瓦版2014.6.3第211号

週刊スローライフ瓦版 (2014.6.3 第211号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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一足飛びに夏がやってきた感じです。「むらを消滅させない」「逸村逸品」と
取り組み汗をかく。そのスローライフのNPOと学会の活動を知っていただく
ための紹介のしおりをつくってみました。(「編集室便り」に)
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コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)
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南牧村は風前の灯?

わがスローライフのリーダーである増田寛也さんのいわゆる「増田リスト」
が日本を震撼させている。2040年、全国のおおむね半分、896自治体で「20歳
から39歳の若い女性」が半減するというのである。子どもを産む若い女性の減
少によって、このうち523自治体は「消滅の危機」にさらされるというのだから
怖い話である。
私はこの数年、群馬県南牧村で「ふるさと再生仕掛け人」神戸とみ子さん、
武雄さん夫妻のお世話になって大学のゼミ合宿をしている。ゴミゴミした都会
で暮らす若者にとって2泊3日の山村体験は「一番楽しい思い出だった」と懐
かしみながら卒業していく。その卒業生の一人から「南牧村がなくなっちゃう
ってホントですか」とメールが届いた。
そうなんだ、「増田リスト」によれば「若い女性減少率」は南牧村が日本一、
899%だそうである。2010年に99人いた「若い女性」が2040年にはたった10人
になってしまう。総人口も2423人から626人になる。
何とかならないだろうか、日本からふるさとがなくなってしまう。
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
地域の文化を楽しむ

久しぶりに薪能を楽しみました。研究館のある高槻市は、意外に由緒正しい
歴史の町で、日本でも有数の古墳群があります。なかでも有名なのは、継体天
皇陵とされる今城塚古墳、その近くには日本最古で最大級の埴輪工場があり、
国の史跡になっています。
したがって最近流行のゆるキャラは、はにたん(埴輪の形)です。
意外に、などと書いて高槻市には失礼をしてしまいましたが、恐らく外の方、
とくに関東の方は御存知ないと思ったものですから。研究館は高槻にあると言
いますと、それどこ、と聞かれることも少なくありません。
横道にそれましたが、歴史のある町として野見神社(野見宿禰命)があり、
そこに野外能舞台があるのです。私も「たかつき能楽に親しむ会」のお仲間に
入れていただいており、薪能鑑賞となりました。
高砂、羽衣と、おなじみですが、格調高い能と茂山一家による狂言「蝸牛」。
宮司さんによる火入れ式も本格的で、緑の中でゆったりした時間が流れるよい
会でした。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
鹿児島県鹿児島市「ピーチマップ3Dポストカード」。「桜島」や「霧島」が
立体で表現されています。郵送できる立体地図は地域自慢であり、お土産にも。
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■街角から畦道から
渡辺均(株式会社総合市場研究所 長野県小海町豊里=八峰村)
小国町ファンから
神野直彦先生のコラム(「瓦版」210号「緑と絆の木陰」)を読みました。
飯豊山の登山口に小国町という自立を目指す町づくりを進める町があります。
20数年前、町の長期ビジョンを作成しました。小国白い森構想、という名称。
ドイツの黒い森を参考に、雪の白さと明るいブナ林を象徴させ、ネーミングし
ました。
小国町小玉川地区はマタギの里でもあります。梅原猛先生も足を運んで、地域
づくりに関わっておられました。その集落で若い方々が必死に頑張っています。
一人はイワナの養殖、もう一人は泡の湯という秘湯温泉に。イワナを肴に一杯
やりながら、マタギのお爺さんの話をお聞きになっては、いかがでしょうか。
お爺さんが宿の向かいの山に作ったしゃくなげ山も素晴らしいです。
小国ファンの渡辺均です。

