瓦版2013.3.19第150号

週刊スローライフ瓦版 (2013.3.19 第150号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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「瓦版」をもっと魅力あるものに・・というのも、先週のNPOスローライフ
・ジャパンとスローライフ学会の役員会の課題の一つ、とお伝えしていました
が、いい改革案は出ずじまい。さらに読者みなさんのご意見、ご提言待ち・・。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 世界一幸せになるために
ブータン料理を食べてみないかと誘われた。ブータンは、国の発展度合いを
測るのにGDP(国内総生産)ではなく、GNH(Gross National Happiness/国民
総幸福量)を用いている「世界一幸せな国」として知られる。まるでスローラ
イフの志ではないか。そのうえ、来日して人気沸騰した国王夫妻は美男美女。
ご利益被るために、東京・代々木上原にある料理店へ勇んで出かけた。
20人も入れば一杯の店は超満員。「世界一辛い」の呼び声も高く、とにかく
辛い。トウガラシを野菜として食べるというだけあって、すべての皿にトウガ
ラシが入っている。ご丁寧に山椒まで加わる物もある。日本人向けに辛さを調
整してくれているとのことだが、大量のご飯とブータン産ウィスキー・ラム酒
・お茶の力を借り、全身ヒーヒー火照りながら、やっとやっとで消化していく。
こういう物を食べて育てば、この辛さは当たり前なのだろうか、現地の風土
にこの辛さが合うのではとか、どのテーブルでも、食を通じたにわか文化論が
談じられている。花粉と黄砂と放射能を気にかけながらも、いま日本で、友人
たちとこうして食卓を囲めること。それはやっぱり、とても幸せなことだと噛
みしめた。固い、固い、ブータンの豚バラ干し肉と一緒に。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寬也(野村総合研究所顧問) 被災地に3度目の春

東日本大震災から2年が過ぎ、3度目の春がめぐってきた。復興の槌音は高
くはないが、少しずつ、まちづくりの話し合いがまとまってきた。合意形成に
時間がかかるのは、内容の難しさもあるが、従来のまとめ役が震災の犠牲にな
ったこともある。
三陸の沿岸には、浜ごとに独自のコミュニティーが存在し、地域のセーフテ
ィネットの役割を果たしている。地域内での意見対立も、最後にまとめ役が出
ることによって結論がまとまることが多い。震災は人や建物を押し流しただけ
でなく、こうしたコミュニティーそのものを破壊してしまった。道路や建物は
しばらくすれば戻るだろう。しかし、コミュニティーを創り直すには長い時間
がかかる。これからは、その中心に女性や若者が立ってほしい。将来の三陸の
主役は、彼らだ。
追悼式典での遺族代表山根りんさん(岩手県立宮古高校生)の言葉はとても
感動的だった。全国、全世界から寄せられた支援に感謝しつつ、「生きて人の
役に立つことが自分の使命だと考え、世界の自然災害が発生した国々において、
自らの被災体験を生かした支援活動ができる人材となり、東日本大震災がつら
い記憶ではなく、未来につながる記憶となるよう、被災地から私達若い世代が
行動していきます。」と決意を述べた。その凛とした姿に、若い世代の確かな
将来を感じた。
■街角から畦道から
“100均的スローライフ 岩﨑 雅幸(シンカンドゥ 主宰)
100円均が、孫に連れられた数ヶ月前から、マイブームです。そこでの発見は、
小学生の頃の神田・三省堂での驚き“こんな本が、高校生の頃の横浜・元町
UNIONで“こんな物が世の中に?と、同じ驚きです。今日の格差社会で
なく、すべて100円の物たちは嬉々として、店中に並べ吊られ、1時間巡って
も飽きません。神野学長が定義された「スローライフでいう逸品とは、金を儲
けるために作られたものではない。人間の愛を語るために作られたものである」、
100均はそこから遠くに位置するであろうと。私も毎夕、A・ヤコブセンのセブ
ンチェアに25年余座って、テーブルには、結婚を期に揃えた35年間のローゼン
タール・スオミホワイトの食器が、前の席に同期間の連合いが並びます。
量販店でデパートの7掛けの値札を見つけた時のお得感とは異なり、100均で
は、一興の工夫が、例えば、円筒にも線が引けるというグニャグニャの30cm
定規がこれでも100円のお得感です。伊東屋で1000円の端正な折り紙を買うと
“丹精を込めずとも、量販店で298円は“あと何羽”、100均では千枚10組で
“万羽も折ろうか”の千羽鶴。100均の品々は、分を弁えいじらしく健気と、
私の目に映ります。春暖を迎えた私は、100均的・スローライフです。さあ、
100均で買った室内用の靴下の穴を繕い、衣替え!
