瓦版2013年.12.3第186号

週刊スローライフ瓦版 (2013.12.3 第186号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★ 奈良フォーラムの余韻はまだ続きそうですが、平行して、来年1月の「青森 フォーラム」にも目を向ける時期に。12月「さんか・さろん」は奈良報告に 加え「青森フォーラム」の呼びかけもあります。(詳細は「編集室便り」に)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 偽装表示なしの「100%トーキョー」 緑が少ない東京で、晩秋に色づくのは舞台芸術。中でも最大手の催し、フェスティバル/トーキョーで、「100%トーキョー」という演劇作品を観た。 ドイツの劇団リミニ・プロトコルが、東京で4か月かけて制作。東京23区の人口統計に基づき集められた、100人の市民による「ライブ意識調査演劇」と銘打つ。1歳から79歳、男女、国籍、家族構成、居住区の人口比などを反映させ、国会の選挙割が見習うべき精神で、「東京がもし100人だったら」を舞台に乗せる。 「折紙は得意ですか」「女性天皇に賛成ですか」…、次々に出される質問に、彼らが「はい」か「いいえ」の場所に移動する様子が90分余り続く。脱税や浮気の質問は暗がりでといった配慮はあるが、「やらせ」演出はない。 東京と言いながら、23区に限っているのは大きな問題だろうが、じつに興味深かった。調査結果もさることながら、それ以上に、人々が動くさまがおもしろい。戸惑ったり、毅然と歩んだり、お構いなしに動く子どもがいたり。集計数字をみるだけでは判らない、「人」の姿が現れる。「演劇」たる所以だ。 特定秘密保護法案などという物騒、かつ市民を舐め切ったお達しが覆いかぶさらんとする世に、演劇は、そして、ぼくたちは、もっともっと、こういう自分たちの意思や姿を表明する試みをしなきゃいけないと思う。 ちなみに、「猪瀬都知事は辞任すべきだ」は、大半が「はい」だった。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所顧問) 限りなき可能性を秘めた川上村 スローライフ・フォーラムで奈良県川上村を訪れた。初日の村内めぐり、夜の大宴会(地元の人々との心温まる交流)、翌日の物産展と「そまびと」選手権大会(要は、丸太早切り大会)、充実した作品が集まった逸村逸品展を体験しながら、気分はどんどん岩手県知事時代に戻っていった。 われわれは、経済的利益を偏重し、金銭的価値を問い、規模の大きさや効率性のみを追求して、物事が本来もつ多様な側面を見逃してきたのではないか。これが、当時から現在に至るまで一貫した私の問題意識である。 川上村は人口わずか1600人、保育園や小・中学校に通う子供たちは55人しかいない。しかし、そこには「時間、余裕と安らぎ、良質な自然資産」など、従来の経済成長一辺倒のモノサシでは測ることのできない、「限りなき可能性を秘めた大地」が広がっていた。 フォーラムでは、地元の荒井知事も加わり、各パネリストに川上村をはじめ全国各地の「むら」に対する応援のエールを多様な視点で熱っぽく語っていただき、私自身も胸が熱くなる思いであった。夜の宴会のために素晴らしい家庭料理を準備してくださったお母さん達や、若い女性達の活躍の姿が今でも目に焼きついている。 川上村の皆さん、フォーラムの関係者全員に心から感謝を申し上げたい。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej沖縄県南大東村「国産ラム酒 CORCOR」。日本初の原材料100%国産のラム酒。良質なサトウキビを使い、人工香料・化学色素を添加していません。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から ビバ!川上村! 木暮衣里(スローライフ学会会員・東京) 日刊ブログ新聞「ぶらっと!」で仲良しになった吉田志帆さんに会いに(!)奈良県川上村のスローライフ・フォーラムに参加してきました。志帆さんは、川上村役場の職員さんで、気持ちのまっすぐな素敵な若い女性です。2人の可愛い女の子に恵まれ、優しい旦那様の実家で4世代8人家族で暮らしています。現在2年半の長期育休中とのこと。そんな志帆さんの魂をそこここに感じつつ、はじめての川上村ライフを目一杯満喫!「なんゆう祭」では「村弁(村おこし弁当)」のプレゼンに声援を送り、「森と水の源流館」で枝に光る氷の映像にうっとり。風情ある「朝日館」をうろうろして、ホテル「杉の湯」で朝の絶景露天風呂に浸かる。丹生川上神社上社での交流会は、村の奥さんたちの手作り料理と「茶がゆ三兄弟」に舌鼓を打ちました。会う方々皆さんが気さくで温かい。そんな川上村に末長く幸あれ!と祈ります。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・ぐっと寒くなりました。熱々のグラタンはいかがでしょう?手のかかるホワイトソースも、米粉で作ると簡単です。少し昔のブログからご紹介です。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/23408187.html=======■まち・むらニュース・奈良県 十津川温泉郷へバスの旅奈良交通八木新宮特急バス開通50周年を記念して、定期バス料金が指定区間で3割引になる。全長166.9km、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では日本一の走行距離を誇る路線バス。期間中、村の15の宿も特別価格で提供されている。源泉かけ流しの温泉で「ココロとカラダを癒す旅」はいかが。