週刊スローライフ瓦版 (2011.10.18 第78号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★きょう18日は「さんか・さろん」の日です。今回は少しあらたまって、震災と都市計画・地域プランについて考えてみることに。自治体まちづくり研究所所長の原昭夫さんにうかがう「その後の、まちづくり」。さあお出かけください。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 駆け抜けられる喜び 秋。約40分の自転車通勤が心地よい。半年ほど前に購入した“イタリアン・デザイン″の愛車は、ユーロの不安などは感じさせないスピードが出る。ママチャリ・ライダーの目には、たぶん得意げに映っていることだろう。 残暑厳しき頃までは、オートバイであれ、より早い自転車であれ、とにかく抜かれると悔しかった。しかし、最近は新たな境地。からだの中のリズムを聴いて、自分の中の速度に合わせてペダルを回すことが楽しくなってきた。 ランニングよりジョギングの愉しみ。飲み放題より1杯のビールをじっくりの感覚だ。黒煙あげて疾走していく自動車などに抜かれると、むしろ優越感のようなものすら覚えるようになった。スロー自転車ライフ、習得中である。 世田谷のまちで自転車といえば…の原昭夫氏が、今宵の「さんかさろん」にご登場です。トレードマークの髭の下から発せられる謦咳に接していた時期があり、天才ハラーキーと崇拝しています。オフィスで時間があると、世田谷の地図をひっくり返し、南を上にして見つめる姿が印象に残っています。お時間があれば、ぜひおでかけください。 そして、できれば打ち上げまで。本領全開はきっとそっちのはず…。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田 寛也(野村総合研究所 顧問) 3時間10分で思ったこと 青森での講演に飛行機で行くか、それとも新幹線にするか。少し迷ったが、主催者の薦めもあり、片道新幹線「はやぶさ」を選択した。途中まで乗車したことはあるが、終点まで全線乗車は初めて。グリーンの車体は未だに大人気で、全席満席。各停車駅で大勢のファンがカメラを向ける様子も変わらない。 東京から新青森までわずか3時間10分。スローライフを主張しながらも、このスピードは仕事をこなす上では魅力的ではある。それともうひとつ、東海道新幹線と比較して横揺れが少ない。これは文字を書いてみると良くわかる。当日も締切りの迫った原稿を書いていたが、楽に仕上がった。もちろん、そんな所まで仕事を持ち込むライフスタイル自体から変えなさい、というお叱りは甘んじて受けなければならない。 途中で窓の外に目を向けると田んぼが一面黄色に染まり、稲刈りの真最中。農家が一年で一番忙しく、また、もっとも充実感を得る時期だ。しかし、今年はどんな気持ちで実りの秋を迎えているのだろうか。 新青森の駅前は閑散としている。人口減少期の街づくりは本当に難しい。決してあせらず、じっくり取り組んで欲しい。 ■東日本大震災におもう ———————————————–残された動物たち 竹内義昭(ジャーナリスト) 福島第一原発の20㌔圏内で撮影されたペットや家畜の写真展を見た。撮影者はフリーカメラマンで、動物愛護運動に携わっている太田康介さん。彼に初めて会ったのは、ソ連軍が撤退するアフガニスタンだった。当時は若手の元気者だったが、あれから22年、いまや猫好きの優しいおじさんカメラマンだ。 置き去りにされ、飢え死にした犬や猫、牛や馬の姿は衝撃的だ。生き残っていて捕獲できたペット類は、連れ帰って飼い主を捜し、見つからなければ一時的に里親に預ける。ボランティアグループの人たちと毎週のように福島へ出かける生活が半年近く続いているそうだ。別れを惜しむかのように、太田さんたちが帰るのを牛舎の外で見送る一頭の牛の姿は印象的だった。 ペットたちが無残な死に方をしている光景は、そこに住んでいた人たちの悲しい思いをしのばせる。私たちに何ができるか、改めて考え込んでしまう。 展示作品を中心とした福島第一原発周辺の動物写真集「のこされた動物たち」 (飛鳥新社)は原発の今を伝える貴重な記録である。■まち・むらニュース ————————————————・北九州市 経済協力開発機構(OECD)が選ぶ世界のモデル都市にOECDは、環境と経済が両立した都市の発展モデルとして「都市のグリーン成長モデル」を選定してきたが、今回、北九州市を選んだ。アジア地域では初めて。世界のモデル都市として、その政策などについて分析・評価が行われることとなる。市ではこれからも「世界の環境首都」としての取組みをすすめていく。詳しくは http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000092034.pdfお問い合わせは 北九州市誘致課(093-582-2065)・北海道北見市 オホーツク実りの秋を彩る菊の祭典北海道で最大の菊の祭典「北見菊まつり」を開く。NHK大河ドラマ「『江』~姫たちの戦国」の名場面を再現した豪華な菊人形をはじめ、1万鉢を超える色とりどりの菊が会場を埋める。また、21日からは菊花コンクール展も開催。