■まち・むらニュース
・東京都渋谷区 明治神宮御苑「花菖蒲」が見頃に
明治天皇がお后の昭憲皇太后のために、と植えられた花菖蒲。今では約150種
1500株が開花する。深い森に囲まれ、茅葺屋根の四阿(あずまや)がたたずむ
風雅な景色の中に、明治から美しく咲く花菖蒲は都会を忘れさせてくれる。
期間:6月中(8:00~17:00 土日は18:00まで)
場所:明治神宮(JR山手線「原宿」駅・東京メトロ千代田線、副都心線「明治
神宮前」駅) 維持協力金:500円 問合せ:明治神宮 TEL03-3379-5511
http://www.meijijingu.or.jp/midokoro/2.html
・長崎県壱岐市 壱岐サイクルフェスティバル開く
島おこし事業として4町合同で1989年に第1回がスタート。公道を交通規制し、
全島民がバックアップして安全を確保する。海岸線に沿う島一周特設コースは
適度なアップダウンと風光明媚な景色で人気が高い。プロ選手のレースのほか
一般参加、ジュニアチャレンジなどがあり、応援だけでも楽しめる。
開催日:6月8日(日) 場所:長崎県壱岐の島一周特設コース
運営:壱岐市イベント振興会
問合せ:壱岐サイクルフェスティバル大会事務局 TEL0920-48-0590
http://iki-event.ecgo.jp/
コラム<象さんの散歩> 展覧会を「ゆっくり」観たい
先週は、案内をもらった展覧会めぐり。もっとも訪ねたかった細川護煕展は、
残念ながら時間調整できず。日本橋・三越「モンゴメリと花子の赤毛のアン展」
と世田谷美術館「桑原甲子雄の写真トーキョー・スケッチ60年」を見た。
どちらも渾身の展覧会。本筋の展示はもちろんすばらしかったのだが、ほか
に、アン展では、村岡花子女史が念願かなって出版にこぎつけた本のタイトル
を「窓辺に倚る少女」と決めていながら、大学生の娘に「断然、赤毛のアンが
いいわ」といわれて翻意した話が微笑ましかった。桑原写真も、ややサイドの
作品といえる「戦前の世田谷ボロ市」に予想を超える興味をそそられた。
最近の展覧会は、活況が眼につく。いや、逆に大変な混雑が気がかりである。
最初にびっしりの挨拶とか解説文。絵や写真の間隔も狭い。部屋がいくつも。
同じ部屋内でも巡る順に迷う。椅子も少なく、空間も乏しい。なのに、作品を
ある限り詰め込む。たくさん客を招く。スローライフのこころでない。
図書館は、図書館学があって、経営だけでなく利用、サービスも対象に専門
の学校もできているが、美術館、博物館はどうか。まだまだでないか。百貨店
などを会場とした場合の研究はなおさらだろう。展示内容では、学芸員もいる
から自信ありだろうが、「観る」サイドの研究がほしい・・ ∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・・
日本初の「源泉かけ流し宣言」から10周年を記念し「源泉かけ流し温泉感謝祭」
開催中。6月末まで村内の宿・飲食店・商店を利用いただくと公衆浴場の無料
利用券を差し上げます。詳しくは十津川村観光協会へ。電話 0746-63-0200
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> おしゃべりな「めっけもん広場」
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各地に道の駅的な施設はたくさんありますが、ここはポップが秀逸。和歌山県
紀の川市の「めっけもん広場」、地元新鮮野菜があふれる店内に、それをさら
に使いたくなる、料理したくなる情報があふれています。梅酒・トマトソース
の作り方、タケノコの選び方などなど。さっき描いたという感じの素人っぽい
字や絵は、誰かとおしゃべりしている気持ちになります。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=264
■編集室便り
●スローライフ・ジャパンのパンフレットができました。
簡単なものですが、NPOスローライフ・ジャパンのパンフレットをつくりま
した。(写真添付)
NPOとスローライフ学会も含め、活動内容が簡略にまとめてあります。
周囲にこの活動を広めていければ、と思っています。ご活用いただける方は、
ぜひ事務局までご一報ください。→

●さんか・さろんは、「福島を視つめる」。
6月の「さんか・さろん」は、わがNPOの理事・大石芳野さんです。
ドキュメンタリー写真家・大石さんは、あの“3.11″以降、福島に通い、
その惨状とそこに生きる人々を撮り続けています。
そして、昨年、写真集『福島FUKUSHIMA土と生きる』としてまとめら
れました。
今回は、その写真を拝見しながら、大石さんの想いを語っていただきます。
詳しくはこちらから ↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=206
○と き・・・6月17日(火)19時~21時
○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
地下鉄麹町駅の近く。
新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。
○テーマ・・・「福島を視つめる」
○講 師・・・大石芳野(おおいし・よしの)さん
東京都出身。写真家。NPOスローライフ・ジャパン理事。
日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり、今日に
至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞し
く生きる人びとの姿をカメラとペンで追っている。
<主な受賞>
2001 年土門拳賞(『ベトナム 凜と』講談社)、
2007 年エイボン女性大賞、同年紫綬褒章
2013 年JCJ賞(日本ジャーナリスト会議)
○主 催・・・スローライフ学会
○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円)
○申込み・・・6月16日(月)までにご一報ください。
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
090-7433-1741(事務局:野口携帯)
●新しい年度、平成26年度の会費をお願いします。
新しい会員も募集しています。お誘いあわせてどうぞよろしく。
スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会
(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)
です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、
全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。
これからもお気軽にお付き合いください。
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:外出中にノートパソコンを持ち歩くとき、その都度電源を切っているんで
すが、シャットダウンせずにフタを締めてもいいんでしょうか。いちいち電源
を切るのが面倒なので・・。<編集部:篠原伊佐武>

A:一般的にノートパソコンはフタをするとスリープモードになりますので、
通常の使用範囲では問題ありません。ただ、ごくたまにシステムに何らかのト
ラブルが発生した時など、スリープから復帰しなくなることもあります。しば
らく使わない時はシャットダウン、移動時などすぐに使いたいときはスリープ
など使い分けをするといいでしょう。
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クオリティライフから・・・
定番メニューの「たまな定食」は、40品目もの食材を使用、発酵調味料や発酵
食品もふんだんに使っています。ランチ1860円・ディナー2580円。バランスの
とれた玄米菜食をどうぞ。たまな食堂 http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=19
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
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