週刊スローライフ瓦版 (2013.3.12 第149号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★この「瓦版」を、もっと魅力あるものにしたい、どうすればいいのか。今週のNPOスローライフ・ジャパンとスローライフ学会の役員会でも大いなる課題の一つです。読者の諸兄姉みなさんもご意見、ご提言をお聞かせください・・。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)~~~ 忘れないで・・ 震災から2年目を迎えた日を、皆さんはどんな気持ちで過ごしましたか。 私はJR掛川駅前広場で開いた追悼コンサートに出て、この思いを忘れないで!と呼びかけました。主催は東日本大震災支援掛川市民の会で、発災直後に有志で立ち上げたのです。これまでに7回のボランティアバスを運行し、延べ130名の参加者が陸前高田市の長部地区などで必要な支援を行ってきました。 会員は個人80名・法人5社で、今も増え続けています。全国的には支援団体が3000から1000団体に減っていると聞きますが、私たちは、これから先も息の長い支援が必要だと考えています。 被災者の皆さんが癒えない悲しみを抱え、奮起して再建に漕ぎだしたあとも以前とは違う状況に戸惑いと心労の絶えない日々でしょう‥と思う時、私たちは寄り添う気持ちを忘れないでいなければ、と感じた震災の日でした。 あらためて、心よりお見舞い申し上げます。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授)スローライフに生きる 自分の精神的脆さに、いつも失望して生きている私でも、自分の意外な精神的強さに驚かされていることがある。年末に原因不明の高熱に犯されたため、たまたま受けた腫瘍マーカー検査で、異常値が記録された。既に癌は骨髄などへと転移し、手術すら不可能である可能性が高いと告知されても、平常心を失うことなく、現実を受け入れている自分の強さに驚いてしまった。 そうした強さも、心の底に共に生きる人が存在するからだと実感した。日常生活を中断して検査を受けざるをえないため、生を共にする人々には、過酷な現実を伝えざるをえない。「失望しないで欲しい」と伝えようとすると、逆に共に生きている人々から「失望しないで欲しい」との切なる願いを伝えられる。ヤスパースの唱える限界状況のもとでも、人間は共に生きているのだ。 どのように生きるかを問うてみても、明日がない人間には無意味なように思われる。しかし、明日はないといわれると、明日までは愛する人々に失望させないで生き抜く責任を果さなくてはならないという使命感が湧いてくるものである。 スローライフとは長く生きることではなく、愛する者に失望させないために生き抜くことだ。ジャン・ジャック・ルソーは『エミール』で、「最も多く生きた人は、最も長生きをした人ではなく、生を最も多く感じた人である」と喝破している。 今のところMRIでも私の癌は見つかっていない。私の父も50歳台後半の検査で陽性となり、母が検査で殺されるのではないかと心配するほど検査を繰り返しているけれども、94歳の現在もまだ癌が発見されていない。体質は遺伝するのかもしれない。しかし、人間は常に死と隣り合わせの限界状況に生きていることには変わりがない。それだからこそスローライフに生きる覚悟が必要なのだ。■街角から畦道から 「白い森の国」でお答え 山下茂(明治大学公共政策大学院教授) 渡辺さんへ-山形県小国町・〈白い森の国〉の情報は何処から―についてのお答えです。拙文をお読み頂き感謝します。「白い森の国」についての情報は、小国町の若手職員の方から頂きました。ご縁というのは有難いものです。それにしても、その知恵を出された方が、この瓦版の読者におられるとは!世間が狭いのか、ご縁というものが摩訶不思議なのか?この瓦版には、いい加減な話は掲載できないぞ、と改めて確認しました。 小生、単純な「ネットワーク」から美しい「レースワーク」への発展を提唱していますが、こういう複雑な縁の結ばれ方は、唯の格子状「網目」=ネットワーク=ではなく、美しい模様の編み物=レースワーク=と表現するにふさわしいですね。 ところで、渡辺さんにお尋ねですが、「八峰村」というのは八ヶ岳の麓にあるのですか?それも誰かから聞いたことがあるような・・・。以上、お答えと、こちらからのお尋ねです。早々 千葉県の知事選挙に注目 中村友子(ライター 千葉市在住) 3月17日は千葉県知事選挙の投票日。森田健作氏の再選なるか。立候補者の一人、千葉大名誉教授 三輪定宣(みわさだのぶ)氏に県民の期待が移るのか。どちらにせよ、両者の訴える福祉、教育、治安、経済活性化の対策案に、県民として一緒に戦っていかなければ誇れる千葉県には変われない。候補者の一人の語る「日本一の千葉県」への想いと同じく、千葉県が持つ魅力に磨きをかけ、より安全で快適な街づくりへ向けて、新知事の手腕に期待したい。