瓦版2011.2.8第42号

週刊スローライフ瓦版 (2011.2.8 第42号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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今月の「さんか・サロン」は15日。テーマは「ミレニアムシティ」。
新しい住まい方の提案です。ぜひ足をお運びください。
http://www.slowlife-japan.jp/
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 我が家にはテレビがない
ブラウン管のモニターとVHSビデオ・デッキとオーディオ装置を繋げば、
テレビ番組を見ることはできる。このセッティングに約3分。従って「時計代
わり」の役に立たず、勢い3分間かけて見たい番組があるかという話になる。
先月、我がマンションにケーブルテレビの工事があり、我々住人は地デジと
CS三十数チャンネルを無料で獲得した。加えて、リモコンひとつで好きな映
画まで見られるようになった。レンタルビデオ屋からの自由も手に入れた訳だ。
小生、「映画は映画館で」の徒である。恵比寿、渋谷、ここ2カ月馴染みの
映画館の閉館が続く。映画館など疾うにない地も多いのは知る。だが、自然の
資源に乏しい都会では、映画館は1本の大木にも等しい。植木鉢でない、大木
を見に行きたい。30分電車に乗っても。セッティング3分の機会はまだない。
■街角から畦道から ————————————————–
国民学校 遠北 剛(可部夢街道まちづくりの会「可笑版」編集長)
七十七才、今年喜寿を迎える人たちの多くは、生涯一度として小学校に入学
した事もなく卒業したこともない。
つまり昭和九年四月二日から昭和十年四月一日の間に生まれた、百五十万人
くらいの男女だ。日本人一億二千数百万人の中で、たった一学年だけが戦争
と言う歴史的運命に巻き込まれたと言っていいだろう。
昭和十六年、時の政府はドイツの学校教育に習って、「小学校」と言う名称
を「国民学校」と改称した。したがって小学生と呼ばれることはなくその呼
び名も「小国民」と改められた。
国民学校の校長先生の朝の訓示で「君たち小国民は、国のためには命を惜し
まない人間になれ」と何度聞かされただろうか、小国民は、天皇から授かっ
た子どもである。一たん事あれば命を賭して天皇のため、国のために尽くせ
と教育された。六才の子どもは、素直にその教えを受け入れた。
国民学校・小国民は、戦争へのゴーサインであった。その年十二月八日、日
本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突入した。
広島に原爆が落ち戦争が終わったのが昭和二十二年八月十五日、戦争と言う
混乱の中で、国民学校を卒業したのが昭和二十二年三月、四月には学校制度
も改められ、小学校六年、新制中学校三年の義務教育となった。
明治以来長い日本の教育史の中で、僅か六年間の国民学校を全うした一学年
は、一分一秒たりとも、「小学生」と呼ばれることは無かった。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田寛也(野村総合研究所 顧問) 「青い雪」
先日の日経新聞のコラムに、脚本家の内館牧子さんが岩手県のある町で見た
青い雪のことを書いていた。
「積もって崩れた雪の断面や、段差になっている陰などが、青く光っている」
「それは水色の小さな灯がともっているかのようで、幻想的なことと言ったら
言葉を失う」
私は知事在職中に何度もこうした光景に出会った。環境が汚染されていない、
しかも気温が低い場所の雪は氷状になると青く光る。氷河が青く見えるのと同
じ原理なのだろう。科学者にとっては当たり前の現像であるし、それ以上に、
地域の住民にとってはごくありふれた、日常見慣れた光景である。
しかし、内館さんの指摘に改めて自然の崇高さに対する自らの感受性の乏し
さに強い衝撃を受けた。春先の黄砂が舞う時期の雪はうっすらと茶色く薄汚れ
ている。何年か前に中国に行った際に見た雪は厳寒期にもかかわらず、決して
青く光ってはいなかった。温暖化も確実に進行している。
青い雪を守れるかどうか。極めて判りやすいこのことを、岩手の自然環境保
全のリトマス試験紙にしたいと思う。
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携帯電話を安心・安全にご利用いただくための子どもたち向けの必要知識を、
学習資料として用意いたしました。ダウンロードできます。
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「たかおか屋」から・・・
「高岡スローライフ逸品研究会」の発行するフリーペーパーの第二弾が出来上
がりました。今回の特集は「ブロンズのまち高岡」です。
http://www.takaokaya.jp/pdf/kawaraban02.pdf
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■まち・むらニュース ————————————————
・富山市 おわらのまちで「八尾食談義」好評
“八尾・山田をたらふく味わおうのキャッチで、2月の「八尾食談義」。
11日「地野菜を活かした富山尽くし」12日「新たなハレの食事」14日「イタ
リアの伝統料理とワインのマリアージュ」16日「精進料理に日本海の幸を添
えて」20日「山元家の食卓」。いずれも地元のお店の料理人と、農家が手を
組んでの試み。魅力的なメニューを少人数で丁寧に味わう催しのため、申込
みはお早めに。問い合わせ 富山市八尾山田商工会076-455-3181
詳しくは http://ameblo.jp/syokudangi/
・鳥取市 “お試し定住施設鬼楽庵(きらくあん)へどうぞ
豊かな自然を残す鹿野町に、昨年4月、築百年の古民家を改修した大型宿泊
施設の「鬼楽庵」が完成した。観光を目的とした施設ではなく、ゆったりと
田舎で過ごせる造り。ここを中心に、農・林・漁業体験、かまどを利用した
食事作り、囲炉裏を囲んでのふれあいなど、昔懐かしい田舎の生活の体験を
おすすめしている。http://tottori-kk.or.jp/chintai.html
その他ほか、お試し定住体験、移住定住体験、棚田ボランティア、市民農園、
マイナスイオンツアーなどの多彩な企画を用意している。お問い合わせは、
鳥取市企画推進部 企画調整課 戦略行政係・黒田早苗
0857-20-3160(内線2318)E-mail:kuroda.sanae@city.tottori.lg.jp
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コラム<象さんの散歩> 映画「ハーブ&ドロシー」を観て
