週刊スローライフ瓦版 (2011.11.1 第80号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★11月15日(火)の「さんか・さろん」は初めての昼間のさろんです。14時に、東京・世田谷線三軒茶屋駅集合。「世田谷線沿線で秋をゆったり」をテーマに、時速20キロの路面電車を乗り降りしながらの世田谷探訪です。詳しくはこちらを。http://www.slowlife-japan.jp/ ★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所長)~~~ 秋の夜長に想う 様々な分野の女性が集まるサロンをともにつくったり、時には一緒に海外へ旅に出た仕事上の先輩女性が亡くなってしまった。享年69歳。2年前まで元気に仕事を続け、“これから地域貢献するわよと年賀状にあった人の、思いがけない死の知らせに、心が揺れるばかり。心落ち着かせる手掛かりはないかと「エンディング・ノート」を見た。 末期の癌を告げられた父が自分のエンディングをプランし、そのプラン通りの葬儀までを監督の経験もある娘が撮った映画だ。死期が予期できれば、こんな最後の迎え方もあるのだなと思った。 予期できる死と3.11の予期できなかった多くの死。先輩の葬儀は、近親者のみで行いますとの連絡なので、どのような最後であったかは、もうしばらくしてから、ゆっくりと伺いに行こう。 それにしても、生きているものは、生き延びているものは、どう生きればよいのだろう。スローな問いに浸る秋の夜長だ。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 坪井ゆづる(朝日新聞論説副主幹) 週刊誌の売り方への違和感 先週、ある会合で民主党の小沢一郎元代表の政治資金の不透明さを批判していたら、真顔で聞かれた。「新聞は厳しいけど、週刊朝日は小沢応援団ですよねえ。同じ会社なのに言うことが違いすぎませんか」と。 正確に言うと、いまは別会社なのだが、同じ「朝日」の看板だから、「主張の相違」が気になるのは当然だろう。そこで、こう答えた。「週刊誌は売れてナンボなので、何が書いてあるのだろうかと手にとってもらえるような見出しにするのです。編集長が小沢シンパだとは限りませんよ」と。 これが、1年半ほど「AERA」で働いた拙い経験からの偽らざる心境だ。なにしろ毎週、発売部数に一喜一憂していた。編集長からは「新聞と同じことを書いても売れない」と、よく言われた。だが、どぎつさを求めたり、皇室の祝い事や大学進学一覧といった記事を大きく扱ったりする売り方への違和感がぬぐえなかった。 今週号の一部週刊誌には、大阪府知事、市長ダブル選挙を前に、橋下徹知事の「書かれなかった血脈」「出生の秘密」といった記事が踊っている。なぜ、こんな売り方が許されるのか。信じがたいし、いやな感じだ。■街角から畦道から ————————————————地域のたからもの 宮本太郎(山口県柳井市 地方公務員) 「地域の宝探し」という言葉。地域資源を語るときに昔からよく使われている言葉です。私は今、自分の仕事としてまさにその「宝探し」をやっています。それは何かというと、いわゆる地域ブランド事業というものです。 柳井ブランドとして選ばれたものには、農産品から、お菓子、工芸品などはもちろん、お祭りや文化的・歴史的資源もあります。この素晴らしさを、市外県外の多くの人に知っていただくことがこの事業の目的です。しかし、私たち自身が柳井ブランドが持っている価値に気付くことの大切さ。自分たちが良いと思わないものをいくら売り出しても決して成果は上がりません。 とはいえ、足元にあるものの素晴らしさは、かえってわからないものです。地元の人たち、特に若い人たちに地域のたからものの良さをどう伝えるか、想いをめぐらす毎日です。子どものこころが見えてくる 竹ヶ原公(青森県十和田市 十和田SEP総研) 先日、地域で考える米作りとして昨年から取り組んでいる「奥入瀬の米プロジェクト」を高校生・幼稚園児・地域の老人クラブ・生産者の方々・NPOの仲間と鎌による稲刈りを行いました。 高校生は鎌での作業、幼園児はシマダテという作業です。それを保育士希望の高校生を一緒に、と考えました。