週刊スローライフ瓦版 (2011.6.7 第59号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★東日本大震災に次ぐ政局の底なし混迷。スローライフの意味はいっそうに強まった。この機会に学会会員–楽しい仲間、頼もしい仲間を求む、です。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川理事)~~~ 政治がわからん もともと政治に疎い私ですが、この国難に何故国のトップを変えようとするのか、トップが変われば被災地に何が有利に働くのか全く解りません。 震災発生の直後、地方議会議員選挙の候補者である友人が「こんな時に選挙でもないんだけど…」と言った感覚に共感したが、多くの国民が「私に出来ること」を問い、動こうとしている時、一人ひとりの力を社会のために集結し、分散するのが政治なのだとも考えた。間違いなく世界史に刻まれる事態に政治の役割は非常に大きい。 海外の有識者の中に、日本の政治家は成熟した国民により堕落してしまったという評価もあるそうだが、総理大臣の短期交代が続く近年を見ても、総理や与党の欠点を追求した上で、補う政治理念がない限り、誰が総理大臣でも同じでないのか。庶民は立ち上がり支えあい前進しようとしている。お偉いさん!足の引っ張り合いは無いでしょう。 学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 月に一度のオープン・ガーデン 月に1回、第4日曜日に、オープン・ガーデンをしています。世田谷区には「みどり33」という政策があります。区の土地の33%を緑にするという目標を立て、公園・緑地などはもちろん、個人の庭もできるだけ緑をふやそうという活動です。その中で世田谷トラストが個人の庭を「小さな森」と名付け、皆さんに楽しんでいただく活動を始めました。 私の家は国分寺崖線と呼ばれる世田谷区の中でもまとまった緑のある場所にあります。この崖線は、立川市から等々力渓谷まで続く崖で崖下には湧水があるという古代から人が暮らしていた場所です。たまたまこの崖に暮らすことになり、緑の恩恵をたくさん受けていますので、お礼の気持でトラストの活動に参加し、「小さな森」という看板を出してオープン・ガーデンを始めたのです。 お礼の気持でと申しましたが、実はオープンの日にはトラストに参加している仲間たちがボランティアで庭の手入れを手伝って下さり(これは正しくありません。皆さんの方がヴェテランなので私が教えていただいています)、本当に楽しい半日を過せます。 緑の中で体を動かすのはとてもよい気持ですし、皆さんとのおしゃべりも楽しいのです。スローライフは楽しいものですね。■街角から畦道から ————————————————–「雲仙の千の物語」が始まります =上= 松本由利(TEAM GEAR主宰 長崎県雲仙市千々石) 「都市住民が農村住民とともに農村の生活文化を学び、それを生かした学習観光商品を都市住民が企画して、農村住民が商品化してモニターツアーを実施します。その結果を受けて、都市と農村の交流学習商品などを企画する組織をつくり、経済活動につなげて行こう」という計画が、長崎県雲仙市の補助事業として承認されました。 6~11月の第3土曜・日曜は、市内の古民家に滞在して、スローライフの実践者・外遊びの達人・歴史研究家・酒蔵・多品種少量生産農家など、雲仙市内のキーマンを訪ねて交流・体験学習を行ない、12~3月はモニターツアーと事業化に向けた会議を行ないます。 都市住民は農村にどんな魅力を感じ、どんな出番を求めているのか?農村住民は、都市住民を自分達の仲間、第二の住民として受け入れることができるのか? 双方の覚悟と度量も試されます。取り組みの背景は・・・無くなった小学校 人形寺祥弘(兵庫県・仁井地域交流広場推進委員会会長) 瀬戸内海では最大の島で、国うみの島とも言われています。淡路島で2009年12月、スローライフ・フオーラムを開催していただきました。 淡路島について書きます。周囲200キロ、南北には53キロ、面積600平方キロ。シンガポール・ガム島と同じ位らしいです。島には1市10町が長く続きましたが、今は洲本市、南あわじ市、淡路市の3市で、人口は143千余り。 私の小学生のころは、島の人口は24万人でした、60年間で10万人も減少してしまいました。私の通った小学校もむかしは200人余りもいた児童が20人余りになり、子供のいない集落が多く、昨年130余年の歴史に幕が下ろされました。島の中では数校が閉校となりました。 縦貫道の開通で阪神間からの交通の利便も良くなっておりますが、校舎の活用がまだのところが多く、なにかいい知恵が無いかと思案中です。ボランティア体験記 中村友子(ライター 千葉市) スローライフ・ジャパンの発信地へいざボランティア・・。