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いいドキュメンタリー作品だった。「ハーブ&ドロシー」。郵便局員の夫と
図書館司書の妻が、美術品を蒐集、4000点を超えて、米国立美術館に寄贈した
物語。映画化したのは日本女性の佐々木芽生さん。全米の最優秀ドキュメンタ
リー賞を得た。日本では、東京に続いてこれから全国展開という段階だ。
夫婦は、現代アートに魅かれ、好む作品を徹底して追いかけ、凝視し、作家
と語り合い、作品を何とか買い取る。半世紀近く一直線、現代美術史に冠たる
コレクターとなった。しかも、その条件二つ。自分たちの給料で買える値段と
1DKのアパートに収まるサイズ。まさにスローライフの道を往く。
作品は、国立美術館に1000点を常設展示するほか、50州それぞれひとつの美
術館に50作品ずつを寄贈、順に現代アート展を開く約束となった。その映像化
も佐々木芽生監督の手で、続編「ハーブ&ドロシー50×50」として進行中。
さて私たち2人、50回の結婚記念日が過ぎたたばかり。「50」に別の意味を
感じてしまう。たまたまハーブとドロシーの結婚生活のスタートは1年あとだ
そうだ。「50×50」の映画に“金メダルおめでとうである。∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
「干しいも☆つくりました」材料は、日光の農産物直売所で購入した「べにあ
ずま」。これを厚めに切り、干しカゴで干すだけです。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-87.html
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クオリティライフから・・・
「アースアートカフェ青山」の一汁三菜セットは、本日の野菜料理と小鉢おば
んざい3品、玄米ごはん、お味噌汁、香の物。ベーシックな人気メニューです。
http://earth-art-cafe.com/?page_id=287
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その39
~~~ 謹賀新春、そして、旧暦・七草粥を!
皆さん、旧暦の「新春」、いかがお過ごしですか? 先日の官暦2月3日=
今回の旧暦「元日」は、ヤオヨロズの神々の思し召しか、全国的に寒さが和ら
いで、「新春」らしい穏やかなお天気でしたね。なるほど!と、旧暦スローラ
イフの自然さが納得頂けたでしょうか?
明日(官暦9日)は旧暦正月7日で「七草粥」。新暦での不自然な風習で満
足せずに、たまには野に出て天然の七草を摘み取ってみられたら如何でしょう。
きっといい香りがするし、味わいもふかく、元気の素がいっぱいのはず。
ただ、かく言う筆者も、田舎育ちのくせに、野原で七草を見分けることがで
きません。実は八百屋さんがお店に揃えてくれることを期待してます。旧暦・
七草粥の愛好者が一大勢力となる日が来れば・・・。七草粥も改めましょう!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 熊谷ごかぼ~ず
~~~
埼玉県熊谷市に「まちなか活性化セミナー」の講師として通っています。さま
ざまな市民が活性化案を企画する研修なのですが、まじめ路線だけでやると息
が詰まります。熊谷銘菓「五家宝」(ごかぼう)でまちおこしを考えたチーム
がありました。それならと懇親会で「ごかぼ~ず」を結成、即席の「ごかぼう
ソング」を披露。このノリで進めれば、楽しいプランが生まれそうです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=91
■事務局から
△先週の「街角から畦道から」では、掛川市の長谷川八重さんが、お茶という
まさに「わが街わが畦」のお宝を採り上げたが、「瓦版」ご常連の中村友子
さん(千葉市・ライター)から、さっそく問題提起型のお便りをいただいた。
「テレビの情報番組で掛川茶の効果を見ましたが、すごいです。お茶の効果
はこんなにもすごいものかと思います」との感想のあと・・
その割には、日本茶専門の喫茶店がないのも不思議です。
人生終焉まで元気で自分らしく生きられたら、無縁社会も改善されるのかも
しれません。昨年、無縁社会が取り上げられ、各地域で高齢者の安否確認に
乗り出した記事を見ます。介護保険にも家族にも縁を持たない人たちの確認
が始まっています。とてもいいことだと思います。
△2月の「さんか・さろん」は15日。テーマは「エコロジータウン」。
エコロジータウンは“めざすべきものであるけれど、エネルギーも食料も
できるだけ自給自足生活の“タウン”を現実に創り出すのは大変なこと。そ
れを首都圏で実際に目に見え、体験できる形で創り出しているのが、ゲスト
の小野加瑞輝さんたちのNPO。噂を聞きつけて、インド、韓国といった海外
から、そして国土交通省やURも視察に来ています。“こうすればエコロジー
タウンづくりも可能”のお話を、ぜひとも、お聞きのがしなく。
○日 時 … 2月15日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所 … 平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱会議室)
○参加費 … 学会会員1000円、一般2000円。
(学生500円、講師紹介者1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。
会場は、当日までに決定します。
○タイトル… 「ミレニアムシティ・持続可能なコミュニティを求めて」
○ゲスト … 小野 加瑞輝(おの かずき)さん
建築設計事務所(株)エコライン(http://ecoline-inc.com)を
主宰するかたわらNPO法人ミレニアムシティ(http://npo-mc.com)
理事長として都市まるごとエコロジータウンづくりに取り組
んでいます。
○申込み … 1月17日(月)までに下記へ。
電話 : 03-5312-4141
ファックス : 03-5312-4554
メール :
(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)
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■事務局からのお知らせ
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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http://www.slowlife-japan.jp/”