瓦版2013.1.8第140号

週刊スローライフ瓦版 (2013.1.8 第140号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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明けまして、おめでとうございます。2013年最初のスローライフ瓦版です。
「さんか・さろん」は、22日に、日本記者クラブ会議室での増田寛也スロー
ライフ学会会長のお話でスタート。ことしもよろしくお付き合いください。
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所長)
~~~ いつもを愛でる
お屠蘇をいただく。そう、この味。関東風の鶏肉とミツバのお雑煮もいただ
く。そう、この味でした、と。また、思う。半時間ほどそぞろ歩いて、落語で
おなじみの妙法寺に初詣で。社殿に上がって、干支が描かれたお杯で、いつも
のようにお神酒をいただき、縁起ものの細長い昆布をもらう。門前に並ぶ名物
の揚げ饅頭屋さん。やっぱり、この店で…とお客様用も含め数個買い、店主の
おやじさん、ちょっとお年を召されたかなと思いつつ、帰っていただく。例年
変わらない漉し餡の、この味。年賀状に読みふけり、脱水症状走者にハラハラ
の、時間泥棒の駅伝。ワルツにポルカ。お陰で、今年もマクニールの世界史と
網野さんの日本史が積ん読状態。この後悔も去年と同じ。後悔も含め“いつも
と同じことを愛でる。これも“おめでとうなのだと、気づいたお正月でした。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)
被災地の気の重い年明け
「3・11」のあと初めての総選挙は、被災地を素通りした。
自民党は、公約集の冒頭に「まず、復興」と書いた。だが、中身は「復興に
必要な財源とマンパワーを確保」といった一般論や、農林水産業の再生、二重
ローン対策、除染など、取り組むべき課題を羅列しただけ。民主党も似たり寄
ったりだった。だから宮城1区(仙台市)の法定ビラは、自民が「被災地重視
の復興をやり遂げる」、民主は「被災地に寄り添った復興を加速する」。政権
を争った両党がこれでは、復興論議が深まるはずもない。
いまも宮城県で10万人余、全体で32万人が避難生活を強いられている。復興
は市街地や農地、漁港を元通りにするのではなく、過疎、高齢化がすすむ全国
各地の「まちづくり」のモデルケースをめざすべきだ。そのために、国会議員
にはもっと、霞が関の縦割りや前例踏襲を排し、より柔軟に復興に取り組める
新しい制度づくりを競ってほしかった。
復興論議の不発もあって、宮城県内の投票率は過去最低に落ち込んだ。なか
でも大震災で最多の死者・行方不明者約3700人を記録した石巻市のある宮城5
区は52%台で、東北6県で最も低かった。被災者と政治の距離が、総選挙で広
がってしまった現実に、どう立ち向かうか。気の重い新年が開けた。
■街角から畦道から
年末の思い出、そして正月に思うこと 岩﨑雅幸(シンカンドゥ主宰)
バブルのころ銀座の行きつけのママから、毎年末「1億円のお歳暮」と封筒を
渡されました。それは前後賞合せて1億円の年末ジャンボ3枚で、その軽妙さ
を、そして気軽に大晦日の抽選を楽しみました。けれども、宝くじを自ら購入
したことはありません、「庶民の夢」というコピーの情けなさと、その当り外
れで持てる運をすり減らしたくないから。お陰さまで、「人に巡り合う運」に
恵まれ、かつ、見事に「晴れ男」のこれまでです。また、賭け事も、若い頃は
雀卓を囲みましたが、4回のラスベガスでも他のカジノも、5千円分のチップ
でのブラックジャック程度でありました。丁半博打的なものや他力本願な競馬
の如きは経験なしです。その延長にて、自らの命を賭ける生命保険も腑に落ち
ず、未だかって契約したことがありません。さらに株や他の投資に至っては、
勤務先の持ち株会に参加した程度です。昨年何かの記事で「07年のある1日
に国際的に流動したマネーは3.2兆ドルで、同年の年間世界貿易額を365日で
割り、単純計算した1日当り320億ドルの100倍であった」を目にした時は驚き
嫌悪し、マクロ経済、そこで泳ぐチェイノス、ソロス、そして同じ穴の狢の有
象無象は、私の日常から極めて遠くあります。20年前の元旦には、もし1億円
当ったならばママにお礼をどのくらいすべきか、宝くじの賞金に贈与税は?等、
初夢ならぬのんびり夢想していました。今年も、これからも、松尾芭蕉「虚に
居て、実をおこなふべし」と、スローに暮らしたいと思います。
■まち・むらニュース
・佐賀県 三重津海軍所を世界遺産へ
県が世界遺産登録を目指している「三重津海軍所跡」は、幕末佐賀藩の海軍の
拠点として船の製造・修理などを行い、日本初の実用蒸気船「凌風丸」を完成
させるなど、日本の近代化に大きく貢献した。遺跡からは、国内最古の西洋式
木造ドッグや、特注の磁器などが出土、当時の姿を浮き彫りにしている。その
三重津海軍所跡が国史跡に指定される見込みとなった。史跡に指定されれば、
世界遺産登録に向けて一歩前進することになる。これを記念、1月14日(祝日)
に特別講演会「海、波を揚げる-海国日本の礎、三重津海軍所-」とパネル展
を開催する。佐賀県立博物館・美術館で。参加料、事前申し込みは不要。
http://www.pref.saga.lg.jp/sy-contents/sekai-isan/
