週刊スローライフ瓦版 (2014.5.20 第209号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★「さんか・さろん」でご意見を、のお願いに、学会会員の渡辺均さんから早速のお便り。「街角から畦道から」の一文です。感謝します。なお、6月さろんは大石芳野さん、7月は浦聖冶さんから素敵な話をうかがいます。ご期待を。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川) ~~~ 義母との別れ 5月、母の日のちょうど一週間前に義母は79歳で他界しました。4年半前に自宅の階段を転がり落ちたのがきっかけで、自宅で鬱々とした毎日を過ごし、恐れていた2度目の転倒で意識不明に陥り、2年4ヶ月入院して静かに亡くなりました。元気だった頃の義母は世話好きで、気風の良い性格でした。女性が多い昔の職場でも「親分」と呼ばれて慕われたようです。 私は次男の嫁ですが、この義母となら喧嘩をしても楽しいだろうと、望んで同居しました。案の定、ときどき“お小言 はありながらも、心が通う関係になれたと思います。 葬儀は、30人もの友人が賑やかにお骨を拾って下さり、何よりの供養になったと思えます。そして、今は元気だった頃の遺影が居間で笑っています。 義母の妹が涙声で電話をくれて「八重さん、あなた姉に似てきたわね!」って。私には最高の誉め言葉です。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) アウシュヴィッツを訪れて 5月中旬、ポーランドに行く機会があり、ナチスドイツのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた。ここだけで大量虐殺によるユダヤ人の犠牲者は110万人にのぼるといわれている。 大量のメガネ、靴、毛髪。猛毒チクロンの缶とガス室。当時の様子を伝える数々の写真。そこにこのような形で置かれるべきではないものが、うず高く積み上げられているという事実が語りかけるものが余りにも重い。 したがって、訪れた印象を文字で記すことはとても難しい。ただ、若い学生達が多数訪れていたことが印象的だった。関係者に聞くと、地元ポーランドを除くと英、仏、独の順に多いという。 学生時代にヴィクトール・フランクルの「夜と霧」や北杜夫の「夜と霧の隅で」を読んだ時のことを思い出す。いずれも、極限状態の人々を通して、われわれに「人間とは何か」を問うている。聖人にもなり、悪魔にもなり得る人間の本質とは何なのか。今の私に確たる答はないが、フランクルの著書の中にある次を引用しておきたい。 「人間とはガス室を発明した存在であり、同時にガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもある。」 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej三重県尾鷲市「とまとけちゃっぷ」。障害のある方々が地域に根ざした農業で頑張っている(株)やきやまふぁーむのヒット商品。他にも安心の品々も多数。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から Jリーグからのいただきもの(5) 社頭文吾(佐賀市在住)そして最後に、Jリーグからいただいた最大の贈り物について。隔週ごとに行われるJ1リーグホーム戦、娘と二人、サガン鳥栖のサポーターナンバー17のレプリカユニフォームを着ての参戦が、週末の楽しみ。中2の時に体調を崩し家に閉じこもりがちになった彼女を、「サガンの試合、観に行かん?気分転換にもなるよ」と、一緒に観戦するようになって5度目のシーズンです。得点シーンには、今でも席に座ったままで、小さくガッツポーズ。ハイタッチに遠慮気味に応えてくれるだけの彼女ですが、帰りの車中では選手のプレーやレフリーのジャッジで盛り上がってくれるほどサッカー通になりました。以前から、自分の誕生日と同じ背番号17の徳島のMF衛藤選手が好きだと聞いていましたが、今季ホーム開幕・徳島戦の帰りに、当時、J2サガンのボランチだった衛藤選手の全力プレーをみて、「生きる力をもらった、私の命の恩人、だからめっちゃ好き」と、述懐してくれました。学校にも通うようになって、アルバイトも自分で探してきた彼女。つらい時もまだ多いようですが、立ち上がって大きな声でチャントを歌い声援する日も近いかな。彼女を元気にしてくれた選手やスタジアムの雰囲気に感謝しながら、これからも17の誇りを胸にサガン鳥栖を熱く応援していきます。 (Jリーグからのいただきもの 終わりです) 「さんか・さろん」にひとこと 渡辺 均(株式会社総合市場研究所 長野県小海町豊里=八峰村)地域づくりで心掛けていることは、3点、楽しいこと、儲かること、役に立つこと、です。「さんか・さろん」で私が得ているものは、第一番目の楽しい、ということです。話が通じる、というか、目線が同じ感じです。並行して神野先生のお考えに心服し、先生の述べられていることを踏まえて、それを自らの地域づくりで実践したいとの想いから付き合わせて頂いているのが現状です。以前に、さんか・さろんで上映した「幸せの経済学」、これは、私も地域で上映会を開催し、100名近くの参加者を得ました。今、私自身は一方で骨太の産直事業に取り組み始めております。千葉の直売所数店と山梨(富士吉田市)の直売所と信州北八ヶ岳地域の高原野菜生産者の三者を連携させ、農業者自らが物流事業を自前の生業にしていこうとする事業で、これこそが農業六次化である、と自負し、取り組んでいます。他方で、ふるさと回帰支援センターの起業塾講師として関わっています。机上の起業研修は塾が終了した段階で終りですが、ここでは、起業塾を介して作成したプランにマイクロファイナンスの事業を組み合わせ、塾生が一歩踏み出す支援ができないか考えています。希望する自治体に提唱、地域の経済団体にも協力を要請、出資を募って起業プランを作成した塾生に起業主になってもらう試みを描いております。「さんか・さろん」で交信した中身が、現実の地域の現場に一歩降りてくる、具現化のお手伝いまでの取り組みが「さろん」でできれば、できないかなー、と思っています。