瓦版2010.9.21第22号

週刊スローライフ瓦版 (2010.9.21 第22号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンと何かのご縁を頼りにお送りしております。
初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いいただ
ければ幸いです。
コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 介護は成長「産業」だとか
私のいる高齢者施設は職員70人。介護がきついと逃げ出す人はいませんし、
待遇もまあまあでしょう。サービスの充実は、結果的に保険料の引き上げを招
き、利用者の負担増大につながりかねない。そのジレンマを抱えながらも、日
々向上しようとしています。伝えられる大都市圏の「介護地獄」とは対極的な
姿が、ここにあります。
今回の民主党代表選では、介護を成長「産業」と位置づけ、雇用拡大の柱と
する主張が前面へ押し出されました。介護の充実は望むところですが、せわし
ないビジネスの世界へ介護を巻き込むことには不安を覚えます。
国民がせっかく手にした長寿社会を、真に祝福できるよう理念や仕組みをこ
こでしっかり打ち立てる。そのコンセンサスを得てこそ、消費税の議論に耳を
傾けてみようかという気にもなることでしょう。
■街角から畦道から ————————————————–
名古屋は面白い 喜多千秋(劇団「クセック」)
名古屋市平和公園は、戦災復興事業の一環として市内中心地にあった279寺
の墓を移転して作られた墓地公園です。この公園と100m道路など広い道路
を整備したのが、戦後の名古屋「まちづくり」の始まりでした。最近読んだ
本で、この大胆な都市計画を考えた田淵寿郎技監と、彼を招いた佐藤正俊・
名古屋市長の功績を知りました。さらに春と秋のお彼岸に公開される平和堂
の建設資金に田淵技監の退職金が寄付されている事を知りました。秋の彼岸
を目前に、毎日通う平和公園で平和堂を眺めながら、市民として、客観的に
「名古屋は面白いなぁ」、特に最近の市政が面白いなぁと思っています。
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学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所 顧問)
~~~~~ 「スロー」という言葉
先日、都内で言論NPOと中国日報社との共催で第6回東京-北京フォーラ
ムが開かれ、私もパネリストの一人として参加した。当フォーラムは、小泉内
閣時代に冷え込んだ日中関係を改善しようと、民間ベースで両国間の対話のパ
イプを作ることを目的としたもので、あと4回継続の予定である。今回は両国
の現・元閣僚が多数参加し、回を重ねる度に率直な議論が行われるようになっ
たと感じている。両国の自治体首長が参加する「地方対話」では、ここ1~2
年中国側の自治体トップが「経済の急速なグリーン化」「グリーン・エコノミ
ーの加速化」という言葉を盛んに口にする。グリーンとスピードがキーワード
だ。環境ビジネスに対しての関心も高い。
今年日本を逆転して世界第2のGDP大国となる中国。そこからは、グリー
ンや環境をネタにして商売やビジネスにつなげようという強い意志とスピード
重視の姿勢を感じる。この中国も「一人っ子政策」により30~40年後には日本
と同じような高齢化時代を迎え、社会も成熟化しているだろう。彼らから「急
速」「加速」に代わって「スロー」「心の豊かさ」という言葉が聞かれるよう
になるのはいつ頃からであろうか。
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KDDIのお客さまがすべて「WEB de 請求書」をご利用いただくと、年間で約3万
トンの二酸化炭素の排出削減および約12万本 (標準木) の森林保護につながり
ます。http://cs.kddi.com/support/info/web_seikyu_onegai.html
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「たかおか屋」から・・・
ものづくりの町 高岡。伝統工芸の技術を生かした小さなお土産が人気です。
錫(すず)の不思議がつまった そんな逸品です。
http://www.takaokaya.jp/news/2010/09/17-141530.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 「エコツーリズム」のホームページを開設
自然とふれあうさまざまな体験型観光を通じ、自然環境の保全と適切な利用
を進めるエコツーリズム推進のためのホームページを開設。地域ぐるみで、
自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝え、また自分たちの
資源の価値を再認識、自然環境の保全や地域経済の活性化につなげていく。
ホームページでは、エコツアーのモデルルートや体験型観光施設なども紹介。
[問い合わせ先] 環境生活部環境局環境推進課 電話 011-204-5190(直通)
ホームページ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ksk/ecotourizm.htm
・福島県 新品種の水稲を「天のつぶ」と名づける
こん水稲は、県が開発。2012年から千㌶で栽培、流通させていく。米粒がし
っかりして噛みごたえがあり、病気に強く、倒れにくいという。名称は、
公募、348点から佐藤雄平知事が選んだ。天に向かってまっすぐに伸びる稲
の力強さ、豊かに実る米の粒の表現だそうだ。知事は「県の主力品種に」と
語っている。 問い合わせ先は農林水産部技術研究室(024-521-7344)
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コラム<象さんの散歩> 丑にひかれて牛伏寺まいり
~~~
先週は「サイトウ・キネン」を書いた。帰路、松本郊外の金峰山・牛伏寺を
訪ねた。ゴフクジと読む。唐からの経典600巻を善光寺へ奉納する途中、運ぶ
牛2頭がここで倒れたと伝わる。同行の妻と長男が丑年。丁寧に参拝した。
観音像などが国の重要文化財で、広大な規模と行き届いた手入れ。何よりも
猛暑の中の清涼な森の風がありがたかった。
さらに山へ分け入った谷あいの小公園がまた楽しかった。牛伏川フランス式
階段工。141㍍の流れに19段の段差をもつ石張り水路で、明治時代の意欲的な
防災施設だ。フランスの工法を採り入れ、30年を費やしたそうだ。
猛暑の片方、あちこち水害の危険が報じられた夏だが、ここは、水路で遊ぶ
母子連れと、素敵な森の景観が涼風をおくってくれていた。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
明治時代から日本のリゾート地として外国人に愛されてきた日光。クラッシク
なホテルには、100年前の味を復元再現した「百年ライスカレー」があります。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-51.html
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その19
~~~ 謹賀新年。おめでとうございます!