開催期間:平成26年3月24日まで 主催:心身再生の郷づくり実行委員会申込先:十津川村観光協会(1週間前までに予約が必要)問合せ:電話0746-63-0200 http://totsukawa.info・東京都 ことしも泉岳寺「義士祭」歌舞伎やドラマで人気の「仮名手本忠臣蔵」。主君の仇討ちを果たした赤穂浪士を祭る義士祭が、討ち入りの12月14日に高輪・泉岳寺で開かれる。供養が行われ、討ち入り装束を身につけた行列が練り歩き、墓所では四十七士の墓に、線香の煙がいつまでも立ちのぼる。日時:14日11時~ 場所:港区高輪「泉岳寺」(都営浅草線・泉岳寺駅A2出口)問合せ:電話03-3444-7811 http://www.sengakuji.or.jp/コラム<象さんの散歩> 「ちびっこ増やし隊」に期待を・・~~~ 奈良フォーラムのパネル討論は、三つの村の報告を下敷きにした。川上村は「村の宴」での交流・懇親によって画期的むらづくりを進めたい、と。AKB48のいま流行の曲に合わせて、歌と踊りを交えての楽しい報告だった。 内容も斬新。注目したいのは、発表者4人のうち2人は若きママだった。そして「ちびっこ増やし隊」を名乗ったこと。坂本実絵さんと中平真菜香さん。30代半ばで、2人目と3人目の子育て中。ともに一歳児。ふるさとへ戻った派と夫のふるさとへ来た派に分かれるが、「村が子どもにいい環境」という考えは同じ。ちびっこ増やし隊の同志隊員を10人も集めているのだ。 これまでのワークショップや寄り合いも子連れで参加、フォーラム当日の発表ばかりか、前夜の「村の宴」でも「鹿まんじゅう」づくりで大活躍・・。 水はおいしい、空気はきれい、何より人情。NPOスローライフ・ジャパンで進めてきた「安産の里」構想にふさわしい。3年前に、荒井知事と奈良県の「むら」について語り合ったとき、奈良版の「安産の里」と「疎開村」構想を提案したといういきさつがある。 その安産の里に、期せずして「ちびっこ増やし隊」が取り組んでくれている。そう、川上村プロジェクトの次のステップ、ここにあり。若きママたちに期待をかけたい。ネーミングも「ちびっこ増やし」が現代風かな。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> りんご遊び~~~少し前に飯田市の天龍峡にうかがったとき、お仲間が「りんごクイズ」をしてくれました。皮をむくと見た目は皆同じ、食べた味で名前を当てる? これがなかなか難しいものでした。一方、りんご園では好みのりんごを瞬間的にジュースにする体験。自分がいま絞ったジュースを、その場で飲む感動を味わいました。真赤なりんごは、かわいく、おいしく、たのしいものでした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=237==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・第10回わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーションがスタート。12月1日から来年2月28日までの毎日、17時~各駅最終列車通過まで美しく点灯されます。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-264.html=======■編集室便り□12月の「さんか・さろん」、テーマは「奈良・川上村から青森市へ」。奈良・川上村のフォーラムが終わったばかりですが、今度は青森市です。来年の1月25日(土)・26日(日)に「スローライフ・フォーラムin青森」を開催。テーマは『地域資源―「雪」「祭り」「方言」』、皆様ご予定ください。12月の「さんか・さろん」では、奈良・川上村フォーラムの報告を詳しく、そして、次の青森市でのフォーラムの予告を。「スローライフ・フォーラムin青森実行委員会」の渡邉 希さん(青森市市民生活部市民協働推進課)をお招きして、冬の青森の魅力と、青森フォーラムについてご案内いただきます。○日時:12月17日(火)19時~21時○会場:都市センターホテル6階( 千代田区平河町2-4-1 TEL:3265-8211) ※いつもの会場ではありません。ご注意ください。 ○終了後、青森の酒・青森の味のお店「しん坊」で忘年会となります。○参加申し込みはスローライフ・ジャパン まで。 詳しくはこちらから http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=194□スローライフ版・IT塾 ———————————————パソコンが起動しなくなった(泣)!! データって助かるの?ここ2~3日、デスクトップの画面がゆらゆら明るくなったり、暗くなったりしていたのですが、昨日の昼から、立ち上がっても5分くらいで画面が消えるようになってしまいました。何度やっても同じです。保存していたデータってパーになっちゃうんでしょうか‥。 <今にも泣きそうな編集部の野口智子> ▼ハードディスクが壊れてなければ大丈夫だと思います。素人では無理ですが、専門家や専門店に持っていけば、パソコンはともかく、データは助かる可能性が高いです。でも、こういうこともありますので日頃のデータ管理は重要です。パソコンも機械ですから、いつかは壊れます。こまめにバックアップを取るようにしましょう。 <EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・「たまな食堂」では、いまの時期、香り高い秋の食材と、ほっこりした冬の食材、ちょうど中間のバリエーション豊かなおいしさが楽しめます。ご予約はこちら http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=3UTD77l1ReQZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–2013-11-26 14:15:11″