~まちづくりでは、よく「集まれる拠点がほしい」ということになります。でも都市部で場を持つのはお金との戦い。先日訪ねた雲仙市の「竹添ハウス」は、`大人の遊び場をキャッチフレーズに、田の中の空き家をごく小額で借りて、みんなで改装し、地元野菜のピザを焼く石窯まで整備しました。会合やイベントなどに、田舎の強みを活かし、真面目な遊び場として機能しています。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=72■事務局からのお知らせ△10月19日の「さんか・さろん」は大和田順子、蜷川真夫アワー。大和田順子さんのテーマは<「農」が変わるまち、「農」で変えるまち>。環境カウンセラー、消費生活アドバイザーとして著作も多いが、近く「アグリ・コミュニティビジネ・・しあわせな地域社会のつくり方」(仮称)を出版の予定とか。その中味を先取りして聞く「さろん」です。蜷川真夫さんのテーマは<「ネット」に、世論はあるのだろうか>。朝日新聞で社会部記者、AERA編集長。いまは(株)ジエイ・キャスト社長だが、インターネット・キャスターとして「ネットの炎上力」を著作、それが評判となっている。その現象の核心を聞く「さろん」です。 “エキサイティング・サロンにご期待を。ぜひお出かけください。△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット上(e-book)で公開中!◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html△スローライフ学会へのお誘い スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・神野直彦、会長・増田寛也)です。 楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員になっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。 また、学会申し込みはこちらから↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5=======■いつも応援していただき、ありがとうございます。日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/KDDI株式会社 http://www.kddi.com/株式会社ダイイチ http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへまた、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会◆事務所を移転しました。↓↓↓↓↓ 新連絡先です ↓↓↓↓↓〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/