瓦版2011.2.1第41号

週刊スローライフ瓦版 (2011.2.1 第41号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
=======
★★★★★
今月の「さんか・サロン」は2月15日です。
テーマは「ミレニアムシティ」。聞き慣れない言葉かも知れませんが、
新しい住まい方の提案です。ぜひ足をお運びください。
http://www.slowlife-japan.jp/
★★★★★
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川理事)
~~~ いま話題の「掛川茶」
このところ、テレビで続けざまに掛川茶の健康効果が取り上げられ、市民は
ちょっと優越感に浸っています。地域生涯学習の教材としても特産のお茶に愛
着はありましたが、すっかり「掛川茶」ブランドが確立してしまったようだか
らです。でも、あえて「掛川茶」イコール摘みたての茶葉を長く蒸す製法の
『深蒸し茶』に置き換えて話題にしましょう
番組内で特に注目すべきだったのは、深蒸し茶の健康効果により掛川市民の
医療費は全国平均の75%。この数字を全国民に当てはめると3兆円もの国家
予算が削減できるという試算です。これは高齢化社会に向けての願ってもない
手中の宝石ではないでしょうか。
一方で、良質の茶には「宇治茶」「狭山茶」と地名が付きライバル感がある
ようですが、この際、健康茶として『深蒸し茶』が全国に広がることを、私は
願っています。お茶を急須で淹れて一息つく…この手間暇の時間を惜しぬ余裕
も忘れないように。
■街角から畦道から ————————————————–
くらしのカレンダー 松本由利(長崎県雲仙市千々石町 チームギア代表)
発行番号200ということは…16年以上続けてるってこと?すばらしい!
毎月1日に新聞に折り込まれるA3版の「くらしのカレンダー」は、地元の
新聞販売店の平坂さんが、自分の足で集めた町内の情報を一覧にしたもの。
地域のイベントや行政情報だけでなく、小学校の身体検査日、中学校の三者
面談、実力テストの日程、お寺のもち米洗いの日まで書かれているのです。
このカレンダーの文字を追うだけで、今の地域の人の暮らしを身近に感じる
ことができ、過去のカレンダーにはアルバムを見る懐かしさを感じます。
「地域に密着した仕事だからこそできること」と、さらりとやり続けている
平坂さんがいる千々石町には、無縁社会などという言葉は無縁です。
———————————————————————-
学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
神野直彦(東京大学名誉教授) 絆を誇りに
絆には出会いと、別れがある。絆が存在しなければ、出会いも別れもない。
もちろん、絆とは愛情とか友情とかと表現されている情感である。愛情も友情
もない二人が近付いても出会いはないし、離れていっても別れはない。つまり、
出会いとは、絆が創り出されることであり、別れとは、絆が引き裂かれること
なのである。
日本に在住するフランス人が、日本の子供達が試験中に隣の子供の答案を覗
く行為を見て驚いた。もちろん、フランスでも答案を盗み見る不正行為はある。
しかし、フランスでは隣の子供の答えと違っていることを確認して「よかった」
と思うのに、日本の子供達は隣の子供の答えと同じであることを確認して「よ
かった」と喜ぶからである。
日本の社会は同調が強制される社会だ。「KY」つまり「空気が読めない」
とは「同調の強制」以外の何物でもない。日本では同調をしないと軽蔑されて
しまう。
しかし、研究者もジャーナリストも同調せずに、異議申し立てをしなければ
ならない。真理を語ることが使命だからである。
スローライフでの絆にも出会いと別れがある。スローライフの絆には古くか
らの友人であるジャーナリストの早野透君がいる。日本のような同調社会で、
真理のために毅然と異議を申し立てる数少ないジャーナリストである。
1月25日の第40号のスローライフ瓦版を読んで、空疎な雄弁によって操作さ
れる世間の風潮に同調せずに、坪井ゆづる君も毅然と異議を申し立てている。
このスローライフの絆に、真理に忠実に生きようとする二人のジャーナリス
トがいることを誇りに思う。
というよりも、別れがやってこないことを祈りながら、このスローライフの
絆こそが、私にとって誇りなのだといっておきたい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「KDDI」から・・・
お客さま参加型の環境保全活動「Green Road Project」「熊野古道Walk」で
総額6697196円を、和歌山県世界遺産協議会へ寄付する運びとなりました。
http://www.kddi.com/corporate/csr/topics/2011/0119/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「たかおか屋」から・・・
寒い時期は、お酒のおいしい季節ですね。清酒 ・ 生原酒に蔵出しにごり酒。
じっくり飲みたい焼酎 ・ ワインをもおいしくする物とは!!
http://www.takaokaya.jp/news/2009/08/22-104025.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■まち・むらニュース ————————————————
・岩手県雫石町 「盛岡広域市町村企業セミナー」を開く
首都圏の企業と盛岡広域地域に立地している企業を対象に、地域の産業立地
・振興施策などのプレゼンテーションと講演と。ビュッフェ形式の交流会も
行う。 2月9日(水)16時から19時。ホテルグランドパレスで。(東京都
千代田区飯田橋03-3264-1111)申し込みは 雫石町東京事務所・岩井真晴
(080-4375-0196 E-mail:tokyo.shizu@gmail.com)
・岩手県遠野市 冬の風物詩『遠野どべっこ祭り』のまっ最中
遠野ふるさと村では、昨年11月から土・日曜を中心に『遠野どべっこ祭り』
を開いている。南部曲り家の囲炉裏端で自家製のどぶろくや郷土料理を味わ
いながら神楽や語り部の昔話を楽しむ。「どべっこ」とは遠野の造り酒屋が
仕込んだ昔懐かしい濁り酒のこと。
遠野市ふるさと定住推進室:0198-62-2111
遠野ふるさと村:0198-64-2300 http://www.tono-furusato.jp/
———————————————————————-
コラム<象さんの散歩> 思い出のシアトル
~~~

