瓦版2012.10.2第127号

週刊スローライフ瓦版 (2012.10.2 第127号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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さあ10月。秋晴れの空にスローライフ活動をはずませる季節。ことしは富山県
高岡でフォーラムを開く。「スローライフ逸品」とは・・。万葉と銅器のまち
で日本の「まち・技・こころ」を語りあう。ぜひお越しください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/
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コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)
~~~ 「人生、いろどり」
映画「人生、いろどり」を見てきました。ご存知の方も多いでしょう。徳島
県の過疎の村、上勝町。農協職員の若者とおばあちゃんたちが「葉っぱビジネ
ス」で村起こしをする実話です。懐石料理などでお皿に添えられる、もみじと
か柿の葉とか南天など「つまもの」の葉っぱです。男たちは「タヌキやキツネ
であるまいし、葉っぱがおカネに化けるんだったら、そこらじゅうに御殿が立
つわ」とばかにするのですが、おばあちゃんたちの努力と友情が夢を実現させ
ました。このイケメンの農協職員は、横石知二さん。いま50代半ば。村の農
業の再建のために無我夢中で働く青春でした。わたしは4年ほど前に、徳島の
山里の秋祭りを訪ねる機会があって、四国の山並みの穏やかで深い谷の壮大な
風景に心打たれました。この映画は、スローライフの中に生きる人生を描いて
感動的ですよ。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長)最高の教育の場だと思うのですが
先週、岐阜農林高校に行きました。SSH(Super Science Highschool)という
制度があり、文科省から指定を受けると予算がつき、実験設備を整えたり、大
学や研究所などと連携したり、外から人を呼んで話を聞いたりと幅広い活動が
できるのです。農業高校でこの指定を受けているところはあまりないのですが、
この高校は動物科学科、園芸科学科、食品科学科、森林科学科、環境科学科、
生物工学科、流通科学科などという新しい芽を育てる学科をつくり、積極的に
科学を取り入れています。先生方も生徒も明るくて元気です。
農業高校の場合、成果が具体的です。暑い日でしたので、いかがですかと出
されたのが「枝豆入りアイスクリーム」でした。径0.5mmほどの小さい枝豆
の粒が入った珍しいアイスクリームで、この大きさはかなりの試行錯誤の結果
だと聞きました。とりたての野菜、ジャム、クッキー、お味噌、その他諸々の
製品は、日を決めて売り出し、地域の人に評判だそうです。
農業高校を訪れるといつも思うことですが、このような活動をしていると、
自分で考え、行動する人になっていきます。農業高校というと否定的に見る眼
があるのですが、教育の場としては最高だと思います。社会としてもっと前向
きに、農業高校を高く評価し、そこへの進学者をふやしたいと願っています。

■街角から畦道から
稲刈り今昔 人形寺祥弘(兵庫県淡路島)

ことしの稲刈りは、お天気が心配で残業して刈りとりました。秋分の日でした。
5月の末に田植え。約4ヶ月でお米になりました。「アーシンド」です。もう
お天気を心配しなくて良いのです。50年あまり同じことをしてまいりました。
あまり進歩がありません。でも昔は10月10日よけ堀をして、20日過ぎから刈り
かけ、11月10日過ぎまで。稲こきは11月20日から2日間。乾燥してもみすりは
12月初旬、昔は延べ2ヶ月。それが今は2日で終わり。機械化のおかげ。でも
計算するとずいぶん高価なお米になります。計算をしないことにしています。
http://www.digibook.net/d/dc05cb93801e0630fe84afc10ed1c0b5/?m
(添付の写真は稲刈りの様子です)
■まち・むらニュース
・北海道北見市 「第60回きたみ菊まつり」を開く

昭和28年の菊花展から60回を数える道内最大級の菊まつり。NHK大河ドラマ
「平清盛」をテーマにした菊人形展があり、大菊、菊盆栽、小菊などで作った
フラワーロードでは約18000鉢の色鮮やかな菊花が見られる。60回記念行事と
して、鹿児島県島津家別邸で行われている仙巌園(せんがんえん)の菊まつり
との交流イベントを開く。ご当地グルメコーナー、北見名産品販売コーナーも。
・期間:10月20日(土)~11月4日(日)10:00~16:00
10月24日(水)~10月29日(月)は10:00~18:30
・場所:北見芸術文化ホール前 駅南多目的広場(北見市泉町1丁目2-22)
・問い合わせ:きたみ菊まつり実行委員会(0157)25-1244
詳しくはこちら http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2011030700035/
・鳥羽市『ぐるとば 秋の食祭』開催中!
