週刊スローライフ瓦版 (2013.1.15 第141号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ 成人の日。東京に、雪が降り積もりました。この瓦版の締切り日とあって、 編集室もちょっぴり動揺・・。来週の火曜日は、こんな天気にならないこと を祈りつつ‥。「さんか・さろん」の今年第1回目、ぜひご参加ください! http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=167★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ やっぱり、「ぬるーい温泉を!」 小生、本欄初登場(平成22年5月25日)では「ぬるーい温泉を!」と提起した。「時節ハズレ」だったが、読者若干名に賛同頂いた。初心忘るべからず。その後、情勢の変化はなかったが、現行官暦で昨年、「冬」の始まる12月1日に、日経新聞が「温泉を楽しむには」と題する特集記事を載せた。その記事は「38~40度の湯に、10~20分ほどつかるのがいい」と推奨したうえ、「ぬるめの湯なら副交感神経が刺激され、リラックスできる・・」と、小生の「38度前後」という実体験と「いいはずだ」という希望的観測のみに基づく提案を、キチンとした医学的な知見を根拠として支持してくれている。 何かにつけて「独自の見解」に拘る癖がある偏屈な小生でも、こういうしっかりした根拠に支えられているとなれば、スローな入浴法を大勢の皆さんと共通にして多数派の常識的な生活様式としたくなる。皆さん、たまにはメディアの言うことにも耳を傾けて、スローな生活の質を向上させましょう!学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授) スローなマラソン ストックホルム大学の訓覇法子先生の話では、外国人のために大学に設けられている、スウェーデン語を学ぶ授業のテキストに、「消えてしまった日本人」というエピソードが出てくるそうである。日本が初めてオリンピックに参加したのは、奇しくも百年前の1912年に開催されたストックホルム大会である。このストックホルム大会には日本から、金栗四三と三島弥彦が参加している。 マラソンで参加した金栗四三は、1920年のアントワープ大会にも、1924年のパリ大会にも出場している。この金栗四三のマラソンへの大いなる功績をたたえて、「金栗賞朝日マラソン」つまり「福岡国際マラソン」が、1947年に設けられたのである。 その偉大なマラソン選手金栗四三も、ストックホルムの大会では旅の疲労をとれぬままに参加したため、競技途中で棄権届も出さずに、「消えてしまった日本人」というエピソードを残したまま、日本に帰国してしまった。スウェーデン人は何事にも「なぜ」と興味を抱く。この出来事に興味を抱いたスウェーデン人のジャーナリストは、日本の九州の片田舎まで、金栗四三を探しに行き、スウェーデンに連れ戻った。 ストックホルム大会から半世紀後に、金栗四三はストックホルム大会のマラソンコースを完走することになった。こうして世界一スローなマラソン競技が幕を閉じたのである。 速く走ることよりも、スローに走るほうが、人間の温もりを感じることができる。速く生きるよりも、スローに生きた方が人間の温もりを実感できると、このエピソードは語りかけている。■街角から畦道から「手抜き除染」をなくしたい・・ 藤井頼暁(EDI役員 東京・日本橋)朝日新聞やヤフーニュースで、福島での除染現場におけるずさんな管理実態の記事が出ました。私の勤務するEDI(アースデザインインターナショナルKK)は、1年前からその作業を検証する実証事業に参加しています。県からの情報などでも、本格除染現場での不法投棄が絶えないと言う話は聞いておりました。これらの問題は、法整備がまだ完全でないこと、管理、確認を行っていくのが難しいことなど、様々な問題を抱えていて簡単な話ではありませんが、私たちEDIでも、このようなことが起こらないための仕組み(画像追跡の活用など)、体制、法整備など、これからも県や国に働きかけていきたいと思っています。国を揺るがす大試練への取り組みであり、ご指導と応援をお願いいたします。http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY201301040001.html■まち・むらニュース・北海道小樽市 第15回の「小樽雪あかりの路」を来月に 市民有志が始めた「小樽雪あかりの路」は、ろうそくの灯火がノスタルジックな街並みを優しく照らす幻想的なイベント。日の入り後、辺りが真っ暗になる時間まで、空の色や天候によって毎日違った表情を楽む。運河水面で瞬く古い漁具をモチーフにした浮き玉キャンドル、手宮線会場での柔らかな光がともるスノーキャンドル、オブジェなど、ボランティアの手作業によるもの。各会場を回ってのスタンプラリーなどのお楽しみもある。 ・日時:2月8日(金)~17日(日)17:00~21:00 ・開催場所:小樽運河、旧国鉄手宮線、朝里川温泉、天狗山など市内全域詳しくはこちら http://otaru.yukiakarinomichi.org/問い合わせ 小樽雪あかりの路実行委員会事務局(0134)32-4111内線267━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━米粉のまち・胎内市から・・・胎内市の米粉でまちおこしの活動を取材したテレビ番組、全国ネットで放送されて話題になりました。その裏話を番組ディレクターが綴ります。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/22013387.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・真夏に日光で大人気の「天然氷のカキ氷」、全国的にも珍しいその天然氷の切り出し風景です。昼間でも日の当たらない山の斜面にある氷池での重労働です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-213.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・「たまな食堂」の夜のメニューに、今年から鍋が登場しました。1月はシンプルな「厳選野菜のしゃぶしゃぶ」(〆の麺付き)です。野菜の甘味を味わって。ご予約はこちら→ https://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1058&url=5455━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 年賀状に囲まれて・・~~~ 年賀状の整理が遅れている。「入」も「出」と同じく400枚近い。事務所へ届くのも加えて、てんやわんや。住所録の整理を怠ってきた報いから「宛先が見当たらず」たくさん舞い戻って恐慌を来たすのも例年と変わりなし。 新しい現象が二つ。年賀状を送った先の家族から「・・葬儀は近親者だけで済ませました」という便り。また「賀状を出すのも難渋に。来年から遠慮させてほしい」と。あらためて、わが高齢化のほどを思い知る次第。 「安部政権のタカ転び」など、やはり政治へ言及が多い。傑作は「“気取るほど 竜馬が嗤う 維新かな“明日よりも 過去に寄り添う 未来かなだろうか。私がこの欄で「師走選挙」を書き、結果をどう見るべきか、その考えを引用させてもらった山口二郎・北海道大教授からは「政治の動きには後戻りもありますが、絶望は愚者の結論と自らに言い聞かせています」とあった。 ゆっくり歩けば遠くまで行ける、日常生活は旧太陰太陽暦を、「南三陸町にやすらぎの森づくりを」「無為ということ 千金や春の宵」などスローライフと結びつけた一筆を添えてくれるのは、さすがにうれしい。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 那須疏水~~~「そすい」という言葉は普段使いません。私は「疏」という漢字さえ知りませんでした。栃木県那須塩原市、ここにうかがって“水を求めての一念で造られた疏水の存在を知りました。典型的な扇状地、明治時代この地を開拓するには疏水工事が不可欠だったのです。今の便利で快適な暮らしは、そんな歴史と人の汗の積み重ねの上にある、としみじみ思いました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=192■編集室便り □新年最初の「さんか・さろん」は、1月22日に。 第4火曜日です。夕7時から9時まで。 スローライフ学会の増田寛也会長から「新しい年に新しい日本を描く」の <講話>をうかがうことに。そのほか、2013年のNPO、学会の活動とか イベントについても話し合えれば・・。 ○会場……日本記者クラブの会議室。 (千代田区内幸町の日本プレスセンタービル) http://www.presscenter.co.jp/access.html ○主 催……スローライフ学会 ○参加費……会員1000円、一般2000円。 (学生500円、講師の紹介者1000円) ○申込み……1月21日(月)までに下記へ。 NPOスローライフ・ジャパン 電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 ことし最初の「さろん」というのに、定例日も場所も変えてすみません。 恒例の講話を終えたあとの講師を囲む交流会も行いませんが、有志から、 軽く新年パーティを、という案が出てきました。 夕6時から7時まで、同日本記者クラブの食堂でビールで乾杯し、お好み の軽食を取りながらの懇親会を行うことにしました。 「さろん」の参加についてお申し込みいただくときには、懇親会の参加に ついてもお知らせください。 詳しくはこちらから http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=167 ご連絡、お待ちしています。■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/