「さろん」⇒知識人の茶話会⇒実践論、の方程式でしょうか。■まち・むらニュース・栃木県鹿沼市 さつき祭りを開く各地の愛好家が育てた約300点のさつきが、さつきの産地で知られる鹿沼市に大集結。さつきの展示即売のほか、苗木配布やさつきの講習会などのイベントも開かれ、初日の夜には開幕を告げる花火大会が行われる。開催日時:5月31日~6月9日 午前9時~午後5時会場・問合せ:鹿沼市花木センター TEL0289-76-2310(鹿沼市茂呂2086・JR鹿沼駅、東武新鹿沼駅から期間中無料送迎バス) 主催:鹿沼さつき祭実行委員会http://www.kanuma-kanko.jp/news_details.shtml?2214:1・香川県小豆島町 オリーブ&ハーブフェア小豆島にオリーブが植栽されたのは明治末期。今ではオリーブオイルのほか、化粧品、染め物などでも親しまれている。公園内に併設されるハーブの施設とともに、ガーデニング、食、アロマなどさまざまな催しが満載。開催期間:5月17日~6月15日会場・問合せ:小豆島オリーブ公園 TEL0879-82-2200(小豆島オリーブバス坂手線・南廻り福田線 オリーブ公園口下車徒歩5分)主催:一般財団法人 小豆島オリーブ公園http://www.olive-pk.jp/banner/24.pdfコラム<象さんの散歩> 五月の風、緑の風 五月。土曜・日曜日は、風に吹かれて歩いた。GWには天城路を。この春の乱調の天候を吹き飛ばすドライブ。藤の花、桐の花の色合いがぽつりぽつり、アクセントもさわやか。まさに燃えて輝く緑の風を感じさせてくれた。 先々週は、河口湖サイドで芝桜を楽しんだり富士を頂く樹林の風を浴びたり。先週は、箱根路で富士を眺望しながらバスとロープウエイと登山電車で緑の風を。芦ノ湖畔で30種3000株という山のホテルのつつじ園はやはり圧巻だった。妻・宏子は「富士の芝桜も芦ノ湖のつつじもすばらしい。けれども、五月の緑は、人手のかけ方が少ない天城路が一番よかったわね」との感想だった。 まったく同感だが、なお整備をつくすべきが芝桜の公園である。私たちが訪ねた日、大変な観光客でごった返していた。外国人も半分を超え、混雑も極まる。係員、案内の人が少ない。「富士芝桜祭り」と銘打ち、入場料をとりながら、バスの乗り場案内、会場内の案内も乏しく、食事の場もひどい。チケットは自動販売機。席は少ない。品数は限られ、味も及第点といえるかどうか。 あちこちに「世界遺産」の文字が踊っているというのに・・∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・「谷瀬の吊り橋」に出かけませんか。長さ297メートル、高さ54メートル。山は新緑、橋の上で風に吹かれていると、ストレスなど飛んでいきます。夜はライトアップもあります。http://totsukawa.info/joho/kanko/=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 気持ちいい宿~~~ いい宿というと、昔は、豪華な建物、仲居さんがずらりと並んでお出迎え、食べきれないほどの料理が並ぶ、そんなところでした。でも今は、宿の主ご夫婦がとても仲良くいい笑顔だったり、女将さんが手作りデザートを丁寧に説明してくれたり、裏の畑で採れた夏みかんが部屋に飾られたり。そんな、人間味や心に触れたときに「いい宿だなあ」と思います。要は“気持ち”なんですね。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=262■編集室便り□「さんか・さろん」 きょう・20日の5月さろんは[お休み」とさせてください。 6月(17日)7月(15日)は、わが会とっておき理事 登場の素敵な「さろん」に。 6月「さんか・さろん」は、大石芳野さんが「写真」を、 7月「さんか・さろん」は、浦聖治さんが「映画」を、 それぞれに独自の観る世界を語っていただく。 この毎月第3火曜日の「さんか・さろん」について、秋からどう運べばいいか、会員諸兄姉のご意見をお聞かせください、とお願いしてきました。次のような点を考えて、多くの会員が参加でき、語り合えて楽しい「さろん」の企画を、メールでも、ハガキでもよろしく・・。 ・開催日は、ウイークデイがいいか、土曜・日曜日がいいか ・時間は、いまのままがいいか、昼間がいいか ・テーマには、どんな分野、内容がいいか ・講師はどんな人を希望するか(身近にお願いできる人がいます、とか) ・少し遠出のスローライフのまち・むらを旅する「お出かけ・さろん」や 東京とか近郊の歴史・文化を探る「お散歩・さろん」の企画も・・。 ・これまでの会費は適当でしょうか ・ビールとかお菓子は出た方がいいか、なくていいか ・終わったあとの交流・懇談会についてはどうでしょうか などなど。□新しい年度、平成26年度の会費をお願いします。 新しい会員も募集しています。お誘いあわせて どうぞよろしく。 スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会 (学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子) です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、 全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:先週のIT塾で「ウイルス感染が気になったらウイルスソフトでスキャンを」とありましたが、この意味がわかりませんでした。そもそも、私のパソコンにウイルスソフトがあるのかどうか・・。<編集部:野口智子> ▼A:ウイルスからパソコンを守るためのソフトをウイルス対策ソフトと呼びます。Windows7や8を使っているパソコンであれば、ほぼウイルス対策ソフトが入っています。もし入ってなければ、画面の右下に警告が出るようになっています。あとは、そのウイルス対策ソフトが最新の状態になっていればOKですが、これも更新が必要な場合は画面の右下に警告が表示されますので、気にかけるようにしましょう。