瓦版2012.9.25第126号

週刊スローライフ瓦版 (2012.9.25 第126号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
=======
★★★★★
昨日発売された「AERA」に、我がスローライフ学会の増田寛也会長と高岡
フォーラムにお付き合いいただく三協立山株式会社・川村人志相談役の「スロ
ーライフ対談」が掲載。いま、書店に並んでいます。ぜひ御一読ください!
下の写真は、その対談のときのスナップ写真です。
★★★★★

コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ ご近所づきあい
この夏、事務所の引っ越しがあった。我が部は、ひとつ独立した場所にあっ
たが、広いワンフロアで同じ組織内の三つの部署と同居になった。レイアウト
決定までがひと騒ぎ。当然ながら、境界線問題が持ち上がる。
部の名代で、各部担当が集まる協議に出た。見知った顔に常ならぬ緊張感。
自分のところに有利に主張する分にはいい。獲得したスペースを喜ぶ同僚たち
を思い浮かべ、威勢がよくなる。逆に妥協を余儀なくされる時は困る。こんな
結果を持って帰って、みんな受け入れてくれるだろうか。同僚からの信頼度が
試される場面だ。胆力をもたらす源は、日頃の行動にあると思い知る。
机の配置が決まった後も、棚やオフィス機器の配分など、各所との個別の細
かい調整作業も気が抜けない。部長にお出ましいただいたり、第三者を巻き込
んだり、飲み仲間を懐柔したり、あらゆる回路を活用して争奪戦を繰り広げた。
だが、いずれ隣り合わせで暮らす者同士、より広い空間の確保より、お互い
快くつき合いたい気持ちが勝ってくる。引越後2ヶ月、大損も大儲けもなし。
一部残る不確定領域には誰も触れることもなく、穏やかな日々がある。
学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
増田 寬也(野村総合研究所顧問) 街歩き

長かった残暑もようやく終りを告げ、街中に秋祭りの山車や御輿を見かける
ようになった。都内各地のサンマ祭り会場に足を運ぶと香ばしい煙に包まれる。
いずれも被災地である宮古市、大船渡市、気仙沼市提供のサンマである。復興
が遅れる中でも、少しでも都民に支援への御礼の気持を伝えたいと大量のサン
マを無料で配るその心意気に感動する。
最近、休日に都内を出歩く時は極力歩くことにしている。乗り物に頼らず歩
くことは究極のスローライフであり、季節の変化を五感で感ずることにもなる。
先日も「レーピン展」を観に、渋谷の東急Bunkamuraまで歩いた。40年ほど前
(多分大学生の頃)彼の代表作で旧ソビエトで門外不出といわれていた「ヴォ
ルガの船曳き」が一度だけ日本で公開され(確か、日本橋の三越だったような
記憶がある)、大混雑の中で出会って以来である。思いの外会場は空いていた
ので肖像画中心の彼の作品をじっくりと楽しむことができた。一瞬の人物の表
情を大胆な構図で切り取る作品の数々を初期から晩年まで集めており「日本初
の本格的回顧展」をうたっていたが、まさにその通りである。「ヴォルガの船
曳き」は本物は来日していないが習作や準備素描が6点ほど展示されており、
社会の底辺にある人々の表現を変更させた創作過程を知ることができて、とて
も興味深かった。自宅から渋谷まで往復し、途中で美術館をうろつくと2万歩
を超える。秋の気配を感ずる歩きやすい季節となった。当面は2万歩を目標と
しておきたい。
■街角から畦道から
「クラゲに癒されて」 中村友子(ライター 千葉市在住)
新聞の一面、水槽に漂うクラゲの写真に視線が止まる。ゆらゆらと泳ぐ幻想
的な世界を見に行こうと思った。クラゲはふわふわと、水の中を漂う姿に癒さ
れると人気がある。私たちはどれほど、縛られた生活をしているんだろうか。
だから反射的に、優雅に泳ぐクラゲやクジラやイルカの姿に癒され、気持ちの
チャージが出来る。
クラゲは漢字で書くと「海月」と書く。海に映し出された月のごとく、秋の
お月見をテーマにした「ミズクラゲ」の特別演出が9月30日まで、すみだ水族館
で開催中。
■まち・むらニュース
・東京都 神野直彦教授が「未来へのヴィジョン」を語る
朝日カルチャーセンター新宿が主催する「経済・財政 現状分析の勉強会」は、
神野直彦・東京大学名誉教授の講演で「未来へのヴィジョン」を考える。
先進国の財政が赤字にもがき、生活も生存さえも蝕まれていく世界経済の危機
の中で、それを乗り切り、新しき人間的時代を築く道を探る。
○9月29日(土)13:00~14:30
○朝日カルチャーセンター新宿・朝日JTB・交流文化塾
(東京都新宿区西新宿2新宿住友ビル7階) ℡03(3344)1945
e-jinguji@asahiculture.com ☆http://bit.ly/R6xUyz ←講座URL
・北海道「北のめぐみ愛食レストラン スタンプラリー2012」実施中。