あさって23日は秋分の日、お彼岸の中日。ここで暑さも一段落するという言
い伝えに、とくに今年は我がニッポンの同胞の関心は集中するだろう。
広い世界に目を向けると、仏国革命暦では、新年の元旦。そっちに便乗して、
「謹賀新年!」と挨拶し合い、この際、気分一新するのがお勧めだ。
革命暦の年初は「葡萄(収穫)月」(ヴァンデミエール)と名付けられ、酒
を造るための葡萄の収穫で大賑わい。実を収穫しても直ぐ呑む酒にはならない
から、筆者などは騒がないが、とにかく豊作を祈念して好天を願い続ける。
オマケに今年の秋分の日は「満月」と一致する。その前日=革命暦の大晦日が
「十五夜」で「中秋の名月」だ。ここは、皆で名月を鑑賞して、ゆく年を回顧
し、くる年が素晴らしい1年になるように、願掛けしようではないか!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 今昔写真でいっぱい
~~~
東京・西麻布のワインバー、壁に写真のコピーがペタペタ。よく見ると近所の
古い写真と同じ場所の今との比較です。「そこの三叉路、昔は何にもなかった
んだ~」「50年前、七五三をした神社、変わらないね」。お客たちは、今昔を
比べて話題が膨らみます。仕事の愚痴で飲むよりも、時間を行き来して話が弾
むお酒もすすむ。いい工夫だと思いました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=70
■事務局からのお知らせ
△きょうの「さんか・さろん」は、お楽しみの『となみ野を語る』
富山県・となみ野は、スローライフのNPO、学会が11月に開くフォーラム
の開催地。歴史も文化も、景観もすばらしい。フォーラムは「住まう」を語り
合う。きょうは、富山からゲスト2人をお招きして、知識をひろげておきたい
という趣向。夕方から“涼風を求めて、ぜひどうぞ・・
○ 時 ・・・19時~21時 18時40分受付開始
○場 所・・・平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル
6階 クオリティ㈱ 会議室)
○参加費・・・学会会員1000円、一般2000円、学生500円 飲物付き
スピーチⅠ「となみ野ガイド」・・・15分
有沢 徹さん(富山県地域振興課定住・交流促進係)
スピーチⅡ「小さな村から世界に発信」・・・40分
中谷信一さん(財団法人利賀ふるさと財団理事長、観光カリスマ)
<中谷信一さんプロフィール>前:利賀村総務企画課長・南砺市市長公室
次長。過疎の村で都市農村交流に取り組み、「そば」によるむらおこしと、
そば原産地のネパール王国ツクチェ村との交流を通じ、独創的な観光資源
づくりに貢献。地域づくりのキーマンとして知られる。
○当日参加もOK。電話5312-4141(当日は090-7433-1741野口まで)
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=98
※NPOスローライフ・ジャパンは引越し、電話・ファックスも変わりました。
△そして、10月の「さんか・さろん」もアトラクティブです。
みなさんは「環境カウンセラー」とか「インターネット・キャスター」という
名刺を持った人をご存知だろうか。10月19日の「さろん」には、その肩書きの
お二人の登壇です。それぞれに最先端の話題を語ってくれます。
・大和田順子(NPO環境立国理事、消費生活アドバイザー)
「農」が変わるまち、「農」で変えるまち
・蜷川真夫(株・ジエイ・キャスト社長、元朝日新聞AERA編集長)
「ネット」に、世論はあるのだろうか
これはもう、魅力的というよりエキサイティングというべきかな。ご期待を・・
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
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◆事務所を移転しました。
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http://www.slowlife-japan.jp/2010-09-21 12:02:302010-09-15 07:55:37