そのためにも大切な一票、無駄には出来ません。■まち・むらニュース・東京都 新宿・朝日カルチャーセンターで神野直彦講座東京大学名誉教授・神野直彦先生の特別講座「世界経済・社会情勢と未来へのヴィジョン」が開かれる。3月30日(土)10:00~15:00 場所は新宿駅西口新宿住友ビル7階。受講料は、朝日カルチャーセンターの会員5880円、一般は7140円。お申し込みはセンターのホームページ↓http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=188258&userflg=0・札幌市 フォーラム2013「土偶を語る~縄文人の心に迫る~」 を開く縄文文化の高い精神性を代表する遺物の土偶。この素焼きの人形(ひとがた)は1万年以上の歴史を持ち、縄文文化の領域のほぼ全体に広がるが、専門家を講師に招き、この文化の特徴と価値を考える「北の縄文フォーラム2013」。3月23日(土)13:30~16:00、札幌市のホテルポールスター札幌2階「セレナード」(札幌市中央区北4条西6丁目)にて。定員150名・入場料無料。基調講演「縄文土偶の世界」(國學院大學名誉教授・小林 達雄 氏)のほか手鼓演奏家・茂呂 剛伸 氏による「縄文太鼓」の演奏なども。詳しくは北海道環境生活部縄文世界遺産推進室…(011)204-5168へ。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jomon/njf.htm━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━米粉のまち・胎内市から・・・きのと小学校5年生が総合学習で米粉を紹介するパンフレットを作るそうです。米粉「べいべい」について熱心な質問が飛び交っていました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/25197156.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・「今市宿 新酒と食の見本市」が開催されました。日光『食』の研究所も出展。そばおやき、薬膳スープ、地元産の小麦粉を使ったパンなどを販売しました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-221.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・「たまな食堂」3月の新しいお鍋とごはんは、春の野菜・がんもなど具材たっぷりの「豆板醤と酒粕仕立ての春鍋」、ゴマの風味の「菜の花ごはん」です。http://nfs.tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 河津桜祭りで仏像の華も~~~ やや春めいた雛の節句前後を、家族の花見週間と決め込んだ。梅3万5千本と誇る小田原市曽我梅林へ。また伊豆の河津町の家に出かけて、本場の河津桜の満開を楽しむことができた。菜の花も。欲張って南伊豆町の河津桜も。 河津桜祭りでは思いがけない華も仰ぎ見ることに。「河津平安の仏像展示館」が開館したばかり。河津町谷津の南禅寺につくられた。谷津は那蘭陀寺という七堂伽藍を備えた大きな寺を山津波で失った。埋没した仏像群は掘り返されて南禅寺に。本尊の薬師如来坐像は平安時代初期のもので静岡県内最古といわれる。全部で24体の平安時代の仏像群は、谷津の人たちが護ってきた。 今回、静岡県と河津町が1億数千万円をかけて展示館を整備、地区の人たちがボランティアで駐車場での案内やガイド役とか。さらに歩道からお寺の境内まで急峻で大変な坂道であり、客のエスコートに懸命な様子だった。 「3・11」を前にしてのお花見で申し訳ない思いもあったが、まだ十枚ほどしか掛けられていない絵馬に「スローライフを祈る」と記した。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 漬物がたり~~~栃木県那須町で、漬物をテーマに催しがありました。たかが漬物されど漬物、漬物ひとつで話が広がり深まります。各家庭の漬物にはそれぞれの工夫や思い出話、物語がありました。開拓農民としての故郷の味、親父が漬ける味、清流の冷たさを利用した漬け方、耳を傾けていると実におもしろい。単に野菜の保存や味のためだけでない、何か譲れない庶民の意地みたいなものを感じました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=200■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–——————————————————————————–“