道では、北海道食材を使用した料理を提供、そのすばらしさをお客に伝える店
に対して「北のめぐみ愛食レストラン」と認定、ことしもこの愛食レストラン
を巡るスタンプラリーを実施した。参加レストランは241店(全認定店 337店)
あり、全国の旅行者にぜひご利用を・・と呼びかけている。
○実施期間 ~10月23日(火) ○ 応募締切 10月31日(水)消印有効
○応募方法 愛食レストランの利用1回につき、一つのスタンプがもらえる。
スタンプを3つ集めたら、台紙に必要事項を記入し郵送応募。
○プレゼント 抽選で 100名(5種類各20名)に、安全・安心・こだわりの
道産食品の証、「きらりっぷ」認証商品が当たる。
現在までの人気レストラン・ベスト3… 1位 北海道ホテル バード・ウォ
ッチ・カフェ(帯広市)。2位 そば処 秀峰庵(清里町)。
3位 新富良野プリンスホテル レストラン十勝(富良野市)。
問い合わせ先:北海道農政部食の安全推進局食品政策課 販路拡大グループ
TEL(011)231-4111(内線:27-666) FAX(011)232-7334
スタンプラリーの詳細は北海道のホームページ
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/dosanday/aishokustamprally.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
米粉のまち・胎内市から・・・
9月29日(土)は、米粉工場見学、米粉わいわい発表会、米粉交流会と、まち
が米粉イベントで盛り上がります。30日(日)には米粉れすとらんがズラリ!
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/17680147.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「日光『食』の研究所」から・・・
日光で世界を楽しむ9日間!「大使館ウィークinNikko」30日まで開催。
フランス、中国、韓国大使館が協力、『食・舞踊・芸術』の文化展覧会です。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-197.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
クオリティライフから・・・
「たまな食堂」をプロデュースした加藤ディレクターが、ご自宅やレンタルス
ペースを使ってお店を始めたい!という方向けに、実体験に基づいた「一人で
もできる」お店づくりの講座を開きます。http://tabegoto.jp/archives/1332
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
スローライフ逸品フォーラムin高岡から…
「スローライフ逸品大集合」へ、エントリーを!
いいむら・まちには、いいものがあります、いいものが育ちます。あなたの土
地のみんなが考えた逸品、あなたがおすすめの逸品をお知らせください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=154
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム<象さんの散歩> 政治が危ない怖い・・「日本維新の会」
~~~
民主党の総裁に続いて、今週は、自民党のトップも決まる。いよいよ政局は
総選挙色に染まってざわつくに違いない。政治はますます危ない。
その他野党を見ておく。とくに旗上げしたばかりの「日本維新の会」。衆院
解散ムードに乗って、巧みに、効果的に花火を打ち上げてみせた。その会への
自民、その他野党の擦り寄りや連携模索とやらが目に余るではないか。
ともに政治を語れるのか。維新八策。衆院議員の半減、参院の廃止とそれら
につながる憲法改正。パフォーマンスで勢力を拡げてきた。危うくないか。
もっと怖いのが、橋下徹党首は総選挙に立たず、という「会」の言をいまだ
信じるメディアや政治評論家がいること。政治の流れを読みつくす橋下氏だ。
「立たず」をひっくり返す効果を百も承知だ。総選挙が迫って立つ。「立った、
なぜか、心境は・・」と新聞・テレビは、ほかのニュースそっちのけで書きた
てる。全国一斉に。選挙区はどうあれ、橋下か否か、への熱気に変わる。
現行政治に問題があるのは確か。だが、衆院の選挙制度が「会」を危険域へ
押し上げる。小泉チルドレン、小沢ガールズに続く橋下ベイビーズ。郵政NO、
自民党NO、こんどは「政治NO」が問われる。そこが怖い。∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 第2回米粉フェスタ
~~~
米粉でまちおこしをしている新潟県胎内市で9月29日・30日と「米粉フェスタ」
が開かれます。この春から市民の皆さんが準備して来ました。こういう催しを
企画運営すると、クタクタに疲れます。でも、普段の暮らしでは経験しないよ
うなことをみんなで乗り越えると、それは見事に栄養になるものです。催しは
“自分育てのため、新しい繋がりづくりのため、といつも思います。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=178
■編集室だより
□高岡フォーラム、お申し込みはお早めに。
10月13日(土)と14日(日)は富山県高岡市での「スローライフ逸品フォー
ラム」です。交通費と宿泊費はかかりますが、分科会・全体会は参加費無料。
市外の方には丁寧な市内見学もご用意しました。秋のさわやかな旅としても
おすすめです。13日の13時にJR高岡駅にいらっしゃれば、あとはおまかせ
ください。高岡の「まち」と「人」を存分にお楽しみいただけます。お申し
込みはお早めにスローライフ・ジャパンまで。
詳しくはこちら → http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/
□「スローライフ逸品」の自薦・他薦をよろしく

「スローライフ逸品フォーラムin高岡」では、会場に全国から集めた「スロ
ーライフ逸品」を展示します。あわせて、開催日までの間、NPOスローライフ
・ジャパンのフェイスブックページの中で紹介していきます。「一村一品」
から「逸村逸品」の時代へ――。わがまち・むらのスローライフ時代の逸品
を、事務局までお知らせください。

□今年度の会費をお願いします。新会員も募集中。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに
お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。
※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。
新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
【入会フォーム】
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/
——————————————————————————–“