週刊スローライフ瓦版 (2014.7.1 第215号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★2014年も折り返し点に。前半は天候異変に悩まされましたが、梅雨が明ければどうか。夏休みですね。7月の「さんか・さろん」は浦聖治さんの「日本・トルコ友好物語」の映画化談義です。この「瓦版」も休みなし、です。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川) ~~~ 掛川市らしい市勢要覧が出来ました 市勢要覧がデザイン一新、B4サイズの冊子に。『KAKEGAWA WAY 2014』と名づけ、市の概要に市民10人へのインタビューを加えたのが見せどころです。 新企画のねらいを市の担当者に聞いてみました。――市の沿革や総合計画・産業・歴史・文化・観光名所など市の概要は、最近ではインターネットなどで詳しく入手できる。通り一遍のカタログ的な要覧を改め、面白い「雑誌」調を目指した。掛川市は「協働のまちづくり」を推進、自立した個人や団体が自分の住む地域や市を良くしようと尽力していく。長く取り組んできた“生涯学習の実現につながっていく、と考えています――とうかがった。 この冊子を、市外の人には「掛川市にはおもしろい人がいる」「語れる人がいるね」と興味を持ってもらえればありがたい、一方、市民には、10人の市民の実践を見て一歩を踏み出してくれることを期待したい、とも。 この冊子に、私も登場させていただいた。「読んだよ」と多くの声が掛かり、読んでもらう作戦は成功したようです。それだけに心の引き締まる思いです。http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/city/profile/kakegawaway.html 学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 豊かな生活を地方から 会津若松にある福島県立博物館に行ってきました。福島県の人たちが始めた「森のはこ舟アートプロジェクト2014」(写真上)のキックオフの会合に参加するためです。東日本大震災後、新しい日本へという動きは、東京ではまったく消え、大事な森のある神宮の外苑にお化けのような建物をつくるという、とんでもないことが行なわれようとしています。 これからを考えるには、やはり森や海に眼を向けることが大事でしょう。中央の人たちは、海にもまたとんでもない防潮堤を作ろうとしていますが、そんなこととは別に、地方の方たちは、自分たちで森からの発想で楽しくまちづくりをしようと考えています。 たとえば、皆で山の神社へ行き、森の中の木や草や花を身にまとい山の神様になる(なりきる)という催し。その意味を考えるとさまざまな思いが浮かんできます。 こういうところから豊かな生活を生んでいくであろう人々に期待します。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej和歌山県新宮市「徐福茶」。秦の始皇帝に仕えた“徐福”は、新宮市に渡来したといわれます。彼が探し求めた、霊薬「天台烏薬」が、地域産品として登場。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 丸山薫(パリ祭広報、新宿区在住) 第52回パリ祭が爽やかで力強く♪~きぬ糸の様な あのこぬか雨に~♪ シャンソン「巴里祭」の訳詞です。「パリ祭」のコンサート最後に必ず出演者全員で歌われます。シャンソンは人生の喜びや悲しみ、愛、別れ、反戦など、様々な人間の機微を表現するといわれますが、構成台本を眺めていて気づいたことがあります。今年のパリ祭は明るく、爽やかで力強い。そのように感じたのは、歌詞の中で人が死なない、だれも殺さない、恨まない、妬まない…… そんな内容の歌が続いているからのようです。東京公演は、NHKホールで12日、13日、そのあと全国7ヶ所をまわります。「こぬか雨」とはかけ離れた荒々しい今年の天候ですが、総勢50数名のアーティスト達のシャンソンのお祭りに、ぜひ足をお運びください。 http://www.paris-sai.com/■まち・むらニュース・秋田県大仙市 「2014あきた水と緑の森林祭」を開くスローガンは、~未来へつなごう秋田の森林を~、~がんばろう東北・森林の力で復興を~。記念植樹、参加者みんなでの桜への追肥、下刈りなどが行われる。ミニ・ミュージカル「葉っぱのフレディ」の上演、苗木のプレゼントも。開催日時:7月12日(土)10:00~15:00場所:大仙市中仙地域・八乙女公園(JR田沢湖線羽後長野駅)主催:秋田県、大仙市、公益社団法人秋田県緑化推進委員会問合せ:秋田県農林水産部森林整備課調整・担い手班 TEL018-860-1750http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1305522207707/index.html・奈良県川上村 奥吉野で出会う大自然満喫ツアー豊かな自然の姿を残す川上村での出会いのツアー。“やること”は3つ。原生林でのシャワークライミング。山の幸をBBQで楽しむ。天空の神社「丹生川上神社上社」で夕涼み。大自然の中で遊ぶのが大好き、20~30代、パートナーのいない人たちにオススメだそうです。開催日時:7月19日(土)8:30~19:00 近鉄橿原神宮前駅中央口集合・解散問合せ:川上村水源地の村づくり課 TEL0746-52-0111申込み:y-sugimura@vill.nara-kawakami.lg.jp(氏名・電話番号・住所・メールアドレス明記) 定員・参加費:男女ともに先着10名ずつ 男性7000円・女性5000円主催:水源地の村の宴実行委員会・川上村コラム<象さんの散歩> 暴風雨の中の「集団的自衛権」 先週は「通常国会閉幕」を書いた。