


瓦版2025.2.25第729号 増田寛也さんら、10人のコラム掲載。

瓦版2025.2.11第728号 室崎千重さんら、9人のコラム掲載。

週刊スローライフ瓦版 (2014.4.1 第202号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★きょう4月1日、朝のニュース-奈良県十津川村谷瀬の吊り橋で、山あいから鹿が出てきて次々と渡っているという。わが会の奈良フォーラムで散歩道づくりを話題にしたあの吊り橋。鹿の群れが次から次へ。その数、推計800という。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)~~~ 寝台特急「あけぼの」が消えた JR寝台特急「あけぼの」が3月14日で44年の歴史に幕を閉じました。上野を出て、新潟から日本海沿いを走り、秋田県を縦断して青森へ。といっても、秋田市までは新幹線が通っている。青森へは従来の東北本線に加えて新幹線が伸びた。実態は秋田市以北から弘前あたりに親しまれた夜行列車でした。 日中の仕事を終えて一杯やり、列車に飛び乗れば朝には着いている。上野ではガード下のおでんをつつき、ホームに駆け込む。日常の便利さに加えて就職・進学、出稼ぎ。本州北端の人々にとって、人生を託す列車でもありました。 車両が老朽化した。新設するほど利用は見込めない。廃止の理由はそのあたりでしょうが、もはや文化財と言っても過言でない社会資本を、わずかな赤字を理由に消し去ってしまう。経済大国を自負したこの国は、実はそんな余裕さえ持っていなかったということでしょうか。 旅情。人生の思い出。ゆっくりした時間の流れ。消え去ったのは列車だけではありません。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所 顧問) 地方分権改革を着実に 「地方分権改革」が停滞している。国から地方に配分する補助金を廃止し、その代わりに地方に権限や財源を移すことが一向に進んでいない。 原因はいくつか考えられる。まず、地方分権の成果が分かりにくい。分権はあくまでも手段で、その目的は豊かな市民社会を築くことだが、これまでの成果が十分生かされているとは言い難い。したがって、民意の後押しも弱い。 次いで、行政の効率化や行政改革と混同されている。これには理由がある。小泉改革時代のいわゆる新自由主義は「小さな政府」を掲げ、「官から民へ」を主導した。しかし、すべての公共分野を民間がやれるわけではない。そこで「国から地方へ」と国の仕事を地方へ移そうとした。この点で、新自由主義と地方分権改革が重なり合う場面がみられた。しかし、地方分権と行政の効率化とは異なる概念で、一線を画する必要がある。 第三に、これまでの改革は、首長の権限を強化するばかりで、本当の意味で、住民自治の向上に取り組んでこなかった。ここで一度、態勢を作りなおす必要がある。これまでの成果を住民生活の向上につなげる地に足の着いた政策にまとめ、身近な所から一歩一歩着実に実行に移していくことが不可欠である。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej東京都墨田区「うるし紙」。免状入れの丸筒に使われる紙、というとわかるのでは。凹凸のある独特の風合いのまま、今はカラフルなものも登場です。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 吉田俊実(東京工科大学教授) 私の「北のまほろば」・・5 女性が故郷へ帰る道筋をこそ 「所有」(having)と「存在」(being)のあいだに「使用」(using)がある、その「使用」については女性たちの方が上手・・。そんなことを、ぼんやりと考えたりしたが、いよいよ本番のシンポジウムへ。 前日の分科会を担当したパネリストたちによる分科会報告のあと、少子化対策へと話が進む。「女性が主役」とばかりに、若い女性が地域から出ないようにすることが大切だと男性陣が力説していた。 「産む機械」発言の大臣を思い出してしまう。ああ、そんなことを言っているから女性が逃げて行くのだ。 ダボス会議で有名な世界経済フォーラムの昨年の調査によると、日本の男女平等ランキングは136カ国中105位で、過去最低とか。 一方で、若い女性が海外NPOなどで活躍する事例をよく耳にする。そうだ、若い女性たちは地方のみならず日本からも逃げているのだ!日本は、ちゃんとこの事実を受け止めて、故郷に女性、若者たちが帰る道筋、希望の持てる道筋をつくらないと、老男女だけの国になってしまうかも・・。 地方はその鍵を握っているのでしょう。 <連載終わり>■まち・むらニュース・富山県射水市 「赤井の親子獅子舞」を奉納「とやまの獅子舞百選」に選定され、地元の身近な文化財の一つとして春祭りに奉納される。親獅子から子獅子が生まれる場面が珍しく、安産・子孫繁栄の願いをもつ。千尋の谷に落とされる子獅子の躍動感ある曲芸は、生命力の象徴。 日時:4月5日(土) 8:30~23:00 場所:神楽岡神社(JR越中大門駅からバス、赤井コミュニティ21前下車) 問合せ:射水市商工観光課 TEL0766-82-1958 http://www.imizu-kanko.jp/www/event/detail.jsp?id=223・熊本県水俣市 「水源の森づくり2014」の参加者募集久木野の村おこし施設「愛林館」は美しい棚田を守り、久木野川上流の「水源の森」を管理している。広葉樹を植えて17年が経過、すっかり大きくなった木に巻き付くつるを切って、森を育てる作業への参加者を呼びかけ中。お昼は摘んだ山菜を天ぷらにして味わう。(午前中のみ、午後のみの参加も可能)。 日時:4月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日) 9時~15時 場所:愛林館前集合 参加費:無料 問合せ:愛林館 TEL0966-69-0485 http://airinkan.org/14suigennnomori.html================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・長さ297メートルの巨大吊り橋で知られる十津川村谷瀬で、4月6日、吊り橋から続く「ゆっくり散歩道」がスタートします。