


瓦版2025.4.8第732号室崎千重さんほか、7人のコラム掲載。

瓦版2025.3.25第731号 川島英樹さんらのコラムほか、続「ふるさと納税」廃止論など

週刊スローライフ瓦版 (2011.4.26 第53号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★「瓦版」は、この号から2年目に。スローライフ学会側の執筆陣は、不動の打順で。学会員、読者のみなさんのコラムをはじめ、少し模様替えをいたします。その模様は「編集室だより」に・・。これからもご投稿よろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川理事)~~~ 「さくら咲く学校」 前号の「祈る日」の呼びかけに応じて頂いた皆さま、ありがとうございました。私は路傍の花を少しずつ摘み取りながら海へ行き、祈りを捧げました。 東北地方にも桜が咲き始め、希望の春が訪れているようです。 掛川市の中山間地では、廃校になった小学校を地域振興のシンボル施設とし再スタートをさせました。校庭の見事な桜に因んだ名は「さくら咲く学校」。 2年半、地元住民の有志と市と当NPOが協働で準備を進め、行政依存から脱し、地域住民だけでも持続可能な経営の骨組みを作りました。地域の特性にフィットする事業者に入居してもらい、“協力金としてテナント収入を得る日本で初の方式です。その事業者は、集いの場を提供する介護事業者、山岳ガイド、地域雇用を伴う軽作業事業者、絵画教室など。交流を生み出したい。「暮らす人」「訪れる人」「営む人」が多様に関わって、地域コミュニティに一つずつ花を咲かせていきたいと考えています。 開校式には、開花前の校庭に住民手作りの校旗が掲げられ、森山直太郎の「さくら」を高校生ブラスバンドの伴奏で合唱しました。厳しい境遇を享受するふるさとがここにもあります。 がんばろう、ニッポン!学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授) 歴史的責任(上) 「母なる自然」とは至言である。傷ついた心も、自然に抱かれると癒される。スローライフとは`自然に抱かれて、`自然に生きることだといってよいかもしれない。 アメリカ・インディアンは自然には、生命が溢れていると考えていた。生命がないと思われる川にも、岩にも、山にもである。ところが、アメリカ大陸に侵略してきた白い人間達が、自然は征服するもので、人間が「自然の君主」になると考えているということに驚いた。 「自然の君主」となるというアメリカ文明の象徴は、福島原発である。もちろん日本人もアメリカ・インディアンと同じように、自然に神々が宿ると考え、優しき日本の自然に畏敬を払いながら、生活を営んできた。しかし、日本は、第二次大戦後、日本文化をかなぐり捨て、「自然の君主」たらんとするアメリカ文明に盲従した。福島原発はそのモニュメントである。 物理学者で随筆家の寺田寅彦は、関東大震災を振り返って「二十世紀の文明という空虚な名をたのんで、安政の昔の経験を馬鹿にした東京は大正十二年の地震で焼き払われたのである」と警告している。 大災害は必ず来るのが自然の鉄則である。したがって、日本の文化では平穏な時期にこそ、「火の用心、マッチ一本 火事の元」と人間の絆で、災害への用意を怠るまいとしていたのである。(5月24日号に続く)■街角から畦道から ————————————————–「無」を生きた世代に学ぼう 中谷美南子(兵庫県西宮市) 震災をきっかけに、在京の友人知人に連絡をとることが増えた。震災と原発事故の影響で生活が一変した。不眠症になりテレビから離れられなくなった人、家族で疎開を決断した人、紙オムツを探しもとめ奔走している人・・。放射線測定のデータを携帯で確認しながら、毎朝1時間以上並んで水を購入するのを日課としている友達もいる。 まさに緊急事態。あたりまえとしてきた日常、そして安心が急に損なわれたとき、都心の生活とはなんと脆く、不便なものになるのだろう。 このような状況下でも圧倒的なパワーを見せたのが、オーバー70歳の私の親の世代の方々。疎開を促しても習い事があると断り、放射能の影響も何処吹く風。計画停電でキャンドルディナーの機会が増えたと喜ばれているご夫妻も。パニック寸前の若い世代とは対照的に何とも心強い。戦中戦後の「何もない」時代を生き抜いてきた経験が、底力の源なのか。