先生方から話を聞き、一人っ子や小さい子どもとの関係が薄いと思われる人に担当してもらうことにしました。 そうしたら、なんと、子どもと触れ合うことが怖いと泣き出す生徒が現れたではありませんか!もちろんすぐにピンチヒッター選手交代しましたが・・・正直まったく予想さえしていませんでした。 青森のど田舎でさえこんな状況が進行している。家庭ではもはやできなくなっている。学校でもなかなか難しいと伺います。田んぼの作業という自然の中でこそ、子どもたちの見えないこころが見えてきたのかもしれませんね!■まち・むらニュース ————————————————・佐賀県 秋を彩る「バルーンフェスタ」と「唐津くんち」が2日(水)から◆2011佐賀インターナショナルバルーンフェスタ・・11月2日から6日。アジア最大級を誇る国際的なバルーン競技大会。世界各地から100機を超えるバルーンが集結。昼間とはがらりと雰囲気を変え、夜の河川敷を幻想的に彩る「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)」も必見。(公式HP)http://www.sibf.jp/◆唐津くんち・・2日から4日。国指定重要無形民俗文化財にも認定されている唐津神社の秋祭り。赤や青、金など極彩色に化粧された14台の曳山を、曳子が揃いの法被に身を固め、威勢よく市内を曳き回す。最高の見せ場は、3日の御旅所神幸(おたびしょしんこう)。車輪がめり込む砂地と格闘しつつ曳く。(唐津市観光協会HP)http://www.karatsu-kankou.jp/event1.html問い合わせ先>佐賀県危機管理・広報課 電話 0952(25)7219・岩手県遠野市 遠野産ホップの製造再開ビールが発売 良質なホップの有数な産地としても知られる遠野市のホップを使ったビールが11月9日から発売される。。キリンの「一番搾りとれたてホップ生ビール」で、大震災で被災した同社の仙台工場の製造再開第1号という記念すべき品。また遠野市の地元酒造メーカーが「ZUMONA」のブランドで地場産ビール3種類を発売している。問い合わせー遠野市産業振興課(0198-62-2111・内線122)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ こどもからおばあちゃんまで人気の小さな親善大使に会いにきませんか。。。http://www.takaokaya.jp/news/2011/10/28-133412.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・糖尿病予防教室の試食会で、食生活改善推進員さんたちと下記メニューを作ってみました♪こんなに食べても500kcal程度です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-137.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・「たまな食堂」のサラダといえば「テンペと季節やさいのサラダ」。テンペはインドネシアの大豆発酵食品、豆乳ヨーグルトのドレッシングでどうぞ。http://nfs.tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 「がれき」に花を咲かせたい ~~~ その後の まちづくり。10月の「さんか・さろん」のテーマであった。続く講師を囲む懇親会も熱気あふれた。私は、過古の災害復旧と質的に違う課題は、コミュニティ甦生、高台への移転、そして瓦礫の処理だと自説を語った。 とくに、瓦礫。量が質を変えただけでなく、放射能を浴びたことで次元の異なるものとなった。先週、瓦礫その後を見てきた。産業廃棄物処理に画像追跡の先駆的手法を企業化させた塚本英樹・EDI社長と。レンタカーで。相馬市、南相馬市、飯館村、また除染作業の始まった福島市大波地区を回った。 瓦礫の山はいくつか。倒壊した建物や樹木が取り払われてコンクリート台と草原が続くひろがりも異常だが、壊れた大型機械、建材、自動車の山、大きな白い袋が延々と並ぶ山、雑多な壊れものを抱えた土の長く巨大な山・・。 