鳥羽をぐるぐる回る、グルメな鳥羽、そんな意味をこめた造語「ぐるとば」。
鳥羽の各地の『食』にこだわった、体験型のメニューが10月1日から始まって
います。なんと、自ら伊勢エビの干物を作ったり、宿の女将さんと海辺をお散
歩したり、牡蠣の養殖いかだの間をゆったりとクルーズしたり。普通の観光と
は違う、地域に密着した時間をすごせます。驚きのアイディアは、鳥羽の地元
の人たちの手作りプラン。まずはこちらから品定めして、おいしい秋を体験く
ださい。
「ぐるとば 秋の祭典」http://www.city.toba.mie.jp/kanko/gurutoba/
○問合せ 鳥羽市観光課 0599-25-1155
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米粉のまち・胎内市から・・・
「私のべえべえグランプリ」でみごと10万円獲得は「胎内黒豚の甘辛スパイシ
ーべえべえ」!審査員特別賞は「肉茄子べえべえ」!おめでとうございます。
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「日光『食』の研究所」から・・・
10月から日光市内で利用できる「日光とくとく商品券」の販売が開始となりま
した。1万円で1万1千円分の買い物ができてお得。お楽しみ抽選券も。
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アメリカのなつめやし、スリランカのマンゴーやパイナップルなど、世界のド
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スローライフ逸品フォーラムin高岡から・・・
さあ、秋の高岡へ。「まちづくり」と「ものづくり」を語り合いに――。
しっとりとした金屋町の町並み、国宝・瑞龍寺の見学も。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=156
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コラム<象さんの散歩> 「細野高原」を新発見
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先週の前半は、遅がけの夏休みをとって、家族でいつもの伊豆・河津へ。
伊豆の新しいドライブコースを見つけた。「細野高原」。天城山系の一角で
東伊豆町に位置する。伊豆急の河津駅か稲取駅を起点に車で20分ほど。箱根・
仙石原の7倍の広さという。伊豆には天城高原とか伊豆高原とか呼ばれる地域
はあるが、内容を伴っていない。細野高原は、伊豆七島を遠望、ススキが視野
いっぱいに拡がる雄大な草原だ。ドライブでも散策でも楽しめそう。
この高原の存在を、河津に50年近く訪れながら知らなかったとは・・。今回、
地元紙「伊豆新聞」の一面トップ記事で「細野高原の魅力再認識」とあるのを
読んだ。すぐに出かけて、再認識、いや新発見した次第なのである。
静岡市の画廊での「今野登志夫作陶展」にも。この人は、家族ぐるみおつき
あいの富士山麓の伝統工芸作家。絶えず自然とのおおらかな戦いぶりを感じる。
妻も「天目壷のくぐもった黒耀の輝きに日本の品格を見る気持ち」と。
また箱根へも。ススキの仙石原を見てポーラ美術館に。10周年記念としての
“コレクター・鈴木常司展だった。この人とも、私が朝日新聞論説委員時代
に深くおつきあいさせてもらった。稿を改めて書くかも・・。∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 一生懸命企業
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品物をつくりながら「何かしら世の中をよくしていきたい」と燃える企業は結
構多いものです。まじめにそんなことを訴えられると、消費する側はもっとま
じめに物を選び、大事に使い、ていねいに味わうことをしなければと、背筋が
伸びます。先日、米粉で麺を造る小さな会社の工場見学をし、その一生懸命の
おすそ分けをしていただきました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=179
■編集室だより
□スローライフ逸品、ぜひお楽しみください!

いま、事務所には全国各地から毎日荷物が届いています。高岡で展示するた
めに‥と送っていただいた「スローライフ逸品」です。まさに大集合になり
つつあるのですが、足の踏み場もないとはこのことで`宅配便の集荷所と
化しています。でも、一つ一つ梱包をあけると、作り手送り手のあたたかい
心がふわっと広がります。じっくりと眺めていると、この逸品はこうやって
作られていたんだ‥と感心するとともに、しみじみしてしまいます。
どれも力作ばかり。すべてが地域の風を送ってくれる逸品です。さぁ、この
荷物がこれから富山県高岡までもう一回旅をして、「スローライフ逸品フォ
ーラム」の会場に並びます。見ごたえのある展示、そして話題になる催しに
なりそうです。各地の逸品さん、待っててね! 担当:野口でした。
□今年度の会費をお願いします。新会員も募集中。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに
お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。
※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。
新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
【入会フォーム】
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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