・日時:10月30日(日)まで・場所:北見駅南多目的広場(北見市泉町1丁目)詳しくは http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2011030700035/北見菊まつり実行委員会(0157)25-1244━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 富山県高岡市の「たかおかスローライフ逸品研究会」。10月23日(日)に、愛知県一宮市で出展することになりました。場所は名鉄一宮駅構内です。http://www.takaokaya.jp/news/2011/10/16-174815.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・去年誕生した“日光菜果、フランスの伝統菓子「パート・ド・フリュイ」に仕上げたお菓子。このたびパッケージを新しく改良しました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」に「美食美酒 ぜいたくやさいコース」登場。旬のお野菜とお酒、主菜や食事をお好きに選べて4500円から。予約制です。http://nfs.tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> おじいちゃんも秋晴れの運動会へ ~~~ 10月に入っての運動会シーズンは、ほぼお天気に恵まれた。行進曲の音が秋風に乗ってあちこちから。こころ弾む。姪の子二人を孫代わり、ということで、小学校、幼稚園それぞれの運動会を楽しませてもらった。 お母さんが会場づくり、用具運びなど裏方さん作業でがんばる姿が目立つ。お父さんもカメラマンとか、早暁からの「席とり」合戦とか。父母の役回りも様変わり。もちろん、競技の中味も。準備体操が昔のラジオ体操ではなく、おしゃれなリズム体操であったり、新工夫の試みが興味をひく。だが、会場全体が熱気に包まれて、大きな声援が飛ぶのは、かけっこ、玉いれ、綱引きなど、昔ながらの単純明快な競技のようだ。秋晴れの爽快さ・・。 それでも、ついひとこと。次の競技へ出る組の入場門への集合整列が遅く、もたつくこと。スローライフの「ゆっくり、ゆったり」は「ゆたかに」でもあり、のろのろ、だらだら、ばらばら、とはまったく異次元の話。せっかくのイベントなのに・・。どうしても気がかりだった。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その73~~~ なんで、我が誕生日を削ったのか? もう24節気では「寒露」が過ぎ、来週月曜日は「霜降」。いつも、この頃になると、現行耶蘇教グレゴリオ暦での月日設定についての違和感を思い出す。 8月2日、本欄で示したように、グレゴリオ教皇はユリウス暦からの移行に際して、1582年10月4日の翌日を新暦15日とした。1年間の何処かで10日間を削るにしても、どうして年末で処理しなかったのか? たぶん、年末で削ると、その年はイエスさんの降誕祭が無くなることになるから、困ったのだろう。 我がニッポンは、現行官暦に移行するときに、旧暦12月の大部分を削った。そこは合理的だった。政府の要職者に耶蘇教徒がいなかったのだろうか? 今の時代なら、10月初旬には筆者の誕生日が含まれる。その時期を軽んじて削除したのは納得がいかない。筆者の違和感には明快な理由があるのだ!コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 海苔の種つけ見物~~~鳥羽市菅島(すがしま)、連絡船を降りるとなにやらにぎやか。網を巻いた巨大なドラムのようなのがプールの中でぐるぐる回り、ザーザー水が流れています。初めて見る、海苔の種つけでした。こうやって海苔の胞子を網につけると、そこから海苔が伸びるのだそうです。地元の人が集まって、お祭りのような晴れやかムード。こういう作業は見ていて飽きません。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=127■編集室だより△今日は「さんか・さろん」です。原 昭夫さん(自治体まちづくり研究所)をお迎えします。被災地に入り、仮設住宅の建設も含め、これからのまちづくりを考えておいでの専門家から、お話をうかがいながら、皆さんで話し合いたくご参集ください。詳しくはこちらを↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=128○日 時……10月18日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。○テーマ……「その後の、まちづくり」○ゲスト……原 昭夫(はらあきお)さん(自治体まちづくり研究所所長)東京都庁、名護市役所(沖縄県)、世田谷区役所で建築、まちづくり等に従事。千葉大での教職を経て、研究所をベースに現在も東北や地元でまちづくり、防災、集落づくり等にかかわる。【申込み】10月17日(月)までに下記へ。NPO スローライフ・ジャパン電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554メール (当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/