事務所に入ると筑紫哲也さんの大きな写真が出迎えてくれた。優しい野口智子さんと、ダンディな川島正英さんと一緒に、データ処理の仕事に励む。昼時、幸せそうな顔で食事をする野口さん。私たちはもっと、もっと笑顔がこぼれるスローな暮らしを広めて行きたい。 「筑紫さん、何か言葉をくださいな」と問うてみる。「ゆっくりやろうや」と聞こえてくるようだ。日常から離れて、ボランティアで一呼吸、この切り替えが次へのジャンプに。皆さんも遊びに来ませんか、ボランティアへ。■まち・むらニュース ————————————————・鳥取市鹿野町 マイナスイオンツアー1300年の歴史をもつ三徳山三仏寺の修行地「法師ヶ滝」で楽しむ。山菜狩り、ソフトトレッキングを行い、竹飯、やまめの塩焼きの田舎料理を満喫する旅。マイナスイオンツアーで充実しての昼食は絶品といわれている。 鳥取市鹿野町河内上条で、11月までの土・日曜日10時~14時(予約が必要で、 最大20人)。平日でも10人以上の場合は相談に応じる。 料金は大人2500円、小人1000円。【リンク】マイナスイオンツアー お問い合わせ「法師ヶ滝の源流を守る会」代表/前田儀之 090-4140-1200 ・北海道帯広市 名物のを紹介した「おびひろ豚丼ガイドブック」帯広の郷土料理として明治時代から定着、北海道を代表するご当地グルメに成長した豚丼(ぶたどん)。帯広観光コンベンション協会は、この帯広の食文化を多くの人に堪能してもらうために、市内132店の豚丼を紹介する「おびひろ豚丼ガイドブック」をつくった。協会職員らが3ヶ月をかけて食べ歩き、写真を撮影した店舗情報などを掲載。ラーメン屋や蕎麦屋、寿司屋の豚丼も。http://www.obikan.jp/ssi-bin/butadonn.shtml━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 錫(すず)の柔らかな特性を生かし、好みの形に変えられるマルチトレー。サイドを曲げてキャンドルを置けば、神秘的な影絵が楽しめます。http://www.takaokaya.jp/news/2011/06/03-125602.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・待望の日光ブランド情報発信センターがオープンしました!名物は、地元の牛乳でつくったジェラートと新鮮な野菜です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-107.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」のお昼は、お皿がいくつも並ぶ様子が美しい「一汁三菜1300円」が人気。お昼のメニューをのぞいてみて下さい。http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=19━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 「ポスト菅」へはどうつなぐのか~~~ 国会では、危機打開に寸秒を惜しむべき貴重な時間の空費が続く。菅首相に能力なし、と退陣を求める、不信任案を出すのはいい。が、ならば次をだれが担うか、どんな政権を推すのか、責任をもって提示すべきでないか。「だから東北のみなさん、寸時の猶予を・・」といった国会論議が筋道のはずだ。 現実は、不信任案派も、その賛成派も「あと」については思惑がばらばら。後継政権をつくるまでの混迷、空白は想像にあまりある。「ポスト菅」へどうつなぐのか、まるで考えのないままの不毛の退陣要求がきょうもまた・・。 日本政治史の時代を画した第45回総選挙から2年近い。民主党はそれまでのよどみを払拭できたか。金権疑惑を清算しきれない小沢一郎氏が公然たる力を発揮、引退の言を翻した鳩山由紀夫氏が表舞台から去らずに騒がしい。 一方の自民党も、その意義を自覚していない点で同罪だろう。野党へ転じ、監視、批判、また提言するはいいが、自分たちの積年の業績の反省から始めるべきだ。その政治土壌から出た不都合に眼をつぶっての攻撃はいかがなものか。またぞろの「大連立」論にいたっては何をかいわんや・・ ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その54~~~ もう梅雨ですかー 今年の東京は早くに梅雨入りした。すぐ台風が来て、いきなり大雨。この春は大震災に加えて、ひどく寒々とした日々だった。花誉めも十分にしないうちに雨季になるとは、お天道様が何かお気に召さないのだろうか?お月様の方がオカンムリなのか?来た途も多難なら、前途も多難のようだ。 どうしたわけかと、旧暦併記カレンダーを参照したら、官暦6月=「みなづき」と記載されている。