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米粉のまち・胎内市から・・・
今年も米粉ブログをよろしくお願い申し上げます。気持ちも新たに、米粉って
おいしい・たのしい・超簡単!と、米粉普及に力を注いでまいります。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/21919015.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光商工会議所では、日光水物語という地域ブランド商品開発を行っており、
今回、試作品として6商品が提案されました。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-212.html
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クオリティライフから・・・
自社直輸入のエクストラヴァージンオリーブオイル「エーゲの輝き」と、自社
契約農園の無農薬玄米「熊野のほまれ」「那智のめぐみ」が、Amazonからも買
えるようになりました。
https://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1056&url=5446
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コラム<象さんの散歩> 伊豆・河津での初日の出
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ことしも、お正月を伊豆の河津町で過ごした。ここ数年、初日の出は、町
ご自慢のばら園・バガテル公園から太平洋沖を見晴るかしてきた。
ことし、きわめつきといえる光景に。洋上を雲が蔽って、またもダメかと
思わせていたが、やがて雲の層を背後へと退けて・・。形容しがたい金冠。
紫から緋色まで幾重にも細く多彩な横縞の帯に。30人ほどの観客から口々に
すばらしい、よかった、と。妻は「佐賀錦のようで。でも眩しい」。
帰って、おとそとおせち。わが家は、かまぼこ、だてまき以外はすべて妻
の手づくり。そこへご近所から、ふきのとう、丸大根など多彩なとれたての
野菜、伊勢えび、さざえなども届いて地のものの色と香りあざやか。
そのあと初詣で。近くの来宮神社へ。参道には早咲きの河津桜の花びらが
三つ四つ、また裏の林の上に白い凧が一つ舞っていたのがうれしい。
この河津町でも、もはや町内から門松が消えてしまった感もあり、「むら」
のお正月の空気は複雑だ。静岡新聞、伊豆新聞の地元紙が伝える「世界文化
遺産に指定待ちの富士山」の記事も何だか空しく・・ ∨ 川島正英 ∧
※添付している写真は、静岡県河津町のバガテル公園から洋上を望む。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 山塩を食す
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塩は海から採れるかと思ったら、山塩というのがありました。長野県大鹿村、
標高750メートル、ここの鹿塩(かしお)温泉には塩水が湧きます。これを煮
詰めていくとキラキラ輝く真っ白い結晶が・・。とことん温まる塩水のお風呂
に入り、地名にある`鹿の料理や、手作り豆腐をこの山塩でいただく。塩の
恵みに感謝する、味わい深い秘湯の時間でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=191
■編集室便り
□新年最初の「さんか・さろん」は、1月22日に。
第4火曜日です。「よんか」さろんとなることにご注意ください。
夕7時から9時まで。
スローライフ学会の増田寛也会長から「新しい年に新しい日本を描く」と
いった<講話>をうかがうことに。そのほか、川島正英ら役員から新年の
NPO、学会などの活動やイベントについて。
○会場……日本記者クラブの会議室です。
(千代田区内幸町の日本プレスセンタービル)
http://www.presscenter.co.jp/access.html
○主 催……スローライフ学会
○参加費……会員1000円、一般2000円。
(学生500円、講師の紹介者1000円)
○申込み……1月21日(月)までに下記へ。
NPOスローライフ・ジャパン
電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
ことし最初の「さろん」というのに、定例日も場所も変えてすみません。
恒例の講話を終えたあとの講師を囲む交流会も行いませんが、有志から、
軽く新年パーティを、という案が出てきました。
夕6時から7時まで、同日本記者クラブの食堂でビールで乾杯し、お好み
の軽食を取りながらの懇親会を行うことにしました。
「さろん」の参加についてお申し込みいただくときには、懇親会の参加に
ついてもお知らせください。
詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=167
ご連絡、お待ちしています。
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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