そして「集団的自衛権」閣議決定の暴風が吹く、と。きょう7月1日、まさに、その風が歴史を変える。 安倍総理の政権運びは、思うがまま。巧みである。消費税の値上げの手際もなかなかだが、臨時国会で「特定秘密保護法」を、有無をいわせず押し切った。集団的自衛権も、おみごと、というほかない。憲法9条改正が現国会勢力でもハードル高しと見るや、内閣の憲法解釈へと方向転換したのだった。 国会審議をすっ飛ばす。公明党に異論が強いと知って、自公与党協議の時間をたっぷり。解釈の文案の中をあれこれ手直して、公明党に花を持たせただけでない。新聞・テレビが大きく採りあげるから本筋の追求は眼くらまし・・。 問題は、閣議決定の文言の是非でない。他国の人を殺傷させる方向へと憲法を捻じ曲げる集団的自衛権の論議である。1981年に鈴木善幸政権が「憲法上許されない」と解釈、歴代内閣が守ってきた内容を逆転させるのだ。国民の考えを聞かなくてもいいのか。国会審議も民意もはねのけたままでいいのか。その追求が野党になく、新聞・テレビにもない。逆に学生市民からの声も弱い。 首相官邸前に集まった反対の声や地方議会の反対決議も伝えられたが、それにしても60年安保・70年安保は、もはや遠い昔・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・十津川温泉で健康づくり講座です。7月12日(土)9時からと13時から。「昴の郷」温泉プールで。掛け流しの温泉に入るだけでなく、さらに健康に。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1401361435550/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>~~~ 人口増、住民の45%が移住者。人口減少が問題とされる中、人が増えているうらやましいところへ行きました。和歌山県那智勝浦町、急峻な山肌に396人が暮らす色川地区の半分近くが移住者。正直、なぜ?と思いましたが、説明をうかがい納得です。即、家・農地・仕事の斡旋をしない、移住以前にお試し期間をもつ。住民組織が作る受け入れルールは強気です、移住希望者にかしずかない。これが胆だなと思いました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=268■編集室便り□ 7月15日さんか・さろんは、浦聖冶さんの登場 「エルトゥールル号」の映画化で 日本とトルコの友好物語を・・ そのすばらしい活動を語ってもらいます エルトゥールル号遭難事件は、1890年(明治23年)9月16日夜、オスマン帝国(その一部は現在のトルコ)の軍艦エルトゥールルが和歌山県串本町沖にある紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し500名以上の犠牲者を出した事件。これが、日本とトルコの友好の始まりで、現在、樫野崎灯台そばにはエルトゥールル号殉難将士慰霊碑とトルコ記念館が建つ。また、町と在日本トルコ大使館の共催による慰霊祭も5年ごとに行われている。串本町で5年に一度行なう追悼式典に2008年6月7日、訪日中のアブドゥラー・ギュル大統領は、同国大統領として初めてこの地を訪れ、遭難慰霊碑前で行われた追悼式典に出席し献花を行った。エルトゥールルの残骸は、現在も大島沖の海底に眠っている。2007年から、トルコを中心とする数カ国の水中考古学の調査団は海中のエルトゥールルの調査を進めていて、海底からの遺品引き揚げを進めている。2008年、米国・海洋考古学研究所のトルコ人スタッフらが発掘調査を行い、遺骨や弾丸など1000点以上の遺品を引き揚げた。そして1985年、イラン・イラク戦争真っ只中、テヘランの空港に取り残された日本人をトルコ航空機が救出してくれました。これら2つのエピソードは時空と民族を超えた相互協力の精神を物語っています。「特定非営利活動法人エルトゥールルが世界を救う」は、この素晴らしい友好の物語を映画化することにより周知活動をすすめる。そのトルコと日本共同の映画化するプロジェクトが進行中です。 浦聖冶さん: 毎月のさんか・さろんの会場を提供してもらっているクオリティ グループのCEO。特定非営利活動法人エルトゥールルが世界を 救う 理事長。 一般社団法人日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)理事、 一般社団法人日本ナチュラル・フード協会 代表理事など多忙。 わがNPOスローライフ・ジャパン 理事も。●新しい年度、平成26年度の会費をお願いします。 新しい会員も募集しています。お誘いあわせてどうぞよろしく。 スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会 (学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子) です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、 全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:ipadを使っています。インターネットを見ていてプリントしたいときがあるんですが、ipadから直接出力させることってできるんでしょうか。いまは、印刷したいページのURLや検索ワードをもとに、プリンターにつながっているパソコンから操作しています。<編集部:野口智子> ▼A:プリンターの中にはipadから印刷できる機能がついている機種もあります。プリンターのメーカーごとにその機能の名称が異なるので、ちょっと面倒なんですが、タブレットがipadやappleの製品であれば、プリンターが「airprint」に対応しているかどうか、調べてみてください。専用のドライバやソフトウエアをインストールする必要もないのでとても便利です。