1~5月も同じ形での旧月名併記だったが、面倒だから無視していた。でも、いくらなんでも「水無月」だ、それはないよー。 折角、旧暦を参考にする人たちに、新・旧の相互関係をキチンと示してほしい。いい加減な我々を目覚めさせるために日・月が協働しているのか?まさか、アマテラスさんより2週間早く衣替えした国会への意趣返しではないよなー。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> いい歌はいい~~~震災後『見上げてごらん夜の星を』『故郷』など、昔のいい歌や唱歌を耳にします。被災地で歌い涙する人の姿がテレビに映ると、自分も歌いながら泣けます。カラオケは歌いますが、こういう歌を心を込めて歌うことはこれまでありませんでした。先日お誘いをうけて唱歌のコンサートに行きました。会場は大合唱、心熱くなりました。今こそいい歌を、みんなで歌いたいものです。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=108■編集室だより△6月「さんか・さろん」は来週火曜日・・循環型社会をつくりませんか 講師は重田益美さん(環境まちづくりNPOエコメッセ理事長)。人にも環 境にもやさしい「循環型社会」について、活動体験を交えてお話しいただく。 「エコメッセ」は、自然との共生を優先したまちづくりで循環型社会をつく りだすNPO。2002年にスタート。緑豊かで歩きたくなる街並み、自然エネ ルギーの普及で環境負荷のない暮らし実現をめざし、太陽光発電、リサイク ル、燃料用天ぷら油回収、緑のカーテンづくりなどの活動を展開しています。 推薦者は坪井ゆづるさん(朝日新聞論説副主幹)。 節電がキーワードの年。スローライフな社会づくりを一緒に議論しましょう。 ・日時:6月21日(火) 19時~20時30分 (受付18時40分) ・場所:平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ(株)会議室) ・主催:スローライフ学会 ・参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円) ※終了後に希望者で簡単な懇親会。会場は当日の参加者数で決めます。 ・お申込み 6月20日(月)までにNPO スローライフ・ジャパンへ。 ・電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 ・ (当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)△編集室に、うれしい「便り」が、今週も・・。 編集室へいただくうれしい「便り」、うれしい「友だち」について、先週の この欄で紹介させてもらったが、きょうは、そのお友だちからの便りの話。 実は、そこで救世主と表現させてもらった「ボランティアお手伝いさん」 その人からの便りが届いたという次第。中村友子さん(千葉市)からの便り。 そのまま「街角から畦道から」に掲載させていただいた。 △講演会、研修会を承ります! 「スローライフとは何か?話をしてほしい」 「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」 大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を 見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。 どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。 お気軽にご一報ください。△今こそスローライフ学会へ!!! ゆっくり、ゆったり、ゆたかに、を目指すとき。このメルマガをお読みの皆 さまには、ぜひともスローライフ学会の仲間に入って、「瓦版」で思いを語 り、「さんか・さろん」で学び合い、楽しみながら交流していただきたく‥。 年会費5000円。お誘い合わせのうえ、ぜひともお申し込みください。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117 こちらの入力フォームからもお申し込みできます。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5△ボランティアスタッフ募集! NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探 しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い していただければとても助かります。ぜひご一報ください。 =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/