その翌日、東京・日比谷公園の「ガーデニングショー2001」に出かけたが、被災地へ花の植木鉢を送る、それにつけるメッセージを客が書く、という催しがあった。私も書いた。「がれき」に花を咲かせたい、と。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その75~~~ 「霜降」と「しもつき」と「フリメール」と・・・ 先週からお天道様とお月様の動きの違いに悩んでいる。24節気では先週月曜日が「霜降」(ソウコウ)。でも、旧暦「しもつき」は、官暦では今月25日からで、まだ、だいぶ先だ。初霜と最盛期の違いは随分大きいということか? 面白いことに、フランス革命暦でも、現行耶蘇教暦の11月下旬からが「フリメール」で、邦語訳なら「霜月」だった。国は違っても常民が着目するのは同じ事象だと言いたいところだが、名称が日仏間で同じなのは「霜月」だけ。 それに仏国では、まだ「秋」のうちとされ、我が旧暦とはズレている。パリでは「枯葉よォー」と口ずさみたくなる気象で、「冬」としか思えないのに。 なぜ「秋」なのだろうか?明日は、あの国では「万霊節」で、ご先祖様たちが生まれた家に帰宅なさるそうだから、ぜひ、この点をお尋ねしてみたいが・・。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「米粉フェスタ」で語る~~~新潟県胎内市で「米粉フェスタinたいない」、シンポジウムをしてきました。米粉は油の吸収率が低くヘルシー、腹持ちがいい、小麦アレルギーに安心、食感がいい。米粉用の米は休耕田で作れるので農業を守れる、食糧需給率を上げられる。などなど、いいことづくめの意見。胎内市が先頭を切って日本を救おう!と盛り上がりました。米粉料理の味のお話も次回に報告します。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=130■編集室だより 今月の「さんか・さろん」は初めてお昼間の散策です ・・・世田谷線沿線で秋をゆったり・・・ 都心の喧騒から離れたまち、時代の速さに捉われない電車、そして秋深し。NPOスローライフ・ジャパンが毎月開いているスローライフ「さんか・さろん」の11月特別お楽しみ会にぜひご参加を。◆11月15日(火)・14:00~ 世田谷線三軒茶屋駅集合ボランティアガイドの案内で世田谷線に乗って。松陰神社、ボロ市通り(代官屋敷)、豪徳寺、など。散策マップ片手に。自由な散策も選べます。・17:00~ 「たまでんカフェ」で“さろん「たまでんカフェ」(山下駅ホーム)で、沿線のユニークなまちづくりを聞く。電車&歩く楽しさなど感想も話し合う。コーヒーを飲みながら。・18:00~ 世田谷線でちょっと一杯!“さろんが終わった後、散策だけでものたりない希望者の方たちで2次会。世田谷ならではの居酒屋で、世田谷線を話題に懇親を深められれば・・。◆参加費一般2000円、スローライフ学会会員1000円。(切符代を含む)◆申込み 11月14日(月)までにNPOスローライフ・ジャパンへ。◇世田谷線とは・・時速20キロで、世田谷区の住宅地をコトコト走る路面電車。沿線には井伊家の菩提寺「豪徳寺」や、吉田松陰を祀った「松陰神社」等があり、環状七号線と交わるところでは電車のほうが“信号待ち”するスローライフな電車です。1日乗車券(世田谷線散策切符・320円)で、沿線の四季の美しい草花を楽しみ、散策に訪れる人が多い路線でもあります。スローライフ時代にますます注目を集める一方、周辺にまちづくりの動きも盛んになっています。◇主催団体は・・NPOスローライフ・ジャパンは、ゆっくり・ゆったり・ゆたかな暮らしやまちづくりを提案する。スローライフ学会という楽しく学ぶ会も抱えています。この日は沿線の、地域活性化に取り組む「特定非営利活動法人まちこらぼ」や 「世田谷線とせたがやを良くする会」などのご協力での開催です。◇連絡先NPOスローライフ・ジャパン〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 (担当:野口智子)=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”