3月の「さんか・さろん」は、柔らかに経済を学びます。さろん初の映画会で、タイトルは『幸せの経済学』。しかもスローライフ学会学長の神野直彦先生が、この映画を題材にして“特別講演”を、というメニュー。映画はヘレナ・ノーバーグ=ホッジ監督のドキュメンタリーで、ヒマラヤ辺境の小さな村ラダックが、押し寄せるグローバリズムの波に、伝統的な生活スタイル、文化や誇りまで奪われる。対して、人と人の絆を取り戻すローカリゼーションが提案されていく。3.11後の日本の行方に、大きなヒントを与えてくれるはずです。(写真はポスターの一部) ○映画『幸せの経済学』と講演の夕べ ○日時…3月21日(水)19時~20時30分(18時40分受付開始) ※通常のさろんは第3火曜日ですが、今月は20日が祝日のため21日の開催です。○場所…都道府県会館(千代田区平河町2-6-3)3階会議室 ※いつもと会場が違います。 ↓ 下記地図参照のうえご注意ください! 都道府県会館地図○主催…スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円) ※終了後、希望者で懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。○プログラム…神野直彦さん(スローライフ学会学長・東京大学名誉教授、写真)の講演と映画(68分)。【申込み】3月19日(月)までに NPOスローライフ・ジャパンへ。電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)・・・・・・「幸せの経済学」を観よう!・・・・・・「豊かさ」をはかるものさしとは? お金ですか。便利で、快適な暮らしを送ることでしょうか。国の豊かさを測る指標にはGNPやGDPが使われ、どれだけ経済成長したかで「豊かな国」を決めてきました。この考えはグローバリゼーションの波に乗って世界中に広がり、さまざまな地域に「開発」という名の消費社会が流れ込ませました。その結果、便利に生活できる反面、負の側面としてコミュニティの伝統的な暮らしが崩壊し、「新たな貧困」が生まれるようになったことも事実です。ほんものの豊かさとはなにか?今こそ考える時ではないでしょうか。 ・・・・・・・・・・あらすじ・・・・・・・・・・急速度で世界に広がった近代化の波は、30年前まで外国人立入禁止地域だったヒマラヤの辺境ラダックにも押し寄せた。西欧の消費文化は、彼らの生活を一変させ、自然との関わりを切り離した。人との繋がりは希薄となり、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪った。 昔は目を輝かせて暮らしていたラダックの人々が「私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴える。映画は、グローバリゼーションの負の側面を指摘、豊かさとは何か、を説く。-答えはローカリゼーションにある-監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんはその解決の糸口としてグローバリゼーションと対極のローカリゼーションを提案していく。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていく、と。「ほんものの豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が広がりつつある。映画は、日本の小川町での取り組みや、キューバで起きたオイル・ピークについてのサステナブルソリューションも取り上げている。行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか。そのヒントは、日本の伝統文化の中にもあるのでないか。彼女は、それを私たちに気づせてくれる。 ・・・・・・・・ご参加お待ちします・・・・・・・・”