瓦版2012.1.17第90号

週刊スローライフ瓦版 (2012.1.17 第90号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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きょう17日は「さんか・さろん」の日。2012年のわが会の学び方、
また楽しみ方について話し合いたい。2月の日光でのフォーラム
の“ガイドも・・。ぜひ、ご参加のほど、よろしく。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 余裕な行列
朝の通勤。満員電車を降りて、ホッとした頃、開店1時間前の百貨店の横を
通る。時として入口前に行列ができている。ワイン・フェアに並ぶ人たちだ。
朝っぱらから酔っぱらうのか、晩餐の主役に据えるつもりか、こちらは羨まし
さを飲み込んで、暇な人たち、ご苦労なこったと通り過ぎるのみである。
行列は、老若、男子が多い。文庫本、携帯、お喋り…、珍しい姿でない。が、
決まってある風情がある。傍らを足早に進むサラリーマンとも、大型量販店や
パチンコ屋の行列に並ぶ青年やおじさんとも違った雰囲気。余裕な行列とでも
いおうか。この時間だって楽しんでいるんだという意思を漂わす待ち姿だ。
行列は嫌いだが、この余裕はいい。「今年こそは」のスローライフ。のんび
りする時間は作れなくても、時間をゆっくり楽しむ心持ちは作ろう。ワインの
力など借りながら…。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田寛也(野村総合研究所顧問) 年の初めに
元日、恒例のウィーン・フォルクスオーパー交響楽団「ニューイヤーコンサ
ート」を聴きにサントリーホールに出掛けた時の出来事。4曲目のワルツ「ウ
ィーンの森の物語」の演奏中、長い初期微動があり、おかしいなと思った途端
に突然の地震。ツィターが奏でる民謡風の美しい旋律の部分で、天井の照明の
揺れる音が大きく響き指揮者も一瞬指揮を止めたが、演奏は途切れる事なく続
いて無事終了。客席も少しザワついたが落ち着いていた。そういえば3.11以
降、各地のホールでは必ず地震の際の注意事項が放送されるのを思い出した。
ところで、震災時に被災地東北の人々が見せたお互いを支え合う規律ある行
動や全国からの支援の輪の拡がりは、日本人の心の美しさを大いに示したと思
う。震災以前から日本全体が自信喪失気味で、明るい話題も少なかった。そこ
に未曾有の大震災。つらい悲しい話が多いし、福島で故郷を追われた人々を思
うと心が痛む。しかし、人々の温かさなど日本の良さもいっぱい見えた。3.
11で世の中が変わった。ある大学関係者は、被災地でボランティア活動をした
学生達が、その後随分とやさしくなったと感じたという。確かに、直に元に戻
るさという人もいる。しかし、礼節を重んじ、いざという時に発揮される日本
社会が持つ健全性を信じたいと思う。
■まち・むらニュース ————————————————
・三重県「三重津海軍所跡」を世界遺産へ登録する企画展
世界遺産ファンや歴史マニアに熱い注目を浴びている佐賀市の三重津海軍所跡。
九州・山口の産業遺産を一つにまとめた「九州・山口の近代化産業遺産群」の
世界遺産へ登録を目指す構成資産候補の一つである。ここは、1858年に佐賀藩
が独自の海軍演習を行うため、調練場や修船所なども整備され、日本初の実用
国産蒸気船『凌風丸』の建造にも成功した。世界遺産として登録されるための
調査や文献調査進められている。
県立美術館では、昨年11月の調査で確認されたばかりの約45m級の木造ドック
遺構など最新の調査成果を紹介する世界遺産登録推進企画展「幕末佐賀の近代
化産業遺産2」を開催する。調査担当者や学芸員などが展示解説をするギャラ
リートークも行う。
◇会期:1月19日(木)~2月26日(日)※月曜日休日。観覧料:無料
◇博物館・美術館セミナー1月28日(土)13時30分から
◇ギャラリートーク2月4日(土)13時30分~、2月18日(土曜)13時30分~
◇問い合わせ先 佐賀県危機管理・広報課 0952(25)7219
e-mail:kouhou-mailmaga@pref.saga.lg.jp
・岩手県遠野市 冬の味~福幸鍋まつり~

「なべ・汁物」をテーマにした遠野市と沿岸地域のグループによる食の祭典。
1月22日午前11時半から、遠野ふるさと村にある南部曲り家で開く。遠野市内
に限らず、今回の地震・津波で被災した沿岸地域からも独自の鍋料理を募るこ
とで、互いの食文化を理解尊重し、沿岸復興への一助とするイベントである。
◇問い合わせ:遠野型観光PR推進委員会(遠野市観光交流課) 0198-62-2111
◇情報提供:遠野市産業振興部ふるさと定住推進室
・横浜市 『報告会「飯舘村のその後」』
よこはま生涯学習ネットワーク研究会が、昨年5月3日、「飯舘村緊急応援セ
ミナー」と題して、研究会の一員で飯舘村職員藤井一彦さんから全村避難した
飯舘村の状況報告を聞いた。12月に飯舘村復興計画がまとまったので、飯舘村
その後の 報告会を開く。
◇日時:21日(土)15:30~17:00
◇場所:横浜市社会教育コーナー(磯子駅下車5分)
◇講師:飯舘村総務課企画係長 藤井一彦さん 参加費:500円(資料代等)
◇主催:よこはま生涯学習ネットワーク研究会
◇協力:NPO法人 横浜市民アクトナー
