週刊スローライフ瓦版 (2012.1.24 第91号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ さあ、日光の「フォーラム」が目前に。2月10~12日。奥深い雪の里で 交流を軸におき、観光について考え、話し合う。2012年の、わが学会の 一大イベントです。囲炉裏を囲む夜なべ談義も楽しみ。ぜひ、どうぞ・・★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)~~~ またまたの「人身事故」なんですが・・ ついこの間も小田急線の新宿駅で「人身事故で不通です。振替輸送しています」というアナウンスがあって、仕方なく京王線で遠回りして勤め先の大学へ向かった。そんなとき、「また人身事故か。しょうがねえなあ」と思ったりしないだろうか。 筑紫哲也の著書『スローライフ』を講読していた私のゼミで、ある女子学生がそのことに触れて「一人の人が命を失っているかもしれないのよね。それなのに、自分の通勤通学が少し遅れたからと舌うちしたりしたらスローライフの精神に反していると思わない?」と発言した。 私ははっとした。「スローライフ読みのスローライフ知らずだったんだな、ぼくも」と教えられる思いがした。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村 桂子(JT生命誌研究館館長) 待つことの意味 ある高校の先生が、生徒たちが「待つことができないんです」とおっしゃいました。その典型が、友人にメールを打ち、返事がすぐに来ないと許せないという例。私はいわゆるケータイでのメールはせず、パソコンでのメールは手紙代わりですので、数日から1週間で返事があれば充分という使い方をしています(それにしても、きちんとした手紙を書かなくなりました。メールですと御挨拶抜きですむので気が楽、手抜きをお許し下さい)。つまり、私のメールは機械を通してはいてもお相手は人という意識なのです。でも高校生の場合、向こう側にいる相手が機械のようにすぐ反応しないと納得できなくなっているのではないでしょうか(返事がないと不安なのだと言われていますが、不安の場合は、不安な気持で待つというのが本来のありようなので、不安だから待てないという説明は違うなと思います)。 機械の場合、テレビなど常に待機状態にしておき、すぐ反応することをよしとしてきましたが、そのためには電力が必要です。今後、節電という面からの見直しが言われそうですが、「待つ」ことの意味というところから考えてみる必要もあるのではないかと思います。■街角から畦道から武重邦夫(映画プロデューサー) 「愛知・南医療生協の奇跡」を映画化2年がかりに進めていた新作「だんらんにっぽん」が、やっと試写にこぎつけました。伊勢湾台風で5000名の犠牲者を出した名古屋市南区に370名の住民が作った医療生活協同組合の50年と今を描いた作品です。この集合体の魅力は、個々の人間の顔や姿が見えることです。システムを先行しないアナログな行動様式で動いているので、まさにスローライフの本質的な世界観を見せられたような気がいたしました。これからの日本の新しいページ作りのモデルになるような気がしてなりません。「だんらんにっぽん」は1月26日から中野のゼロホールで試写会を行い、2月25日からポレポレ東中野をスタートに全国公開していきます。佐藤昭子(キノコのママ 福島県西会津町) 3・11とインターネット<上>昨年3月5日、次女の結婚式。招待した知人がツィートしていました。「知人の娘さんの結婚披露宴なう」。私も、数日後、ツィッターに参加しました。3月11日以降、ツィートは現場からの声・声・声・・「餓死しそうです」とか「おにぎり1個を4人で食べています」とか。食糧をつくる農業の私は、即、行動しようと思い、「おかゆの缶詰」を備蓄米でつくり届けようと思いました。福島原発はたいへんなことになっていました。高放射線量地域があり、すぐに食糧を届けることができません。そこで、日本海側から新潟県山形県宮城県というルートで、安否情報も道路状況もインターネットで細かく集めました。軽トラにおかゆの缶詰30箱(1500個)とガソリン等を積み、小雪の中、まず、知人がいる宮城県女川町の病院へ無事、届けることができました。■まち・むらニュース ————————————————・鳥取県用瀬町 「お雛さまエッセー&絵手紙コンクール」作品募集中 流しびなの里・用瀬町「雛がたり実行委員会」が第2回のお雛さまエッセー&絵手紙コンクールを行う。エッセイ部門は、原稿用紙2枚(800字)以内、絵手紙部門は、郵政はがき、私製はがきで。未発表のお雛様や雛まつりの想いを1人何通でも。締め切りは2/5(日) 消印有効。2部門で64賞の表彰。鳥取県知事賞、鳥取市長賞を新設し、副賞には鳥取県産こしひかり30キロ、ふるさと小包10000円~3000円、鳥取港海産物のほかに、ひなまつりケーキ、人形、記念品。詳細は、雛がたり実行委員会 http://www.yaotani.biz/hinagatari/・熊本県水俣市 第18回久木野しし鍋マラソン大会の参加者を募集棚田の広がる久木野で山の作り出すおいしい空気をいっぱい吸ってのマラソン。走った後は、無農薬、無除草剤で育てた合鴨米のご飯や自家製の味噌を使ったしし鍋(味噌の材料の米と大豆は久木野産、野菜は地元産)のごちそう。昨年は参加者約300人に入賞者約100人という日本で有数の入賞しやすい大会。詳しくは http://airinkan.org/12sisinabe.html ・期日:2月12日(日)・雨天決行.9時に開会式、9時半にスタート ・場所:水俣市久木野ふるさとセンター愛林館周辺 ・参加資格:健康 高校生以下の参加は保護者の承諾が必要。 ・種目:3km・5km・10km。全39種目。 ・表彰:各種目3位まで・遠来賞・高齢賞(70歳以上)全員に抽選賞品。 ・参加賞:自家製みそ仕立てのしし鍋+合鴨米のご飯+愛林館自家製加工品 【特製Tシャツと棚田の香り米(大人のみ)】走らなくても美味しいしし鍋 ・参加料:高校生以下1500円 一般3000円主催:久木野しし鍋マラソン実行委員会 問い合わせはふるさとセンター・愛林館(0966-69-0485)http://airinkan.org airinkan@giga.ocn.ne.jp・山梨県富士吉田市 まちづくり学習からクニマス焼き富士河口湖町「観光まちづくりカレッジ」のワークショップでの発案が形になりました。70年ぶりに西湖でその生息が確認されたクニマス、それをお菓子にできないかと仲間で取組み、鯛焼き?風のお菓子が完成。「クニマス焼き」は1月28日~2月5日の「西湖樹氷祭り」で販売開始されます。地元食材使用にこだわった小豆餡とカスタードクリームの2種類、150円。おやき風も開発中。問い合わせは、NPO富士山麓観光まちづくり研究所(岸野まで℡ 0555-76-7360)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 震災以降、古いものが見直され、自転車・ラジオ・よしず・おまけに省エネという言葉まで。そんな中、発想を変えてこんな使い方まで・・・。http://www.takaokaya.jp/news/2012/01/20-170100.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・独特のシャキシャキした食感が特徴の「シャクシ菜」。白菜の代わりにもなる野菜。名前の由来は、しゃもじの形に似ているから。この漬物がおいしいです!http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-153.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・自宅でも玄米ごはんをおいしく炊きたい!というリクエストにお応えして、玄米ごはんを極める講座をはじめました。名付けて「おうちでおいしい玄米ごはんの教室」です。 http://tabegoto.jp/archives/611━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> ことしは「むら」づくりの年に・・ ~~~ 先週の「さんか・さろん」スピーチは、2012年の学会・NPO活動についての三題。私も「むら」づくりを語る機会に恵まれた。そこで、鳥取県智頭町の「疎開むら」、そして奈良県の南部の村づくりについて話した。 翌々日、その奈良県の荒井正吾知事とお目にかかった。荒井知事が主導する東アジア地方政府会合の話が中心だったが、「むら」づくりを進めているわがスローライフ活動に、ことしも引き続き応援をよろしく、と伝えた。 雑談。関西でにぎやかな府県のあり方論議も話題に。兵庫県・井戸敏三知事は中央での道州制論に対抗して独自の「関西広域連合」を唱え主宰している。問題は、大阪市長選挙を制して意気あがる橋本徹市長。大阪府・松井一郎知事とともに「大阪都」構想を打ち上げてかしましい。眼が上へ外へ向く。 私は、そもそも道州制が強引な市町村合併政策と同じファストな思想だ、と徹底して反対を貫いてきた。関西広域連合に一人だけ反対の立場の荒井知事にエールをおくったのは当然・・。「むら」を大切に考えれば「県」はいまよりさらに重要な役割をもつはず、がんばってください、と。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その86~~~ 謹賀新春! 謹賀旧暦新春。今回は昨日が旧暦元日でした。昨年と打って変わって、穏やかな、よい旧暦1年であるように祈りましょう。あと10日ほどで立春。厳寒期も過ぎ、少しずつでも初春の気配が増し、我々も元気回復していきます。 ただ、西洋グ暦が支配する世間で、独自に旧暦ベースの生活をすることには、いろいろ困難な面がある。単純な話、旧暦ベースでは、お年玉くじ付き年賀ハガキを利用できない。今回、筆者は「官暦1月23日に届いたとみなして下さい」と珍妙な断り書きを入れたが、その意味は親戚や親友でも理解してくれない。 俗世間では、筆者が偏狭な天邪鬼と思われてしまう。旧暦尊重の妥当性を挙証する責任を負う。本来、逆なのだが、昔の政府によるご都合主義でも、長年、刷り込み続ければ、そっちが社会通念になる。まったく人の世は恐ろしい…。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 日光へ行こう!~~~2月10・11・12日「スローライフ・フォーラムin日光」を開催です。日光といえば、東照宮や杉並木などを思い出しますが、合併した日光には多様な魅力が。足尾、栗山など、普通の観光ではなかなか行かないところでの分科会、鬼怒川温泉駅前での全体会という構成で、テーマは「交流」。この日、日光は全国からの参加者と、日光市民との交流プラットホームになるのです!http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=141■編集室便り いよいよ、「スローライフ・フォーラムin日光」です 来月10・11・12日、栃木県日光市で『交流』をテーマに学会あげてのフォーラム。合併で日本で3番目の面積となった日光市は、多様な魅力があります。熱い論議や楽しい交流のフォーラムにぜひ出かけてください。申し込みはスローライフ・ジャパンまで1月中に。 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 詳しい行程は↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=135=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/