だとしたら、この緊急事態をしのいだ経験は、きっと、私たち世代が何かを得る糧になるはずだ。■まち・むらニュース ————————————————・北海道中標津町 「第1回チャリティーウォークinゆめの森公園」を開く 「みんな」の一歩が「明日へ」の一歩に・・東日本大震災被災地への支援を一過性のものでなく、復興支援を継続していくきっかけとして、また一人一人の心にある「思いやり」を行動にうつすためチャリティーウォークを開催。「道立ゆめの森公園」での1時間のウォーキングを通じ、被災地を思い、自分にできることを考えたり、話しあったり。全員で心を一つにするイベント。 日時:5月8日(日)10:00~13:00受付(11:00ウォーク開始) 場所:道立ゆめの森公園(標津郡中標津町) 参加費:300円3種類「チャリティウォーク記念缶バッジ」も販売。参加費、バッジは被災者支援金として寄付。どなたでも参加可能。☆道立ゆめの森公園(0153)72-0471「中標津deチャリティウォーク」ブログは http://ameblo.jp/charity-walk/・岩手県 東日本大震災チャリティーバザー&オークション in 遠野市 遠野市は今回の被災地から一番近い元気な町です。この場所ならではとチャリティバザーを開催することになりました。品物は全国の方々からのご協力でまかないます。呼びかけたところ、たくさん集まりました。売上金は全額を、遠野市を通じて義援金として寄付します。 5月3日(火・祝)遠野市「蔵の道広場(JR遠野駅より徒歩5分)」にて。 主催 ねまるべ遠野&遠野青年会議所シニア会<お問い合わせ>高宏 美鈴 電話0198-62-4941(夜のみ)・鹿児島県さつま町 「空き屋バンク」がスタート 町内に空き家が700戸余あり、数年前から活用策を検討していた。「空き家バンク制度」は、町内に空き家を所有する人と、その利用を希望する人に情報を登録してもらい、空き家の有効利用を図る。東日本大震災の被災者支援にも活用する。被災者を一定期間、他地域に非難させる動きが出ているので、その受入にこの制度を当てる考え。詳しくはHP『さつま町空き屋バンク』で。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 高岡スローライフ逸品研究会の平成22年度の報告会が迫ってまいりました。まずは、その中の新商品「白えび入り 黒とろろこんぶ」の紹介です。http://www.takaokaya.jp/news/2011/04/22-122418.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・おかげさまで、食の研究所のブログも昨日の4で一周年を迎えました(拍手)さて、日光では今、ヨモギが食べ頃です(笑)http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-101.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちは、表参道・南青山の「アース・アート・カフェ」をリニューアルし、ナチュラルフードレストラン「たまな食堂」をオープンしました。http://tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 「黒い雨」のヒロイン・スーちゃん逝く~~~ 「あなたの恋人が・・」とテレビを見ていた妻。私とツーショットの写真を手帳に入れていた二回り年下の女の子・田中好子さんの訃報だった。 スーちゃんとは「黒い雨」つながり。この映画ロケ地が、ヒロシマの隣県・岡山県で、私が当時の長野士郎知事と親しくて今村昌平監督をお手伝いした。初めて会ったのは、岡山市内の美容院で髪の毛が抜けていく場面だった。 今村さんに誘われ、日本アカデミー賞などたくさんの主演女優賞に輝く彼女も一緒で、あるパーティに出たとき。途中退席する監督から「あとを頼むよ」とスーちゃんのお伴役を。が、彼女のテーブルに置いたハンドバッグが消える一幕が。むしろ素顔は楚々たる印象。この日、泣きべそが加わった思い。 「黒い雨」のエンディングは、ヒロインが、池から跳ねだす巨大な鯉を妄想する名場面だ。福島原発の災害を知って天上へ召されたスーちゃん、イマヘイさんに福島の「黒い水」から連想する魚をどう話すのかな。