東京・銀座の松屋で開かれていた「手工芸秀作展」を見た。日本手工芸指導
協会の創立45周年記念であったが、日本の文化から家庭用品までを彩る手工芸
の多種多様さ、また手先の器用さにあらためて感心させられた。
下の妹が「ハーダンガー」刺繍に20年打ち込み、今回もその部門に出展して
いた。作品は「シアトルの思い出」の題で、教会など七つの建物が並ぶ刺繍。
「メルヘン」という感想を聞いたが、私も「絵本のまち」と感じた。
シアトルは、私にも思い出のまち。30年近くも昔の新聞記者時代にアメリカ
取材途中に市内を巡った。お花畑に建ったかと思わせる市庁舎、うらやましい
ほどの環境のワシントン大学、湖から河へ水門で船を上下させて楽しい船着場、
飛行機がオモチャのように並んだボーイング航空の工場・・。
絵本になる都市だ。強烈な油絵か、水彩画か版画か、あるいは精密な写真か。
都市を描くとき、そのまちの印象にふさわしい手法がありそうで、シアトルは
こんど、あらためて“絵本都市と感じさせられた。 ∧ 川島正英 ∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「日光『食』の研究所」から・・・
シンプルisベストの局地「ニラ豚丼」。日光の新しいスイーツ♪「飲む羊羹」
日光の新逸品開発、メンバー一同これからも頑張って参ります。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-86.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
クオリティライフから・・・
コンセプトは[自然]と[食]と[美空間]。自然の恵みがぎゅっと詰まった
本当のナチュラルフードを、楽しく、おいしく。
http://earth-art-cafe.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その38
~~~ よいお年を!
さあ、官暦2月。来る3日は24節気の「節分」だが、今回の場合は旧暦「元
日」でもある。今日を含めて、「今年」も残り2日のみとなった。
皆さんは「新年」を迎える準備はできましたか?もっとも、出来合いの正月
用品を入手するのは困難で、昔のように自分たちで工夫するしかないのですが。
この「歳末」は寒かった。夏は猛暑だったし、厳しい「一年」だった。初詣
でして、穏やかな「一年」を祈願しましょう。神様も、受験担当の方は別とし
て、この時期にはお暇ができ、我々に耳を傾ける余裕がおありになる。
今回は「正月2日」が「立春」で、「新春」の意味がよく分かる。旧暦スロ
ーライフには最適。「昨年」のように西暦で聖ヴァレンタインの日が歳首など
という不具合はないから、人心は分裂しない。皆様、お揃いで、よいお年を!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 麻布十番の看板
~~~
と言っても、立派な統一看板の話ではありません。商店街で見つけた、店に
注目を集める工夫。パスタ屋さんの店頭に飾られ、スポットライトまであてら
れた巨大な柑橘「晩白柚」。ラーメン屋さん入り口の美しい緑の「浮き草」。
料理屋軒下にブラリの「吊るし骨」。歩いていると「何だこれ?」と、どうし
ても目を引きます。店の視点や主張を伝え、麻布の街を楽しくする看板です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=90
■事務局から
△2月の「さんか・さろん」は15日。テーマは「エコロジータウン」。
エコロジータウンは“めざすべきものであるけれど、エネルギーも食料も
できるだけ自給自足生活の“タウンを現実に創り出すのは大変なこと。そ
れを首都圏で実際に目に見え、体験できる形で創り出しているのが、ゲスト
の小野加瑞輝さんたちのNPO。噂を聞きつけて、インド、韓国といった海外
から、そして国土交通省やURも視察に来ています。“こうすればエコロジー
タウンづくりも可能”のお話を、ぜひとも、お聞きのがしなく。
========
○日 時 … 2月15日(火)19時~21時 (18時40分受付開始)
○場 所 … 平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱会議室)
○参加費 … 学会会員1000円、一般2000円。
(学生500円、講師紹介者1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。
会場は、当日までに決定します。
○タイトル… 「ミレニアムシティ・持続可能なコミュニティを求めて」
○ゲスト … 小野 加瑞輝(おの かずき)さん
建築設計事務所(株)エコライン(http://ecoline-inc.com)を
主宰するかたわらNPO法人ミレニアムシティ(http://npo-mc.com)
理事長として都市まるごとエコロジータウンづくりに取り組
んでいます。
○申込み … 1月17日(月)までに下記へ。
電話 : 03-5312-4141
ファックス : 03-5312-4554
メール :
(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)
=======
■事務局からのお知らせ
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただければ、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」な
どで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
=======
■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

また、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/
m_yamada@kitaoka-group.com”