桜満開ののどかな道を歩いた先の展望台から、眼下に見える吊り橋の展望は最高です。問合せ:十津川村観光振興課 TEL 0746-62-0001=======コラム<象さんの散歩> 山本繁太郎さん、藤田傳さんを悼む 3月は、悲しい季節だった。二人の親友を亡くした。ともに肺がんだった。山本繁太郎。65歳。建設省住宅局長、内閣官房地域活性化統合事務局長のあと福田総理の懇願で不利な衆院選挙を2回戦って体をこわす。希望の山口県知事選挙は病を抱えて、念願の坐も一年半、という無念やるかたない生涯・・。 繁太郎さんとは私が地方分権に取り組み始めた頃から。分権に乗り気でない建設官僚幹部を誘って一緒にお酒をつきあってもらった。山口県柳井市出身で、市とスローライフ月間の活動をやったときも親身に応援してくれた。 藤田傳。81歳。今村昌平氏の助監督。劇団「1980」主宰。劇作家、演出家で有名。そもそもイマヘイさん仲間。お酒、麻雀のおつきあいが多かった。映画も1本つくった。永六輔原作の『大往生』。その映画でロケ地探しを手伝った。いくつかの村を旅して、秋田県(能代市)二ツ井町に。そのとき丸岡一直さんが町長であり、お世話になったり痛飲したり、思い出はつきない。 わが庭の雪柳が美しく、わがマンションの中庭はクリスマスローズが一面に拡がり、こぶし3本が順に花を。二人が逝って二週間、白、白、白の花に慰められる思いだったが・・。きのうきょう、都内の桜が一斉に開花、はなやかに。そう、繁太郎さんも傳さんも、陽春の盃がよく似合った。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ブラリ・パチリ~~~ 写真に目覚めました。とはいえ高校時代からカメラはいつも身近にあり、撮りまくってきました。仕事がら撮ることは多く、フェイスブックもブログもやっているので、毎日何かしら撮っています。しかし情報伝達が主でした。それをテーマのある作品にと切り替えたら、今度は撮るもの撮り方が変わったのです。撮ることが楽しくてしょうがない、どこまでもブラブラ歩いてしまいます。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=254■編集室便り 来月の「さんか・さろん」のテーマは「大都会の自治会・町内会」。 語り手の菊池賢児さんの“わがまち論メモから、先週号に残した分を お読みください。 大都会の地域活動では、もうあまり見られなくなった試みのあれこれに あらためて感心させられますね。 わがまち(4)-「地域活動の担い手を確保しよう」 80年を超える住宅地であるわがまちは高齢化が進んでいる。 また、東京へ通勤するものが多いことや、女性の社会進出が進んだこともあり、地域福祉に資する地域活動を担ってくれる人が年々減少している。 安心して暮らす地域を維持発展させていくために担い手を増やそうという議論を重ねた。分かったことは地域の多くの人が(1)どんな活動があるのかを知らない(2)どのように協力すれば良いのか分からない(3)長期間の専任委員は負担感がある、と思っていること。 それならば・・・ということでこの2年をかけて、「地域活動ガイドブック」を作成配布し、「地域活動紹介展」を実施した。乞うご期待。わがまち(5)-「子ども子育て支援活動」 地域の元気の素は子どもと女性である。 高齢化が進むまちでもあるが地下鉄駅に隣接しているせいか、毎日のように不動産業者のチラシがポストに投函されるほど、更なる宅地化の可能性の高い地域でもある。 そのような地域ではまだまだ顔の見えない住民も少なくない。 そこで顔の見える関係強化を目指して、「子どもと母親に元気でいて欲しい」という活動を展開している。 小学生との地域交流による地元愛の育成、小学生と共に作る「まちのガイドブック」、中学生へのボランティア活動要請による一人ひとりの自信づけ、子ども預かり施設への協力などを行っている。 一方元気なお母さんの生活支援として、赤ちゃん訪問事業や子育てサロンの運営など、民生委員や老人会の力を借りて実施する一方、子育てマップの作成に取り組むなど女性が地域社会に進出しやすい環境づくりを行っている。 <菊池賢児さんの横顔> パナソニック(松下電器)の事業企画部門の中枢に長く、 松下電器システム創造研究所所長を最後に退く。 地域風景研究所をつくって、独自の思索、研究に。 NPOスローライフ・ジャパンの理事も。 横浜市戸塚区踊場地区連合町内会会長 地域の人たちの信頼が厚く、自らの町内会長である とともに、連合町内会の会長をつとめている。 <4月の「さんか・さろん」は・・・> ○とき・・・4月15日(火)19時~21時 ○会場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html ○主催・・・スローライフ学会 ○参加費・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円) ○参加ご希望の方はこちらへご一報ください。 ↓ TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(スローライフ学会) ご参加、お待ちしております。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:大事なメールが迷惑メールボックスに入ってしまい、気づかないことがあります。迷惑メールにしない方法はありますか? <編集部:野口智子> ▼A:コンピューターは「どれが迷惑メールなのか」わからず、疑いがあるものを迷惑メールとして扱うときがありますが、学習させて精度を上げていくことができます。迷惑メールボタンや右クリックで「迷惑メールかどうか」設定できますので、学習させてみてください。また、大切なアドレスをアドレス帳に登録しておくのも一つの方法です。