◇報告会終了後に藤井さんを囲んで懇親会。懇親会費:1000円
◇申込み:18日(水)までに「三代」へ hi.mishiro@jcom.home.ne.jp
090-7257-0668
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受験シーズンもいよいよ本番。風水結界で守られた富山県高岡のパワースポッ
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コラム<象さんの散歩> 政局の幕開けに「岡田凧」が上がって・・
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2012年政局は、内閣改造で明けた。野田首相のお年玉は、岡田副総理の起用
であった。それでも「問責二大臣更迭」とセットにしたこともあってか、各種
世論調査を見ても、期待した政権の人気回復に結びついていない。
だが、ことしの政冶課題を「社会保障と税の一体改革」に置いた野田首相の
気持ちは伝わった。賛否はともかく、きちんと見極めてあげよう。
その上で、やはり、野田政権の政策展開の姿勢を問いかけずにはいられない。
普天間。TPP。一つの方向を目指せず、先送りのままだ。さらに小沢裁判の
4月判決。橋下「大阪都」構想への地方自治法改正。あいまいな対応が政局を
混迷させよう。何よりも、ポスト「3・11」の未来像をどう描くのか。
瓦版前号のこの欄で、伊豆・松崎町の名工・入江長八の作品「八方にらみの
龍」について書いた。この難局である。「岡田凧」が加わったのだ。龍でなく
ていい。ドジョウでも、凧でもいい。最高指揮者が眼を泳がせっぱなしでは困
る、薮にらみでは困る。八方を睨んでの対応がほしい・・ ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その85
~~~ よい旧暦新年をお迎え下さい!
太陽暦で1年の日数を決めるのは合理的ではある。問題は、昨年(その32+33
=官暦平成22年12月21+28日)も言ったように、歳首を設定する時期だ。異教
の教祖さんの決定に従って、自分にとって意味のない日に「新年」を祝うこと
の不都合を、そろそろ皆さんも感得していると期待する。
さて、来週月曜日(現行官暦23日)は旧暦元日。その2日前が大寒だから、
今年は寒さの真っ盛りに「新春」になる。でも、現行官暦よりは3週間も遅く、
「寒」も後半で、そのあと12日で「立春」だから、我が国の気象条件にはより
適合している。もちろん、いつかどこかで行なわれていたように春分の日を歳
首とすれば、もっと春らしいお正月を味わうことが出来る。
大きな災厄に見舞われた1年が終わる。よい旧暦新年をお迎え下さい!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 足尾銅山跡
~~~
“跡というのは物悲しいものです。城跡、学校跡、歴史や思い出に浸るなら
いいのですが、鉱毒ガスで自然や暮らしのなくなった銅山跡となると、かなり
胸が詰まります。日光市の足尾銅山跡を訪れたとき、寒々しい気持になりまし
た。でも、植林の跡も見ました。苗はまだまだ大きくなっていませんが、未来
に向けて人が動いた跡です。我々は何をすべきか!新しい足尾を感じました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=140
■編集室便り
1月の「さんか・さろん」は、きょうです。
“2012年スローライフの動きを語り合う会に
<その1>「新年メッセージ」
増田寛也(野村総合研究所顧問・スローライフ学会会長)
<その2>「“むらづくり」
川島正英(NPOスローライフ・ジャパン理事長)
<その3>
「スローライフ・フォーラムin日光について」
野口智子(NPOスローライフ・ジャパン事務局長)
○日時……きょう17日(火)19時~20時30分
○場所……平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
○主催……スローライフ学会
○参加費…一般2000円、スローライフ学会会員1000円(学生500円)
※終了後、希望者で、会場を移して新年会を行います。
○申込みはNPOスローライフ・ジャパン へ 1月16日までに。
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
メール
(当日参加もOK。連絡は090-7433-1741野口まで)
そして、来月2月は「スローライフ・フォーラムin日光」です
来月10・11・12日、栃木県日光市で『交流』をテーマに学会あげてのフォー
ラムの開催です。
合併で日本で3番目の面積となった日光市は、多様な魅力があります。
機会がないとなかなか訪れない地域での分科会へ、また熱い論議や楽しい交流
の全体会へ、恒例のフォーラムにぜひ出かけてください。
10日(金)から2泊3日のご参加がおすすめ。現地では市のバスあり。
申し込みはスローライフ・ジャパンまで1月中に。
03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 詳しい行程は↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=135
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/”