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その48 ~~~ 足立区の大英断! 少し前の新聞報道によれば、東京都の足立区は夏の軽装を5月9日から10月14日までとすると決めたそうです。えらい!素晴らしい!時宜も得ている。 先般の計画停電で東京23区の大多数は停電無しでした。でも、足立区などごく一部の区では停電があり、辛抱を余儀なくされました。そんな扱いをうけたことを水に流し先進的な取り組みをする。なんと素晴らしい判断でしょう。 真っ先に動くべき中央の内閣がモタモタしている間に、今度は国会の衆議院が5月1日から10月末までを軽装期間としようと動き出したそうです。筆者は、昨年5月11日のこの瓦版で、アマテラスさんに見習って5月14日に衣替えしようと提唱しました。あれから1年、神様よりも前を行く人々が現れるとは! 皆さん、今年も各地で、早く衣替えを!コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> キノコのママ~~~東京ミッドタウンで、震災復興支援のイベントが行われています。野菜販売の催しに、福島県西会津のキノコ農家・佐藤昭子さんの姿がありました。“キノコのママと名乗る彼女は、震災後すぐおかゆの缶詰を作り届ける運動を起こし、既に1万個を被災地に直接運んでいます。その報告をしながらも、キノコ料理を紹介する笑顔は元気一杯。動いている人はいつも強い、と実感です。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=102■編集室だより△瓦版を少し模様替えします。 四つのコーナーに分けてみました。第一コーナーは、常連の執筆陣のコラム が二つ。<火曜日の鐘>、<緑と絆の木陰>で、前者は6人、後者は4人が 順にすばらしいペン運びをみせていただけます。 第二のコーナーは、スローライフ学会員のページ。<街角から畦道から>の 名がつくように全国各地からの記事、情報、エッセイなど大歓迎です。 いま東日本大震災に結びつくものが多く寄せられてくるということで、この 欄を、来月から二つに分けて<東日本大震災におもう>欄を設けます。 第三は、各地からのお役立ち情報を集める<まち・むらニュース>欄。 道府県や市町村、NPOや市民団体の記事を掲載しています。このページも 拡充して会員のみなさんからもお得情報とかおすすめ情報を出してほしいの です。<ちらり、きらりニュース>といった欄を設けたい。 また、このコーナーに広告も載せます。 第四は、編集室からの発信。<象さんの散歩>、<スローライフ曼荼羅>と この「編集室だより」のコーナーです。会員、読者のみなさんからのお便り も、ここに・・。 なお、しばらく<暦と季節と暮らしと>の欄が続きます。 <東日本大震災におもう>と<ちらり、きらりニュース>に、たくさんの ご投稿を、ぜひぜひとお願いしつつ・・△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット 上(e-book)で公開中!◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html△今こそスローライフ学会へ!!! 東日本大震災から1ヶ月が経ち、復興への道がさまざまなに模索されていま すが、こういう時代だからこそ、ゆっくり、ゆったり、ゆたかに、を目指す 生き方を広げていくときだと感じています。 私たちは、これまでどおり緩急自在な生き方、スローライフなまちづくりを すすめていきます。 このメールマガジンをお読みの皆さまには、ぜひともスローライフ学会の仲 間に入って私たちNPOの活動を支えていただきたく思います。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」で思いを語ったり「さんか・さろん」 で学び合い、楽しみながら交流できます。役立つ案内もお届けします。 スローライフな生き方に関心のある方でしたらどなたでも結構です。お知り 合いの方も大歓迎。お誘い合わせのうえ、ぜひともお申し込みください。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117 こちらの入力フォームからもお申し込みできます。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”