■まち・むらニュース
・佐賀県小城市 普茶料理と五百羅漢をどうぞ
小城市小城町の祥光山星巌寺に、地域の伝統料理として中国風精進料理の普茶
料理が伝承されている。江戸時代初期、日本三大禅宗の一つ黄檗宗(おうばく
しゅう)が中国から伝来したとき一緒に伝わった。葛(くず)と植物油を多く
使った濃厚な味、一つの座卓を四人で囲む形式が特徴。春と秋に予約制食事会
を開く。今年の春の食事会は、4月28日(日)に開催。定員60名の予約制で、
小城市観光協会の窓口で食事券(一人4000円)を販売中。(先着順)
星巌寺は城鍋島藩主の菩提寺。本堂などは現存しないが、静かな境内に竜宮城
を思わせる楼門と、江戸時代中期に造られたという五百羅漢が残っている。
問い合わせは小城市観光協会 http://www.ogi-kankou.com/event.html
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米粉のまち・胎内市から・・・
「べえべえ」とは、新潟県胎内市のご当地米粉グルメです。これまでフライパ
ンで焼くことが多かったのですが、ホットプレートで焼いてみました。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/25486462.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光市・今市宿市縁ひろばで全日本手打そば早食い選手権がありました。
もりそば3枚分を、男性では優勝タイ29という早さでした。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-222.html
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クオリティライフから・・・
埼玉県小川町のこだわり豆乳「霧里」を使用した自家製豆乳ヨーグルトができ
たので、これからはデザートのラインナップが幅広くなります。お楽しみに。
「たまな食堂」 http://nfs.tamana-shokudo.jp
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コラム<象さんの散歩> 「3・11」の消防育英金も遅れたまま
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公益財団法人・消防育英会で、私もそこの一人に加わっている評議員会が、
先週に開かれた。愕然としたのは、「3・11」の災害で、消防、消火につとめ
ながら、不運にも生命を失った殉職者の遺児への小、中、高、大学の奨学資金
の手当てが、まだ目標額に届いていないということだった。
消防遺児として育英資金を受ける人は、「3・11」まではほぼ100人という
数だった。だが、あの東日本大震災の殉職消防団員・消防職員は200人を超え、
一挙に177人の消防遺児が加わった。財源が大幅に不足することは明らかで、
新しく「東日本大震災消防殉職者遺児育英奨学基金」が設けられた。
日本消防協会長・消防育英会理事長の秋本敏文さんはじめ両会の懸命の努力
で2億6千万円を集めたが、目標の4億5千万円まで、はるかに届かない。
あれから二年。「3・11」を二回りしたいま、復興の多くの場面で、あれも
まだ、これも手つかず、といった話をいやというほど聞かされるこの頃だが、
消防遺児の育英奨学金までも・・とは、驚くほかない。 ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> こうや!マキ
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仏壇に供える「高野マキ」、奈良県・野迫川村は高野山の近くなのでマキ山を
つくり、林産物として出荷しています。青々とした緑が長持ちする、しかもい
い香り、神聖な仏花だからこそ仏壇以外に普通の花材として利用すれば・・と
つい思います。花とあわせたり、葉だけをティーカップに活けたり、マキの周
りの空気が清らかになる感じ。高野マキの使い方は「こうや!」とご提案です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=201
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
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クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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